2017/11/30 21:00

映画版 RO JACK!? 新人発掘の登竜門!──音楽と映画の祭典、〈MOOSIC LAB〉より公式コンピがリリース

突然ですが、あなたは〈MOOSIC LAB〉を知っていますか?〈MOOSIC LAB〉とは、『劇場版 神聖かまってちゃん』などをプロデュースした直井卓俊による映画祭。「そもそも何でOTOTOYで映画?」と思ったそこのあなたも、歴代の参加アーティストを見ればドキリとするのでは!? そう。なんと大森靖子、BiSなどのあの作品も、全てはここがきっかけで始まったのです。数々の才能を輩出している"音楽[MUSIC]"と"映画[MOVIE]"の実験室=〈MOOSIC LAB〉、今知っておいて損はないハズ!

このたびは本年度の受賞映画から、OTOTOY限定でコンピレーション・アルバムをリリース。なんとこの特集のために書き下ろしの楽曲を提供してくださったアーティストも盛りだくさん! 耳の早いあなたにこそ、是非聴いてほしいラインナップになりました。
さらに次ページでは、〈MOOSIC LAB〉主宰やグランプリ受賞監督陣を交えた対談も敢行。併せてお楽しみいただけると幸いです。

ここでしか聴けない楽曲揃いの、OTOTOY限定コンピ!

Various Artists / MOOSIC LAB 2017 Official Soundtrack 

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC

【配信価格】
アルバム購入のみ 1500円 (税込)

【収録曲】
01. 乳糜湯気 / 長谷川白紙
02. MICHA / ベントラーカオル
03. 破れタイツのビリビリラップ / 破れタイツ
04. 会えなくなるだけ / 白波多カミン
05. Thursday / The Wisely Brothers
06. TWO WHEELS GIRL CLUB / Homecomings
07. LITERALLY THE BEST THING EVER / Homecomings
08. LONELINESS BOY / 2
09. デゾレ(エンディングver.) / 円庭鈴子と村田唯
10. パン(Movie Edit) / フライデイフライデー

〈MOOSIC LAB 2017〉 特報
〈MOOSIC LAB 2017〉 特報

REVIEW : V.A.『MOOSIC LAB 2017 Official Sound Track』

今年6年目を迎える映画祭〈MOOSIC LAB〉(通称・ムーラボ)。異例の3作品配給を実現するなど、過去6年の中でも特に強者揃いになった本年度ですが、このたび、OTOTOY限定で初の公式コンピレーション・アルバムをリリースすることとなりました! 大森靖子やBiSをはじめ、ふぇのたす、おとぎ話、カネコアヤノ、Maison Book Girl、あヴぁんだんどなど、様々なアーティストやバンドをいち早く発見してきた〈MOOSIC LAB〉。次世代アーティスト揃いの強力コンピを、レビューと共にどうぞお楽しみください!

文 : 阿部文香

乳糜湯気 / 長谷川白紙

1曲目に収録されている〈MOOSIC LAB 2017〉OP楽曲「乳糜湯気」は、先日〈Maltine Records〉からアルバムをリリースしたばかりの気鋭のトラックメイカー、長谷川白紙が担当。アルバム表題曲は早くもSoundCloudで3万回再生を記録し、最近ではメタポップ・ユニットFrascoにリミックスを提供。早くも各所から注目を集めている。 その才能の片鱗はこの楽曲を聴いただけでも感じ取ってもらえるであろう。目まぐるしく動き回る音の疾走感、絶妙なラフさを残した曲構成。緻密に織りなされた音空間の中で、遊んでいるかのような快感が伝わってくる。何よりも、これだけの完成度と独自の世界観を持ちながら若干18歳の音大生というから驚く。期待しかない逸材である。

そして〈MOOSIC LAB 2017〉のオープニング映像だが、これまた若干20歳の映像監督スズキケンタによって、とびきり異彩を放つ作品に仕上がっている。遊び心満載の軽快な映像は必見だ。

