2011/06/18 00:00

HATAによるTAKAAKI TSUCHIYAのリミックス曲を先行配信!

Watanabe Hiroshiなどの作品をリリースしたことでも知られ、愛知県からテクノ、ハウスを発信し続ける話題のレーベルFountain Music。そのFountain Musicが昨年リリースしたTAKAAKI TSUCHIYAの初ソロ・アルバム『CONNECT VIA LOVE BRIDGE』の配信がスタート。そしてアルバム収録曲の「SUPER LIGHT Feat KASUMI」を1週間限定でFree配信! さらにDachamboのHATAによる同曲のリミックスを収録した『Super Light E.P.』をOTOTOYではアカペラ・トラックの特典付きで世界のどこよりも早く先行配信! TAKAAKI TSUCHIYAとHATAの両氏へのインタビューとともにお届けします。

OTOTOYでは特典としてアカペラ・トラックを収録

TAKAAKI TSUCHIYA / SUPER LIGHT E.P.
「日本語の唄ということもあり、バンドでプレイしているようなイメージで、remixを構成させてみました。オリジナルトラックではギターがキモになっていたのですが、シンセのシーケンスとパッドでもっていき、唄と共にどこまでも飛んで行くフィーリング! ! ! 心も体も軽快に"SUPER LIGHT"」-HATA

【Track List】
1. SUPER LIGHT Feat. KASUMI / 2. SUPER LIGHT Feat. KASUMI DJ HATA REMIX / 3. SUPER LIGHT Feat. KASUM Sans Soleil Remix / 4. SUPER LIGHT Feat. KASUMI A cappella


TAKAAKI TSUCHIYA初のフル・アルバムの配信をスタート!

TAKAAKI TSUCHIYA / CONNECT VIA LOVE BRIDGE
【Track List】
1. STREAM Feat. GENEVIEVE / 2. CONNECTED Feat. GENEVIEVE / 3. INTERSECTION Feat. LOUD ONE / 4. SMILE / 6. DISORDER / 7. BEAUTIFUL PRAY Feat .POPNONAME / 8. LUV IN SPACE 4/4 KICKS KISS / 9. HELP / 10. SUPER LIGHT Feat KASUMI / 11. SAVE THE LIFE
リミックスのオリジナル・トラック「SUPER LIGHT Feat. KASUMI」を1週間だけFreeで配信!

>>>「SUPER LIGHT Feat KASUMI」のフリー・ダウンロードはこちらから(期間 : 2011/06/18〜06/26)

TAKAAKI TSUCHIYA × HATA Interview

——TSUCHIYAさんの音楽的なキャリアについて教えて欲しいのですが、もともとはバンドで活動されていたんですか?

TAKAAKI TSUCHIYA(以下、T) : そうなんです。もともとはバンド活動をしていて、キーボードを弾いていました。そこからコンポーザーの仕事をしたり、オーディオ編集の仕事をするようになりました。

——バンドでの活動と並行してソロ名義でも活動されていたんですか?

T : いや、全然していなかったです。それまでサポートとして色々なバンドのお手伝いをしていたんですが、ソロでクラブ・ミュージックを作っていこうかな、と考えていた時に、ちょうどいまのレーベルのFountain MusicのオーナーのTOKITAさんと出会ったんですけど、出会ってすぐに初のソロ・アルバム『CONNECT VIA LOVE BRIDGE』を作ることになったんです。だからソロ活動を始めてまだ1年ぐらいなんですよね。

——今回、配信されるリミックス曲「SUPER LIGHT」はそのソロ・アルバムからの1曲ですが、この曲を選んだ理由は?

T : アルバム自体のコンセプトとして、もろにクラブ向けのトラックというわけではなくて、一般のリスナーにも届くようにしたいというのがあったんです。その中でも「SUPER LIGHT」は特にPOPさがある曲だと思っていて、それをリミックス曲としてカットしていくことで、より多くの人に注目してもらえればいいなと思ったんですよね。

——なるほど。今回リミックスをHATAさんにお願いした経緯について教えて下さい。

T : SUPER LIGHT」がファンクの要素が強い曲だったのもあり、Dachamboのようなファンクっぽい要素をもっている人にお願いしたいと思ったんです。HATAさんともひょんなことから繋がっていたので、それだったら「もうHATAさんしかいない! 」と思って連絡しました。

TAKAAKI TSUCHIYA

——そもそもお二人はどういうきっかけで知り合ったんですか?

