僕が最初に音源を聴いてる人間なんで、いいバンドがいるんだぞと言いたい
──最近のインディー・ロックは聴かれますか?
Ogata:kurayamisakaとか、sidenerdsとか、ちゃんと地続きに良くなって評価されていて嬉しいです。普通に好きで聴いてますね。やっぱりおもしろいことやってるし、sidenerdsとかはミックスとか編曲も、インディ、オルタナとかじゃなくてボカロとかの流れがすごいあるなって。
──ネット感、わかります。sidenerdsこそ、エンジニアとして手がけるのは怖いですよね。あの感じ、解像度あげただけじゃ失われちゃうかもじゃないですか。
Ogata:僕がやったら良さ半減だろうなと思います。今はバンドのクリエイティビティがすごく高い状態じゃないと人に届かないので、結局大人がどうというよりかはバンド主体なことは変わらないのかなと思います。これはすごい良いことだと。
──わかります。日本のインディーバンドのバンドは今、海外でもかなり人気じゃないですか。海外を意識してミックスすることはありますか?
Ogata:Sisters In The Velvetや直近のエスキベルはCarolineとかがリファレンスでしたね。レンジの使い方とか空間の自由さみたいなところは参考になります。雪国はもうリファレンスはなくなりましたね。雪国をやるっていう状態になってます。
──もうそこまでいったんですね。自分たちが確立されている。
Ogata:そこから自分たちの方で見つめ直してもっと表現のところで詰めていくところに入ったんだろうな。もう職人ですよね。ライブも仕上がってるし。
──エンジニアとして、ハイレゾで聴いてほしいバンドはありますか?
Ogata:雪国もそうですが、エスキベルとSisters In The Velvetは24bit / 96kHzで撮ってかなり生っぽい状態で最後まで作業してたので、ぜひ聴いてほしいです。奥に聴こえてる空間の広がりとかレンジの広さとかが情報量が違うので、感動すると思います。
──例えばバンドがOgataさんに依頼、相談したい場合は、どのようにコンタクトを取ればいいですか?
Ogata:メールかDMですね。最近は雪国の友達からアルバムを作ってみたいって電話がかかってきたりして駆け込み寺みたいになってます(笑)。音源の規模感とか込みで相談して、バンドに何が合ってるのかを一緒に考えてみたいな。
──必ずお金がとんでもなくかかるわけではないですから、相談してほしいですよね。
Ogata:本当にそうですね。デモの段階で持ってきてもらってもいいし、スケジュールの都合で断ることはあれど、全然気にせず一回声かけてもらえたらいいと思います。値段とかは出してないんですけど、安い方だと思うので。
──若い人もやってるので、無理な金額は出してないはずですよね。
Ogata:安いって言われることも多いけど、ちゃんと生活できてるし、ブラック労働にならないようには気をつけてます。ビッグになったら僕をでっかいスタジオに連れて行ってくれたらそれでいいんですよ。やっぱ物作る音楽作る喜びは代え難いと思うから、一緒にやれたら嬉しいですね。
──Ogataさんはエフェクターも作っていますよね。BASEで販売もされていますが録音でも使ってるんですか?
Ogata:そうですね。少し使いますが、ペダルを作っておきながら最近はあんまりペダルを過信しなくなりました(笑)。表現として最適な場所だったら登場させるって感じですね。
──なるほど。ペダルを作ってみて、気づいたことはありますか?
Ogata:ペダル作るっていう行為がすごいパーソナルなことで、人柄や思想が出るなと感じました。
──物理的な設計にもそれは出ますよね。右下にスイッチあるのもすごく粋だなと。

Ogata:これは縦にしても横にしても踏みやすい状態にしてるっていう感じですね。オーバードライブとビッグマフを最近出してて。今は全部売り切れているので再受注を受け付けています。僕とsarapedalsの二人でやってて、製作はsarapedalsがやってるんですけど、これから筐体の取り寄せとか塗装をしてっていう感じです。
──BOSSのペダルの改造もされていますが、こっちの方面で今後の展望はありますか?
Ogata:最近はもっとちゃんとした状態でパッケージングしたいなと考えています。ここ最近、買う人がコンスタントに現れるようになって。ちゃんと続けようと思いました。
──エンジニア的にはどう広げていきたいですか?
Ogata:担当したバンドのレコ発イベントでPAをやらせてもらったんですが、、それが面白くてもっとやってみたいなと思いました。エンジニアとしての展望は、いろんなバンドとシーンつなぐハブになれたらと。他のエンジニアとも会って話してみたいです。現場に行く回数も減って、インターネット主体でいると、生のコミュニケーションから生まれるシーンは少なくなっていて。
──ライブハウスで駄弁ったりもしないし、最近は疎まれる空気もありますからね。
Ogata:そうですね。そんななかで最近は、ペダル作りとかで僕が目立てば、バンドにも還元できるんだろうなと思って活動をしています。矢表に立って、ペダルきっかけで担当バンドにたどり着く人がいてもいいかもなと。
──エンジニアのプレイリストでディグみたいなことも、もっとされるといいですよね。
Ogata:バンドより目立つのは変だと思うんですけど、バンドが聴かれるならそれはめちゃくちゃいいことだなと思うから。ちゃんと自分の音ですよって看板を持ったほうが僕はいいかなと最近は思ってます。裏方が出しゃばんなよって言われたらそれまでなんですけど、僕が最初に音源を聴いてる人間なんで、いいバンドがいるんだぞと言わなきゃなとは思いますね。
編集 : 菅家拓真
Kensei Ogataの過去のインタビューはこちら
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