STEREO JAPAN、シングルが1万枚売れたら解散!?ーVol.10 吉田豪によるメンバー・インタヴュー

EDMアイドル、Stereo TokyoとStereo Fukuokaによる合同グループ、STEREO JAPANが、2016年5月4日にシングル『Dancing Again』をリリース。5月29日にELE TOKYOにて開催されるリリース・パーティまでに同シングルが1万枚“売れたら”解散する。パーティをすることに力を入れてきたSTEREO JAPANが、なぜこのタイミングでそうした舵を取ったのか? 果たして1万枚売れて解散してしまうのか? その経緯から動向、結果まで、OTOTOYではインタヴューやライヴレポートなどで毎週追いかけていく。更新日は毎週月曜日を予定。

運命の日、5月29日。リリース・パーティの本編が終わり、プロデューサー・水江文人から発表された売り上げ枚数は… 4,880枚。1万枚を売りあげることができず見事解散を免れた。同時に2つの卒業を発表。1つは、マネージャーの平川氏の卒業。もう1つは、CDを売ることからの卒業(今後は配信に移行)。そんな中10週目となる今回の連載は、吉田豪によるStereo Tokyoへのインタヴュー、そしてStereo Fukuokaへのインタヴューを掲載する。さらにELE TOKYOでのリリパの音源をハイレゾ音源でフリー配信!! 会場に足を運べなかった人もライヴ音源を聴きながら本インタヴューを読んでみては? そして次週、本連載も最終回。吉田豪による水江文人へのインタヴューを掲載予定!

5月29日にELE TOKYOで開催されたリリパのハイレゾ音源をフリーDL

STEREO JAPAN / 『Dancing Again』Release Party@ELE TOKYO(24bit/48kHz)

【配信価格】 まとめ購入 0円

【配信形態】
FLAC、ALAC、WAV(24bit/48kHz)

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All Songs Performed by STEREO JAPAN

Recorded & Mixed & Mastered by 徳永宏
Recorded at ELE TOKYO

All photos by Jumpei Yamada

Supported by KORG INC.

Produced by STEREO JAPAN、OTOTOY
Project Director 西澤裕郎(OTOTOY)

Special Thanks to 樫本大輔、佐々木小夏、玉澤香月、Party People
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1万枚企画で4,880枚の出荷を記録したシングル

STEREO JAPAN / Dancing Again
【配信価格】
WAV / ALAC / FLAC / AAC : 単曲 200円 / まとめ購入 400円

【Track List】
1. Dancing Again
2. RUN


STEREO JAPAN / Dancing Again(Official Video)

INTERVIEW : Stereo Tokyo

取材&文 : 吉田豪
写真 : Jumpei Yamada

CDって置き場所に困るからいいのかなって思います

全員 : (テーブルに並んだ軽食を見て)あーっ! 食べ物!

ーーたぶん食事もできずにいるんじゃないかと思って用意しておきました。今日のリリース・パーティーを観てEDMバスに乗っただけでもボクはかなり疲れきってるんですけど、これで食事も取らずに歌って踊ってたらもっと疲れますよね?

三浦 : 疲れます……。

椎名 : 正直……。

三浦 : 行きも2時間バスに乗ってるんで……。

ーーEDMバス体験が強烈すぎて、いろんな記憶が抜け落ちてるんだろうなと思うんですけど、とりあえず解散回避おめでとうございます!

一同 : ありがとうございます!!

ーー今回のシングルが1万枚売れたら解散しなきゃいけなかったのが、無事に1万枚を大きく下回る結果となって(笑)。

三浦 : 半分もいかないっていう(笑)。

ーー売上枚数は4880枚とのことでしたけど、感想としてはどうですか?

椎名 : これでリリイベがなくなることになったじゃないですか。リリイベ卒業したんで。出禁が多いから……。

ーー今回、「くだらないリリースイベントからの卒業」を発表したわけですけど、それってリリイベでお客さんがやらかしすぎたからですか?

三浦 : そうです。

三浦菜々子

河村 : 音の問題とかもあって、大きな音を出せないし、お店でお客さんが寝そべっちゃったりして。

三浦 : リフト禁止のところでリフトやったりとか。

河村 : 1曲やってないこともあった。

三浦 : やってないよね! 1分で終わりました! 最初の曲をかけて1番最初の歌が始まったくらいで音を止められて、禁止! みたいな。

ーーそれってCDの販売はできたんですか?