HATA(以下、H) : 僕がDAWソフトのLogicに関する本を書いた時に、友達に「Logicを使っている人で詳しい人知らない? 」って相談したら、紹介されたのがTSUCHIYAさんだったんです。その時は少しメールでやり取りしただけだったけど、そのあと偶然、クラブで知人から「愛知からきたTSUCHIYAさんです」って紹介されたんだよね。「愛知でTSUCHIYAさんといえば、ああ! 」ってなって(笑)。
T : 確かHATAさんがDJとして出ていたイベントでしたよね。
H : さらにその後に一度飲む機会があって、そのときにお互いに音楽制作について色々と話していたので、今回のリミックスの話を聴いた時も二つ返事でぜひぜひ! という感じでした。

——お二人とも、もともとBANDで活動していて、ソロとしてクラブ・カルチャーに踏み込んでいったという共通点がありますね。

H : 僕はもともとバンドでギターを弾いていたんですけど、ある時バンドにアレ?って思うことがあってやめることになったんですよね。その当時は音楽シーンにケミカル・ブラザーズとか、ファットボーイ・スリムといったビッグ・ビートの大きな流れがきていて、「一人でもロックできるんだなぁ」て思ったんです。そこから打ち込みで制作を始めたりしていくうちに、クラブ・ミュージックにものめり込んでいきましたね。
T : 僕はキーボードといっても、特にシンセサイザーが好きだったんです。なんでも奏でられる、という当時のメーカーのお触書にまんまとのってしまったんです(笑)。シンセをずっと使っていたら、どんな音楽でも創れるから、なんでもやりたくなっちゃったんですよ。クラブ・シーンの音を聴いていて、テクノ、ハウスというようにジャンルは分かれているにしても、クラブ・ミュージックって何でも表現できるなと思ったんです。

やっぱり人とやるのは面白い

——最初にリミックス・バージョンの「SUPER LIGHT」を聴いたとき、キーボードを弾く人ならではの音使いというか、カラフルさがあると思いました。

H : 最初にアルバムを通して聴いた時に、全体としてフロア・ユースというよりは、割とPOPな要素が入っていて広がりがあるアルバムだな、と感じていたんですけど、その中でも「SUPER LIGHT」は女の子のヴォーカルだし、ガツガツなフロア・ユースというよりは、POPな要素も残しつつ、バンドっぽさも残しつつというようなイメージはありましたね。それからBANDの中のシンセを弾く人、という感覚は強く出したかもしれない。「SUPER LIGHT」はクラブ・トラックなんだけど、ドラムがいてベースがいてギターもいてヴォーカルもいる。バンドのメンバーがそれぞれいる、というイメージだったんだけど、それに対してリミックスについては、ギター・パートをメンバー・チェンジしてシンセが入ったら、というような仮定のバンドをイメージして音を配置していったというのはありますね。

——HATAさんからみて、TSUCHIYAさんの音楽の魅力ってどこにあると思いますか?

H : やっぱりアルバムを聴いた時に、いわゆるクラブ・トラックで括られるものよりも、カラフルさがあるっていうところですよね。あとは打ち込みというと、クラブ・ミュージックの枠に括られるんだと思うんですけど、家で聴いていてもすっと溶け込んでくるところかな。

——確かに色々なシチュエーションで聴いていたんですけど違和感がなかったです。

T : 実はそれもこのアルバムのコンセプトの一つなんです。いまの時代、家でしか聴かない人、クラブでしか聴かない人、通勤途中に携帯プレーヤーで聴く人もいるし、色々な場所、シチュエーションで聴かれることが多いと思うので、聴く場所を限定しないようにはしようと思っていました。
H : それはやっぱり歌が入っている曲が半分近く入っているのも大きいのかもね。歌が入っていることでリスニングという意味でも、すんなり入ってくるのはあるのかも。
T : 声が入ることで聴きやすくなるということはありますよね。

KASUMI

——フィーチャリングされているヴォーカルKASUMIはどういうきっかけで参加することになったんですか?

