MAIL INTERVIEW
──アーティストを目指したきっかけを教えてください。
藤井陸(Vo&Gt / 以下、藤井) : 家族でCDを借りてドライブをしたり、その車中で歌っていたりしたことがきっかけで音楽が好きになりました。高校生になるタイミングでギターを買ってもらい、段々と音楽に浸るなかで東京でも本格的に音楽活動がしたいと思いました。
亀井壱弥(Ba / 以下、亀井) : 中学生のとき、はじめてオリジナルのバンド楽曲を制作・演奏する機会があり、それ以降ひとりで音楽を作るようになりました。進学のため上京し、出会った人々に刺激され、本格的にバンド活動を再開しました。
ヨシネタイキ(Dr / 以下、ヨシネ) : 「ドラムマニア」という音ゲーがきっかけです。実家の家業がゲームセンターなので小さいころずっと遊んでいました。
小山賀久(key / 以下、小山) : 元々幼少期からピアノや和太鼓などを習っていて楽器を演奏するのが好きでした。高校生のころ兄の影響でバンドに興味を持ち、大学生になって本格的に活動をはじめました。
小池隆太(Gt / 以下、小池) : 小学生のころにシドの曲を聴いて衝撃を受け、すぐにギターを買ってもらい練習するようになりました。高校生になってバンドを組み、大学でいまのメンバーと出会い本格的に活動をはじめました。
──バンドの結成経緯は? また、なぜ“アロワナレコード”というバンド名になったのでしょうか?
亀井 : 2019年秋頃、大学のサークルを通じて知り合った友人たちに声をかけ結成しました。バンド名の由来は特に深い意味はなく、読みやすさと覚えやすさを考慮して名付けました。結成当初は音楽性も定まっていなかったので、どんな音楽にも馴染むようシンプルなバンド名にしました。
──メンバーさんそれぞれ、好きなジャンルや普段聴いている音楽の魅力を教えてください。
藤井 : 大貫妙子さんのような70s-80sのPOPSや、最近のバンドだと踊ってばかりの国、yogee new wavesをよく聴きます。大貫妙子さんの声はもちろん、情景描写も心情の映し方もすごく素敵だなと感じます。踊ってばかりの国の下津(光史)さんと yogee new wavesの角館(健悟)さんはフロントマンとして一生憧れ続ける存在です。狂気じみた雰囲気と音に沈んでる様子がたまらなくかっこいいです。
亀井 : メロディラインとコード進行が美しいドラマ性に富んだ楽曲に魅力を感じます。今年聴いたアーティストだと、Bialystocksとシンガーの小野雄大さんの楽曲に心を打たれました。
ヨシネ : 音の響きが美しくて、なにかしら爆発的なエネルギーがある楽曲をよく聴きます。 アーティストでいうと、高井息吹さんとEarth, Wind & Fireが大好きです。 どちらの楽曲も自分では触れられない心の一部分を揺らしてくれる感覚があります。
小山 : よく聴いているアーティストはTempalayです。1曲のなかで様々な展開が繰り広げられ聴いていて楽しいうえに、耳に残るほど中毒性がある美しいメロディが好きです。
小池 : AORが好きです。楽曲や演奏から感じられる洗練された大人の余裕のようなものに魅力を感じます。最近ではSoulflexをよく聴いています。楽曲はもちろんですが、大人が大人数で集まってかっこいい音楽をやっているところに憧れます。
──「夜明け前」がリリースされましたが、どのような作品になりましたか? 作品に込めた想いを教えてください。
藤井 : コロナ禍のもとでなにか曲を書けないかなと考えていたとき、世間は生活が変わって政策がどうこうだったり、医療機関がどうこうだったり言っていて。僕個人としては、僕たちの生活のだらしなさや勝手に当たり前だと思っていた慢心さをウイルスが浮き彫りにしただけだなと思いました。そんなことに噛みついたり文句を言うのではなく、もっと心を正直に「大切な人だったり仲の良い友達に会いたい」と声を大にして発する人間が必要なのかなと思い作詞しました。
──YouTubeに公開されている新作「夜明け前」のMVの見どころはどこですか?
藤井 : 都会独特の気持ち悪さと、若干の居心地の悪さのようなものを感じてもらえたらと思います。
──アロワナレコードの楽曲はエモーショナルかつチルアウトなメロディが多いですが、楽曲に影響を与えているアーティストはいますか?
藤井 : yogee new wavesや踊ってばかりの国ですね。エモーショナルな部分とチルアウトな部分のギャップに狂気さを感じていて圧倒されるアーティストだなと感じます。
亀井 : KIRINJI、スピッツ、odolには強く影響を受けています。
──楽曲制作で特にこだわっている部分は?
亀井 : ポップさを軸に据えつつ、ドラマ性のある楽曲展開やロックバンド特有のアンバランスな一面を大事にしています。また、あくまで楽曲の主役はヴォーカルなので藤井の良さを最大限引き出せるように努めています。
──歌詞において、そのときの景色や情景を描いている感じがありますが、どのような状況でどんな風に歌詞を書いていますか?
藤井 : 基本的には散歩しているときや家でのんびりしているとき、バスに乗っているとき、そういったなにもない時間に妄想する感じですね。景色や情景を一度自分の頭の中に入れて、その内にあることを描くことが多いです。
──また、儚さがありつつも希望がみえる歌詞が多いように感じますが、歌詞全体を通して意識していることはありますか?
藤井 : 歌詞を書くときは必ず最終的に希望が見える形にしています。あと、難しい言葉をあまり使わないことですね。自分の生活のなかで使用する言葉の範疇で書くことが多くて、SFが好きなのでそういった要素を入れるのも好きです。
──11月23日(火)にアロワナレコード初の主催企画ライヴ(新曲「夜明け前」のリリース・イベント)が行われますが、どのようなライヴにしたいですか?
藤井 : 前作含めやっと開催できる自主企画ということで、すごく楽しみにしています。たくさんのみなさまに、これからのアロワナレコードを見ていただきたいです。
──1年以内に達成したいバンドの目標を教えてください。
亀井 : 新アルバムをリリースし、それを提げてツアーを回りたいです。
アロワナレコードの楽曲をOTOTOYで聴こう!
LIVE INFORMATION
〈アロワナレコードpre.デジタル・シングル「夜明け前」リリースイベント〉
11月23日(火.祝)@下北沢BASENEMTBAR
Start 18:30
アロワナレコード / crap clap / Foods / noonblanc
〈DECEMBER'S CHILDREN〉
12月20日(月)@LIQUIDROOM
Open 17:00 / Start 18:00(21:00終演予定)
アロワナレコード / PulplantNEW / YMENEW / and more...
〈NYEE!!〉
12月29日(水)@下北沢ERA
Open 12:00 / Start 12:30
〈三度の飯より〉
12月29日(水)@渋谷CLUB CRAWL
Open 17:30 / Start 18:00
アロワナレコードが普段聴いている音楽はこちら
PROFILE : アロワナレコード
2019年秋頃、大学のコピーバンドサークルを通じて出会ったメンバーで結成。藤井陸(Vo&Gt)と亀井壱弥(Ba)を中心に楽曲制作が行なわれている。聴くものを包み込むような藤井のリヴァービーなヴォーカルとは対照的なソリッドなギターソロもアロワナレコードの楽曲に欠かせない要素のひとつ。
2021年3月31日に初音源となる『大都会 - EP』を配信リリース。また、同年10月27日にシングル「夜明け前」を配信リリース。
■公式Twitter:https://twitter.com/arowanarecord