《12ヶ月連続配信企画、第6弾》──goodtimes、新曲配信とともに彼らを捉えるべきライヴへ潜入

突如、アーティスト写真もなく素性も知れない2人組ギター・ロック・バンドが現れた。彼らの名前は「goodtimes(グッドタイムス)」。まだほとんど情報がないにも関わらず、2017年3月より《12ヶ月連続音源配信》をOTOTOYで行うことになった。そんな思い切った企画をスタートさせた彼らによる第6弾音源「不満」を配信、そして今回は彼らのライヴに潜入。彼らのライヴ・レポートを掲載する。

goodtimes12ヶ月連続配信、第6弾

goodtimes / 不満

【配信形態】
WAV、ALAC、FLAC(24bit/48kHz) / AAC

【配信価格】
250円

【収録曲】
1. 不満



LIVE REPORT : 人生の一部を彩るもので得られる感覚に似ていた

goodtimes

今まで楽曲配信を毎月行い、ついに今作で第6弾となったgoodtimes。今回はその新曲「不満」のリリースとともに、彼らの楽曲の振り幅の大きさを肌で体感すべく、ライヴ会場へ潜入した。体感0距離のライヴで、人間同士の心がぶつかり合う様子が伺えた。

goodtimesの楽曲の中での盛り上げ的立ち位置である「case one」で開始早々観客の手があがる。「俺たちの持ち曲、暗い曲ばっかりなんだから今盛り上がらないでいつ盛り上がるんですか!!?!」という煽りで、続けて「beyond」を披露しフロアを躍らせる。

妖艶なライティングと共に、浮気という当事者以外は距離を置いてしまうような内容を、情熱的な愛への共感へと昇華した「午前2時」で観客が息を飲む。彼らの振り幅の広さに関しては音源を聴いていれば既知の事実であったはずなのに、完全に彼らのペースにされてしまう。彼らの音楽は常に大忙しだった、人々の心を掴み、躍らせたかと思えば立ち止まらせて拳を硬く握らせる。

Vo.井上朝陽

「君の待つ場所」こそ、熱意あふれるgoodtimesを0距離で感じることができる楽曲だろう。自分の立ち位置を考えるよりも、心の向く方へ走ればきっと出会うべき人に会える。それはこのライヴにきてくれたすべての人に向けた強い感謝を帯びたメッセージに感じさせられた。

ライヴ中、メンバー同士でじゃれ合いながらも、骨太なロックはそのままに。音楽配信をする立場から言うのもなんだが、彼らは紛れもなくライヴバンドであり、彼らのライヴに一度足を運んでほしいと切に感じた。お目当ての対バン相手として、初めて出会い虜にされてしまう。そんな、出会えたことに運命を感じてしまうような巡り会いが彼らにはぴったりだった。それほど彼らのライヴは実に印象的なのだ。

Gt.安田そうし

最後は人生を一歩一歩踏みしめていく覚悟を感じさせられる「確かに」で幕を閉じた。予定調和じゃないのは楽曲のストーリー性だけでなかった彼ら。おきまりのパフォーマンスがあるわけではなく、そのライヴごとに何が起こるかわからない、というのがある意味彼らのスタイルであり、このハラハラと期待の同居が印象強くさせる要因なのかもしれない。このドキドキは、初めて行った遊園地のような、ラストが予想できない映画のような。人生の一部を彩るもので得られる感覚に似ていた。

ライヴ終了後、「このバンドが世界一(異論は認めない)モード」に突入してしまうような、彼らに釘付け状態を味わうことになった。帰路は彼らの楽曲を片っ端から聴き直していて、最後の最後まで彼らのペースだった。(text by 宮尾茉実)

過去作品、記事もチェック

goodtimes / beyond

goodtimes記念すべき初の配信音源。ダサい言い回しでなんかで少し古臭い。でもでも気づけば口ずさんじゃっている。あんまり書いたことない曲だなと思いつつ、すごく無理のない曲になったというか。(Vo.井上朝陽)

>>「beyond」のレヴュー記事はこちら

goodtimes / sunny

強引なのいいなーとか、もし思ってしまった方。ダメですよ。こんな色んなとこ雑で、そういう時そういう事言っときゃいいみたいな男はろくなもんじゃないですよ。そうですね、私です。身勝手な男目線のどうでもいいラヴソング。これは踊らねば。って事でMVで踊ってみました。そちらも是非。(Vo.井上朝陽)

>>「sunny」のレヴュー記事はこちら

goodtimes / 君の待つ場所

らしさなんて無駄なこと考えてないで手動かせよって思うことがよくあります。周りから飛んでくる辛辣な言葉を華麗にかわせずに倒れそうにもなったり、時にはきつい言葉で友人に背中を押されながら、君の待つ場所まで今日もなんとか歩いています。(Vo.井上朝陽)

>>「君の待つ場所」のレヴュー記事はこちら

goodtimes / 午前2時

今回は私事で皆様に多大なご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。相手の方を傷つけ、大切な人を裏切ってしまったことを深く反省しており、一生をかけてウンタラカンタラとかいうコメントを発表する日がもし来たら後ろでこの曲流しといてください。(Vo.井上朝陽)

>>「午前2時」のレヴュー記事はこちら

goodtimes / 灰色

よくそんなひどいこと言って人を傷つけられるね? こっちがあんなひどいことをするからって? そんなつもりはないですよ。付き合いのうまそうな彼の様になりたい。何言われても自分を貫いてそうなあの人が羨ましい。もうめんどくさいからいっそ近寄らないでほしい。(Vo.井上朝陽)

>>「灰色」のレヴュー記事はこちら

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フレデリック / かなしいうれしい

昨年1stフル・アルバム「フレデリズム」がスマッシュヒットを果たしたフレデリックの2ndシングル。「かなしいうれしい」が7月クールのTVアニメ「恋と嘘」OPテーマに決定。

東京塩麹 / FACTORY (24bit/96kHz)

ディスクユニオンが主催する本格的オーディション〈DIVE INTO MUSIC. オーディション2016〉の第一回の合格者リリース第三弾、人力ミニマル楽団「東京塩麹」。まさにジャンルを超えて、いま最も注目されているユニットの一つ。

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LIVE INFORMATION

〈LILY presents 二番先陣〉
2017年8月26日(土)@群馬・Club FLEEZ / Asile
時間 : Open 11:30 / Start 12:00

〈goodtimes 企画 "君が来る場所” vol.1〉
2017年9月12日(火)@大阪・福島LIVE SQUARE 2nd LINE
時間 : Open 18:00 / Start 18:30

〈goodtimes 企画 "君が来る場所” vol.2〉
2017年9月24日(日)@東京・渋谷TSUTAYA O-Crest
時間 : Open 18:00 / Start 18:30

〈goodtimes ワンマンライヴ "Parking Go Away"〉
2018年3月4日(日)@TSUTAYA O-Crest
時間 : Open 18:00 / Start 18:30

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PROFILE

goodtimes

2016年結成。メロディ重視のギター・サウンドを前面に出しつつ、音楽バブル時代の影響を感じさせる普遍性、キャッチーさを含んだクセになる、心くすぐるポップ・ミュージックを展開。

>>goodtimes official site

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