編集部が注目する今週のリリース作品
即興演奏集団1.5thアルバム
都内を中心に活動する即興演奏集団、野流の1.5thアルバム。岡田拓郎、池田若菜(The Ratel)なども参加したセカンド・アルバム制作過程で行われたセッションをそのままコンパイルしたものとのこと。曲になる前段階の音のプリミティブな輝きを存分に味わえる一枚になってます。快晴の日に河原で寝そべっている時のあの心地よさ。(津田)
東京のハードコア・バンド、初の正式音源
コロナ禍に活動を開始した東京のハードコア・バンド、NEGATIVE SUNが待望の初となる正式音源をリリース。グラインドでパワーヴァイオレンスでノイジー…美味しいところ全部盛りで最高、完璧。数回ライヴも見ましたが、ライヴもハンパないです。(高木)
ザ・キュアーの新作
良いアルバム。アルバムタイトルにせよ曲タイトルにせよ、名が体を表している。いわゆる「重たく終わる」アルバムのラスト曲だけが詰まっているかのよう。このアルバムとちゃんと向き合わないといけないんだろうなと思いながら何度か聴いたが、まだ結論は見いだせず。おそらくそこにあるのは終末ではなく時間の重みなのではないか。私見だがロック・ミュージックとともに長い時間人生を歩んだ自覚があるひとは一度は聴いたほうがいい。(高田)
mouse on the keys新作にLoraine Jamesが参加
約6年ぶり4枚目となるフル・アルバムは、理路整然としたポスト・ロックなたたずまいはそのままに、真っ暗闇の森のような有機的アンビエントの感触も覚える新機軸な1枚。M4、M5にはLoraine Jamesが参加。(石川)
10周年を迎えるヒトリエの新曲
wowakaが作詞・作曲・ボーカルを担当したヒトリエの新曲が2024年に聴けるなんて、夢にも思っていなかった。wowaka節を残しつつ「今のヒトリエ」らしさもたっぷりと盛り込まれたアレンジからは、彼への強い愛とリスペクトを持ち続けさらに進化していくという強い意志を感じる。以前から表明していたその考えを、10周年の節目に改めてこのような形で伝えようとしてくれていることは、いちファンとしてとても嬉しく、誇りに思う。(藤田)
秦基博&草野マサムネ
秦基博コラボレーション・アルバムからの先行リリース第三弾は草野マサムネとのコラボ。初の楽曲共作となっており、とても平成的なメロディ、アレンジに仕上がっている。スピッツでは聴けないキュートで華やかなポップ・ナンバーをぜひ。(菅家)