坂本龍一の名作『音楽図鑑』、膨大な未発表アウトテイクとともにDSD&ハイレゾで甦る!!

坂本龍一 (1981年頃)

80年代の日本音楽史に燦然と輝く名作、坂本龍一の『音楽図鑑』(1984年)がDSDで甦る。制作当時のエンジニアでもあるオノセイゲンがDSDリマスタリングを施し、残された多数の未発表アウトテイクとともにリリースされた。OTOTOYでは、そんな本作をDSDおよびハイレゾの全4フォーマットで配信開始。アルバムまとめ購入いただいた方には、サウンド&レコーディング・マガジン編集人、國崎晋によるライナーをはじめ、制作時の貴重なトラックシートや歌詞を収録したデジタル・ブックレット(PDF)が付属する。オリジナルのアナログ・テープがもつニュアンスを最大限活かしたという今回のリマスタリング版。この名作を"最高音質"で楽しめるのは、現代を生きる私たちの幸せだ。

音楽図鑑 -2015 Edition-

【配信フォーマット / 価格】
DSD(1bit/5.6MHz)+mp3 : 7,020円(税込)(まとめ購入のみ)
DSD(1bit/2.8MHz)+mp3 : 5,076円(税込)(まとめ購入のみ)
ALAC/FLAC/WAV/AAC(24bit/192kHz) : 4,536円(税込)(単曲は各432円)
ALAC/FLAC/WAV/AAC(24bit/96kHz) : 4,320円(税込)(単曲は各378円)
※まとめ購入の場合、デジタル・ブックレット(PDF)が付属します。

>>DSDの聴き方
>>ハイレゾとは?

※Windowsをご利用のお客さまへ
このアルバムは一部のフォーマットでファイル・サイズが4GBを超えているため、Windowsに標準搭載された解凍ツールでは正常に展開できない場合がございます。その場合、お手数ですが、Explzhという解凍ソフトをお試しください。
Explzhのダウンロードはこちら→ http://www.ponsoftware.com/archiver/download.htm

ブックレット(PDF)収録のトラックシート

【解説1】
坂本龍一がYMO散開後に初めてリリースした4作目のソロ。1983年1月から約2年を費やして制作された本作は、あらかじめ方向性やコンセプトが明確な形で存在したわけではなかった。むしろ坂本が何の先入観も持たずにキーボードに向かい、思いつくままに鳴らした音が基礎になったという。そのためか、楽曲のスタイルやアレンジは多種多様、まさに"図鑑"的な内容と言っていいだろう。

ともすれば散漫で雑多なアルバムを生んでしまいかねないこの試みだが、そこに作品としての統一感を与えているのが、当時の価格で1,200万もしたというシンセサイザー「Fairlight C.M.I.」(※註)だ。このマシンの導入によって表現された人工的なテクスチャーこそ、近未来的な色彩に溢れた本アルバムの核心であるようにも思える。今回、オノセイゲンのDSDリマスタリングによって、それらの音は密度をさらに増し、アルバムの世界観をより強固なものにした。特に低音が豊かに再現されているのは、本作の体験において重要なファクターに違いない。

なお、16曲目の「M2 BILL」以降は、残された膨大なアウトテイクから、坂本自身がセレクトした12曲を収録。初公開の7曲に加え、既発曲のヴァージョン違い5曲が収録されている。(text by 長島大輔)

※註
オーストラリアのフェアライト社が1980年に発売したシンセサイザー。音源ライブラリ、サンプラー、シーケンサーを1台に凝縮し、波形を直接書き込めるインターフェイスを搭載するなど、当時としては異例のスペックを誇った。現在のDTMのベースになったと言われる。
【解説2】
15曲目の「TIBETAN DANCE (VERSION)」は、当時ものすごいセンセーショナルに伝わってきてて、坂本さん自身もサウンドストリート内で紹介してたThe Art Of Noiseの『Into Battle』にすごく影響を受けていると思う。フェアライト文脈とか、ドラムの音やアレンジ、曲のタイトルのつけ方(VERSIONだけついてる謎)とか、なんかすごいそれっぽい。(text by 竹中直純 (ライター))