MICHA / ベントラーカオル

バンド・Koochewsen(ex.クウチュウ戦)のキーボードのほか、あら恋、感傷ベクトルをはじめサポートでも幅広い活躍をしているベントラーカオル。先日ソロでアルバムを出したばかりだが、その彼が3ヵ月を費やしたという大作。
映画を観た誰もが"一撃必殺"と口を揃えるこの楽曲は、もはや言葉にするのさえ危ぶまれる。あまりにも美しく、荘厳で、心臓を鷲掴みにされるような5分間。かく言う私も、映画館で聴いたその瞬間にあらゆる思考が消え去り、「なんだこの美しい光景は」と息を呑んだのを覚えている。それはもちろん映画の力によるものも大きいだろうが、楽曲そのものがスクリーンと観客の間の心的距離を、一瞬にして拭い去る破壊力を持っていると思う。音色のひとつひとつに感情が詰まっていて、ノンバーバルな部分での理解を促す音楽は、怖いくらいに人を惹きつける。とにかく一聴してみてほしい。ちなみに美しい旋律を彩るテルミンは、同じあら恋に所属するクリテツが担当している。

『Groovy』

出演:今泉力哉、しじみ、吐山ゆん(破れタイツ)、谷口恵太、石倉直実、新谷惇泰

監督・脚本・撮影:吉川鮎太|撮影:米倉伸、清田洋介|照明:杉村航|録音:村原孝麿|美術:武藤夏美|助監督:金山豊大|制作:中谷天斗|企画:直井卓俊|カラー|ステレオ|86分


自殺大国日本、この国は1日に約100人もの人が自殺している。 音楽研究家の神崎はこの問題を重く捉えていた。 自殺を目前とした人に、もう一度だけ自分に向き合う力、意思を与えたい。 その方法は音楽を聴かせることではないか。 自殺を止める音楽を作るために彼は研究を重ね、その為ならどんな手段も厭わない。 なぜそこまで自殺にこだわるのか、それにはある理由があった…。

破れタイツのビリビリラップ / 破れタイツ

〈ガールズ映画監督ユニット〉の2人組・破れタイツの自己紹介的ソングとも言えるこの楽曲。映画監督はもちろん、女優も脚本も歌唱もこなすというかなり異色な立場の彼女たちだが、公式サイトがどんなに可愛らしくてもアイドルではなく映画監督である。
この曲「破れタイツのビリビリラップ」では、方言交じりのキュートなラップで、女子会的なはっちゃけトークを繰り広げている二人。キャッチーな楽曲を手掛けたのは初のソロ・アルバムでiTunesヒップホップ・チャート1位を獲得した経験もある実力派ラッパー、マチーデフだ。彼ならではの歯切れの良いフレーズと絶妙なバランス感覚で、二人の魅力を存分に引き出したトラックとなっている。キャストが映画監督だらけと噂の映画本編ではマチーデフ本人もラップを披露しており、それも必見だ。

『破れタイツのビリビリラップ』

出演:吐山ゆん(破れタイツ)、西本マキ(破れタイツ)、マチーデフ、前田聖来、小林勇貴、西村喜廣、中村祐太郎、松本卓也、今泉力哉、鈴木太一

監督・脚本・編集:破れタイツ|音楽:マチーデフ|撮影:福田陽平|カラー|ステレオ|15分


関西から上京してきたガールズ映画監督ユニット破れタイツの初仕事はアイドルのPV撮影。
張り切る2人を他所に、アイドルが撮影初日に仕事を放棄!突如、逃走してしまう。逃してたまるかと、タクシーに乗り込む破れタイツ。おしゃべりで刻む!リズムムービー☆

会えなくなるだけ / 白波多カミン

東京を中心に活動するシンガー・ソング・ライター、白波多カミン。彼女の透明感の溢れる歌声は、本当に一瞬で人の心を捉えて離さない。しかし歌声の透明感とは裏腹に、彼女の描く歌詞は妙に生々しく、入り込んだ心の奥でじんわりと広がったかと思うと、切なさと苦い懐かしさが入り混じったような何とも言えない感情を生み出す。 この楽曲「会えなくなるだけ」も、ある意味そんな青春の苦みを溶かしたような一曲になっている。無性に切なさを呼び起こす美しい歌はどこまでも透明で、シンプルな音だからこそストレートに心を刺戟するのだ。

なんと今回は彼女が映画に書き下ろした全楽曲を納めたサウンドトラックも、ハイレゾで同時配信! ぜひコンピと一緒にチェックしていただきたい。

ライヴ会場限定販売のサントラを独占配信!

