2021/01/26 17:20

OTOTOY各スタッフがそれぞれ選んだ2020年の10作品

今年もやってきましたOTOTOYスタッフによる個人チャート。いろいろ大変だった2020年、なにを聴いてOTOTOYを作っていたのか? 今年は新人、梶野に加えてインターン、そしてコントリビューター枠としていろいろと関わっているライター陣の方にも書いてもらいました。

■OTOTOYスタッフ■

高木理太

データ管理部 / 編集部

■2020年の10作品■
Climb The Mind『蕾』
DEATHRO 『FEEL THE BEAT』
Discharming man『POLE & AURORA』
eastern youth『2020』
Holy Hive『Float Back To You』
Jason Joshua & The Beholders『Alegría Y Tristeza』
Mildlife『Automatic』
Pinegrove『Marigold』
Surprise Chef『Daylight Savings』
Yo La Tengo 『Sleepless Night』

(順不同)

■️作品以外のインターネット上のベスト音楽コンテンツ■
『山本精一難波BEARS無観客無配信ライヴ』
やっぱり全てが詰まっているなと思った精一さんの無観客無配信ライヴ、痺れました。

■音楽作品以外のベスト一作■
映画『JUST ANOTHER』 : 継続の美学と常に現在進行形であり続けようとする姿勢、バンドをやっている人はもちろん、やっていない人にも伝わるカッコ良さが画面にありました。

■2020年を振り返って■
振り返ってみると、もはやなにもしていたかもほとんど思い出せないぐらい毎日が目まぐるしく過ぎていったことしか記憶にないんですが…といった感じで、週末にはどこかのライヴハウスで遊んでいた生活もガラッと変わり、どう過ごしたらいいか分からないままで週末がいつの間にか終わっていた…なんてことばかりでした。音楽も振り返ると今年は新譜をそこまで積極的に聴けなかったなという印象。リイシューものをチェックしたり、これまでずっと聴いていたものを聴き返すことのほうが多かったです。あと今年は大好きなハードコアもそんなに聴けなかった感じです。うーん、やっぱりどう振り返ってもいい1年ではなかった!最悪!コロナのバカ!

■2021年に向けて■
他人への思いやりは忘れず、でも図太くなんとか生き延びてやるぞという気持ちのみ。

東原春菜

編集部アルバイト

■2020年の10作品■
PIGGS「5 KILL STARS」
asmi「anpan」
さとうもか “Glints”
羊文学 “あいまいでいいよ”
湯木慧「スモーク」
milet “Again and Again (eyes mix)”
noonblanc「yurety / FOLK」
Monenai “Pool”
Coves “Pulp Fiction”
Only Hip Club「Monday Sunday」


■️作品以外のインターネット上のベスト音楽コンテンツ■
YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」(YUI / TOKYO , CHE.R.RY) : 8年ぶりにyuiがYUI名義でステージに立ち“TOKYO”と“CHE.R.RY”を披露。“TOKYO”を聴いたときは自分が上京したときを思い出して感極まり、またYUI名義でのライヴが観たいと思わされた瞬間でした。

■音楽作品以外のベスト一作■
ドラマ『梨泰院クラス』 : 1話から感情がこみ上げる作品。人種差別やジェンダー問題、SNSの使い方など現代社会で起こっていることが使われているので見やすく夢中になりやすいです。また、梨泰院(韓国)を観光したくなります。

■コメント■
2020年は個人的にとても濃厚な1年でした。この1年間あらゆる場面で耳にしてきたコロナ禍で配信を見る側から配信の準備をする側になりいろんな知識を吸収したなと感じています。音楽の面に関しては、リリースが延期になったりライヴが中止になったりしたけど配信を通して何とか持ちこたえたのかなと。2020年特に印象的だった楽曲は、11月4日から12月11日の約1カ月の間に徒歩ツアーを終えたPIGGSの「5 KILL STARS」。前作と比べてエネルギッシュな作品に仕上がりになり、ツアーファイナルを見たときは「PIGGSとして2,3年やってきたのかな?」というぐらいクオリティーが高くエモーショナルなライヴに感動しました。そして、私が釘付けになったアーティストは大阪在住の20歳のシンガーソングライターasmi。2020年9月に行われた<S.W.I.M.>に出演し彼女の透き通った歌声と微笑ましいトークに魅力を感じてそこから釘付けになり、いまは無きモナレコードのおんがく食堂で聴けたことがいい思い出になりました。これから彼女たちの活躍がとても楽しみです。