【収録曲】
01. TIBETAN DANCE
02. ETUDE
03. PARADISE LOST
04. SELF PORTRAIT
05. 旅の極北
06. M.A.Y. IN THE BACKYARD
07. 羽の林で
08. 森の人
09. A TRIBUTE TO N.J.P.
10. REPLICA
11. マ・メール・ロワ
12. きみについて……。
13. 夜のガスパール
14. 青ペンキの中の僕の涙
15. TIBETAN DANCE (VERSION)
16. M2 BILL
17. M4 TOD
18. SELF PORTRAIT - 04A FEATURING MINAKO YOSHIDA
19. 両眼微笑 - 0011-02
20. M11 BRUC
21. M16 UNTITLED
22. 旅の極北 - 0016-03
23. M23 BALLAD
24. 羽の林で - 0013-04A
25. マ・メール・ロワ - 0014-02-MAY16
26. M31 TOKYO MELODY
27. M33 UNTITLED
(16曲目以降は未発表曲および収録曲の別ヴァージョンです)

※DSD、ALAC/FLAC/WAV/AACとも、1/4インチ・アナログ・テープをマスターとしています。
※DSD音源は、マスターをSTUDER A820で再生し、KORG MR-2000SおよびTASCAM DA-3000にアーカイヴする形で制作されました。
※TASCAM DA-3000を使用する際は、EMM LABSのADC8 MK4でDSD 5.6MHzにA/D変換し、SDIF-3経由でDA-3000にアーカイヴされています。
※PCM音源は、DSD 5.6MHzの音源からコンバートしたデータです。

16曲目以降について (制作サイドより)
CD版のボーナス・ディスクにあたる16曲目以降には、一部にカセット・テープでしか音源が残っていなかったレア・トラックを収録しています。これらカセット・テープの音源は、DSD 5.6MHzでアーカイヴ後、一度32bit/192kHzのPCMに変換してヒス・ノイズなどを除去していますが、一部、オリジナル・マスターに起因するテープの転写音やノイズ等が残っております。貴重な音源を世に出す意義を優先いたしましたことをご理解いただければ幸いです。
Produced by Ryuichi Sakamoto
Recorded at Onkio Haus Studios
Engineers : Seigen Ono, Shin'ichi Tanaka, Mitsuko Koike
DSD Remastered by Seigen Ono (Saidera Mastering)

6.35mm Analog Tape > STUDER A820 > (STUDER A820 EQ or DANGEROUS MUSIC Bax EQ) > KORG MR-2000S > 1bit/5.6MHz dsd file > KORG Clarity > AudioGate 3.0 (Downsample) > 1bit/2.8MHz dsd file, 24bit/192kHz wav file, 24bit/96kHz wav file

6.35mm Analog Tape > STUDER A820 > (STUDER A820 EQ or DANGEROUS MUSIC Bax EQ) > EMM LABS ADC8 MK4 (A/D Convert) > SDIF-3 > TASCAM DA-3000 > 1bit/5.6MHz dsd file > KORG Clarity > AudioGate 3.0 (Downsample) > 1bit/2.8MHz dsd file, 24bit/192kHz wav file, 24bit/96kHz wav file

坂本龍一の名作復刻シリーズ

Merry Christmas Mr.Lawrence -30th Anniversary Edition-

1984年に発足したレコード会社「ミディ」。その長い歴史のなかで、坂本龍一、矢野顕子、EPO、ローザ・ルクセンブルグ、遠藤賢司、さらにはサニーデイ・サービスやゆらゆら帝国、グループ魂などなど、各時代で日本の音楽史を彩るアーティストのタイトルをリリースし続けてきた。現在、設立30周年を記念して、この偉大なるレーベルの作品が次々とリマスタリングでリイシューされている。OTOTOYでも、ミディの共同設立者のひとりである坂本龍一の2作品、『戦場のメリークリスマス -30th Anniversary Edition-』と『Coda』のリマスタリング・ヴァージョンを配信中。しかも、DSDの高音質で甦る。

>>特集ページはこちら

Coda

1984年に発足したレコード会社「ミディ」。その長い歴史のなかで、坂本龍一、矢野顕子、EPO、ローザ・ルクセンブルグ、遠藤賢司、さらにはサニーデイ・サービスやゆらゆら帝国、グループ魂などなど、各時代で日本の音楽史を彩るアーティストのタイトルをリリースし続けてきた。現在、設立30周年を記念して、この偉大なるレーベルの作品が次々とリマスタリングでリイシューされている。OTOTOYでも、ミディの共同設立者のひとりである坂本龍一の2作品、『戦場のメリークリスマス -30th Anniversary Edition-』と『Coda』のリマスタリング・ヴァージョンを配信中。しかも、DSDの高音質で甦る。