白波多カミン / 意味なし人生ちゃん、宇宙へ サウンドトラック (24bit/48kHz) 

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC

【配信価格】
アルバム購入のみ 800円 (税込)

【収録曲】
01. 会えなくなるだけ(Long ver.)
02. 海
03. 思い出
04. 喫茶BGM
05. 疾走
06. 会えなくなるだけ(Ending ver.)

『意味なし人生ちゃん、宇宙へ』

出演:伊東茄那、大友律、清水みさと、安川まり、牧野つくし、日高七海、野島健矢、二見悠、永井響

監督・脚本・編集:澁谷桂一|撮影:西村理佐|カラー|ステレオ|15分


海のずっと沖に、人工衛星が落ちた。ニュースで見た。僕はさおりの打ち上げまでの一ヶ月、彼女と一緒に過ごした。沢山の祝福と激励と名誉を背に、宇宙へ打ち上げられていった、それまでの一ヶ月の風景を思い出す。白波多カミンで思い出した。もらったCDプレイヤーはまだ動く。聴くたび思い出す。だけどなんだか思い出し尽くせない。

Thursday / The Wisely Brothers

池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)を音楽に迎え、人形と少女のラブロマンスを描いた異色の映画『GREAT ROMANCE』。2作目にあたる今回は、メジャーデビューも決まったばかりの3ピース・ガールズ・ロック・バンド、The Wisely Brothersを迎えたMVライクな作品となった。
この曲において特筆すべきは、やはりその歌詞だろう。気怠げな歌い方で紡がれるメタフォリカルな歌詞は美しいコーラスに合わさることによってよりその輝きを増す。「愛」という言葉は何度も繰り返されるほど薄っぺらく感じがちだが、この曲においてはむしろ逆だ。それまで言葉にするのを我慢してきたように、終盤に向けて一気に絞り出す。〈愛は重くて 愛は軽くて 愛はかなしい〉と言いながらも〈愛は見えない光で〉と締めくくるところに、得も言われぬ切なさと言葉の重さを感じ取るのは私だけではないはずだ。

『GREAT ROMANCE Ⅱ』

出演:清瀬やえこ

監督・脚本:川村清人&飯塚貴士|音楽:The Wisely Brothers|撮影:村橋佳伸|照明:秘密|録音:秘密|美術:秘密|編集:川村清人|カラー|ステレオ|5分


〈MOOSIC LAB 2013〉で7分の短編ながら、審査員特別賞を受賞した「人間と人形が織りなす世紀のロマンス」、ここに復活!

TWO WHEELS GIRL CLUB / Homecomings
   LITERALLY THE BEST THING EVER / Homecomings

親友同士の少女二人が、成長と共に少しずつすれ違っていく物語『左京区ガールズブラボー』。随所に登場する演出描写には監督のインディー・ポップへの愛情のようなものがあふれており、そしてそれにこたえるように挿入されるHomecomingsの音楽が素晴らしい。
今回配信の2曲は映画内で使用された既存の3曲に加え、新たに書き下ろされたものとなっている。2人だけの世界での興奮と、そして変わってしまう関係のほろ苦さ。「青春」という言葉が持つ、輝かしくも切ない一瞬のきらめき。ホムカミの音楽には、そういった二面性がとても丁寧に描かれているように思われる。彼女らの爽やかな音楽なしには、この小さな切なさを抱かせる物語はあまりにあっさりと終わってしまうことだろう。ED使用曲「PERFECT SOUNDS FOREVER」収録のアルバムもマストチェック。

『左京区ガールズブラボー』

出演:渡邉日南子、とみぃはなこ

監督・脚本・編集:篠田知典|音楽:Homecomings|撮影:徳永智大|録音:松本浩明|カラー|ステレオ|15分


THIS IS NOT A YOUTH STORY.IT IS A STORY ABOUT YOUTH.


