2015/01/15 17:08

坂本龍一や大貫妙子らが賞賛する、その声、その音色!! ハイレゾで聴く寺尾紗穂

photo : 吉次史成

坂本龍一や大貫妙子からも賞賛されるシンガー・ソングライターの寺尾紗穂が、2010年の5thアルバム『残照』の一部を24bit/48kHzのハイレゾで解禁。昨年11月に公開された話題の映画『0.5ミリ』(主演の安藤サクラが日本アカデミー賞主演女優賞を受賞)に「残照」が起用されたことを記念して、寺尾本人によって厳選された5曲が収録されている。大貫妙子や矢野顕子と比較されるソングライティング・センスはもちろんだが、本作はやはりハイレゾならではの響きや質感を楽しんでいただきたい。伸びのある高音とふくよかな中低音をバランスよく兼ね備えた寺尾の歌声が、より生々しく再現されているのだ。目を閉じてじっくりと堪能したい1作!!


映画『0.5ミリ』公開記念!!!
寺尾紗穂の旧作が本人のセレクトによりハイレゾで復刻!!!

寺尾紗穂 / 残照 [OTOTOY Edition] (24bit/48kHz)
【配信形態】
ALAC/FLAC/WAV/AAC (24bit/48kHz)
※ファイル形式について詳しくはこちら

【価格】
1,080円(税込)(単曲は各270円)

【収録曲】
01. あなたの景色
02. 私が私を嫌いになった帰り道
03. 蝉路
04. 家なき人 (Controlled Version)
05. 残照

【解説】
2010年にリリースされた寺尾紗穂の5thアルバムから、アーティスト自身のセレクトにより5曲がハイレゾでリリース。伸びやかな寺尾の歌声はより透明感に溢れ、ピアノの一音一音がいっそう繊細に響いてくる。1曲目の「あなたの景色」からラストの「残照」まで、ときに軽やかに、ときに力強く、ときに静寂をたっぷりと纏ったサウンドを、ハイレゾで臨場感豊かに味わうことができる。この20分間の別世界に身を浸してほしい。(text by 尾原智子)

【寺尾紗穂からのコメント】
0.5ミリ、地方はこれから公開のところもあるので是非見てほしいです。

寺尾紗穂のピアノ弾き語りDSDライヴ録音もどうぞ

寺尾紗穂 / クアトロコンサート 2014早春

坂本龍一や大貫妙子から賞賛を受け、映画「転校生 さよならあなた」(大林宣彦監督)の主題歌を担当したことでも知られるシンガー・ソングライターの寺尾紗穂が、OTOTOY限定のDSD音源をリリース。『クアトロコンサート 2014早春』と題されたこの音源には、2014年3月25日に渋谷CLUB QUATTROで行われたライヴの模様が、DSD(1bit/5.6MHz)の高音質で収められている。当日は全15曲以上を演奏した彼女だが、音源にはその中から厳選した4曲のみを収録。大貫妙子の「Rain」や加川良の「こんばんはお月さん」といった名曲のカヴァーを含み、優しくも力強い響きを持った寺尾紗穂の歌声が堪能できる1作。心が洗われるような美しいピアノ弾き語り演奏を、DSDならではの圧倒的な臨場感で体感していただきたい。

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大好評!! ミディの復刻ハイレゾ・シリーズ

坂本龍一 / Merry Christmas Mr.Lawrence -30th Anniversary Edition-

1984年に発足したレコード会社「ミディ」。その長い歴史のなかで、坂本龍一、矢野顕子、EPO、ローザ・ルクセンブルグ、遠藤賢司、さらにはサニーデイ・サービスやゆらゆら帝国、グループ魂などなど、各時代で日本の音楽史を彩るアーティストのタイトルをリリースし続けてきた。現在、設立30周年を記念して、この偉大なるレーベルの作品が次々とリマスタリングでリイシューされている。OTOTOYでも、ミディの共同設立者のひとりである坂本龍一の2作品、『戦場のメリークリスマス -30th Anniversary Edition-』と『Coda』のリマスタリング・ヴァージョンを配信開始。しかも、DSDの高音質で甦る。

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坂本龍一 / Coda

1984年に発足したレコード会社「ミディ」。その長い歴史のなかで、坂本龍一、矢野顕子、EPO、ローザ・ルクセンブルグ、遠藤賢司、さらにはサニーデイ・サービスやゆらゆら帝国、グループ魂などなど、各時代で日本の音楽史を彩るアーティストのタイトルをリリースし続けてきた。現在、設立30周年を記念して、この偉大なるレーベルの作品が次々とリマスタリングでリイシューされている。OTOTOYでも、ミディの共同設立者のひとりである坂本龍一の2作品、『戦場のメリークリスマス -30th Anniversary Edition-』と『Coda』のリマスタリング・ヴァージョンを配信開始。しかも、DSDの高音質で甦る。