河村 : 特典会はできたよね。

ーーまあ、このスタイルだとリリイベに向いてないですからね、どう考えたって。いまはどんどんライヴでの規制が厳しくなってる時代なのに、そこに逆行しているグループじゃないですか。

岸森 : そうです。

三浦 : 声出し禁止とか厳しかったです。今回のリリイベ。

ーーお客さんがウォーウォー言ったり、「パーティーピーポー!」の大合唱ができないのはキツいですよね。じゃあ、いい流れってことでいいんですか? CDリリースからも卒業して、リリイベからも卒業して、くだらないアイドル・イベントからも卒業するっていうのは。

岸森 : はい!

ーーTIFには出るんでしたっけ?

水江P : そういうのは出ます!

ーーそこは水江さんが答えるんだ(笑)。「ギャラが高い場合は出ます!」ってことでしたけど、TIFはギャラが出ないじゃないですか!

水江P : ああいうちょっとでも利益になるか、宣伝になるかなら。逆にそれくらいしかないんですよね。

ーーCDを出さなくなることについてはどう思いますか? たぶん皆さんCDは買わなくなってる世代だと思いますけど。

西園寺 : わりとCDって置き場所に困るからいいのかなって思います。

河村 : 自分もCDは買わない。自分たちのCDは家族が買い占めるけど。毎回買ってて。親戚とかに配るんですよ。

岸森 : でも、CDに応募券とかついてることがあったら買ってたりしてましたね。

すごい地獄絵図みたいな…… 男の人同士でチューしたりとか……

ーーCD売らないプラスEDMっていうのは、方向性としては正しいと思うんですよ。ボクは前から「EDMED」って公言していて、EDMっぽいアイドルの曲とか本当に苦手なんですよ。でも、Stereo Tokyoの曲は好きなんですよね。

一同 : ありがとうございます!

ーー雑誌の連載とかでも普通に「今月よかったCD」にStereo Tokyoは入れてたぐらいで。でも、どうなんですか。EDMっていうものに対するみなさんの認識って。

三浦 : 最初このStereo Tokyoやるまでは全然知らないくらいで、EDMやるよって言われてから聴くようになったんです。でも、そんな特別詳しいわけではないし……。

ーーボクはこの前、はじめてEDMの現場みたいなところに行って地獄のような思いをしたんですよ。居場所ゼロで、早く帰りたいみたいな。ゲストが加護亜依だっていうだけで行ったら、加護ちゃんのことは一切知らないような20代前半の男たちが、女性無料だからナンパにきてるだけみたいな状態で、EDMで大騒ぎしてて。Stereo Tokyoしか知らなかったから、これが本物のEDM現場かと思って。

三浦 : Stereoに来てる人たちも、私たちが未成年だからちょっとは考えてくれてると思う。ホントのそういうところにいったら全然すごいし、容赦ないと思う。こっちは一応止める人がいるじゃん、誰かが暴れ出したら。それが全員暴れる状態ってことでしょ、止める人がいなくなったら無法地帯。

ーー…… というわけで、いまはお互いEDMバスのことで頭がいっぱいになっちゃってると思うんですよ(笑)。ついさっきまで乗っていたEDMバスはどうでした?

三浦 : 楽しかった…… です。…… 楽しかった?

ーー疑問形になっちゃってますね(笑)。

三浦 : 時間が長いなって気持ちもあります。昼は大丈夫だったんですけど、夜はお客さんみんなお酒もまわってて、超おかしくなってて……。

ーーお客さんがライヴ後のテンションで泥酔して、かなりすごいテンションになってましたからね。

三浦 : もうなんか、すごい地獄絵図みたいな…… 男の人同士でチューしたりとか……。

ーーボクもいっぱい観ましたよ、男同士で乳首を舐めてるのとか。

一同 : えーーー!! やだーーーー!!

ーー上半身裸でもふつうな状態でしたからね。

三浦 : 見たくないものを観てしまうっていう。

ーーそれでメンバーの皆さんからもギャーギャー叫び声が出てましたよね。ただ、いわゆるパリピというか、お客さんがEDMで酔っ払って大騒ぎするっていうスタイルで活動していくと、これも直面するしかない問題だと思うんですよ。

三浦 : はい、しょうがないことではあると思います。

岸森 : 逃げられないもんね。

ーー特にバスの中だと逃げようがない。

岸森 : いやー、ほんとに!

