2014/07/09 15:44

隣の騒音 〜2014年の関西インディ・ミュージック・ガイド――田中亮太による新連載スタート!! 第1弾は生き埋めレコーズ

今、関西のインディー・ギター・ロックに注目する」――今年3月、京都のHomecomingsと神戸のThe fin.の新作リリースにあわせて、現在の関西インディーズ・シーンに切り込みました。そのなかで語ってくれたひとり、 関西在住のライター田中亮太による連載がスタートです!! ライターとして、いちリスナーとして関西シーンの渦中にいる田中亮太のすぐ隣で鳴っている騒音――今この瞬間、どうしても耳に入ってきて、耳を奪われてしまうサウンドを月1で紹介してもらいます。第1弾は20歳前後の青年たちが始めた新レーベル「生き埋めレコーズ」。"新しい何かが生まれる瞬間"を、一緒に目撃しませんか。

第1回 : 生き埋めレコーズ

京都で暮らす若干20歳過ぎの男の子たち3人がインディ・レーベルをスタート! 初のコンピレーション『生き埋めVA』を完成させました。THE FULL TEENZ、littlekids、sprintklubという主宰の3人率いるバンドはもちろん、南は岡山、北は北海道まで日本各地の街から総勢13組を収録。全て彼らと同年代のバンドとなっています。多くのリスナーにとって名前すら聞いたことのないバンドがほとんどかもしれません。けれども、それこそ今コンピレーションが日本のインディ・シーンにおける最前線を切り取ったものとなった証。様々な街のスタジオやライブハウスで日夜鳴らされている産声のごときフレッシュなサウンド、この『生き埋めVA』はそれを覗きこむのに最適な見取図です。

主宰の3人に參加いただいたこのインタビューでは、レーベルの発端や今作のコンセプトはもとより、収録された13組のバンドそれぞれについて、彼らの言葉で紹介してもらいました。このコンピレーションを読み解くにあたって、なによりのガイド・テキストとなったのではないでしょうか。また、OTOTOYでは主宰メンバーの伊藤祐樹率いるTHE FULL TEENZのファースト・アルバム『魔法はとけた』も同時に配信開始。全曲90秒足らずのパンク・サウンドながら、もれなくキラーなメロディが盛り込まれているという、並外れたポップ・センスをいかんなく発揮した好盤となっています。こちらも必携!

インタヴュー&文 : 田中亮太

V.A. / 生き埋めVA
【配信価格】
まとめ購入のみ
WAV / ALAC / FLAC : 972円
mp3 : 913円
【Track List】
01. Do Not Concider Yourself(control) / 02. Long Hair(And Summer Club) / 03. Friends(littlekids) / 04. no me(MILK) / 05. Tell Me Tell Me(Revolution For Her Smile) / 06. 春の曲(odd eyes) / 07. お金(メシアと人人) / 08. Mellow(fULLHOUSE) / 09. cribs(PRESSURE GROUP) / 10. 自転車 (sprintklub) / 11. Red Shirt(THE FULL TEENZ) / 12. ゴロゴロ(フルーツアンドベジーズ) / 13. Guess What I'm Thinking(NOTWONK)
THE FULL TEENZ / 魔法はとけた
【配信価格】
WAV / ALAC / FLAC : 単曲 216円 / まとめ購入 702円
mp3 : 単曲 162円 / まとめ購入 648円

【Track List】
01. (500)日のサマーバケイション / 02. Red Shirt / 03. 魔法はとけた / 04. Yellow Knife / 05. Sea Breeze / 06. Santa Monica / 07. MALIBU / 08. 夏の思い出

littlekidsがカセットにメンバーの南條さんが生き埋めになった人の絵を描いてて。「これ生き埋めレコーズじゃないですか」ってみんなで笑ってて

――まず、みなさんはどのように知り合ったのでしょう?

菅沼祐太(sprintklub)(以下、菅沼) : 杖野さんは同じ軽音サークルの先輩なんです。入学してすぐの部活の花見で杖野さんがthirsty chordsを流してて。それに僕が反応したんですよね。

杖野真太郎(littlekids)(以下、杖野) : はじめてパンクを知ってる後輩ができた。

伊藤祐樹(THE FULL TEENZ)(以下、伊藤) : 僕と菅沼くんはその夏くらいかな。bedTHE ACT WE ACTmalegoatがやってた"a day in our life tour"のファイナル(2012年8月4日 @Urbanguild)。喋ったのはそこが最初。でも、そこから行くライブ行くライブに彼もいて。聴いてる音楽ほんと一緒だなって思った。

――3人の共通項といえばやっぱりローカルなパンクやハードコアなんですか?

