“潜在的なアイ”は、みんなの熱に押されてテンポが早くなった
──そして2026年、13.3gはついにメジャーシーンへ。メジャーデビューシングル「潜在的なアイ」はTVアニメ『Fate/strange Fake』エンディングテーマですが、どんな制作プロセスだったんですか?
奥野:自分たちにとって初めてタイアップだったんですけど、アニメの制作サイドの皆さんから楽曲のイメージを提示してもらって、それを踏まえながら作り始めて。今までとはちょっと違ったプロセスだったんですが、「13.3gらしい曲」を求めていただいてたので、意外といつも通りだったかも。
藤原:うん。
奥野:普段からメンバー全員で話し合いながら作ってるんですよ。誰かがタネを持ってきて、「こういうアイデアがあるんだけど、そうする?」から始まって、ディスカッションして。今回もそういうやり方だったし、まずは自分たちらしさを全力で出す、13.3gが得意としていることを楽しみながらやろうと思ってました。シンプルにいうと“ノレる曲”というか。『Fate/strange Fake』は登場キャラクターが多くて、それがどんどん入り乱れていくような世界観の作品なので、楽曲に関してもどんどん攻めていいんじゃないかなって。「やりすぎかな?」「大丈夫、やっちゃおう!」みたいなやり取りもありましたね。
──楽曲の展開も面白いし、いろんなジャンルが混ざっているのも13.3gらしくて。この曲に関しては奥野さんが最初のネタを持ってきたんですか?
奥野:そうですね。ドラムやベースも軽く打ち込んで、「あとはよろしく!」という感じでフレーズを作ってもらって。それぞれ固まってきたところでスタジオに集まって、ドン!と演奏して作り上げていくという感じでした。
輪田:そういうやり方だと、自分が持っていないフレーズ感を生み出せるんですよ。「自分だったらここにスネアを入れないな」ということもあるし、それを取り入れることで自分のなかで新しい引き出しが開いたり。いろんな発見があったし、すごく面白かったですね。
藤原:確かに制作のプロセスは今までとちょっと違ったんですけど、個人的にはあまり無理せずやれた感覚があって。ベースに関しても自分が感じたことが上手くハマったたんですよね。激しさとか高揚感、華やかさを意識していたんですけど、すごくスムーズだったと思います。楽曲としては、新しい1面もありつつ、今までの自分たちらしいところもしっかり入っていて。
藤丸:メンバー全員がすごくエゴを出してくれて、僕が何も言わずとも、どんどんボリュームのあるサウンドが出来上がって。僕としては「ありがとう。あとはやらせてもらいます」という感じでしたね。
奥野:メロディと歌詞は将太に任せたので。
藤丸:このサウンドに対して自分がどういう感情を感じるか、というところが大きくて。あとは「ここはもっと言葉を増やしたほうがいいな」とか「ここはもっと伸びやかに歌いたい」だったり。僕も好きなようにやりました。
──すごくポップなメロディですよね。
藤原:確かに。
藤丸:ありがとうございます。ただ「歌いやすいのか?」と言われたら……。
藤原:激ムズだよね。歌詞の言葉数もけっこう多いし。
藤丸:息継ぎのタイミングとかも難しくて。ぜひカラオケとかで歌ってみてほしいです(笑)。
──メロディ、歌詞を作っているときに「これは歌いづらいかも」と思ったりしないんですか……?
藤丸:いや、それはそうなんですけど(笑)、最初はもうちょっとテンポがゆったりしてたんですよ。歌いやすいように作ったつもりだったんですけど、その後「もっと速くしよう」ということになって。「え?」と思ったんですけど、みんなの熱に押されて。
奥野:OKしたのはお前だろ(笑)。
輪田:体感的にかなり上がったよね。
藤原:特にライブで歌うのは大変かも。
藤丸:メロディを作ってるときは熱唱しているわけではなく、口ずさみながらイメージしていくんですよ。なのでレコーディングやライブで「これはやばいぞ」ということもあって。そうやって成長しているんでしょうね(笑)。









