岸森ちはな

ーーかなりの混雑だったからお客さんとの距離も近かったし、だからみんなメンバーの目の前で踊り始めたりで。

三浦 : 特に柵とかないから、自由にやってて。

河村 : 身体が当たるのが当たり前みたいな。

ーー唇を奪われそうなくらいの距離だなって思いながら観てましたよ。

三浦 : 今までにないくらい危険でした……。

ーー後ろに誰かスタッフがいて剥がしていくような状況じゃないですもんね。バスにスタッフはいたけれど全部目が届くレベルじゃないし、お客さんとの信頼関係で成り立っていたとは思いますけど、それもギリかなって思いながら見てました。

三浦 : 今回はもうその信頼関係が……。

ーー崩れかけて……。

三浦 : 危ない……。 いつもフロアに降りて踊ってても絶対に触ってきたりとかしてこなくて。いつも来てる人とかが初めて観に来た、ちょっとルールがわかっていない人を止めるくらいのちゃんと信頼関係があったのに。

ーー一種の自警団システムがありますよね。

三浦 : 今日は夜のEDMのバスでそれが崩れかけたというか……。

ーーメンバーの腰に手を回したりしている人がいるのはボクも目撃しました。

三浦 : 大変でした。観ててヤバいなって思って。

ーー一応、自警団システムは働いてましたけどね。泥酔した完全にヤバい人は、みんなで引き離したりで。

三浦 : ホントに引き剥がされてましたね(笑)。

岸森 : なんか距離が近すぎるから、めっちゃ唾が飛んでくるんですよ。

河村 : 唾なのか飲み物なのかわからない。

岸森 : だからなるべく離れて話すんですけど、でも大声で話すじゃないですか。音がうるさいから。だから耳元で話すと…… これは別に嫌とかじゃなくて、おおってびっくりしたって話でお願いします(笑)。

三浦 : 今日はいつもより近かったね。

岸森 : みんなおかしくなってた。

三浦 : みんなリミッターが外れちゃってて。

ーースキンシップしたいけどどうしよう、メンバーだとアレだから、とりあえず男とキスするか! みたいに感じましたね(笑)。

三浦 : 女の子が少ないからね。

椎名彩花

椎名 : でも普段からしてますよ、男同士のキス。フロアにおりていったら、誰もいないところがあったんですよ。そこに飛び込んでいったら、男の人たちがいろいろしてて。どうしようって思って、とりあえず後ろ向きました。

岸森 : 私アニメが好きなんですけど、男の人たちがキスしてるの見て、「岸森こういうの好きでしょ?」って言われるんですよ。

ーーBLは、もっと幻想の世界ですからね。

岸森 : そういうリアルなやつじゃなくて、あんまりそういう漫画も見ないんですけど、綺麗なやつがいいなって。汚いってわけじゃないですけど……。

三浦 : でも、楽しさでいっぱいですよ!

河村 : 窓の外の人に挑発とかめっちゃしてたし。

ーー通行人に向けて。

西園寺 : 外のすれ違ってる人がのってくれる瞬間がすごい楽しかった。みんな好きなんだあって。

ーーStereo Tokyoを好きかどうかはわからないですけどね(笑)。

西園寺 : みんな楽しいって感じに思ってくれてるみたいだったから。

ーーそんな西園寺さんは、途中から「もう帰りたい」「つらい」って呟いてましたけどね(笑)。

西園寺 : それは違うんですよ!! 楽しかった時は楽しかったんですけど、お酒に酔っちゃった人がすごいキャラ変しちゃったから、めっちゃ怖くなって、もう降りたいって思って。バスの車内を三往復くらいずっと付いてきて……。

寿命とかすり減らしながらやってる気がするよね

ーーそれでですね、ボクがStereo Tokyoに対して常々思っているのは、音楽的な共通点こそないですけどBiSの会社の人がBiSっぽい仕掛けを、パロディ的な要素も含めてやってる感じがあるってことで。だからBiSのお客さんも流れてきているわけですけど、BiS以降のそっち系のアイドルグループの特徴として「ステージ上のメンバーではなくファンが主役」っていうのが出てきたと思うんですよ。

全員 : ああ……。

ーーたとえば、青森の『夏の魔物』ってイベントにボクや杉作J太郎さんが車で行く時に、パーキングで杉作さんがトイレに行ったら「同じイベントに出るバンドの人に会ったよ」って言ってて。CDをもらったって言うんですけど、見たらBiSHのCDで。「それ、バンドの人じゃなくてお客さんですよ。清掃員ですよ」って言ったら、「だって、『明日は俺たちのステージを観て下さい』って言ってたよ」って。「俺たちのステージ」じゃないはずなんですけど、そういう感覚のお客さんが増えてきたんだろうなってことで。Stereo Tokyoも、お客さんというかパリピがライヴをものすごい盛り上げてくれて、面白いライヴにはなっているけど、結果一番目立つのはお客さんになってる問題っはあるよなって。

