2025/09/25 18:00

編集部が注目する今週のリリース作品

プログレッシヴ・アイドル最新作


プログレッシヴ・アイドルとして唯一無二の道を直走る、XOXO EXTREME。その最新作は、おおくぼけい(アーバンギャルド)が手がけた​"プログレ×ポップ×ハイテンション"の新感覚サウンド!​同時リリースのNARASAKI(COALTAR OF THE DEEPERS/特撮)が手がけた新曲「Vanitas Hora」も、キスエクらしさ爆発で最高。(西田)

ローラ・ヤング、3枚目のスタジオ・アルバム


ロンドン出身のシンガー・ソングライター、ローラ・ヤングによる3枚目のスタジオ・アルバム。UKチャート1位を獲得したシングル「Messy」、前作アルバム『This Wasn't Meant for You Anyway』を経て届けられた本作には、彼女の強さと脆さ、誇りと混乱が、全14曲を通して繊細に織り込まれている。ジャンルをまたぐサウンド・プロダクションは時代の空気を映し出すが、それらを貫くのは彼女の〈声〉の強度だ。「強くありたい」と「傷ついている」の間を行き来する自分、誰にもある揺らぎ・矛盾・混沌。聴き手それぞれの「今日」がここから立ち上がる。(高田)

夏の終わりにぴったりなソロ・デビュー作


Helsinki Lambda Clubのフロントマン、橋本薫によるソロ・デビュー作は、夏の終わりにぴったりな、静かに呼吸を整えてくれる一枚。楽しいときも、センチメンタルに沈むときも、ただぼんやり過ごすときも、すべてが音となり肯定してくれる。日々を丁寧にスケッチするような歌詞もおだやかで優しく、バンド以上にひとりの人間としての橋本薫を身近に感じられる作品。(石川)

チェンソーマン劇場版のサントラ


劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の劇伴を担当するのは、アニメに引き続き牛尾憲輔! まるでジェットコースターのように情緒が乱高下、「甘」と「バイオレンス」がとんでもないスピードで入り乱れる本作にぴったりのジャンルレスな名BGMがたっぷりと収録された一枚です。"summer's end"という副題も、作品の醸し出す雰囲気に合っていてとても素敵。劇場でもまだまだ楽しめますので、ぜひ一度足を運んでから改めてこちらの作品を聴くことをおすすめします。(藤田)

壷阪健登と石川紅奈によるユニットsoraya


ジャズ・ミュージシャンの壷阪健登と石川紅奈によるユニット、sorayaが2ndEPをリリース。ふたりがスピッツの"愛のしるし"をセッションしている動画を観た時に感じたポップス精神がしっかりと投影されており嬉しい気持ちに。ジャズ的なサウンドで、クリシェも交えながらも、モジュレーションの効いたエレキ・ギターや、エフェクティヴなヴォーカルなどのモダンな音使いで、とても聴きやすい仕上がりになっている。必要以上にブルー・ノートが使われていないのも肝だなと思いました。(菅家)

和ジャズ名盤の最新リマスター


世界的にも高く評価されている和ジャズ名盤、ピアニスト、福居良のデビュー作品『シーナリィ』が最新リマスターで配信開始。新たにオリジナル・テープからリマスターということで、初のハイレゾ配信も。ハイレゾで聴くと、演奏のダイナミックさ、ドライブ感が全然違う感じします。同発でセカンド・アルバム『メロー・ドリーム』と2004年の未発表ライブ音源も配信中!(高木)

バスクのスポーツ最新EP


トランシーで祝祭的でおもちゃ箱ひっくり返し系、プログレッシヴロック・バンドのバスクのスポーツによる4曲入りEP。前2曲は元々のそのイメージの延長で聴けて、かつ音の配置的な面白さも加わっていてぶち上がりながら最高!となれるのですが、後半2曲のバトルスとスピリチュアルジャズの融合のようなLA感も心地よくて素晴らしいです。サイケデリックさも増し増しで、久々にライブをみて昇天したい。(津田)

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