【REVIEW】《12ヶ月連続配信企画》──goodtimes、聞き逃せないフリー音源到着
突如、アーティスト写真もなく素性のいまいち知れない2人組のギター・ロック・バンドが現れた。彼らの名前は「goodtimes(グッドタイムス)」。 バンド名にポエム調なものが多く見受けられる昨今、なかなか潔い名前だという印象だった。彼らは前代未聞の《12ヶ月連続音源配信》をOTOTOYにて予定している。 そんなぶっ飛んだ企画をスタートさせた彼ら、前作「beyond」が好評な中、期待の第2弾「sunny」が届いた。
goodtimes無料配信、第2弾(只今無料配信は終了し、有料配信中)
goodtimes / sunny
【配信形態】
24bit/48kHz WAV、ALAC、FLAC / AAC
【収録曲】
1. sunny
REVIEW :
細身で髪型はマッシュ・ベースのセンターわけ。身長はそんなに高くなくてもいいけど、ご飯の食べ方が綺麗で、子供と映画と池脇千鶴が好きな男の子。 あと、自分の家族に優しくて私の家族にもおどおどしなくて、それから…。付き合う前にも理想はたくさんあるし、付き合ってからもああだったらな、こうだったらなって気持ちが一緒にいればいるほど溢れるのが乙女心というもの。 そんな彼女のぶつける理想に怠惰な顔を見せるようにして歌われたのが、goodtimesのフリー配信第2弾「sunny」だ。
前作「beyond」はスキップと小走りの間のテンポで前に前に歩いていくイメージを持っていたが、今作は男女のもつれを描くかのようにカップルがくるくる回りながらダンスしている様子を想像させる。 お互いの気持ちが口論となって飛び交う様をキャッチーな音で鳴らされるナンバー。ヴォーカル朝陽の歌声はいつだって主役になりうる声質を持ち合わせているのにも関わらず、いつだってギターと並列、 いやむしろギターを立てることだってある。このバランス加減が心地良くて踊りたくて体が疼いてしまうようなギター・ロックに導いていることは言うまでも無いだろう。
小さいことで怒らないけど小さいことにも気づいてほしい。なのにつべこべ言わずにそばにいろと言われても根本的な解決になっていないし、ちょっとムカついてくる。 けどその強引さは嫌いじゃ無いわけで。男らしい仮面をかぶったずるさとわかっていながらも、このgoodtimesなりの身勝手さ全開の解答にはまり込んでしまう女性が多発しそうな予感。(text by 宮尾茉実)
過去作品、記事もチェック
goodtimes / beyond
goodtimes記念すべき初の配信音源。ダサい言い回しでなんかで少し古臭い。でもでも気づけば口ずさんじゃっている。 「あんまり書いたことない曲だなと思いつつ、すごく無理のない曲になったというか。(Vo.井上朝陽)」
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MOLE HiLL / Time
ポップなメロディラインと疾走感あふれるギターサウンドで魅了する4ピースギターロックバンド“MOLE HiLL”がフルアルバムをリリース! プロデューサ/アレンジャーに阿久津健太郎氏(中ノ森バンド、PASSPO☆ etc)を迎え、会場限定で発売されていた曲をポップでお洒落にリアレンジ、さらに2曲の新曲を加え全11曲を収録。
アルバムと同タイトルのリード楽曲「鉛空のスターゲイザー」やロッテ「トッポ」オリジナル応援ソングとして書き下ろした「カラフル」を始めとした全12曲が収録
goodtimes LIVE INFORMATION
アオハルロンド ツアー 2017〜歌で届ける青春の三ヶ情!!!〜
2017年5月12日(金) @TSUTAYA O-Crest
時間:Open 17:30 / Start 18:00
第8回、今を賑わすバンド会議。
2017年05月25日 (木)
@LIVE SQAURE 2ndLINE
時間:Open 18:00 / Start 18:30
PROFILE
goodtimes
2016年結成。 メロディ重視のギター・サウンドを前面に出しつつ、 音楽バブル時代の影響を感じさせる普遍性、キャッチーさを含んだ クセになる、心くすぐるポップ・ミュージックを展開。