伊藤 : そうですね。基本的にはパンク、ハードコアが。

――じゃあ、この3人でレーベルをしようとなったきっかけは?

伊藤 : 去年の秋くらいにlittlekidsがカセットを売り出してたんですよ。そのうちの1本にメンバーの南條さんが生き埋めになった人の絵を描いてて。「これ生き埋めレコーズじゃないですか」ってみんなで笑ってて。そのあとTwitterのプロフィールに生き埋めレコーズって書いたり。実在しないものを実在してるかのように見せる、そういう悪ノリが楽しかったんですけど。

左から伊藤祐樹、杖野真太郎、菅沼祐太

――悪ノリからちゃんとした活動になった経緯は?

伊藤 : 僕と菅沼くんがやってるイベントMIDSUMMER SPECIALの去年11月にやった時(2013年11月16日 @京都Rinky Dink Studio)、打ち上げでAnd Summer ClubfULLHOUSEが「スプリット出したいね」って言ってたんですよね。そこで僕がノリで「生き埋めレコーズから出そう」って言って。それは適当な勢いだったんですけど、そのあたりからちょっと出したいなって気持ちが芽生えてきた。その1週間後くらいのSnuffy Smilesのイベント(2013年11月24日@nano)が終わった後、3人で僕の家にグダグダ集まって「どこからも出してないバンドがまわりにいっぱいあるし、コンピを出せるんじゃないか」って話して。その夜のうちには誘うバンドが決まってましたね。

――そこでチョイスした基準はなんだったんですか?

伊藤 : 年齢がだいたい一緒のバンド。20代前半か19歳とか。

菅沼 : で、もちろんかっこいいバンド。

伊藤 : 雑多なように見えて、芯は一緒ってところかな。ルーツのある音楽をやってて上っ面だけじゃない。何も掘ってきてないわけじゃない。

――地域的にも様々なところから參加されてますね。

菅沼 : 関西のバンドが多くなってはいますが、同じ関西でもそれぞれローカルは違うんですよね。それぞれのローカルの空気感を持ち込んでほしかったんです。そして、このコンピ自体はそれを越えるきっかけになれたらと思ってます。

"20代前後"で"もちろんかっこいい"、"ルーツのある音楽をやってて上っ面だけじゃない"バンドを集めた『生き埋めVA』

――なるほど。おそらくリスナーにとっては、ほとんどのバンドが初めて知る名前かと思いますので、曲順にそって紹介をお願いします。

01. control / Do Not Concider Yourself

伊藤 : それこそ生き埋めの発端となった南條さんがヴォーカルをやってる。

杖野 : 1曲15秒とか30秒の曲ばっかりやっててライブ自体も5分で終わることが多い変わったバンド。Snuffy Smilesとかメロディック・パンクからの影響が顕著に現れてますね。見た目はひょろひょろなのに、速くて激しい曲をやるのがむちゃむちゃかっこいいです。


02. And Summer Club / Long Hair

菅沼 : 大阪のバンドですね。もとをたどるとTwitterでcar10の川田さんがこのバンドすごい良いってリンク貼ってたんですよ。サウンドはインディ・ポップぽいんですけど尖ってるのが見える。うしろでナイフ持ってる感じ。ライブを見てパンクやと思ったんです。


03. littlekids / Friends

――littlekidsは杖野さんが參加しているバンドですね。

杖野 : SPIRAL CHORDとかCOWPESRSとかにはまってたときに組んだんで、最初は変なパンクみたいな曲だったんですけど、もともとダイナソーJr.やペイブメントみたいなオルタナっぽいものを日本語でやろうって方向性にシフトしていきました。バンド名もディアハンターの曲からなんです。

伊藤 : オルタナっぽい音楽のなかで、日本語でやってるのが好きです。音楽性に杖野さんの人間性が出てます。一見つっけんどんやけど、なにも考えずに歌ってるんじゃなくて心がある。


04. MILK / no me

菅沼 : 名古屋の友達の企画に遊びに行ったら、たまたまヴォーカルの松原さんがいて「僕MILKってバンドやっててって」ってカセットをくれたんですよ。その時はまずカセットってメディアにびっくりして。