■2021年に向けて■
2021年の目標は3つあります。まず1つ目は、OTOTOYインストア・イベントのPAを完璧にすること。2つ目は日本では何が最先端なのかSNSを駆使して情報を先取りすることに力を入れること。そして、3つ目は昨年「本を読む」という目標が達成できなかったので今年こそ本をたくさん読んで言葉の表現力を身につけること。この3つの目標を掲げて頑張りますので、今年もよろしくお願いします!

西田 健

編集部

■2020年の10作品■
963『tick tock』
徳利『REVOLUTION』
MAMAMOO『TRAVEL』
米津玄師『STRAY SHEEP』
The Soul Motivators『Do The Damn Thing』
早見沙織『シスターシティーズ』
桜乃美々兎 (CV: 小坂井祐莉絵), 水上 雛 (CV: 大森日雅), 犬吠埼紫杏 (CV: 長谷川玲奈)『Hyper Bass (feat. Yunomi)』
欅坂46『永遠より長い一瞬 ~あの頃、確かに存在した私たち~』
Squarepusher『Be Up A Hello』
藤原さくら『SUPERMARKET』

■️作品以外のインターネット上のベスト音楽コンテンツ■
Music Unity2020 : 日本全国のクラブ、ライブハウスなどのミュージックヴェニュー協力のもと配信されるノンストップ形式のライブストリーミングフェス。各地のクラブが結集して、それぞれのカラーを出しつつグルーヴを産みだしているのが本当に素晴らしかった。この時期だからこそ、心にクるものがあった。

■音楽作品以外のベスト一作■
ラジオ『フワちゃんのオールナイトニッポン0(ZERO)』 : 前代未聞のラジオ放送だったと思う。「フリートーク喋ることねえ」って泣き叫んで、曲中もカフを下げないで歌いまくる。マヂカルラブリーが「こんなの漫才じゃねえ」って言われているが、このフワちゃんのオールナイトニッポンも「こんなのラジオじゃねえ」だと思った。1時間本当に笑いっぱなしで顔が疲れた。大喜利でラジオリスナーとインスタのフォロワーの答えをバトらせる企画も本当におもしろかったし、後半のトンツカタン森本のブロックも最高。わけがわかんない巨大なエネルギーがバカでかいグルーヴを産み出す、本当に伝説のラジオだった。

■コメント■
「鬼滅の刃」、「約束のネバーランド」、「チェンソーマン」、「タイムパラドクスゴーストライター」と毎週楽しみにしていた作品が続々と最終回を迎えていった2020年の週刊少年ジャンプだったが、「僕とロボコ」、「マッシュル」などまだまだ面白い作品が続いているし、「怪獣8号」、「デッドプールサムライ」、とジャンププラスの方にも面白い作品がめちゃくちゃあるのでまだまだ目が離せない。

■2021年に向けて■
2020年はこんな感染症が流行った時代だったにもかかわらず、ほとんど健康に過ごせていた。2021年もこの調子で本当に健康第一で生きていきたい。

津田結衣

編集部アルバイト

■2020年の10作品■
Le Makeup『微熱』
GEZAN『狂(KLUE)』
Crack Cloud『Pain Olympic』
King Krule『Man Alive!』
Porridge Radio『Every Bad』
Jerskin Fendrix『Winterreise』
Phoebe Brigers『Punisher』
Mica Levi『Ruff Dog』
The Avalanches『We Will Always Love You』
Peter Cottontale 『CATCH』

■️作品以外のインターネット上のベスト音楽コンテンツ■
AVYSS GAZE : 音楽プラットフォームAVYSSが立ち上げたオンラインヴァーチャル・パーティー。ロンドンや中国のレーベルとのコラボ、ヴァーチャル・渋谷パルコでのパフォーマンスなど、新たな音楽体験のなかでこれまで触れてこなかった音楽との出会いを与えてくれた。

■音楽作品以外のベスト一作■
マンガ『ベルリンうわの空』 : 生活と街と社会のシームレスな関係を、ベルリンに住む日本人移民の視点から描く作品。自分はここにいたいのか?しっかりと考えるきっかけに。

