2011/01/28 00:00

2007年4月に活動を終了してから約3年半の時を経て、昨年10月に再始動したDATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN (以下DCPRG)。復活第2弾LIVEとなった昨年の京都BOROFESTAでのステージを完全収録して、高音質のHQD(24bit / 48KHz WAV)音源でOTOTOYから独占配信! メンバーを一新した新生DCPRGによる混沌とした怒濤のグルーヴが、強烈なダンス衝動を呼び覚ます。

新生DCPRGのLIVE音源を高音質HQDで配信スタート!

DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN
『LIVE at BOROFESTA 2010 (HQD ver.) 』


【Track List】
01. Perfect Days For Jungle Cruise (23:42) / 02. Play Mate At Hanoi (24:05) / 03. Catch 22 (25:07) / 04. CIRCLE/LINE〜HARD CORE PEACE (19:32) / 06. Mirror Balls (11:02)
【お知らせ】
アーティストの意向により、当初配信していたMC部分「encore MC」は、配信停止となりました。ご了承ください。


※Limitedバージョン、通常バージョンで音源の内容に違いはありません。
※アルバム全曲でファイル・サイズが1.7GB以上となります。

【Member】
菊地成孔 (cond / CDJ / key)、 大儀見元 (perc)、坪口昌恭 (key)、丈青 (key)、千住宗臣 (ds)、田中教順 (ds)、アリガス (eb)、津上研太 (sax)、高井汐人 (sax) / TAKUYA (g)

Recorded & Mixed & Mastered by 高橋健太郎
Recorded at KBSホール (2010.10.22)
Mixed& Mastered at DONIDONIStudio

All Photos by goto yoshitaka

「コンプリートなバンド活動」が再開した

2010年10月9日(土)の日比谷野音。DATE COURCE PENTAGON ROYAL GARDEN(以下DCPRG)が約3年半ぶりに再始動した。

初めてLIVEを観たのは2002年のFuji Rock Festival。当時はDCPRGと並んで、ボアダムズ、ROVO、渋さ知らズなど、ツイン・ドラム(もしくはそれ以上の)で大人数編成のバンドが野外Fes.などに多く登場していた頃で、"大所帯バンド"好きな友人から、「絶対に見た方がいい」と言われていたのがDCPRGだった。テントで寝坊してしまった僕は、会場のメイン・ゲートをくぐってから、朝一番のホワイト・ステージまでダッシュして向かった。その時に何を演奏していたのかはほとんど記憶に残っていないが、苗場の山奥のステージが、さながらダンス・フロアの様相を呈していたことだけははっきりと覚えている。変拍子、ポリリズムを多用しての"重爆撃"のグルーヴに完全にとりつかれた僕は、その後も新宿リキッドルーム、渋谷AXでのワンマン・ライヴに足を運んでは、DCPRGの混沌としたグルーヴの中を泳いでいた。

DCPRG活動再開という第一報を耳にしたときに、正直に白状すると実は懐疑的な思いがあったのも事実だ。「いま復活したとして、はたしてどれほどのLIVEを見せてくれるのだろうか」と。活動を休止する前のDCPRGを最後に観たのは2006年の山中湖で行われた『Mt. Fuji Calling』だったが、誤解を恐れずにあえて言わせてもらえば、その頃のDCPRGの演奏には、どこか息苦しさがあったように僕の目にはうつっていたからだ。ステージ上にはピリピリとした重苦しい空気が流れ、どこかぎこちなさを感じながら居心地が悪そうに演奏しているように見えたのだ。だから2007年に活動を終了すると知ったときも、特別な感情が沸き起こることなく、すんなりと受け入れることができた。