三浦 : パリピが1番盛り上げてくれて、それでステージが成り立ってたからリリイベが……。今回、リリイベが多かったからパリピも疲れちゃって、そしたらいつもと同じことやってるのに、全然ライヴ自体盛り上がらなくて。いつもパリピに頼ってたんだなって思いました。

ーーいろいろ禁止事項があるときに、どこまでライヴで盛り上げられるのかってことですよね。それでどうですか、お客さんが1番目立っちゃう問題については。良い点も悪い点もあると思いますけど……。

三浦 : やっぱり 楽しんでもらうのが1番。私たちは、そんなにアイドルアイドルしたことがしたいわけでもないので。自分たちが目立ちたいというよりは……。

西園寺 : みんなが主役になれる場所なんです。

ーー今日のライヴを観てても思ったんですけど、ほぼメンバーと観客が同格って感じですもんね。

三浦 : 同じところに乗って踊ってますもんね(笑)。

ーーぶっちゃけStereo Tokyoってライヴだと歌の要素がそんなにないじゃないですか。念のため確認しますけど、あの歌は被せ? 口パク?

三浦 : 被せですね。

ーーある意味、マイクも使わなくてもいいぐらいの状態でやってるから、よりお客さんとの差がなくなってて。

西園寺 : ヘタしたらお客さんのほうが踊れる人います(笑)。

西園寺未彩

ーー今日、ボクは1番後ろのVIP席に座って原稿を書きながらライヴを観てたんですけど、後ろにステージを一切見れない人が山程いて、その人たちは勝手に踊ったりとかお客さんのダンス見てたりとかで楽しんでて、それで成立してるわけですよね。

三浦 : 楽しみかたは人それぞれみたいな感じで。踊らない人もいるし、見てるだけの人もいるんですけど、踊らなくてもステージが見えなくても、音を聴いて踊ってる人たちを観て楽しむっていう方法もあるみたいです、Stereo Tokyoには。

ーーボクも今日はそんな感じでStereo Tokyoを楽しんでたんですけど、正直ひどい目にあったんですよ。「吉田さん踊りましょうよ」ってお客さんに何度も言われて断ってたら、次は「最前いきましょうよ」って言われて。それぐらいならいいかなと思って連れて行かれたら、強制的にリフトされそうになって。

一同 : えーーーー!!

ーー足をみんなが持とうとしてたから必死に逃げたら、「じゃあ踊りましょうよ」って言われて、それも断ったらみんなで肩を組まれて。「まあ、これくらいはいいか」って感じで苦笑しながら肩を組んでたんですけど…… 大変でした(笑)。

一同 : お疲れ様です(笑)。

ーーホント疲れましたよ! で、さっきから発言のない人がいますけど…… 大丈夫ですか?

椎名 : 大丈夫です……。

ーー見るからにしんどそうですよ! EDMバスでは、かなりがんばって踊ってましたよね?

椎名 : それで1回記憶が飛んだんですよ。踊ってて、立ちくらみして1回倒れこんで。そこからもう記憶があんまりなくて。

岸森 : まじで!? 大丈夫!?

椎名 : 頭痛い……。でも、大丈夫です。

ーーかなりギリギリじゃないですか!

三浦 : 寿命とかすり減らしながらやってる気がするよね。でも、がんばってます(笑)。

会場に来れば楽しくなっちゃうんじゃないかなって勝手に思ってます

ーーあと、ちょっと聞きづらい質問をしてもいいですか? 最近ちょっとアイドルというか、シンガー・ソングライターの女子大生の絡みとストーカー的な事件があったじゃないですか。

三浦 : 刺された……?

ーー最初、アイドルとファンの事件だと報道されたこともあって、アイドルとファンの距離が近すぎるから起きたんじゃないかみたいな話になったりしていて。実際にはそうじゃなかったとはいえ、アイドルの接触ビジネスにも危険がないわけじゃないですよね。今日かなり距離の近いイベントをやったこともあって、どういうふうにみなさん受け止めているのかなって。

河村 : 親とか友だちとかに言われました。LINEでお父さんから記事が送られてきて、危ないよって。たしかにめっちゃ距離が近いから危ないんですけど、そういうのがない…… みんな良い人だから。