■コメント■
アーティストが家にいる、すなわち作品の製作時間が増えるということで。バンド以外の形態でリリースされた作品が例年より多く感じられた2020年。なかでも12月に唐突にリリースされた、MicachuことMica Leviの初ソロアルバム、全ての音をすりつぶしたような『Ruff Dog』のモヤついた狂気は、今年の自分のモードにバチッときた。同時期にリリースされた、「絶え間ない波動で表される永遠の愛」をテーマに、大勢のアーティストを迎えて製作されたアヴァランチーズのアルバム『We Will Always Love You』は、バラバラの愛を繋ぎ合わせて大きな架け橋を作るような大作。この2作品がそのまま自分にとっての2020年感です。物理的にも社会情勢的にも、内省せざるを得ない状況で自分に立ち返りながら、望みようのない愛に手を伸ばしたがる、そんなイメージ。バンドの話をすると、FONTAINE D.C.やMetz、IDLESはじめ、怒りのこもったポスト・パンク作品が時勢と深く結びついて多く見られた。ただそのあたりの作品は自分のベストには入ってこず、むしろKing KruleやCrack Cloudのもつ逃避的とも言えるメランコリックさが心地よかった。それでもGEZANの『狂』は、心地の良いノスタルジーやメランコリックのなかから何度でも現実に引き戻してくれました。

■2021年に向けて■
下北沢〈SPREAD〉、幡ヶ谷〈forestlimit〉の配信、ヴァーチャル・パーティー〈AVYSS GAZE〉など、新しい音楽を偶然に発見する機能すらもつコンテンツに3ヶ月ほどほぼ毎日触れ続けた結果、踊りに行くことが増えた昨年。そのなかでも一番心に残っている、SPEEDが主催した野外レイヴ〈PURE2000〉では人がなんで踊るのか、夜中3時くらいに完全に理解した気がしましたがもう分かりません。2021年は遊んだり家で悶々としたり、を繰り返しつつその答えのようなものをたぐり寄せて行きたいです。これ以上姿勢がわるくなると困るので、下を向きすぎないようように気をつけようと思います。

梶野有希

編集部、2021年1月から入りました

■2020年の10作品■
eill “片っぽ”
ヨルシカ『盗作』
LAMP IN TERREN 『FRAGILE』
神はサイコロを振らない “胡蝶蘭”
Half time Old『CRYSP YELLOW』
Kroi「Horn」
iri『Sparkle』
三月のパンタシア “煙”
SUKISHA “心に花を”
コレサワ『失恋スクラップ』

■️作品以外のインターネット上のベスト音楽コンテンツ■
ずっと真夜中でいいのに。/ やきやきヤンキーツアー(炙りと燻製編) @ 11月29日東京ガーデンシアター : ACA音の歌唱力とハイレベルなバックバンド、独特の世界観を放つステージ演出など、どこを切り取っても最高でした。

■音楽作品以外のベスト一作■
はじめてのオランダ一人旅 : コロナ騒動に行けたヨーロッパもひとり旅は初めての経験でしたが、忘れられない貴重な思い出となりました。毎日10km以上歩いて、美術館を巡ったり、路上ライブを鑑賞したり、美味しくないご飯をいっぱい食べたり。歩くたびに発見があって、常に楽しかったです。オランダの子供はかなり気が強いようで、カツアゲされたのもいい思い出です……。

■コメント■
就職と離職、2回の引越し、犬を飼い始めたり、身の回りに新しいことがたくさん起こった年でした。自粛期間の中で、イラストや音楽制作など新しい趣味も増えたので、こんなご時世ですが人生が少し豊かになった気がします。

■2021年に向けて■
OTOTOYに入社し、心機一転の年明けとなりました。今年はライティングとイラストに注力し、好きなことを全力で伸ばす年にします。また昨年のバンジージャンプが印象深いので、このご時世どうなるか分かりませんがアクティヴでスリリングな体験も重ねて行けたらいいなと……。大きな変化よりも向上心を大切に、今年は頑張ります!