杖野 : 実際にライヴを見る前にYouTubeで動画を見てたんだけど、音はしょぼいのにすごくかっこよかった。でライヴを見たら映像よりもっとスカスカなのに、エネルギーがすごすぎて。同年代やのにこんな人いるんやなって思った。コンピを作るってなった時も真っ先に思い浮かんだバンドですね。

菅沼 : やっぱり音がむちゃくちゃ特徴的ですよね。どうやって演奏してるんだっていう。もはや別の楽器みたいな。

伊藤 : 音を小さくするだけなら言ってしまえばすごく簡単なんかけど、誰もやってこなかった。それをかっこよくできてるのがすごいと思います

菅沼 : 普通の発想とは逆を言ってるってのがすぐにわかるじゃないですか。そのわかりやすいひねくれにクスっときてしまうと同時に、ありそうでなかったって衝撃があった。


05. Revolution For Her Smile / Tell Me Tell Me

菅沼 : 京都のsalt of lifeってバンドのドラムである高山くんが、地元の岡山でギター・ヴォーカルをしているバンドです。東京のWATERSLIDEってレーベルのコンピに、高校生の頃に參加してたらしくすげえなって。今回の曲も高校の時に録ったらしいんですよ。もうストレートにかっこいい。

――salt of lifeじゃなくて、こちらのバンドでお誘いした理由は?

菅沼 : やっぱり歳が近くてってのと、友達感も強かったので。

伊藤 : 友達感はやっぱりこのコンピでは重要。


06. odd eyes / 春の曲

伊藤 : 京都のバンドですごく独特というか。

杖野 : メンバーの入れ替わりが激しいんですよ。僕がはじめてみたのは3年前のボロフェスタの地下ステージ。その時はHi,how are you?の原田くんがメンバーにいて。最初はむちゃくちゃすぎて何をやってるのかわからなかったです。でもライヴを見てるうちにどんどんひきこまれていった。

伊藤 : 僕がそれまで聴いたことがない類のパンクだったんで、すげえなってびっくりしました。

杖野 : 全部のジャンルを聴いてる人がハードコアに行き着いたバンドやと思う。メンバー全員が音楽好きすぎですよね。音楽狂みたいな人たちが集まったバンド。

――今回は代名詞のハードコア・パンクじゃなくアシッド・フォーク的な曲でした。

伊藤 : 全員びっくりしましたね。どういうのくるかなって考えてたんですけど、聴いてみたら良い意味で裏切られた。

菅沼 : イメージのなかでも一番遠い部分からきたから「うおー」って。

伊藤 : 去年一回odd eyesのライブ中にギターの岡村さんが弾き語りでやってることがあって。その時も意外だったんですけど、すんなり入ってもきたんですよ。こんだけ音楽ルーツある人たちなら何をやってもおかしくないなって。


07.メシアと人人 / お金

伊藤 : ライヴをめちゃくちゃたくさんしてるバンド。京都のあらゆる場所でやってるので、いろんな枠組みのなかで認知されてる。

杖野 : ほんまにどこでもやるから、どこに腰を据えてるとかってのはないと思う。

菅沼 : 誰とでも戦えるバンド。

伊藤 : パンク、オルタナ、歌ものとかなにで括られても納得できる音楽性です。


08. fULLHOUSE / Mellow

菅沼 : もともとの名前がwe are the popってまあまあださい名前で(笑)。

杖野 : 前のバンド名の時から音楽性はそこまで変わってなくて。ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハートとかUSのインディ・ポップやシューゲイザー・リバイバル的なものが好きで、それをストレートに出してる。

伊藤 : 僕、ギターの音をめっちゃ真似してます。

菅沼 : 今はドラムがいないから、ライヴはあまりやってないんですよね。

伊藤 : 収録された全バンドが同年代なので、みんな壁が就活なんですよね。13バンド集めたけど、がつがつライヴをやれてるバンドは限られてる。

――だからこそこれは貴重なパッケージかもしれません。

菅沼 : でも思い出にはしたくないですね。きっかけになってほしい。


09. PRESSURE GROUP / cribs

菅沼 : car10って栃木のバンドの川田さんがソロでやってる宅録ユニットですね。

伊藤 : 初めて聴いた時、僕はすごいびっくりしたんですよ。car10って今でこそインディの人たちとやったりするけど、出てきた時は関東のパンクの人だと思ってたんで。でもソロはむちゃインディ系じゃないですか。そっちのほうのセンスもとんでもないんだなって。