>>特集ページはこちら

左うでの夢

1981年10月5日にリリースされた坂本龍一の3作目のソロ・アルバム。リリースから30年以上の時を経て、オノセイゲンによってリマスタリングが施されたハイレゾ版が届けられた。坂本のヴォーカルを全面的にフィーチャーした作品となっており、作詞を糸井重里や矢野顕子、かしぶち哲郎が担当している。ディスク2には全曲のインストゥルメンタル・ミックス・マスターを収録。

THE ARRANGEMENT

坂本龍一3作目のソロ・アルバム『左うでの夢』から派生した作品。同作の共同プロデュースを担当したロビン・スコットをフィーチャーし、アルバム収録曲に彼の歌を重ねる形で制作された。リリースから30年以上の時を経て、オノセイゲンによるリマスタリングが施されたDSD&ハイレゾ版が登場。

坂本龍一 commmons works

>>commmons works 特集ページはこちら<<

PROFILE

坂本龍一 / Ryuichi Sakamoto
音楽家。1952年東京都生まれ。78年『千のナイフ』でソロ・デビュー、同年YMO結成に参加。YMO散開後、88年映画「ラスト・エンペラー」でアカデミー賞作曲賞、その他を受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。2006年には新たな音楽コミュニティー「commmons」をエイベックスとともに設立。また、2007年一般社団法人「more trees」を設立し森林保全と植林活動を行なうなど90年代後半より環境問題などへ積極的に関わる。東日本大震災後、「LIFE311」「こどもの音楽再生基金」「東北ユースオーケストラ」などさまざまな被災者支援プロジェクトに関わるとともに、脱原発・非核を訴える活動もおこなっている。また、音楽とアートを横断する柔軟な視点と、歴史・思想・哲学まで包含する幅広い知識に対してアートの分野からも信頼が厚く、山口情報芸術センター(YCAM)10周年記念事業のアーティスティック・ディレクターのほか、2014年に開催される札幌国際芸術祭(SIAF)のゲスト・ディレクターにも就任、アート界への越境も積極的におこなっている。主な作品に『B-2 UNIT』『音楽図鑑』『BEAUTY』『LIFE』『out of noise』『THREE』、著書に「音楽は自由にする」、共著に「縄文聖地巡礼」など。90年より米国、ニューヨーク州在住。

ミディの復刻ハイレゾ・シリーズはこちら

鈴木さえ子 / 緑の法則

CINEMA解散の後、スタジオ・ミュージシャン時代を経て、鈴木慶一プロデュースでソロ・デビューを果たした鈴木さえ子。彼女が1985年にリリースした、ミディ移籍第1弾の3rdアルバムが本作だ。同じくプロデューサーに鈴木慶一を迎えて制作されており、実験的な音遊びが随所に散りばめられている。生々しい音像とカラフルな楽器音がところどころから聴こえてくるテクノ・ポップ調の曲があったかと思えば、ピアノや木琴を用いたアンビエントな要素も入っていたり、物語が展開するようなインタールードもあったりするという摩訶不思議さ。ニューウェーブが交流していた時代ということを考慮しても、そのサウンドはヴァラエティに富んでいて聴き飽きることがない。演奏には、白井良朗、渡辺等、矢口康博などが参加しており、実験性だけでなく、確かな技術に支えられたファンタスティックな1枚と言える。

>>特集ページはこちら

鈴木さえ子 / STUDIO ROMANTIC

まるでサーカスのような1枚。鈴木さえ子、通算4枚目のアルバム『STUDIO ROMANTIC』は、さまざまな音色とアレンジを駆使した万華鏡のような作品だ。大胆な転調とリズム・チェンジを用いた変幻自在のコンポージングは、リリースから25年以上が経過した2014年の耳で聴いても、まったく古さを感じさせない。それほど豊かな実験精神が宿ったアルバムと言っていいだろう。作品全体には独特のチャーミングさが漂っており、斬新なサウンドながら、きわめてポップに聴かせてしまうのも素敵。また、プロデューサーとして参加したXTCのアンディ・パートリッジの影響か、適度なエキセントリックさを備えているのも心地良い。この音世界を手軽にハイレゾで楽しめるのは、間違いなく、現代を生きる私たちの幸運だ。