ーーボクも取材で行ったんですよ。意外とアイドル現場はアイドルオタ同士の認知的な要素が働くから、意外とオタが何かをすることはそんなにない。危険なことがあっても決定的なことはないって話をしてて。まあStereo Tokyoの場合は一見ネット上にアンチが多そうで心配ですよね。

椎名 : 勝手な想像なんですけど、そうやって言ってる人も会場に来れば楽しくなっちゃうんじゃないかなって勝手に思ってます。

ーーBiSと仕事していた時にすごい思ったのが、アンチが増えてもいい覚悟で炎上ビジネス的な盛り上げ方をしたじゃないですか。それによって低予算で横浜アリーナまで上り詰めることに成功したものの、その結果、メンバー間の人間関係がボロボロになったり、精神的に消耗しったりしてたんですよ。このインタビュー連載でも三浦さんと他のメンバーとの間に溝が出来ていた話が出ていたから心配なんですけど、大丈夫ですか?

三浦 : でも、それは終わったことなので。今は普通。

ーーしかも、「三浦さんとはもうやっていけない」的なことをみんなで言っているLINEのやり取りまで晒されたら、精神的に消耗するだろうなって(笑)。

岸森 : あれ、知らなかったもんね。

三浦 : 知らなかったー。

岸森 : 記事を観て初めて知ったっていう。

三浦 : あんなLINEがあること自体知らないから。

ーー他のメンバーと水江さんだけの「緊急会議」グループLINEが。

三浦 : 関係が修復しかけだったから、それを見て「へ!?」 って。それで、ちょっと3日間くらいTwitterとバイバイして(笑)。でも、その日かなんかにたまたま電話をしていて「あの記事、読んだよ」って言ったらみんな普通で、わりとすぐ立ち直りました。

椎名 : あれが載った時に「次に会った時にどうしよう」って思いました。でも、なな(三浦)はわりと普通に接してくれたから。

三浦 : その頃には忘れてたわ(笑)。

椎名 : やば!!

岸森 : 結構脳天気だよね(笑)。

ーーこれは大変だろうなっていう思いが正直あったんですけど、意外と平和な感じだったんですかね。

三浦 : 自分がLINE晒される側だったら「えー!」ってなってたと思う。

水素水とか売ろうと思ってるんですよ

ーーみんなに言われてる側のほうがキツいと思いますよ! じゃあ、いままでの活動で1番キツかったことはなんですか?

椎名 : 楽しいことしか思い出せない……。

ーーへー!

椎名 : でも、マジでやめたいって思ったことは2回くらいあります。イオンモール川口前川のリリイベの時、ホントに水江さんに「やめたいです」って話して。最初ほんとにアウェイで、人も4人か5人しかいないから、ショッピング・モールのエスカレーターにのぼりまくって、上にいって盛り上げようとしても誰も盛り上がらないみたいな感じで、映像も残ってるんですけど。その時、死にたいって。

ーー死にたい!

三浦 : すぐ死にたくなる子なんです(笑)。

椎名 : でも、続けてよかったなって思います。

ーー生きてて良かった?

椎名 : 生きてて良かった(笑)。

ーー今日もつらい思いをしたはずだけど、つらいことは思い出せないんですね。

椎名 : お酒をぶっかけられたり、いろいろあったけど大丈夫です!

三浦 : 結局そういうことがあるけど、こうやって大きなライヴがあると楽しいんですよね。「週末にStereroのライヴがあるから、一週間がんばれる」っていってくれる人がいるのもうれしいし。

ーー今回のリリース・パーティー自体はホントにものすごく評判がいいし、面白かったですよ。

三浦 : すごい楽しかった!

ーーその楽しい余韻がEDMバスでボヤかされちゃった感じだけど(笑)。

三浦 : Twitterを見たら、会場前に今までに見たことないぐらいの行列ができてて、それがすごいうれしかったです。

ーーそれは入り口のチェックが厳しかったせいでもあるとは思いますけど(笑)。

河村 : 今日のライヴで泣きました。2階のVIP席で踊ってたんですよ。上から見たらめっちゃ人がいて、ここまでがんばってきてよかったなみたいな。感動で、めっちゃ泣いたんですよ。今までで1番集まったよね。初めましての人がいっぱいいて。