菅沼 : 高校の時に地元にcar10が来たことがあって川田さんと話したんですよ。それから3年くらい経って京都にライヴに来た時に、向こうもこっちのことを覚えてくれて「ひさしぶりー」って言ってくれて。その前に出た7インチを聴いたら以前のと感じとは変わってたので「最近はどんなんですか?」って聞いたら、川田さんは「相変わらずだよー」って。その言葉を聞いた時に鳥肌が立ったんですよ。すごくぐっときてしまった。簡単にもとの雰囲気を越えれてるのは、自分に正直だからできてるんだろうなって。


10. sprintklub / 自転車

菅沼 : sprintklubに関しては、僕が友達と遊ぶために作ったバンドですね。地元でバンドをやればちょくちょく練習で帰省して、そのときに遊べるだろうなって。あんまり演奏に重きを置いてない。その前後に重点を置いているバンド。

伊藤 : でも僕は音楽自体がめちゃ好きで。ファストコアとかでもなければメロディックでもなく絶妙なところ。しかも日本語ってところがいい。

杖野 : ほんとにありそうでない存在。何言ってるかわからないことも多いバンドなんやけど、たまに入ってくるフレーズが哀愁たっぷりで。子供時代が頭によぎったりね。田舎の帰り道とか。

伊藤 : 僕らは全員田舎者なんで、それがいい意味で出てますね。このコンピは都会っ子にはないパンクのあり方って芯もあるのかも。car10もこないだの海物語のPVみたいな足利のローカルなつながりがあるし、あれも都会では絶対出せない。

菅沼 : 今作、意識せずに東京のバンドがいないんですよね。

伊藤 : あえて外したわけじゃないんですけど。


11. THE FULL TEENZ / Red Shirt

――今回コンピにあわせてTHE FULL TEENZのアルバム『魔法はとけた』も配信スタートとなります。まず、『魔法はとけた』に対しての杖野さん、菅沼さんからの感想を教えて下さい。

杖野 : 12分とかですぐ終わるんで、無限に聴いてられる。メロディがすごい良いから飽きがこない。僕は"魔法はとけた"って曲がすごい好きで、伊藤くんが培ってた日本語のロックの影響が現れてると思う。

菅沼 : やっぱり曲がすごくいいですし、littlekidsとかsprintklubに比べて言葉が拾いやすいってのもありますね。だからすごいわかりやすい。このバンドは嫌いな人いなさそうだな。これ嫌いな人とは仲良くなれないなって。

――伊藤さんはTHE FULL TEENZをいつ頃からされてるんですか?

伊藤 : 僕は中3の頃からこの名前でずっとやってて。だから6年前か。実際はそれこそ学祭にでるためのコピー・バンドで始まり、高1くらいからオリジナルをつくりはじめて。最初はゴイステみたいな曲ばっかでしたね。

――今のメンバーが固まったのは?

伊藤 : 去年の今頃ですね。ちょうど1年くらい。

――どんな音楽的変遷を経て現在のサウンドに辿り着いたのでしょうか?

伊藤 : 高2の頃にI HATE SMOKEレーベルのイベントが大阪であったんですよ。その時に出てたバンドは全部I HATE SMOKEのバンド、フジロッ久(仮)THE SENSATIONSAPRICOT(現BALLON D'OR)SEVENTEEN AGAINだったんです。それに行ったのが衝撃で。自分にとっては全く新しいタイプのパンクでしたね。そこで調べたら西荻系って言われるパンク、fruity、School JacketsYOUR SONG IS GOODからの流れがあるってのがわかって、そのあたりを高3くらいからすごい掘りました。I HATE SMOKEのバンドたちがfruityとかからの影響をアウトプットするやり方が刺激的で、僕も自然と曲作りがそうなっていきましたね。意図して90秒くらいで曲を作ってるわけではなく、結果的にそこに落ち着いてる。

――じゃあ、ルーツにあたる西荻系やI HATE SMOKEのバンドを通っていくなかで、伊藤くん自身はどんなオリジナリティをこのバンドに託せていると思いますか?

伊藤 : 僕は日本語でってのを大事にしてて。やっぱり他の言語よりも伝わると思う。日本語でそういう自分の影響を受けてきたパンク、短い早いパンクってのをやりたいと思ってます。自分のプライドというかオリジナリティはそこかな。

――今のインディっぽさもあると思うんですね。海外のリヴァーブ・ポップだったりトロピカルなものだったり。現行の海外インディもインプットとしてありますか?

