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perfume以降の新世代ポップ・シーンを牽引する相対性理論!!
相対性理論『ハイファイ新書』
mirai_002 / MRIR-1233(みらい records)
2009. 1. 7 release
2008年のJ-POPシーンに鮮やかに登場したPerfumeと同時期に、アンダーグラウンドでは変化が起こっていた。相対性理論の『シフォン主義』4000枚完売と、それに次ぐ再発盤のオリコン・チャート・インである。「YOU&Iの世界を歌う4人編成のバンド」という説明も不可能ではないが、それではあまりにお粗末だ。ここまでの反響を呼んでいる突然変異バンドの実態はいったいなんなのだろうか?
メディアに露出しない謎のバンド。難解さやプログレッシブさを想起させるバンド名からは想像し得ない「萌える」バンド・サウンド。透明感のあるハスキー・ボイスで、決して熱量は多くない。時に掠れるかのようなウィスパー・ボイスで歌うやくしまるえつこ(vo.)の世界観は秋葉原の若者へ向けられているようにさえ聞こえる。
オリジナルなボーカリストという意味ではCharaやUAと比較されてもおかしくないし、youtubeやニコニコ動画などのサイトでは既に初音ミクver.も存在する盛り上がりようである。その反面、共演者には結成して2年余りにも関わらずあぶらだこ、ヒカシュー、イルリメ、shing02、石橋英子などの面子が並び、まさに根っから“インデペンデント”とか“アンダーグラウンド”などの言葉がよく似合う。つまりは萌え文化とリンクしながらアンダーグラウンドとも直結。メジャー・シーンとは一線を画す存在のようにみえるが、その実どちらに解釈されるのかはこの『ハイファイ新書』発売を迎えたばかりの今はまだわからない。
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アルバム全体を通してあえて余白を残したような音作りで、淡々としているけど刺さってくるところがある。現在のJ-POPロック・シーンにアンチを唱えるような、挑発的で儚くも痛快なポップ・チューンが続く。生命力の溢れるピースフルさではない。アンセムで大合唱という種類のものでもない。そうかといってリスナーを突き放すわけではない、絶妙な距離感。しかもちょっと懐メロだったりもする。これが斬新であり、一種の気持ちよさ、痛快さを覚えるのも、完全に彼らの術中にはまっている証拠であろう。
00年前半にリストカットや援助交際などの青春時代を激しいバンド・サウンドで表現したのが銀杏BOYZであったなら、フィギュアやアニメに没頭する草食系男子に向けて歌うこの歌の頼りなさ・儚さ・所在無さが、00年代後半のうたになるのかもしれない。キワモノだけに終始しないオリジナリティを持った彼らの、日本のロックに一石を投じるアルバムとなりそうだ。(text by 南日久志)
相対性理論『シフォン主義』
mirai_001 / XQEH-1002(みらい records)
2008. 5. 8 release
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LIVE
- 2009年6月14日(日) 相対性理論 presents "解析 I"@LIQUIDROOM
open 17:00 / start 18:00
adv ¥3,300(+1 drink) / door ¥3,800(+1 drink)
- 2009年8月9日(日) "WORLD HAPPINESS 2009"@夢の島公園陸上競技場
open 12:00 / start 13:00 (終演予定20:00)
ticket ブロック指定 ¥8,500/小学生 ¥1,050/親子チケット (大人1名・子供1名) ¥9,000
LINK
- 相対性理論 ホームページ http://www.mirairecords.com/
- 相対性理論 MySpace http://www.myspace.com/soutaiseiriron
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相対性理論
2006年9月、タイ軍事クーデターと同時期に結成される。メンバーは、やくしまるえつこ(Vo)、真部脩一(B)、永井聖一(G)、西浦謙助(Dr)の4人。2006年11月に自主制作盤『シフォン主義』をリリースし、ライブ・シーンやWEB上で着実に注目を集めていく。紅一点のボーカル、やくしまるえつこの表情を抑えた歌声とポップ・センスあふれるサウンドの妙、そしてときに過激な言葉が羅列する歌詞はインパクト大。「ポストYouTube時代のポップ・マエストロ」と名乗り、現在も都内を中心にライブ活動を展開中。
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