>>特集ページはこちら

大貫妙子 / copine. (1985年)

1985年のリリースから30年。その歳月を軽々と飛び越えるように、彼女の透明感のある歌声はいまの耳に入ってくる。「資生堂 春のキャンペーン・ソング」にもなった「ベジタブル」を含む、ミディ移籍後初となる大貫妙子の9作目。シュガー・ベイブ解散後のソロ・デビュー以降、アレンジャーとして大貫作品になくてはならない存在となっていた、坂本龍一との共同作業の終章でもある。シンセの音など、いま聴くと当時の時代感を強烈に感じる面もありながら、歌、そしてトラック、多彩なポップスたちを彼女しかできない色をつけて見事に歌いあげるその説得力たるや、圧巻だ。本作品は、リリース以来初の全曲リマスタリング。今回の再発にともない、アナログのリール・テープからデジタルのハイレゾ音源へと蘇った。

>>特集ページはこちら

大貫妙子 / A Slice of Life (1987年)

アレンジャーとして大貫作品に参加していた坂本龍一と決別し、よりシンプルになった87年のタイトル。ドラム、ベース、ギターというベーシックなバンド・サウンドの上に、彼女ならではの透明な歌声が重なる。『PURISSIMA』のアコースティック路線に繋がる過渡期の作品であり、スタンダードなポップスを聴くことができる。「A Slice of Life」=生活の一片というタイトル通り、飾らないが、さまざまなドラマを感じさせる楽曲がずらりと並び、リスナーを飽きさせることがない。特に、5曲目「恋人達の時刻」から続く後半のドラマチックな楽曲たちは、有無を言わさず人を引き込む力を持っている。また、ほとんどの曲にドラムとして参加した高橋幸宏のプレイも聴きどころだ。

>>特集ページはこちら

大貫妙子 / PURISSIMA (1988年)

大貫妙子が1987年にリリースした13枚目のアルバム。オーケストラとの息づかいもぴったり、その壮大な存在感に圧倒される「Tema Purissima」をはじめ、歌う、演奏することのよろこびが、作品全体に満ちあふれている。まさに1曲1曲が極上といったところだ。また、ジャズ界の大御所マーティ・ペイチや、親友の矢野顕子といったミュージシャンを迎えている点も特筆に値する。さらに、ボサノヴァ調の「Voce e Bossanova」においては、いまでは日本の代表的ボサノヴァ・アーティストとして知られる小野リサが、そのキャリアの初期を飾っている。アルバム・タイトルの「Purissima」は、イタリア語で「清浄な」「純」という意味の最上級形容。その言葉通り、その歌声、演奏に耳を傾けているだけで、心が透みわたり、クリアな気持ちにさせてくれるアルバムだ。

>>特集ページはこちら

大貫妙子 / アフリカ動物パズル

大貫妙子が1985年にリリースした、きわめて実験性に溢れる1作。シティ・ポップスの先駆けとしての彼女をイメージして聴くと、誰もが面食らってしまうに違いない。ケニア旅行をもとに自身が綴ったエッセイ「神さまの目覚まし時計」をベースに作られた本作は、動物の鳴き声のみを収録した楽曲をはじめ、異色のインスト・ナンバーがその大半を占める。他方、数少ない非インスト・ナンバーにおいては、Vampire Weekendなど現代のインディ・ロックに通じるサウンドが展開されているのは興味深い。 決して大貫妙子の王道とは言えないアルバムだが、彼女のキャリアを紐解くうえでのヒントが多く隠された、陰の名作と言えそうだ。

>>特集ページはこちら

大貫妙子 / NEW MOON

1990年、小林武史のプロデュースで発表された14作目のアルバム。豊かなメロディとリズムが印象的な「CALL MY HEART」や「MY BRAVERY」など、まるでジブリ映画を見ているように心が躍るナンバーを多数収録している。その一方、9曲目「LITTLE HOPE」のように、悲しい恋の切なさを美しいピアノ・アレンジで歌い切ってしまうのだから驚くしかない。どちらのタイプの楽曲にも共通するのは、少女のように素直な大貫妙子らしい歌詞の世界観だ。そんな本作の一番の盛り上がりは、終盤の「花・ひらく夢」だろう。優しい和風のメロディと、春を感じさせる歌詞世界には、静かな衝撃と感動を覚えずにいられない。たった1分48秒の楽曲だが、これをジャパニーズ・ポップス史上に残る名曲と言っても、決して言い過ぎではないはずだ。思わず静かに聴き流してしまいそうなアルバムだが、そこかしこに大貫妙子らしい瑞々しい景色が潜んでいる。