伊藤 : 最近だったらリテラチュアとか、ここにいる3人とも好きだと思うんですけど。ただ、すごく影響を受けたバンドを一つあげようとしても、思い浮かばないですね。ジャンルに関係なくたくさんありすぎて。例えばコードのきれいなところは、かせきさいだぁにも影響を受けてるし。Snuffy Smilesとかメロディック・パンクにも影響は受けてますけど、あえてそういうバンドが使わないコード進行でアウトプットしたいなあと。それこそfruityがシュガー・ベイブとオペレーション・アイヴィーを足して2で割ったバンドって言ってたような。シティ・ポップのコードの感じだったりファンキーなノリだったりもやりたいと思ってます。ショート・チューンがルーツではありつつも、そのなかにシティ・ポップだったりインディからの影響があって、それを巻き寿司みたいに日本語で巻いたのが僕ら、かな(笑)。


12. フルーツアンドベジーズ / ゴロゴロ

菅沼 : car10と同じ栃木県の足利で活動してて、そのつながりで知りました。バンドではなく女の子デュオなんですけど、まず名前がフレッシュで良いなって。もうちょっと調べると、メンバーの藤掛さんはライブハウスとかで自分のバンドだけじゃなくいろんなバンドのCDを売るってのも知って。ディストロって言うんですけど。

――ディストロって他のジャンルには見られないパンク特有のカルチャーですよね。

菅沼 : すごいおもしろいですよ。売ってる人のローカルを見ることができる。そこにいないバンドのものが売られてるってのがユニークで、それでバンドを知ることも多いです。彼女に関してはディストロしてることに、この人のいるローカルの良さみたいなのを見た気がしたんですよ。それで曲もろくに聴かずに僕と伊藤くんのイベントに誘って。実際やっぱり良くて。足利だから良いってのではないですけど、2人とも都会にはいない感じ。こういう女の子いるなあって。

伊藤 : クラスではそこまで目立たない同級生みたいな感じの子らがやってるすごいかっこいい音楽。人柄の見える音楽ですよね。菅沼:この入ってる"ゴロゴロ"って曲も生活感の塊で。100%理解できるわけじゃないけど、ところどころ共感できるところがあり。これをこうでしょって感じで提示してくるのじゃなくて、誰に向けてでもなくこう心の声を鳴らしてるように僕には聴こえて。それがすごく良いなあって。貴重な存在だなって思います。


13. NOTWONK / Guess What I'm Thinking

伊藤 : 北海道のバンドですね。去年MATSURIってイベントが秋葉原であって、そのイベントに僕らも遊びに行ってたんですけど、NOTWONKも遊びにきてたみたいなんですよ。そのあとSVENTEEN AGAINのヴォーカルのヤブソンさんが北海道からきたNOTWONKってバンドの音源がすごい良いってツイートしてて。そしたらちょうど菅沼くんも話題に出してきて。問答無用でオファーしました。

杖野 : 実際音源を聴いたら、やられた感がはんぱない。最後にもってこいというか全部が集結したというか。

伊藤 : もうセンスしかないですよ。

『生き埋めVA』ってあやしいプロダクトを手にとった好奇心をアクションに変えてほしい

――ありがとうございました。では、最後に2つだけ。まず、今回のコンピのリリースを通じて達成したい目標を教えて下さい。

菅沼 : このコンピを通して収録バンド同士が繋がりができたり仲良くなったり、土地を越えれたらと思いますね。きっかけを作ることをしたい。

伊藤 : それこそ知名度の低いバンドが多いので、知ってもらうきっかけになれればなって。それで知ってくれた人のイベントに収録バンドが誘われたりとか次につながればやった甲斐はある。

菅沼 : 『生き埋めVA』ってあやしいプロダクトを手にとった好奇心をアクションに変えてほしいですよね。

杖野 : 入ってるバンドがみんな若いので、同年代の人にはバンドを組むきっかけになればと思いますね。音楽聴くだけってリスナーが多いですけど、そういう人がもっと音楽やればほんとに新しいものがでてくると思うんですよ。そんな引き金になればと思いますね。

――では、生き埋めレコーズのこれからの活動予定を教えて下さい。

伊藤 : はっきりとは言えないんですが、夏に音源ではないもののオムニバスを出そうと思ってます。あと秋にRevolution For Her Smileのシングルのリリース予定があります。レーベルに関しては、引き続きこの3人とこのノリで、システマティックにならずに、それおもしろいねって感じで出せたらと思っていますね。

TOP