ここ数年様々な音楽の要素を吸収して、どのジャンルにも分類できない、全く新しいサウンドを作りだしているバンドが増えている。今回紹介する the morningsは、その中でも最も注目しているバンドのひとつ。ポスト・ハード・コア、ディスコ、パンク、プログレ、マス・ロックの要素を持ち、不協和音や変拍子を多用しているのに、しっかりとポップな仕上がりになっていて、一度聴いたら忘れられないキャッチーな楽曲ばかりだから。


3年前に初めてライブを観たときの彼らは、ストレートで攻撃的なパンク・ロックの印象だった。そのときは変拍子や、複雑なリズムが取り入れられていることに気づくことはなかった。でも、ずっと頭にこびりついたメロディが気になっていて、その後音源を聴いたら様々なジャンルの要素がちりばめられているのが解ってとても驚いた。


彼らはとにかくリズムとメロディが面白い。今回期間限定でフリー・ダウンロードが出来る新曲「amazon surf」はテクノ? ディスコ? と思わず踊りだしちゃうシンセのへんてこなメロディから一転、攻撃的なサウンドに変わるし、「秋芳洞」は、変拍子のリズムで始まるのに、そのあとはいつの間にかストレートなギター・リフになっている。聴き手を飽きさせない展開なのに、どの曲を聴いても、the morningsだ! ってわかる程個性的な楽曲に仕上がっている。


彼らはまた、他のバンドにはない経歴を持っている。2005年には突然USAツアーを敢行し、ツアー中にレコーディングまでも行った。自主企画はさらに面白い。カフェやスタジオなど、様々な場所でところかまわずイベントを行っているのだ。7月4日に、吉祥寺WARPで行われる企画はさらに面白いことになりそう。なんと、時間帯に合わせてバンドを呼ぶというコンセプトのもとに、朝はthe mornings、昼はまだシークレット、夜はYOLZ IN THE SKYがライブをするらしい。転換中にはイベント・コンセプトにまつわる映像を流して1日の時間の流れを表現するようだ。その他にも各バンド名にちなんだオリジナル・カクテルを用意したりと、まだまだ面白い仕掛けを計画中だそう。


サウンドも活動もとってもユニークで、どこを切ってもすっごく変で、且つ楽しい要素をたくさん持ってる。そう! 彼らは、とっても“ジャンク”なバンドなんだ。この“ジャンク”さで、絶対に観客を楽しませてくれるはずだから、是非次のイベントには多くの人に足を運んでもらいたいな。(text by 小林美香子)


LIVE SCHEDULE


  • 5月24日(日) @新宿NINE SPICES
w / ハイテンションセックスガール(from 大阪) / flock in jack(from 大阪) / todori / ARRASTRANDOSE
  • 6月6日(土) @新宿motion
w / bronbaba / mothercoat / ハイテンションセックスガール(大阪)
  • 6月21日(日) @渋谷乙
w / ALL IS VANITY / harvest four season / piece of planet / wah-wah / ARTLESS NOTE
  • 7月4日(土) @吉祥寺WARP
the mornings presents[朝・昼・夜]
w / YOLZ IN THE SKY,+ 1 secret band!!!!!!
  • 7月18日(土) @高円寺ROOTS
w / 百蚊(福岡) / MIR/cottonioo / and more...
  • 8月21日(金) @新宿motion
w / FAR FRANCE / SuiseiNoboAz and more...

LINK

PROFILE

the mornings

ダブ、ポスト・ハードコア、ディスコ・パンク、プログレ、マス・ロック的な何かを消化し、不完全燃焼。もはやジャンク・コアとしか呼びようが無い? アーバン・ナチュラル変拍子と不協和音を都内にて絶賛体現中。03年結成。05年9月USAツアーを自主的に敢行。マイアミ・ロサンゼルスで計3本のライブ・レコーディングを行い、3曲入りの音源を帰国後「fluxas.ep」として発売。基本的にのらりくらりと活動。06年ごろようやく活動が本格化。07年3月に1stEP『nengneng』リリース、8月「chief」がmao/liftのコンピレーション・アルバム『14 new rips』に収録。08年9月にはARTLESS NOTEとのスプリット音源をリリース。

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レヴュー

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by 八木 皓平
筆者について
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