2025/06/19 18:40

編集部が注目する今週のリリース作品

聴くひとのお守りになるようなAL


いつでも飛び立てて、いつでも戻って来れる場所。そんな心の拠り所となる"お守り"のような11曲が収められた、南壽あさ子6年ぶりとなるフル・アルバム『AMULET』。スッと心になじむ穏やかな曲調のなかに、一癖あるコード進行や、ころころと変わるテンポが心地よい刺激を与えてくれる楽曲もあり、その時の自分に合った聴き方で何通りにも楽しむことができる一枚。鈴木茂(Gt.)、伊賀航(Ba.)、山本哲也(Key.)、坂田学(Dr.)らが参加した安定感抜群のバンド編成楽曲にも注目です。(石川)

日本武道館公演を音源化


昨年10月に開催された日本武道館公演のライブ音源が配信スタート!武道館の広い天井に響く、脳が洗われそうなサイケ・サウンドが最高です。中でもやはりAAAMYYYのシンセサイザー、コーラスが絶妙で、引き算と遊びの匙加減がうますぎる。ミックスもあると思うけど、ギターとの帯域、パートの棲み分けが良くて、音源としてもパフォーマンスとしても、奇跡的なバランスで成り立っているんだなと思わされます。(菅家)

オルタナティブポップユニットiVyのファースト


Vo/GtのfukiとVo/Keyのpupu、2人組オルタナティブポップユニットiVyの1stフルアルバム。脆く儚そうな空気感・非現実感と、実は骨太なポップミュージックが同居している。耳の気持ち良さのみならず、不思議と胸の奥底から感想が湧き上がってくる作品。聴き込みたい。8月の初ワンマン公演はフルバンドセット含む3部構成とのこと。ユニット編成とフルバンドと、あとなに? (高田)

ガンダム11話 挿入歌


毎話毎話ガンダムファンに衝撃を与え続けているTVアニメシリーズ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』。その第11話 挿入歌として流れたのは、映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の主題歌として知られるTM NETWORK『BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて) -2025 Version-』だった。本当にまさかの展開。さあ来週は最終回、果たしてどうなるのか。(西田)

幕張イベントホール公演が音源化


でんぱ組.incが2025年1月4日・5日に幕張イベントホールで開催したエンディング・ライブから、特別にセレクトしたライブ音源を配信リリース! 2000年代後半からアイドルシーンの中心を駆け抜け続けたでんぱ組.inc。16年の歴史の「エンディング」を飾る最高のライブを、ハイレゾでもう一度! (藤田)

寺内タケシ関連作品が配信解禁


エレキの神様、寺内タケシとブルー・ジーンズがボーカリストのルイ高橋を招いた1970年作。洋楽ロックン・ロールの超クラシックをカバーしまくった1枚。去年個人的に日本のニュー・ロックとGSを辿っていたなかでこれも聴いてたんですが、寺内タケシのギターはもちろん、ルイ高橋のヴォーカルも良いんですよ。これ以外に寺内タケシ関連7作品も配信解禁されてるのでそっちもチェック!(高木)

福岡拠点のオルタナティヴ・ロックバンド


福岡を拠点に活動する4人組オルタナティブロックバンドaldo van eyckの3作目となるフルアルバム。全20曲、計71分。ボリュームと同時に曲調の幅広さに驚かされる。先行でリリースされた3枚の2曲入りシングルでは作品ごとにキャラクターが揃えられていたが、アルバムではポストパンクからオルタナ、ジャズまで、やりたいことが混然と詰め込まれている。が、果たしてこのアルバムは濁っているのか、それとも澄み切っているのか。(高田)

大山田大山脈のSSW名義、初アルバム


レーベル〈造園計画〉の新作は、大山田大山脈名義で電子音楽家として活動する安島夕貴の歌もの宅録アルバム。12音階の周りをうろうろしているような偏屈で美しいメロディを、秋元奈緒美のような吐息混じりの歌声でなぞっていく。その歌声の音割れが素晴らしいと思えるほどのローファイ沼に沈んでいけます。この作品でしか味わえない感覚が、確かにあります。ジャケットとアー写がドゥルッティ・コラムみたいでいいですね?(津田)

オトトイパーティー通信

〈Bruno Pernadas Duo × the hatch〉、〈VIOLETNUDEWOMEN〉、〈TORU × LIL MOFO〉──オトトイパーティー通信 vol.34

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