2013/10/23~10/29の注目の1作品をレビュー!!
今週もたくさんの新譜が入荷しました! 全部は聴いていられない! そんなあなたのために、このコーナーでは、OTOTOY編集部がオススメする今週の推薦盤を2~3枚ピックアップし、ライターによるレビューとともにご紹介します。
10月23日の週も良作がいっぱい!! ということで、たくさんページ展開をしているので、「今週の2、3枚」と謳いつつ今回は1作品、紹介します。音源を試聴しながらレビューを読んで、ゆったりとした時間をおたのしみください。あなたとすてきな音楽の出会いがありますよう。
キムウリョンと45トリオ『キムウリョンと45トリオ』
キムウリョンと45トリオ / キムウリョンと45トリオ
【配信形式】
(左)HQD(24bit/48kHz) (右)mp3、WAV
【価格】
HQD 単曲 250円 / アルバム購入 1,800円
mp3、WAV 単曲 200円 / アルバム購入 1,500円
元cutman-boocheのヴォーカル、キムウリョン、そしてcharaや福原美穂をはじめとする様々なアーティストに楽曲提供、プロデューサー、ツアー・キーボーディストとしても活動する45 a.k.a. SWING-O。彼らふたりが出会って完成したアルバム『キムウリョンと45トリオ』。 ブルージーで、ときにはジャズのように響く45トリオのサウンドとの邂逅によって、ウリョンのあたたかくソウルフルな歌声の向こうに見える風景がより鮮明になって心に浮かぶ。 特に「故郷のうしろ姿」は抑えられたピアノの音、後ろで鳴るハーモニカ、美しいコーラス・ワークがほんのりと脳内に残り、幼きころの記憶にゆっくりと手を伸ばすような、ゆらめきのなかに連れて行ってくれる。
また今作には数曲のカヴァー曲が収録されている。意外な選曲にも感じる、ゆらゆら帝国の「ズックにロック」は、原曲のサイケな雰囲気を残しつつ、ジャズ調の装飾を施すことで、完全に新しくキムウリョンと45トリオの楽曲となった。キムウリョンと45 a.k.a. SWING-Oの出会いをきっかけに、ふたりの未知なる可能性を追求した1枚だといえる。(text by 鶯巣大介)