百瀬 涼

OTOTOYインターン生

■2020年の10作品■
JPEGMAFIA「EP!」
Dua Lipa「Future Nostalgia」
The Weeknd「After Hours」
Travis Scott「The Plan (From the Motion Picture “TENET”) 」
Joji「Nectar」
Daichi Yamamoto「Elephant In My Room」
Moment Joon『Passport & Garcon』
BBHF『BBHF1 -南下する青年-』
藤井風「HELP EVER HURT NEVER」
STUTS「STUTS Band Set Live “90 Degrees”」

■️作品以外のインターネット上のベスト音楽コンテンツ■
NPR Music「Dua Lipa: Tiny Desk (Home) Concert」 : ギター、ベース、コーラス、ドラム・トラックという小編成でありながら、しっかりとライヴとして盛り上げている。あと、Dua Lipaが可愛いゾ。

■音楽作品以外のベスト一作■
アニメ『映像研には手を出すな!』 : 個人的には原作越えの完成度です。chelmicoの主題歌も言わずもがな最高。

■コメント■
音楽を楽しむ方法がガラリと変わった一年だったと思っています。宅録アーティストに光あれ!

■2021年に向けて■
ライヴやフェスに行きたいです!(切実)

片野妃茉里

OTOTOYインターン生

■2020年の10作品■
藤井風「HELP EVER HURT NEVER」」
Vaundy『strobo』
羊文学『POWERS』
Omoinotake「Long for」
小山田壮平『HE TRAVELING LIFE』
くるり『thaw』
マハラージャン『ちがう』
カネコアヤノ「爛漫/星占いと朝」
CHAI「Plastic Love」
根本凪「ゆめをみる」
(順不同)

■️作品以外のインターネット上のベスト音楽コンテンツ■
crystal-z「Sai no Kawara」 : 事前情報無しで観たのですが、いい曲だなーと油断して聴いていたらラストで鳥肌が立ちました。楽曲としての魅力とその中に込められたメッセージ性のバランスが秀逸です。

■音楽作品以外のベスト一作■
映画『架空OL日記』 : 淡々としているけれどクスッと笑えて、肩の力を抜いて観ることが出来る作品。吉澤嘉代子の主題歌がアコースティック・バージョンになっているのも素敵です。

■コメント■
今年は有観客のライヴが少なかったこともあり観たいアーティストは多いのですが、カネコアヤノのワンマンライヴの抽選に6連続で落ちているので来年こそは生で観たいです。観ます!(言霊) また、個人的にはもっと幅広いジャンルの知らない音楽に触れていきたいと思います。

■2021年に向けて■
ライヴやフェスに行きたいです!(切実)

河村祐介

編集長

■2020年の10作品■
01. ラブワンダーランド『永い昼』
02. 石橋英子『百鬼夜行』
03. Naka Tomizawa『2020 GW』
04. URBAN VOLCANO SOUNDS『blue hour』
05. COMPUMA & 竹久圏『Reflection』
06. Lianne La Havas『Lianne La Havas』
07. 坂本慎太郎「好きっていう気持ち / おぼろげナイトクラブ」
08. ZOMBIE-CHANG『TAKE ME AWAY FROM TOKYO』
09. 王舟『Pulchra Ondo』
10. ゑでぃまぁこん『tenpinoma』

■️作品以外のインターネット上のベスト音楽コンテンツ■
京都市営動物園のニシゴリラ、モモタロウ一家 : 次点はディスクユニオンの中古盤店頭受け取りサービス

■音楽作品以外のベスト一作■
小説『フライデー・ブラック』 : BLM的な視点もありつつ、単純に短編小説集としてすばらしい。

■コメント■
さよならだけが…という感じのかなしい別れの多かった1年でありました。あと後半は酒を断ってみたら、なんとびっくり……。上記チャートの他に『ele-king』の方にテクノ〜ベース・ミュージック〜アヴァンもののチャートを書いたので、そっちほうめんはあっちをどうぞ。

■2021年に向けて■
もうちょっと酒を断っとけるといいですね。健康第一。あと陰謀論はやっぱり無し!