河村ゆりな

椎名 : 鹿児島から来ましたって人とかいて。

岸森 : 鳥取から来ましたって人もいて。

椎名 : 初めての人がいたから広まってるんだなあって、うれしかったです。

ーーつまり、つらいことは意外とないんですね。

三浦 : 大変なこともあるんだろうけど聞かれて出てこないよね。

岸森 : 楽しいからね。

西園寺 : 月曜の学校がねむいってぐらいじゃない? どっちかっていうと。もうちょっと友だちと遊びたいとか。

ーーEDMバスが大変そうだったから、もっと愚痴が山程出るような取材になるかと思ってたんですよ。

西園寺 : なんだかんだ楽しいが勝っちゃう。

三浦 : たぶん、ちょいちょいあるんですけど、それ以上にリリパとかやると楽しいからあんまりつらいって感じなくなっちゃう、忘れちゃう。リリイベ中とかつらいここといっぱいあるよね。もうやだみたいな(笑)。

岸森 : もう無理って(笑)。

三浦 : 1部だけでよくない? 2部いらなくない? みたいなみんな(笑)。体力的に。

椎名 : 今日15分でよくない? って。

ーー主に体力の問題なんですか?

三浦 : 体力も精神もどっちもですね。

ーーでも、この先はリリイベがなくなるわけですからね。

河村 : リリイベはなくなるから嬉しい。

ーーでも、CDを売らないだけで、別の何かになるんじゃないですかね?

水江P : あ! 豪さん気づきました? 水素水とか売ろうと思ってるんですよ。

ーーつまり、またアンチに叩かれる方向に持ってこうとしてるんですね(笑)。

水江P : 握手券がついた水素水とかいいかなって(笑)。

ーー健康にいいはずですからね、本当かどうか知らないですけど。メンバーは誰もピンときてないですよ。水素水は知ってますか?

椎名 : 飲みました。水でした。

三浦 : 違いがわからない。入れ物が特徴的ってくらい。

河村 : 飲めない。怖い。

河村 : 飲んだ。缶は飲めるけどパックはちょっと。

岸森 : 飲んだことないわ。

ーーみなさんご存知ないかと思うんですけど、水素水ビジネスって、怪しいってことですごい叩かれてるんですよ。だから、そんなものを売ったら、また大変なことになりますよってことなんですけど。

三浦 : 叩かれても、あんまりダメージ受けない。

河村 : 炎上したほうがよくない?

椎名 : トレンド入ってるー!! みたいな。

三浦 : センスある叩き方とかされるとね(笑)。

ーー叩き自体ではダメージをうけない?

一同 : 全然受けないです!

椎名 : 最近強くない? うちら。

河村 : なにもかんじなくない? おもしろいなって。

三浦 : 最初は叩かれるだけでどうしたらいいんだろうみたいなこととかいちいちあったけど、もう全然何も動じなくなった。

ーー基本、自分たちのせいで叩かれてるわけじゃないしなっていうのが大きいんじゃないですかね、悪いのは水江さんだから(笑)。じゃあ、次回はそんな水江さんを掘り下げます!

INTERVIEW : Stereo Fukuoka

取材&文 : 西澤裕郎
写真 : Jumpei Yamada

怖い話とかで盛り上がって、みんなと打ち解けたんです(笑)(mei)

ーーStereo Fukuokaのライヴを観たのはイビザの日(1月23日)のリリース・パーティぶりだったんですけど、パフォーマンスも表情も大きく変わりましたね。

mei : あの日は初めてのライヴで、どうしたらいいのかわからなかったんですけど、今日はお客さんも団結して盛り上がったし、自分たちも楽しめました。

ーー「福岡で一緒にライヴをしたときに打ち解けた」って、Stereo Tokyoのメンバーが前回のインタヴューで言っていましたよ。

青井海優 : そうなんです!! 今まで本当に会話もないまま同じライヴに出ていて、どうしようどうしよう… ってなっていたんですけど、夜ご飯を一緒に食べて一気に打ち解けて。いつも東京は東京、福岡は福岡で固まって座っていたんですけど、そのときは東京も福岡も入り乱れてバラバラで座って。meiちゃんが活躍しました(笑)。

mei : 怖い話とかで盛り上がって、みんなと打ち解けたんです(笑)。

mei

ーーあははは。打ち解けたことで、ライヴのどういう部分が変わりました?

福原麗(以下、麗) : 僕が思うのは、初めて東京でライヴしたときはちょっと距離感があったままだったんですけど、今日は一体感があったなって。

mei : 今回は仲良くなってからのライヴだったので、最後の「DANCING AGAIN」でメンバーさんとアイコンタクトができて、私たちもSTEREO JAPANとしてできた感覚がありました。

藤松宙愛(以下、藤松) : 今回はステージが広くて上も下も使えたから両方使ったほうがいいかなと思って動いた結果、Stereo TokyoさんとStereo Fukuokaが混じってできて、そこが変わったのかなって私は思いました。

ーー「シングルが1万枚売れたら解散」企画を聞いたときは、どう思いましたか?