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鈴木さえ子 / 緑の法則

CINEMA解散の後、スタジオ・ミュージシャン時代を経て、鈴木慶一プロデュースでソロ・デビューを果たした鈴木さえ子。彼女が1985年にリリースした、ミディ移籍第1弾の3rdアルバムが本作だ。同じくプロデューサーに鈴木慶一を迎えて制作されており、実験的な音遊びが随所に散りばめられている。生々しい音像とカラフルな楽器音がところどころから聴こえてくるテクノ・ポップ調の曲があったかと思えば、ピアノや木琴を用いたアンビエントな要素も入っていたり、物語が展開するようなインタールードもあったりするという摩訶不思議さ。ニューウェーブが交流していた時代ということを考慮しても、そのサウンドはヴァラエティに富んでいて聴き飽きることがない。演奏には、白井良朗、渡辺等、矢口康博などが参加しており、実験性だけでなく、確かな技術に支えられたファンタスティックな1枚と言える。

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鈴木さえ子 / STUDIO ROMANTIC

まるでサーカスのような1枚。鈴木さえ子、通算4枚目のアルバム『STUDIO ROMANTIC』は、さまざまな音色とアレンジを駆使した万華鏡のような作品だ。大胆な転調とリズム・チェンジを用いた変幻自在のコンポージングは、リリースから25年以上が経過した2014年の耳で聴いても、まったく古さを感じさせない。それほど豊かな実験精神が宿ったアルバムと言っていいだろう。作品全体には独特のチャーミングさが漂っており、斬新なサウンドながら、きわめてポップに聴かせてしまうのも素敵。また、プロデューサーとして参加したXTCのアンディ・パートリッジの影響か、適度なエキセントリックさを備えているのも心地良い。この音世界を手軽にハイレゾで楽しめるのは、間違いなく、現代を生きる私たちの幸運だ。

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大貫妙子 / copine. (1985年)

1985年のリリースから30年。その歳月を軽々と飛び越えるように、彼女の透明感のある歌声はいまの耳に入ってくる。「資生堂 春のキャンペーン・ソング」にもなった「ベジタブル」を含む、ミディ移籍後初となる大貫妙子の9作目。シュガー・ベイブ解散後のソロ・デビュー以降、アレンジャーとして大貫作品になくてはならない存在となっていた、坂本龍一との共同作業の終章でもある。シンセの音など、いま聴くと当時の時代感を強烈に感じる面もありながら、歌、そしてトラック、多彩なポップスたちを彼女しかできない色をつけて見事に歌いあげるその説得力たるや、圧巻だ。本作品は、リリース以来初の全曲リマスタリング。今回の再発にともない、アナログのリール・テープからデジタルのハイレゾ音源へと蘇った。

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大貫妙子 / A Slice of Life (1987年)

アレンジャーとして大貫作品に参加していた坂本龍一と決別し、よりシンプルになった87年のタイトル。ドラム、ベース、ギターというベーシックなバンド・サウンドの上に、彼女ならではの透明な歌声が重なる。『PURISSIMA』のアコースティック路線に繋がる過渡期の作品であり、スタンダードなポップスを聴くことができる。「A Slice of Life」=生活の一片というタイトル通り、飾らないが、さまざまなドラマを感じさせる楽曲がずらりと並び、リスナーを飽きさせることがない。特に、5曲目「恋人達の時刻」から続く後半のドラマチックな楽曲たちは、有無を言わさず人を引き込む力を持っている。また、ほとんどの曲にドラムとして参加した高橋幸宏のプレイも聴きどころだ。

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大貫妙子 / PURISSIMA (1988年)

大貫妙子が1987年にリリースした13枚目のアルバム。オーケストラとの息づかいもぴったり、その壮大な存在感に圧倒される「Tema Purissima」をはじめ、歌う、演奏することのよろこびが、作品全体に満ちあふれている。まさに1曲1曲が極上といったところだ。また、ジャズ界の大御所マーティ・ペイチや、親友の矢野顕子といったミュージシャンを迎えている点も特筆に値する。さらに、ボサノヴァ調の「Voce e Bossanova」においては、いまでは日本の代表的ボサノヴァ・アーティストとして知られる小野リサが、そのキャリアの初期を飾っている。アルバム・タイトルの「Purissima」は、イタリア語で「清浄な」「純」という意味の最上級形容。その言葉通り、その歌声、演奏に耳を傾けているだけで、心が透みわたり、クリアな気持ちにさせてくれるアルバムだ。