高田敏弘

OTOTOY取締役

■2020年の10作品■
SACOYANS『Yomosue』
シバノソウ『あこがれ』
ayutthaya『I know, right?』
田中ヤコブ『おさきにどうぞ』
Charlotte is Mine『SOMEDAY IN THE BREAKFAST』
インナージャーニー『片手に花束を』
beabadoobee『Fake It Flowers』
Moscow Apartment『Better Daughter』
THE 1975『Notes On A Conditional Form』
笹川真生「悪魔」
renforshort「fuck, i luv my friends」

■️作品以外のインターネット上のベスト音楽コンテンツ■
安本彩花 “スーパーヒーロー” : 安本彩花(私立恵比寿中学)のソロコンサート(配信あり)で歌われた本人作詞作曲のオリジナル楽曲(YouTubeに公式映像あります)。システムとしてのアイドルではなく、職業・アイドル、22歳、人間・安本彩花の内面から湧き出た「ブルース」。10月の披露時点では、世情と本人の情況、これからの有り様に対するアイドルとしての見事な解答だと思いました。が、その後の彼女自身の病気休養の発表で受け取る側の意味が大きく変わってしまった。でもほんとうに良い曲です。

■音楽作品以外のベスト一作■
Zoom : 私はソフトウェア・エンジニアでもあるので昨年のベスト・プロダクト/サービスを。2020年といえば「Zoom」でしょう。ちょうど良い出来の良さ、昨年状況下での機敏な対応など称賛に値すること多数。OTOTOYでも日々の業務はもちろんオンライン・インストア特典会やオトトイの学校でたくさん使っています。

■コメント■
2020年のパーソナル・チョイスは、アルバム/EPを邦洋から8枚、シングルは代表して邦洋1枚ずつ。やっぱりギターが鳴るロックのフォーマットがポップと手を取りあう瞬間が好きなんですよね。自分のルーツは確かにそこにある。ロックが大衆音楽の主流となって以来はじめてロックが主流ではない時代を迎えていると言われています。そんな20年代に鳴らすべき「ロック」を鳴らしているものから、インディペンデントの作品を中心に選びました。アプローチはそれぞれ違えど突破しようという強さがあるものを。いったんは既成概念から自由に、狙いを定めたら強さをもって。前をみて、DIY精神を忘れずに、です。そしてもう一点。やはり2020年はTHE 1975の『NOACF』の年だったのだと思います。いまは収録曲“The Birthday Party”かのごとく遠い別世界のように感じられるとしても。『NOACF』に込められた、多様で・種々雑多であることの価値、なにひとつ諦めてはいけないというメッセージ。先に挙げた強さもそれも、この2020-21年、すべてに共通して必要なことだから。

■2021年に向けて■
昨年この欄でOTOTOYの2020年の目標を掲げたのですが、1年が経ち、まだ実現できていないことがたくさんあります。それは昨年の春以降やるべきことを、活動のオンライン化や支援の仕組みづくりにシフトしたからです。というわけで今年こそは、取り扱いレーベルを増やす(増えます!)、ひとりひとりの音楽生活に適応するサービスへの進化、俯瞰視点とエッジとを併せ持つ記事の展開など、皆さまにチャンスと驚きをもたらすサービスとなれるよう、前進していきます。個人的には新しい音楽の楽しみ方により多く出会いたい。ちなみに年頭時点で期待が高まりまくっているのは、Arlo ParksとNOT WONKのアルバムです。今年もよろしくお願いします!

ナガタミキ

OTOTOYのデザインなどを担当(関連会社digitiminimi所属)

■2020年の10作品■
01. Squarepusher『Be Up A Hello』
02. Uyama Hiroto『Extension』
03. AAAMYYY「HOME」
04. Yapani!「LIFE」
05. パジャマで海なんかいかない「SEASHORE」
06. Logic1000「Perfume / Blossom」
07. Gorillaz『Song Machine, Season One: Strange Timez (Deluxe)』
08. Gotch『Lives By The Sea』
09. Thundercat「Fair Chance (feat. Ty Dolla $ign & Lil B) [Floating Points Remix] 」
10. アヴァランチーズ「We Will Always Love You」

■️作品以外のインターネット上のベスト音楽コンテンツ■
Boiler Roomによる「Boiler Zoom」2020年4月のFloating Points回 : 色んな人々がそれぞれの家で自由に踊る姿や、Thundercat「Fair Chance」のリミックスが披露されるなど高まりポイント満載。

■音楽作品以外のベスト一作■
僕ビール君ビール : ヤッホーブルーイングとローソンが共同開発した通称 “かえる君” 缶ビールの2020年春リニューアル版。味、香り、度数、パッケージデザイン、私にとっての2020年ベスト。