麗 : 初めて聞いたとき「1万枚売れなかったら解散」だと思っていたので、みんなで「え!?」ってなって。

mei : ぶっちゃけ1万枚売りたいし、でも売れないでしょ… って半分半分の気持ちがあったんですけど、そこは売っていこうって考えでStereo Fukuokaはやってきました。

藤松宙愛

ーー発表自体はどうやって知ったんですか?

麗 : レッスン終わりで野村さん(Stereo Fukuokaプロデューサー)がパソコンをしながら 「東京1万枚売れたら解散するらしいよ」って。

ーー人ごとですね(笑)。

mei : どっちかっていうとマラソンのほうが不安だったよね。

藤松 : 最初、CDを買ったら代わりに走れるルールとかなかったよね? (三浦)菜々子さんが1人で走りきらないとダメ、っていうところに、いろいろルールが付け加わったので、大丈夫かなって安心していました。

ザ・クラブっていう感じで未知の世界で、なんじゃこれ!? みたいな(青井)

ーーこの2ヶ月間、OTOTOYでStereo Tokyoへのインタヴューを毎週載せていたんですけど、それを読んでどんなことを思いました?

mei : 正直、菜々子さんが辞めようと思っていたことを知らなかったから、LINEのやりとりを見て、そんなことがあったんだ… ってびっくりしました。

青井 : あと、菜々子さんが走れなかったときはメンバーがお題をクリアしたら助けられるってルールがあったじゃないですか? 虫を触るお題が出てきたらイヤだって話をしていたら、meiちゃんがゴキブリを触ってでも助けるって言っていて、心がほわっとしました(笑)。

ーー(笑)。今回の企画で、Stereo Tokyoのお客さんのエネルギーというかハジけっぷりを身を以て実感したんですけど、Stereo Fukuokaのお客さんはどんな感じですか?

mei : 福岡でライヴをやっているときはもちろんブチあがっているんですけど、東京のお客さんと比べたら大人しいほうかもしれないと今日思いました(笑)。

青井 : 特にEDMバスの中はすごかったです!! ザ・クラブっていう感じで未知の世界で。なんじゃこれ!? みたいな。

ーー彩香さんは途中から記憶がなかったって言ってましたよ。

mei : えーっ!! 彩香さんめっちゃ踊っていましたもんね。すごかった。

青井 : 大丈夫かなって思っていたくらい激しかったから。

ーーStereo Tokyoのメンバーから参考にするところとかはありますか。

mei : Stereo Fukuokaはまだ控えめなので、こっちからガツガツ行くっていうところを見習いたいなって。

ーーStereo Fukuokaはまだ積極的でない?

麗 : 自分たちの動画を見ても、まだなりきれてない。

藤松 : 不安があるというか、これをStereo Fukuokaでしていいのかな? みたいな気持ちがあって。なにか言われたり怒られたりしたらイヤだなと思っちゃう。

福原麗

ーーちなみに、Stereo Fukuokaのプロデューサー、野村さんはどんな感じの人ですか?

mei : 大人しそうに見えるんですけど、ちょっとMの要素があって、私たちが勝手にいじっています(笑)。私は野村日記っていうのをTwitterでやっているんですけど、野村さんの日々おもしろい動画を撮って、それを載せています。

青井 : けっこう評判いいよね(笑)。

麗 : Twitterで「僕の福岡の押しは野村さんです」って書いている人もいたり。

ーーあははは。野村さんは無茶なこととか言ってこないですか?

mei : これ、言っていいのかな? さっき控え室で(インタヴューを)待っていたじゃないですか? 「もう帰るから3分で終わらせてって言って。メンバーが言ったら大丈夫だから」ってことをめっちゃ言ってきて。

ーーこの取材を3分で終わらせろってことですか?

mei : そうです。巻きで巻きで!! って。

麗 : 野村さん、16分経ってますよ。

ーーじゃあ、もうやめましょうか。

一同 : いやいやいや。

1人ずつが違うカラーを出してやることが目標(藤松)

ーーあはははは。今日のライヴが終わって、最後に水江さんが『1万枚企画』の枚数発表をしたじゃないですか。4,880枚で解散を免れましたけど、どういう気持ちで聞いていたんですか?