LONELINESS BOY / 2

元The SALOVERS古舘佑太郎の新バンド、"2"の楽曲。タイトルの通り、人間が生きていくうえで絶対に直面する「孤独」について真っ向から表現した歌詞はとてもまっすぐに、直情的に聴く者の胸を打つ。〈君はそう 強くはないけれど無敵な社会不適合者さ〉という言葉は一見、ストレートな物言いに一抹のキツさも感じることだろう。しかし曖昧にしがちな現代社会の中であえて濁さずに表現していくということは、むしろ優しさに満ちていると思うのだ。社会の中でくじけそうになっても、弱くあることを肯定してくれる歌詞には、辛くても明日へと進んでいくためのエネルギーが散りばめられている。
キラリと光るメロディーがどこまでも疾走していく。真っすぐな音楽がただ純粋に背中を押してくれるような、そんな一曲だ。

『アイムクレイジー』

出演:古舘佑太郎、桜井ユキ、中田絢千、佐々木聖輝、曽我部恵一 ほか

監督:工藤将亮|脚本:加藤結子、工藤将亮|音楽:加藤綾太|撮影:福本淳|照明:佐藤宗史|録音:伊藤裕規|美術:中村三五|編集:梅脇かおり|企画:直井卓俊|カラー|ステレオ|85分

ミュージシャンの佑樹は音楽の夢を諦めようとラスト・ライヴの日を迎えていた。しかし、街中で突然車に轢かれたことで、運転手の美智子とその息子・健吾と出会う。ひょんなことから健吾の子守をすることになるが、彼は広汎性発達障害を抱えていて人とうまくコミュニケーションを取ることができない。佑樹は初めは億劫だったものの、次第に屈託ない健吾の姿に惹かれていく。そして、健吾が楽器を鳴らした瞬間、佑樹の中で何かが動き出す…。

デゾレ(エンディングver.) / 円庭鈴子と村田唯

全編通して淡くやわらかな色彩の中で、優しく、優しく、耳を撫でる歌声。日本語でないことによってどこかマイルドにされた歌詞は、それでも感傷的にこころを揺さぶる。この歌詞、および歌唱は映画の監督、原案、そして主演を務めた村田唯によるものだ。映画のタイトルにもなっている"Désolée(デゾレ)"という言葉は、フランス語で「ごめんね」という意味。フランスでは同じ謝罪でも、自分に非がないときは、"C'est pas ma faute."=私のせいじゃない、と言うそうだ。そこをあえてデゾレ、と歌うこの曲は、どこか主人公”あき”の自省の念も孕んでいるように思われる。
円庭自身が「監督の歌詞を汲みつつ、初めて演技や演技指導を経験しながら作曲した」と語るこの曲はまさに映画、そして〈MOOSIC LAB〉があったからこそ作られたものであるといえよう。もちろん今回初めて聴いた人でも、こころを奪われるような美しさを内包している曲であることは間違いない。

主題歌のフルバージョンや未発表曲収録のサントラを独占配信!

円庭鈴子と村田唯 / 映画「デゾレ」オリジナルサウンドトラック

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC

【配信価格】
アルバム購入のみ 600円 (税込)

【収録曲】
01. デゾレ (エンディングver.)
02. ギター手習い
03. デゾレ (草原にてver.)
04. デゾレ (アキ歌唱フルver.)
05. デゾレ (ナツノ歌唱フルver.)
06. ひとり (ナツノの歌)

『デゾレ』

出演:葉媚・円庭鈴子・村田唯

監督・脚本・編集:村田唯|音楽:円庭鈴子|撮影:木村和平|照明:沼田真隆|録音:柳田耕佑|カラー|ステレオ|


あきと伊鈴(イーリン)は穏やかな場所で一緒に生活をしていた。伊鈴は、あきの日常を絵に描くのが日課。元気のないあきを見て伊鈴は不安になる。今日はあきと一緒に音楽をやっていたナツノが最後にやってくる日だ…。

パン(Movie Edit) / フライデイフライデー

コミカルな短編『ぱん。』のラストを飾る楽曲、その名も「パン」! 映画を観た人ならわかると思うが、この作品はとにかく休む暇がない。短編という短い尺にやりたいことやギャグ要素を隙間なく詰め込んだ、笑いありドタバタありのコメディなのだ。その中で、この曲は本当に見事なエンディングとして機能している。ラスト・シーンでは悪役も脇役もみんな仲良くパンを持って一斉に食べるのだが、そのシーンをまったくコミック的に受け取らせないのはまさしく楽曲の力だといえるであろう。ヴォーカル・こだまの癒される歌声と、そもそものメロディの良さとが相まって、心温まるポップ・ソングに仕上がっているのだ。「パンで世界も救えるかもしれない」と思わせる謎の感動的なラストは、もはやフライデイフライデーの楽曲なしには成立しないのではないだろうか。