■コメント■
1年前に抱いていた2020年へのワクワクは3月には不安に変わってしまいましたが、こんな状況でもアーティストはどんどん新譜をリリースし、新しい試みの配信や支援イベントが次々と開催され、裏方も含め音楽に携わる方々に対して改めて尊敬するとともに感謝します。AAAMYYYの「HOME」、 Yapani!の「LIFE」、 Gotchの「Lives By The Sea」など、この状況がないとむしろ生まれなかったであろう作品には心動かされました。 上記の2020年の10作品では、EDITOR'S CHOICE Vol.96でテクノをピックアップしてたので、そこで選んだ曲以外でよく聴いた作品、印象深かった作品を洋邦問わず選びました。

■2021年に向けて■
海外アーティストの来日公演が再延期となるなど状況は良くなる兆しがまだ見えず、ファンもアーティストも様々なストレスを抱えているので、それが少しでも解消されることを願います。『SAVE OUR PLACE』、『OTOTOY ONLINE IN-STORE』をはじめとするOTOTOYならではの臨機応変な動きをデザイン面で引き続きプッシュしていくので、本年も宜しくお願いいたします!

■OTOTOYコントリビューターズ■

斎井直史

初代インターンシップ生(?) そこから主に国内のラップ記事を書かせていただいています!

■2020年の10作品■
Moment Joon『Passport & Garcon DX』
ZORN『新小岩』
Awich『Partition』
OGGYWEST『OGGY & THE VOIDOIDZ』
GOODMOODGOKU「Chill」
Anderson.Paak「JEWELS」
Thundercat 「Dragonball Durug」
DrewThatDude「Palace」」
Montell Fish 「Show The Signs (feat. Chromonicci & Madison Ryann Ward)」
Jenevieve 「Baby Powder」

■️作品以外のインターネット上のベスト音楽コンテンツ■
shama station : 今年解説系YouTubeアカウントが盛り上がった気がするけど、時短を求める今の時代にフィットしたヒップホップ情報アカウントですわ!次点にビートメイカーであるTakeItLowが語る雑談動画。俺もやろうかな…(でも出来んのかって1年以上ビビってる)

■音楽作品以外のベスト一作■
Ghost Of Tsushima : 技術と人数で圧倒的に勝る外国が無慈悲に日本を攻めてくる。こちらのリーダーにはカリスマ性があれど、それが故に闘い方やプライドに捕らわれてしまっていて絶体絶命…こんな状況においても武士らしく(誠実に戦って)死ぬ事は、正しいのだろうか…。と、モンゴルに襲われた鎌倉時代の対馬と今の日本のサラリーマンを重ねて観てしまいました。普段ゲームをやらない俺の渾身のベスト!20時間くらいでクリアできる!2度目の自粛期間、時間とPS4があるなら!

■コメント■
歴史的な期間を生きているんだという実感に何度か心が震えた!何よりもニュースとそれに対する色んな人の考察が一番興味深かった!そんな事ばかり気を取られてたのか、上半期は新譜を聴いてはいたが記憶が残ってない。「大体のイベント事は白紙になり、思い出ができなかったのだろう…」なんて思ってたけど、よく聞き返すと豊作でした。今年の10作品に挙げたのは個人的な好みとして、特に国内ラップシーンは特にピカピカに己を磨き上げたようなアルバムが多かった。名前を挙げるとAwich、BAD HOP、Ralph、LEX、Kvi baba、Moment Joon、ACE COOL、(sic)boy、ZORN、NORIKIYO、BES、Jinn Doggなどなど。シングルや客演でも舐達麻とtohjiが今年も活躍し、SANTAWORLDVIEWやNF Zesshoも良い作品に絡んでいる事が多い印象。好みを超えて評価せざるを得ないのばかりで年越してすらも、まだ消化しきれていない気がします。

■2021年に向けて■
己自身書き手として成長に乏しい事はテメェ自身がわかってます。キャパが少ないのでお断りする事もあるのですが、もうちょい書く本数を増やします!