麗 : 最初はめっちゃドキドキしました。1万枚売れた!! みたいな感じで僕たちには水江さんが話をしていたから、やだやだ!! と思って。結果は4880枚で、もっと売れたかったし、1万枚超えてもやだっていうのがあって複雑なんですけど、そのときの気持ちはヤバかったです。

ーー変な話、Stereo Tokyoが解散したら、Stereo Fukuokaが目立つチャンスでもありますよね?

mei : Stereo Tokyoが解散したらStereo Fukuokaはやっていけない気がします。東京がなくなっちゃったし、福岡もなくそうかってなっちゃうんじゃないかって。

麗 : Stereo Tokyoがいるから、Stereo Fukuokaもいるみたいな感じだから。

ーーそこも積極的になって、Stereo Fukuokaが引っ張るくらいになったほうがいいんじゃないですか?

青井 : そういうところですよね。

青井海優

ーーあと、これからCDの販売はやめますって発表はどう思いました?

麗 : あれは抗議をしたい。

野村 : 俺に言われても…。

ーー野村さんも知らなかったんですね!? 水江さんが発表したことに、Stereo Fukuokaは振り回されっぱなしですね(笑)。

野村 : これは日本の悪しき文化というか、地方の身としては東京の政治に従うしかないですから。

ーーとはいえ、今日のライヴを見るとパフォーマンスのクオリティはあがっている状況ですし、Stereo Fukuokaなりのアイデンティティも産まれてくるんじゃないかと思うんですけど、現状の目標はどんなことでしょう?

藤松 : 私は自分たちの個性を出すことが一番大切なことだと思うから、1人ずつが違うカラーを出してやることが目標です。

下野真奈(以下、下野) : Stereo Tokyoさんのメンバーはそれぞれの個性があるけど、Stereo Fukuokaはまだそういう部分が少ししかないから。

下野真奈

麗 : 自分になりきっていないというか、ステージに立ったら別人にってしまうので、そのままの自分でいけたらなって思います。ちょっと控えめな部分がある。

青井 : 福岡は個性を出したい気持ちが表れているからなのかもしれないんですけど、カラーの差が大きいんですよね。STEREO JAPANで全員が並んだとき、まず靴紐がカラフルなのがわかるんですよ。胸もがばっと開けていてそこにカラーがあるからすごくカラフルなんですよ。逆に、福岡ガチャガチャしすぎてない? って。

mei : そこは個性なんですけど、性格的な個性もほしいです。

下野 : 福岡はワイワイするほうなんですよ。ライヴにMCがないんですけど、そういうところを伝えたらもうちょっといいかなって。だからTwitterでも変な動画をあげて広げていこうと思っています。

麗 : じゃあこうやって広げていこう。

(といって手を広げて撮影)

青井 : もっとおもしろさを出したいよね。

mei : でも、しゃべる機会があまりないので、インタヴューはすごくいい機会です。もっとしゃべりたい!!

ーー(笑)。2ヶ月にわたる1万枚企画もひと段落しましたが、2ヶ月終わってみてどんな心境ですか?

mei : Stereo Fukuokaのデビューから結構時間が経っているようで、まだ経っていないじゃないですか? でも、その間で大きく成長できたと思うので、これからもライヴをやっていくなかでどんどん成長できるんじゃないかなと思います。

ーー確かに、まだ4ヶ月ですもんね。次の取材はいつできそうですかね?

野村 : TIFのときですかね。

mei : 私たち出れるんですか?

野村 : 水江さん次第かな…。

ーーあははは。Stereo Tokyoが無視できないくらいの個性を出してきましょう!! 期待してます。

一同 : がんばります!

次回最終回!! 更新は6月6日(月)

吉田豪によるSTEREO JAPANプロデューサー・水江文人

へのインタヴューを掲載

連載第1回 はじまり編

連載第2回 南波一海によるメンバー・インタヴュー前編

連載第3回 南波一海によるメンバー・インタヴュー後編

連載第4回 解散をかけた、三浦菜々子大マラソン大会

連載第5回 平賀哲雄によるメンバー・インタヴュー前編

連載第6回 平賀哲雄によるメンバー・インタヴュー後編

連載第7回 autoclef(サウンド・プロデュース)インタヴュー

連載第8回 すーさん(Stereo Tokyoファン)インタヴュー

連載第9回 ELE TOKYO直前メンバー・インタヴュー

これまでのリリース作品をチェック!!

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PROFILE

Stereo Tokyo

Stereo Tokyoは日本で最も独自なガールズ・グループです。
その人数は6人で構成されています。
その最もな特徴は、かわいいこと、そしてクラブなことです。

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