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RO69JACK優勝のbetcover!!デビュー作『high school !! ep.』をリリース - OTOTOY

恐怖をも感じさせる衝撃的な出会い──betcover!!デビュー作『high school !! ep.』をリリース

今後インディー音楽シーンの一端を担うことになるであろうサウンド・センスを持った表現者、ヤナセジロウ。“betcover!!”は、彼のソロ・プロジェクトとして2016年夏に本格的な活動を開始し、同年にロッキング・オン主催のアマチュア・アーティスト・オーディション「RO69JACK 2016 for COUNTDOWN JAPAN」で優勝した、いま最も魅力ある若手アーティストのひとりである。デビュー作となる『high school !! ep.』は関わったクリエイター全員が高校生であるという、まさに現音楽シーンへの若者からの挑戦状となるような1枚。Earth Wind & Fireなどのブラックミュージックをルーツとしつつ、予想を裏切る多様な切り口で聴く者を翻弄する傑作『high school !! ep.』を、レヴューと共にお楽しみください。

若者からの挑戦状! デビューEPを配信中!

betcover!! / high school !! ep.

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC

【配信価格】
単曲 250円(税込) / アルバム 1,800円(税込)

【収録曲】

1. いつかの魔術師
2. I wanna be with you
3. COSMO
4. young berry song
5. ダンスの惑星
6. 夢の熱帯夜
7. 秘密な太陽
8. 台北
9. 海まで行こうぜ
10. ゾンビ


betcover!! / COSMO

REVIEW : 変幻自在の魔術師

ヤナセジロウ──物凄い表現者と突如出会ってしまった時の感覚を、何と言葉にすれば良いだろうか。これは、恐怖をも感じさせる衝撃的な出会いかもしれない。ブラックミュージックのみならず2000年代ガレージロック・リバイバルをも思わせるギター・サウンドや都会的に煌めくポップなエレキピアノの音色など、多様な切り口から紡ぎだしたサウンド。そこに絡まる、浮遊しつつも甘すぎない独特の歌声。これが、たった18年間で吸収した音や言葉、感覚、色、文化から生み出される音楽だとは信じようにも信じ難い。それほどまでに、この『high school !! ep.』で彼は変幻自在に音を操り、我々をいとも簡単に翻弄するのである。

その予想を越える音色は、M1「いつかの魔術師」の冒頭から既にはじまっていた。残響音、ちらつくウィンドチャイムの音、遠くから響いてくるダンスミュージックを思わせるビート。一体何がはじまるんだ… と先を読むことを許さない。〈疑いの粋な社会は 踊り出して消えたクライストに与えるブラックリスト〉と反抗的にも捉えられる痛烈な歌詞をさらっと歌い上げる淡い歌声も、独特の浮遊感を楽曲にもたらしている。そして雰囲気は一転、軽やかなギター・リフに誘い込まれてM3「COSMO」が始まる。そのシンプルな音の中で〈吾が輩みたいな 悲しさを包む優しさがほしい〉と淡く響く声が哀愁を誘ってたまらない。耳に残るメロディ、ギター・リフ、もの悲しいコードに流れる、歌声。この曲がアルバムのリード曲を越えて、インディー音楽シーンのリード曲となるといっても過言ではないだろう。

計算しつくされた大人の味わいが広がるM6「夢の熱帯夜」。アーバンなエレキピアノに気だるげな歌声。甘ったるいぐらいのこの味を少し飲みやすくしてくれる、打ち込みのリズム。この計算し尽くされた配合、やはり彼は只者ではない。後半部分でふいに転調し、そのままメジャーの音色で終わりを迎える様子も、聴く者に夜の終わりを感じさせるための計算済なのだろう。そこで、突如私に降りかかる歪んだギターの音色。M8「台北」のサウンドには、それまでの彼からは想像もつかない程に、レザージャケットを身にまとった若い男女がよく似合う。そんなロックナンバーに続くM9「海まで行こうぜ」は冒頭から軽快なシンセブラスが鳴り響き、またしても予想の遥か上をいく。彼の音楽が、聞けば聞くほど多様的であることには気づいていた。気付いていたはずなのに、あまりにも煌めきのあるシンセブラスの音色が衝撃的で、音楽に対する「怖いものなし」の自信すら感じる程であった。

そしてアルバム最後を締めくくるのは、極上ポップなオルガンがキュートなM10「ゾンビ」。それまでにないキュートなサウンドからも音楽性の幅広さを感じられるが、突如ジャジーなリズムへ転換するなど、アルバム最後の最後まで、翻弄からの解放を許してくれなかったのである。

ヤナセジロウ。彼が恐れるものは何もない。デヴュー作1枚で、ここまで変幻自在に聴く者を翻弄したのだから。この多様な10曲は、betcover!!がインディ・シーンをも翻弄する日がそう遠くはないことを示唆しているようだった。(Text by 福田 愛)

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PROFILE

betcover!!

betcover!! は、幼少期にEarth Wind & Fireなどのブラックミュージックを聞いて育ち、小学5年生でギター、中学生の頃に作曲を始めたという現在18歳のヤナセジロウによるソロ・プロジェクト。2016年夏に本格的な活動を開始し、同年にロッキング・オン主催のアマチュア・アーティスト・オーディション「RO69JACK 2016 for COUNTDOWN JAPAN」で優勝した経験を持っている。

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この記事の筆者