岡本貴之

フリーライター OTOTOYニュース現場監督

■2020年の10作品■
the twenties『NASTY』
Nakanoまる『Yellow in Summer』
カミナリグモ “夜明けのスケルトン”(アルバム『SCRAPPY JEWELRY』より)
Perfume「Time Warp」
真心ブラザーズ『Cheer』
あいみょん「裸の心」
RCサクセション “窓の外は雪」”(『COMPLETE EPLP ~ALL TIME SINGLE COLLECTION~』より)
Ryuichi Sakamoto『PTP04022020 with Hidejiro Honjoh』
愛はズボーン『インパルスラン!/えねるげいあ』
真田ナオキ「恵比寿」

■音楽作品以外のベスト一作■
漫画『うちの猫がまた変なことしてる。』 : とにかく猫。猫はいいよですよ。

■コメント■
the twentiesも愛はズボーンも本当に素晴らしいバンドなので売れてほしい。カミナリグモ「夜明けのスケルトン」は今年一番沁みた名曲。Nakanoまるも傑作でした。そして新橋の「ゆで太郎」店内にかかっていた真田ナオキ「恵比寿」。これは演歌じゃなくてブルース、ソウルです。ハウリン・ウルフみたいな歌い方をさせた吉幾三のプロデュースはすごい。レコ大新人賞おめでとうございます。

予定していたアーティストの密着取材in北海道など、楽しみにしていた取材がなくなったのは悲しかったですし、「どこかでなにかが起こっていないと何もできない仕事」だな~と痛感した1年でした。ただ、それは今後ライターとして生きていく上での課題でもあったので、自分の中から生み出したものを表現できるようにするためにインプットするという意味では申し分ない時間をもらえた気がします。近年は細分化された音楽文化の中から自分が好きなものを見つける楽しさもあると思いますが、今年は単純に歌が上手い人、わかりやすく伝わる歌詞、楽しい歌に耳が止まりました。生で音楽を聴くことが限られた貴重な機会だからこそ、演奏、歌の上手さと表現力、曲の良さ、オリジナリティがより一層大切になって行く気がします。

■2021年に向けて■
文学的かつ誰にでも理解できる言葉、ビートがあってポップな曲を聴かせてくれるアーティストを見つけたいと思います。仕事の目標としては、狭い深く、人の心に残る文章を書けるようになりたいですし、それを発表することを目標に頑張ろうと思います。あと猫を大切に育てます。

三好香奈

OTOTOYニュースチーム

■2020年の10作品■
Nine Inch Nails『Ghosts V: Together』
Nine Inch Nails『Ghosts VI: Together』
Kate NV『Room for the Moon』
Caribou 『Suddenly』
Alva Noto『Xerrox, Vol. 4』
Isayahh Wuddha『Inner city pop』
Lyrical school 「OK!」
冥丁『古風』
METAFIVE 「環境と心理」
OLD jr. 「HAPPY SAD」

■コメント■
ニュースチームとしてはライヴハウス支援のニュースを拾い、情報拡散につとめていました。相次ぐライヴハウス閉店、ライヴ開催中止のニュースには心が塞ぎ込んでしまいそうでしたが、その分自分にとって音楽の存在のデカさを改めて思い知ることにもなった一年です。ベストの10枚ですがステイホームな毎日を過ごすことにより、自分と向き合う内的な時間が多かったためにここには挙げていないアンビエント系を聴くことが多かった気が。特にNine Inch Nailsが”孤独を感じさせないため”に制作したという配信限定リリースのインスト2枚。どこかフィクションめいてるテレビで見る世界のパンデミックの模様と、自分の日常にまるで映画のサントラのように響いた作品。心残りといえば大好きな◯ニオン店舗のノイズ/アヴァン系のDigりがあんまり出来なかったことです(涙)。

■2021年に向けて■
未だ先の見えない世の中でありますが、少しでも多くの現場でまた音楽が当たり前のように鳴らされる日々が戻ってくることを心より願います。今年も新しい音楽にたくさん出会えるといいなあ、と思いつつ個人的にはライヴレポなどの文章表現の方も引き続き頑張っていきたいです。ニュースチームとしては音楽好きの皆様にこれからも、耳よりな音楽ニュースを毎日お届けしていきたいです。初登板になりましたが、今後もどうぞよろしくお願いいたします。