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大貫妙子 / アフリカ動物パズル

大貫妙子が1985年にリリースした、きわめて実験性に溢れる1作。シティ・ポップスの先駆けとしての彼女をイメージして聴くと、誰もが面食らってしまうに違いない。ケニア旅行をもとに自身が綴ったエッセイ「神さまの目覚まし時計」をベースに作られた本作は、動物の鳴き声のみを収録した楽曲をはじめ、異色のインスト・ナンバーがその大半を占める。他方、数少ない非インスト・ナンバーにおいては、Vampire Weekendなど現代のインディ・ロックに通じるサウンドが展開されているのは興味深い。 決して大貫妙子の王道とは言えないアルバムだが、彼女のキャリアを紐解くうえでのヒントが多く隠された、陰の名作と言えそうだ。

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大貫妙子 / NEW MOON

1990年、小林武史のプロデュースで発表された14作目のアルバム。豊かなメロディとリズムが印象的な「CALL MY HEART」や「MY BRAVERY」など、まるでジブリ映画を見ているように心が躍るナンバーを多数収録している。その一方、9曲目「LITTLE HOPE」のように、悲しい恋の切なさを美しいピアノ・アレンジで歌い切ってしまうのだから驚くしかない。どちらのタイプの楽曲にも共通するのは、少女のように素直な大貫妙子らしい歌詞の世界観だ。そんな本作の一番の盛り上がりは、終盤の「花・ひらく夢」だろう。優しい和風のメロディと、春を感じさせる歌詞世界には、静かな衝撃と感動を覚えずにいられない。たった1分48秒の楽曲だが、これをジャパニーズ・ポップス史上に残る名曲と言っても、決して言い過ぎではないはずだ。思わず静かに聴き流してしまいそうなアルバムだが、そこかしこに大貫妙子らしい瑞々しい景色が潜んでいる。

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かしぶち哲郎 / リラのホテル

ムーンライダーズでドラマー / ヴォーカリストとして活動していたかしぶち哲郎が、1983年にリリースしたソロ第1作。矢野顕子、細野晴臣、坂本龍一、大貫妙子、松任谷正隆、矢野誠といった豪華メンツがレコーディングに参加し、演奏面において本作を強力にサポートしている。中でも、共同プロデューサーとして名を連ねる矢野顕子とのデュエット(『屋根裏の二匹のねずみ』で聴ける)は、アルバムのハイライトのひとつと言えるだろう。作品全体には、いかにも80年代らしい哀愁、そして随所に見え隠れするアンニュイな雰囲気が漂っており、それがなんとも心地良い。今回のハイレゾ版では、そういった雰囲気をより感じられるはずだ。熟成されたワインのように、じっくりと味わいたい作品。

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かしぶち哲郎 / 彼女の時

1985年リリースのソロ第2作。はちみつぱい加入時のオーディションで、(ドラムのオーディションにもかかわらず)ギターの弾き語りをしたという有名なエピソードが示すように、かしぶち哲郎の「歌」に対する強いこだわりを感じるアルバムとなっている。特筆すべきは、矢野顕子、大貫妙子、石川セリがバック・ヴォーカルで参加した「柔らかいポーズ」。ムーディーなサウンドスケープの中に、かしぶちの艶っぽい声が溶け込んでいく様子は鳥肌もの。ムーンライダーズのフロントマン、鈴木慶一の歌い方にもどこか通じる、けだるそうでありながら優しく包み込む歌声が印象的だ。ピアノやストリングスをはじめとする生楽器がふんだんに使われており、ハイレゾで聴くのにぴったりの作品でもある。

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西岡恭蔵 / Farewell Song -Memorial Edition-

桑田佳祐、奥田民生、曽我部恵一をはじめ、数多くのシンガーがカヴァーした名曲「プカプカ」の生みの親であり、矢沢永吉に多くの楽曲を提供したことでも知られるシンガー・ソングライター、西岡恭蔵。彼が逝去する2年前にリリースした遺作『Farewell Song』が、DSD(5.6MHz or 2.8MHz)およびALAC / FLAC / WAV(24bit/192kHz or 96kHz)のハイレゾで鮮やかに甦る。DSDリマスタリングを手がけたのは、現代を代表する音の巨匠、オノセイゲン。西岡の歌がもつ温かみ、そして彼の声が湛える一抹の哀しみが、最高の技術によってリアリティー豊かに再現されました。しかも、ALAC / FLAC / WAV(24bit/192kHz or 96kHz)のパッケージのみ、幻の楽曲「Good By 自衛隊 Hello 災害救助隊」を含む、『Farewell Song』の制作のために録音された貴重なデモ音源が収録されています。