>>特集ページはこちら

かしぶち哲郎 / リラのホテル

ムーンライダーズでドラマー / ヴォーカリストとして活動していたかしぶち哲郎が、1983年にリリースしたソロ第1作。矢野顕子、細野晴臣、坂本龍一、大貫妙子、松任谷正隆、矢野誠といった豪華メンツがレコーディングに参加し、演奏面において本作を強力にサポートしている。中でも、共同プロデューサーとして名を連ねる矢野顕子とのデュエット(『屋根裏の二匹のねずみ』で聴ける)は、アルバムのハイライトのひとつと言えるだろう。作品全体には、いかにも80年代らしい哀愁、そして随所に見え隠れするアンニュイな雰囲気が漂っており、それがなんとも心地良い。今回のハイレゾ版では、そういった雰囲気をより感じられるはずだ。熟成されたワインのように、じっくりと味わいたい作品。

>>特集ページはこちら

かしぶち哲郎 / 彼女の時

1985年リリースのソロ第2作。はちみつぱい加入時のオーディションで、(ドラムのオーディションにもかかわらず)ギターの弾き語りをしたという有名なエピソードが示すように、かしぶち哲郎の「歌」に対する強いこだわりを感じるアルバムとなっている。特筆すべきは、矢野顕子、大貫妙子、石川セリがバック・ヴォーカルで参加した「柔らかいポーズ」。ムーディーなサウンドスケープの中に、かしぶちの艶っぽい声が溶け込んでいく様子は鳥肌もの。ムーンライダーズのフロントマン、鈴木慶一の歌い方にもどこか通じる、けだるそうでありながら優しく包み込む歌声が印象的だ。ピアノやストリングスをはじめとする生楽器がふんだんに使われており、ハイレゾで聴くのにぴったりの作品でもある。

>>特集ページはこちら

西岡恭蔵 / Farewell Song -Memorial Edition-

桑田佳祐、奥田民生、曽我部恵一をはじめ、数多くのシンガーがカヴァーした名曲「プカプカ」の生みの親であり、矢沢永吉に多くの楽曲を提供したことでも知られるシンガー・ソングライター、西岡恭蔵。彼が逝去する2年前にリリースした遺作『Farewell Song』が、DSD(5.6MHz or 2.8MHz)およびALAC / FLAC / WAV(24bit/192kHz or 96kHz)のハイレゾで鮮やかに甦る。DSDリマスタリングを手がけたのは、現代を代表する音の巨匠、オノセイゲン。西岡の歌がもつ温かみ、そして彼の声が湛える一抹の哀しみが、最高の技術によってリアリティー豊かに再現されました。しかも、ALAC / FLAC / WAV(24bit/192kHz or 96kHz)のパッケージのみ、幻の楽曲「Good By 自衛隊 Hello 災害救助隊」を含む、『Farewell Song』の制作のために録音された貴重なデモ音源が収録されています。

>>特集ページはこちら

ローザ・ルクセンブルグ / お蔵だし Vol.1

レーベル「ミディ」に眠っていた1本のカセットテープ。すべてはそこから始まった。そこに記録されていたのは、のちにBO GUMBOS(ボ・ガンボス)を結成することになるどんとが在籍した、ローザ・ルクセンブルグのデモ音源。このたび、そんなファン垂涎の音源たちが、『お蔵だし Vol.1』として日の目を見ることになった。しかも、オノセイゲン、森崎雅人によるマスタリングを経て、24bit/96kHzのハイレゾで甦ったのだ。ボ・ガンボスにも引き継がれた「さかなごっこ」、そして名曲「橋の下のおやじ(橋の下)」、さらには配信パッケージでしか買えない3曲まで、そこにはローザ全盛期のエネルギーが生々しく記録されている。もちろん、デモ音源という性質上、ヒズミ、ヨジレ、カスレといったノイズもかなり聴こえてくるが、不思議なのはそれが決して不快ではないこと。荒々しく主張するギターのカッティング、ところどころ割れてしまうどんとのヴォーカルなど、途方もない熱量を秘めた楽曲たちは、多少のノイズとともに聴くくらいのほうがドキドキする。