鎭目悠太

OTOTOY、2020年の元インターン

■2020年の10作品■
SL『Selhurst SE25』
八口8uck,KnowKnow「Map」
Moment Joon 『Passport & Garcon DX』
Henny K『REAL BITCH SHIT I』
MaRI『Ima Bad Bitch』
ONJUICY,Utae,Carpainter 「Space Ship 2094 - Single」
Playsson『Real Trap』
OGF & ZOT on the WAVE『DROP OUT』
Kenayeboi & Elle Teresa『Slime island』
Octavian 「Poison (feat. Take A Daytrip, Obongjayar & Santi)」

■️作品以外のインターネット上のベスト音楽コンテンツ■
中国のラップ・オーディション番組 : “说唱新世代”、“中国新说唱”、“说唱听我的”といった番組が乱立していた2020年。ライブ動画のつまみ食いすら完走できなかったが、多様さやパフォーマンスの巧みさに衝撃を受けた。YouTubeでもアーカイヴを見ることができるので、2021年も気ままに中国ラップに浸りたい。

■音楽作品以外のベスト一作■
葱油拌面 : 主に細ネギの油と麺で構成される、上海のシンプルな混ぜそば。めちゃくちゃ美味しい上に、家でも簡単に調理可能。六本木の「金味徳」等でも食べることができる。チェックしてください。

■コメント■
なんとなく使っていなかったTikTokを、初めてインストールした2020年。¥ellow Bucksの“My Resort”が鬼ハネするのを、リアルタイムで目撃し、TikTokのアルゴリズムに感動を覚えた。しかし、ネトフリで見た「監視資本主義」に影響を受け、(ネット上の)アルゴリズムの功罪についても考えてしまった。ヴァイラル・ヒットを生み、YouTubeでのディグも捗る。有用であることは間違いないが、サーヴィスにのめり込むうちに、バイアスだらけの情報にも晒される。「無料のサーヴィスは甘くない」ことを念頭に置きつつ、ヘッズの渦中で流行の変遷を楽しみたい。 また、(対策と隔離を徹底した上で)仙台のクラブに行った際に、地元のサウンドの支持の厚さに食らったことも思い出深い。音源の精力的なチェックのみならず、ローカルのヘッズの熱を感じることの意義深さを学んだ。さらに、北九州や東海のシーンの新世代の萌芽も2020年の思い出。選んだ作品も含めて、突き抜けて荒っぽいノリの格好良さに心を奪われた。 ビートの面では、UK Drill等のサブジャンルや、弾力のあるベースといった海外のトレンドの消化が日本でも早かったと感じた。故に、チェックが大変な一年だったが、展開も早く楽しかった。

■2021年に向けて■
4月から、内定先で働く予定。全方面にリスペクトを忘れずに、生きていく。絶対に遅刻もしないようにする。本当にそれしかない。

綿引佑太

OTOTOY2020年インターン〜ニュース・ライター

■2020年の10作品■
YMB『ラララ』』
柴田聡子『スロー・イン』
RYUTist『ファルセット』
浮『三度見る』
寿々木ここね『FEVER』
永原真夏『ラヴレター』
べランパレード「メモリーズ」
ノンブラリ「ミモザとコーヒー」
KISS THE GAMBLER「サマーサンライズ / ジンジャー」
ムノーノ=モーゼス「通り雨の夜を抜けて」

■️作品以外のインターネット上のベスト音楽コンテンツ■
柴田聡子のシャムゴッド・トーク・ドリル : ながら聞き、ながら見が可能という、YouTubeの新たなトレンドに無意識に乗り込んだラジオ番組。さらに、「MC力を向上させる!!」という目標が単純明快でわかりやすい上に、最終的には実際のライヴMCに成果が現れるのかという、会場に足を運んだ者にしか結末がわからない仕組みに。オンライン・コンテンツとライヴ会場を繋ぐ素晴らしい内容だった。そして何より、柴田さんの話が面白い。

■コメント■
部屋に篭る自分は世界の喧騒からどんどん切り離され、なんだかとても寂しかったです。でも、それと同時に、たくさんの手によって紡がれた大きな歴史の先に自分の明日が繋がっていることを思い知らされた1年でした。

■2021年に向けて■
見極める目と、豊かな語彙を育てていきたいです。こんがらがった社会の中に対して、自分はどのような接点を持つことができるのか、コツコツ挑戦を続けます。 そして何より、もっと多くのグッド・ミュージックと出会いたい!!

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