2025/08/07 13:20

編集部が注目する今週のリリース作品

Lantern Parade、最新アルバム


タイトルからして独特なオリジナリティを放つLantern Paradeの6曲入り最新アルバムがゲリラリリース。最近コンスタンスに発表してくれて嬉しい。浮かんだアイデアを気負わず形にしたような、生活の一部のような制作を想像させるラフさを持ちつつ、踊れるファンク~ディスコの絶妙な温度感で構成されたサンプリングセンスが冴え渡った作品。個人的には終盤の"狙いを定めず放つ"から"雪の結晶"の、地底に潜りながら無心になって踊る、でもムーディーなパッションを秘めた雰囲気がとても好き。(石川)

琉球民謡をジャズ・ファンクにアレンジ


2003,06年にリリースされたシリーズの新作。民謡のジャズ・ファンク・アレンジコンピ『Diggers Dozen』にも参加した山屋清はじめ、ビッグ・バンドアレンジからニューエイジものまで、琉球音階の独特な雰囲気で繋がる、バリエーション豊かな12曲が収録されています。電子音の割合が強い「西武門節」の絶妙なパンニングと海のフィーレコが特にたまらないですね。(津田)

冬をテーマにした最新アルバム


じっとりとした猛暑を吹き飛ばし、一瞬で氷点下の銀世界に連れて行ってくれるような、冬をテーマにしたアルバム。ハードで重たいサウンドなのに、ポップでキャッチー。絶妙なバランスで成り立つ、明日の叙景にしか書けない珠玉の9曲を、ぜひ音量マックスで聴いて欲しい。Redregenmannが描くジャケットイラストも、冬のひんやりとした温度や鋭い空気感を思い出させてくれて、いつまでも眺めていられる。(藤田)

ベストアルバムより先行配信


活動10周年記念ベストアルバム『多彩透明なブルーだった』より先行シングルがリリース。駄菓子O型が作編曲を手がける本楽曲は、ボーカロイドエッセンスが色濃く現れる電子音たっぷりのトラックとなっている。パッと開けるような希望を感じるサウンドと、サビのコードワークが面白いです。(菅家)

OTOTOY視聴会イベントの記事がもう直ぐ公開


思い出野郎Aチームによる5曲入り最新EP。ハナコの単独公演用に書き下ろした表題曲"エンドロールの後に"を中心に、ライフステージの変化によるリリックが胸を打つ"人生は失敗だった"や"僕らは踊らなくなった"、戦争や紛争、蔓延る排外主義に対して彼らなりのメッセージを綴った"BGM"、"帰らなくていい"とコンパクトながらグッと濃密な作品に。近日先日OTOTOYで開催したイベントをまとめた記事を公開予定です!(高木)

吉田涼花 (plums)×藤谷真吾 (1inamillion)


吉田涼花 (plums) と藤谷真吾 (1inamillion) による音楽プロジェクト、fumiのニュー・アルバム。各収録曲名についている “Elc version” とは、(バンド・アレンジではなく) 打ち込みのトラックを主体とした楽曲アレンジを示す。fumiはライブでもバンドセットとElcセットのライブをやりわけている。fumiの魅力である吉田の声と藤谷のギターが俯瞰的な視点で味わえる、面白い試み。Elc versionはバンドversionより80cmくらい宙に浮いている感がある。空を飛べるなんて羨ましい。(高田)

オトトイパーティー通信

〈Tunnel〉、〈太陽の風(viento del sol〉、〈WET WET WET〉、〈放散虫〉──オトトイパーティー通信 vol.41

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