>>特集ページはこちら

小野リサ / CATUPIRY

1989年にリリースされた小野リサの1stアルバム。本人の希望により、リオ・デ・ジャネイロでレコーディングされたという。1曲目の「CATUPIRY」を筆頭に、ブラジル特有の弾けるようなリズムが散りばめられており、それが小野リサの溌剌とした歌声と絶妙に絡み合う。一方、フルートをフィーチャーした4曲目の「SACI PERERÊ」など、ゆったりとしたテンポと気だるげな歌声が印象的なナンバーも多い。いずれも私たちを一瞬でリオの空の下へと連れ出してしまうような楽曲ばかりだ。ボサノヴァやブラジル音楽の紹介者としてその功績を評価される彼女の、全編ポルトガル詞による記念碑的作品。

>>特集ページはこちら

小野リサ / NaNã

『CATUPIRY』の翌年にリリースされた2ndアルバム。前作で見せたエネルギーに溢れるリズムは影をひそめ、どちらかと言えば落ち着いた印象を与える1作だ。本人が「のんびりとリオの空の下で作りました」と語るように、リラックスした雰囲気が全編に漂っており、それがなんとも心地良い。また、小野リサの日本人離れした表現力にもさらに磨きがかかり、7曲目の「LITORAL DE SOL」といった哀愁漂うナンバーを見事に歌いこなしている点にも注目したい。彼女の名前を全国区にしたヒット・シングル「PASSEIO NAS ESTRELAS (星の散歩)」を含む全12曲を収録。

>>特集ページはこちら

寺尾紗穂 / 残照

坂本龍一や大貫妙子からも賞賛されるシンガー・ソングライターの寺尾紗穂が、2010年の5thアルバム『残照』の一部を24bit/48kHzのハイレゾで解禁。2014年11月に公開された話題の映画『0.5ミリ』(主演の安藤サクラが日本アカデミー賞主演女優賞を受賞)に「残照」が起用されたことを記念して、寺尾本人によって厳選された5曲が収録されている。大貫妙子や矢野顕子と比較されるソングライティング・センスはもちろんだが、本作はやはりハイレゾならではの響きや質感を楽しんでいただきたい。伸びのある高音とふくよかな中低音をバランスよく兼ね備えた寺尾の歌声が、より生々しく再現されているのだ。目を閉じてじっくりと堪能したい1作。

>>特集ページはこちら

ミディのDSDライヴ録音シリーズはこちら

寺尾紗穂 / クアトロコンサート 2014早春

坂本龍一や大貫妙子から賞賛を受け、映画「転校生 さよならあなた」(大林宣彦監督)の主題歌を担当したことでも知られるシンガー・ソングライターの寺尾紗穂が、OTOTOY限定のDSD音源をリリース。『クアトロコンサート 2014早春』と題されたこの音源には、2014年3月25日に渋谷CLUB QUATTROで行われたライヴの模様が、DSD(1bit/5.6MHz)の高音質で収められている。当日は全15曲以上を演奏した彼女だが、音源にはその中から厳選した4曲のみを収録。大貫妙子の「Rain」や加川良の「こんばんはお月さん」といった名曲のカヴァーを含み、優しくも力強い響きを持った寺尾紗穂の歌声が堪能できる1作。心が洗われるような美しいピアノ弾き語り演奏を、DSDならではの圧倒的な臨場感で体感していただきたい。

>>特集ページはこちら

鳥井さきこ / とりいさんとしぶやさん 2014春

2009年に「ミディクリエイティブ」からデビューを果たし、現在は山梨の有機農家に嫁ぎ、農業と音楽を両立する女性シンガー、鳥井さきこ。これまでに3枚のアルバムと1枚のミニ・アルバムをリリースし、あの高田渡の感性を受け継ぐ存在とも言われる彼女が、3月30日に下北沢ラ・カーニャでおこなったライヴの音源をDSDで配信開始しました。共演に渋谷毅(高田渡とも共演したピアニスト)を迎え、軽やかで温かみのあるアコースティック・ギターの弾き語りを収録したこのアルバム。トラディショナル・ソング「the water is wide」を含む、ほのかな皮肉とユーモアを感じさせる全3曲が、DSDならではの臨場感によって生き生きと甦ります。レヴューとともにお楽しみください。

>>特集ページはこちら

TOP