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ローザ・ルクセンブルグ / お蔵だし Vol.1

レーベル「ミディ」に眠っていた1本のカセットテープ。すべてはそこから始まった。そこに記録されていたのは、のちにBO GUMBOS(ボ・ガンボス)を結成することになるどんとが在籍した、ローザ・ルクセンブルグのデモ音源。このたび、そんなファン垂涎の音源たちが、『お蔵だし Vol.1』として日の目を見ることになった。しかも、オノセイゲン、森崎雅人によるマスタリングを経て、24bit/96kHzのハイレゾで甦ったのだ。ボ・ガンボスにも引き継がれた「さかなごっこ」、そして名曲「橋の下のおやじ(橋の下)」、さらには配信パッケージでしか買えない3曲まで、そこにはローザ全盛期のエネルギーが生々しく記録されている。もちろん、デモ音源という性質上、ヒズミ、ヨジレ、カスレといったノイズもかなり聴こえてくるが、不思議なのはそれが決して不快ではないこと。荒々しく主張するギターのカッティング、ところどころ割れてしまうどんとのヴォーカルなど、途方もない熱量を秘めた楽曲たちは、多少のノイズとともに聴くくらいのほうがドキドキする。

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小野リサ / CATUPIRY

1989年にリリースされた小野リサの1stアルバム。本人の希望により、リオ・デ・ジャネイロでレコーディングされたという。1曲目の「CATUPIRY」を筆頭に、ブラジル特有の弾けるようなリズムが散りばめられており、それが小野リサの溌剌とした歌声と絶妙に絡み合う。一方、フルートをフィーチャーした4曲目の「SACI PERERÊ」など、ゆったりとしたテンポと気だるげな歌声が印象的なナンバーも多い。いずれも私たちを一瞬でリオの空の下へと連れ出してしまうような楽曲ばかりだ。ボサノヴァやブラジル音楽の紹介者としてその功績を評価される彼女の、全編ポルトガル詞による記念碑的作品。

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小野リサ / NaNã

『CATUPIRY』の翌年にリリースされた2ndアルバム。前作で見せたエネルギーに溢れるリズムは影をひそめ、どちらかと言えば落ち着いた印象を与える1作だ。本人が「のんびりとリオの空の下で作りました」と語るように、リラックスした雰囲気が全編に漂っており、それがなんとも心地良い。また、小野リサの日本人離れした表現力にもさらに磨きがかかり、7曲目の「LITORAL DE SOL」といった哀愁漂うナンバーを見事に歌いこなしている点にも注目したい。彼女の名前を全国区にしたヒット・シングル「PASSEIO NAS ESTRELAS (星の散歩)」を含む全12曲を収録。

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ミディのDSDライヴ・レコーディング・シリーズ

鳥井さきこ / とりいさんとしぶやさん 2014春

2009年に「ミディクリエイティブ」からデビューを果たし、現在は山梨の有機農家に嫁ぎ、農業と音楽を両立する女性シンガー、鳥井さきこ。これまでに3枚のアルバムと1枚のミニ・アルバムをリリースし、あの高田渡の感性を受け継ぐ存在とも言われる彼女が、3月30日に下北沢ラ・カーニャでおこなったライヴの音源をDSDで配信開始しました。共演に渋谷毅(高田渡とも共演したピアニスト)を迎え、軽やかで温かみのあるアコースティック・ギターの弾き語りを収録したこのアルバム。トラディショナル・ソング「the water is wide」を含む、ほのかな皮肉とユーモアを感じさせる全3曲が、DSDならではの臨場感によって生き生きと甦ります。レヴューとともにお楽しみください。

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PROFILE

寺尾紗穂
大学時代に結成したバンド、Thousands Birdies’ Legsでヴォーカル / 作詞作曲を行いながら、ピアノ弾き語りの活動を始める。2007年にリリースしたメジャー・デビュー・アルバム『御身』が各方面で話題となり、坂本龍一や大貫妙子らからも賛辞が寄せられる。大林信彦監督の映画「転校生 さよならあなた」の主題歌を担当したほか、CM、エッセイの分野でも活躍中。

>>寺尾紗穂 OFFICIAL HP

[レヴュー] 寺尾紗穂

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