T : この曲のためにレーベルのほうで探してきてくれたんですよ。
H : そうなんだ。歌はどこで録音したの?
T : 東京に住んでらっしゃる方だったので、東京で録音したんですよ。
H : あれ? ということはTSUCHIYA君も実際に会ったことはないの?
T : そうなんですよ。メールのやり取りすらなかったですから。僕はオケをレーベルに渡して、レーベルに歌を録音してもらって、それをあわせたんです。
H : そういう時代になったっていうことだね。それが出来るってことは、世界中の人たちと同じことができるということだもんね。
T : そうですね。だから実はアルバムに参加している他の人たちとも、ほとんど楽曲のデータのやり取りだけでした。外国の人とやる時は、ひと言ふた言「こうしてほしい」というリクエストはメールで出しましたけど。

——『CONNECT VIA LOVE BRIDGE』では様々なアーティストとコラボレーションしてますが、コラボレーションの魅力ってどういうところですか?

T : 作る人が違うから当然かもしれないですけど、自分が全く想像していなかったことを表現されるので、その時点でワクワクしちゃうんです。例えばリミックスにしても、同じ素材を使っているのに全く違うものが出来上がってきて、しかも自分の好きなサウンドだと本当に嬉しい。コラボとかfeaturingって良い意味で予想外のことがたくさんあるんですよ。だからもしかして、BANDでやっていて楽しかったのはそういうところかもしれないですね。
H : うん、僕もそうだと思う。さっきも話に出てたけど、独りでも出来るんだと思って独りで音楽制作をやり始めたんですけど、ずっと独りでやっていると独りの世界の中だけでの表現になってきちゃう。でも他の誰かと一緒にやることでキャッチ・ボールが生まれて、自分も刺激を受けて自分の世界も広がりますよね。やっぱり人とやるのは面白いです。だから、もう一度バンドをしようと思ってDachamboも始めたし。あとソロ・アルバムの制作って1人で何でもできるからこそ、「逆に何を作っていいんだろう」という場合もあるかも。誰かと一緒にやることで、お題みたいなものをもらえると、むしろやり易かったりするし。

——最後に今後の活動について教えて下さい。

T : 実は1ヶ月半前ぐらいにCOAD BREAKERというユニットも組んだので、そちらのほうでもクラブ・ミュージックを煮詰めていきたいと思っています。
H : 僕の方はまずDachamboが10周年なんで、それにちなんで大きいことを企んでいるので実現させたいですね。それから実は、僕も最近、Polar Colorsという2人組のユニットを組んで、そのユニットの新作アルバムを8月にリリースする予定です。LIVEではDachamboもPolar Colorsもフジロックへの出演が決まったり。今年はソロ名義でも作品の制作をしていきたいと思っています。

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Information


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速報! FUJI ROCK FESTIVAL'11にDachamboとPolar Chalorsが参戦決定!!
2011/07/29〜07/31@苗場スキー場

Profile

TAKAAKI TSUCHIYA
2007年頃よりクラブ・ミュージックのトラック制作をスタート。海外レーベルからのTrackリリースや、海外アーティストのRemixを手がける傍ら都内のクラブ等でライヴを行う。2010年より国内レーベル、PLAZA IN CROWD/FOUNTAIN MUSICからリリースを開始。エレクトロ、テクノ、ハウス等、幅広い音楽性を発揮した楽曲が評価されている。また国内海外問わず様々なDJ、アーティストとも積極的にコラボレーションし、POPNONAME、LOUD ONE、GENEVIEVE等、クラブ・シーンで活躍するアーティストが参加したコンセプト・アルバム『CONNECT VIA LOVE BRIDGE』をプロデュースし、2011年3月にCDリリース。さらにソロ活動と並行してDJのHIROYA INAKOとのライヴ・ユニット、CODE BREAKERを始動。


HATA from Dachambo
Fuji Rock Festivalや朝霧JAM、Rising Sun Rock Festival等のビッグ・フェスに常連として顔を並べながらも、かたや車に機材を詰め込み、メンバー自ら運営運転片付けまでもこなし、世界中を旅して回る最強(狂)サイケデリック・バンド Dachamboの「Machine and Motivation」担当。 デジタル機材をこよなく愛し、sotec社『Logic Studio テクニカルマスター』を執筆、各方面で高い評価を得る。 また、Mix CD『synesthetic amalgamation permutation』をリリースするなど、DJとしても本格的に活動中。 日本全国のフロアを日々歓喜の渦に巻き込んでいる最強お祭りバンドのメンバーとして、誰よりも多くのフロアを体験し、エレクトロ・ミュージックに深く精通するDJ HATAならではのDJ PLAYは必見。

この記事の筆者

[インタヴュー] TAKAAKI TSUCHIYA

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