『ぱん。』

監督・脚本:阪元裕吾&辻凪子|音楽:フライデイフライデー|撮影:中條航|照明:大崎和|録音:杉本崇志|カラー|ステレオ|15分


パン屋の朝は早い。早朝アルバイトの小麦は寝坊をし遅れてバイトに向かう。 パン屋で働いているのは意地の悪い店長とその妻、アルバイトのインド人留学生とパートのおばちゃん。小麦はあの扉を開いてしまう。 その扉の向こうには…。そこから始まる小麦による復讐劇。パンで世界を救うお話。

レーベル OTOTOY × MOOSIC LAB  発売日 2017/11/30

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10.

※ 曲番をクリックすると試聴できます。

公式コンピのリリースにあたって、〈MOOSIC LAB〉主宰の直井卓俊×森直人(映画評論家)に、岩切一空(『聖なるもの』監督)、首藤凜(『なっちゃんはまだ新宿』監督)を加えたスペシャルな鼎談が実現!

>>直井卓俊×森直人×岩切一空×首藤凜の対談はこちら<<

RECOMMEND

POLTA / HELLO AGAIN

〈MOOSIC LAB 2017〉準グランプリ受賞作『なっちゃんはまだ新宿』に新曲を書き下ろし、映画内にも登場したことで話題を呼んだPOLTAのミニ・アルバム。2015年にリリースした1stアルバムではCDショップ大賞北陸ブロック賞を受賞するなど、日々活躍の幅を広げるPOLTAの初期衝動をぎゅっと収めたような魅力的な1枚。

ボンジュール鈴木 / Lollipopシンドローム (Remaster)

TVアニメ『ユリ熊嵐』の主題歌でも知られるボンジュール鈴木の2ndミニ・アルバム。ミニー・リパートンのカヴァー「Lovin’ You」は、本年度ムーラボでグランプリを受賞した映画『聖なるもの』のメイン・アンセムとして用いられている。女の子の脆さと美しさが共存したような、一種官能的な夢の世界が繊細なサウンドで表現された秀逸なアルバム。

春ねむり / はろー@にゅーわーるど/とりこぼされた街から愛をこめて(24bit/48kHz)

〈MOOSIC LAB 2017〉短編エントリーの映画『; the eternal /spring』に主題歌を提供したほか、この1年で瞬く間に注目を集めたSSW・ポエトリーラッパー、“うたう最終兵器” 春ねむり。彼女の持ち味とも言うべき歌詞の破壊力はそのままに、後藤まりこ(ex.ミドリ)とコラボしたことで話題のシングル。ハイレゾも必聴だ。

INFORMATION

映画『聖なるもの』

来年2018年4月よりポレポレ東中野にてレイトショー公開、以降順次全国公開

『聖なるもの』予告編(〈MOOSIC LAB 2017〉 グランプリ / 最優秀女優賞 / ミュージシャン賞 / 男優賞)
『聖なるもの』予告編(〈MOOSIC LAB 2017〉 グランプリ / 最優秀女優賞 / ミュージシャン賞 / 男優賞)

映画『なっちゃんはまだ新宿』

2017年12月9日(土)〜12月22日(金)@新宿シネマカリテにてレイトショー上映、以降順次全国公開

『なっちゃんはまだ新宿』予告編(〈MOOSIC LAB 2017〉準グランプリ / ベストミュージシャン賞 / 女優賞)
『なっちゃんはまだ新宿』予告編(〈MOOSIC LAB 2017〉準グランプリ / ベストミュージシャン賞 / 女優賞)

公開記念イベント開催決定!
〈なっちゃんはまだ新宿の前にシモキタ。〉
12.6(水)19:00-
会場:近松( )
・POLTAによるライヴ
・首藤凜監督作上映「さよなら沢田先生」「また一緒に寝ようね」
・「なっちゃんはまだ新宿 秘蔵メイキング映像」+ゲストトーク
ENTRANCE : ¥0(+1Drink)

詳細は映画公式HPにて()

>>直井卓俊×森直人×岩切一空×首藤凜の対談はこちら<<

この記事の筆者
阿部 文香

1996年生まれの大学生。駒澤 零(こまさわ れん)って名前で絵も描いてます。Twitterは@ren_ren0824。

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