日比谷での再始動LIVE当日も「新メンバーでの1発目のLIVEだけに演奏はまだまだかもなぁ。でもそこは菊地成孔だから、なんだかんだ言っても完璧なステージを見せてくれるんじゃないか」というような出口のない思考が頭の中でぐちゃぐちゃと何度もループしていた。だが、どしゃ降りの雨の中で向かった日比谷野音で、そんな悶々とした思いがいかにくだらないものだったか、ということを心底思い知らされた。「Perfectdays for Jungle Cruise」でどんどん音が重なって厚みを増していき、暴力的なブレイクを迎えた瞬間、完全に僕の脳みそはぶっ壊れてしまった。「Playmate At Hanoi」のベース・ラインが流れ出し、そのまま雨の野音は完全にダンス・フロアと化した。あの野音で冷たい雨に打たれながら見たDCPRGは、これまでに見たことのあるどのDCPRGとも違って新鮮に映った。生命力と躍動感に溢れ、文字通り全く新しいバンドのように生まれ変わっていた。それがバンドとしてのモチベーションの高さのようなものから由来するのか何なのかは、僕には到底計り知れない。ただ、衝撃の度合いという意味では、2002年のFuji Rock Festivalホワイト・ステージで見た、あの日のDCPRGそのものだった。

photo by goto yoshitaka

今回OTOTOYが配信する『LIVE at BOROFESTA 2010』は再始動後の新生DCPRGにとっては第2弾となるLIVE。京都で行われた音楽フェス 『BOROFESTA 2010』の前夜祭でのステージを完全収録したものだ。バンドのメンバー編成だけに限っては、日比谷公演にゲストで参加していたリッチー・フローレスらの外国勢はおらず、メンバーの人数自体も少ないことから、若干のスケール・ダウンとも言える。しかし、BOROFESTAでのライヴ・アクトは日比谷でのそれに勝るとも劣らないものだった。いや、演奏の熱量という意味ではこのBOROFESTAのほうが高かったように感じられた。2回目のLIVEということで、演奏面でもグルーヴがより"筋肉質"になった、ということはあるのかもしれないが、特に菊地成孔のテンションが高く、そのことがほかのメンバーへも伝染しているようだった。MCでは菊地自身「今日は盛り上がり過ぎちゃって予定時間を大幅にオーバーしてしまった」と語っていたが、ステージ上での"ハシャギっぷり"から見る限りでは、それもリップ・サービスではなかったのだろう。

会場には異様なほどの熱気と戦争前夜の混沌ともいうべき不穏な空気が充満していた。日比谷野音と異なり、野外ではなくホール、キャパシティ的にも手狭ということもあって、観客から発せられる狂気にも似た異様な何かは、きっと菊地にもメンバーにも、よりダイレクトに伝わっていたはずだ。踊り狂う人、食い入るようにステージを見つめる人。みな恍惚とした表情で自分のリズムに溺れていく。その表情は本能的なものだ。DCPRGの音楽は人間の本能的な欲求を呼び覚ます。この日のアンコールも恒例の「Mirror Balls」で、甘いイントロが流れた途端、会場中から大歓声が上がった。天井につり下げられた本物のミラー・ボールが回転し、KBSホールは再度、熱狂のダンス・フロアへと変貌した。曲の途中で、壁一面のステンドグラスが登場し、その場にいた誰もが狂喜乱舞していた。そうして興奮状態冷めやらぬまま、2時間近くに及んだPARTYは幕を閉じた。

今回の活動再開が、決してお祭り気分での懐古的な再結成などでないことは、菊地成孔自身も語っている。

「これはリユニオンだとか、年に数度の企画イベントとかではない。新しい(そして、まったく無名な)メンバー達によって、コンプリートなバンド活動を再開するのである。フロアーに激烈なケイオスを取り戻す為にな。」

そしてこのことは『BOROFESTA 2010』の会場を満たしていたあの不穏な空気感が完全に証明している。ちなみに2011年はマイルズ・デイヴィス没後20年だという。DCPRGはまた新たな歴史を刻んで行くのだ。

(text by みのしま こうじ)

photo by goto yoshitaka

『同一の呪法による二つの儀式 —菊地成孔と菊地成孔によるダブルコンサート—』

「エロス+虐殺」菊地成孔ダブルコンサート初日

2011年2月19日(土)@新宿文化センター大ホール
開場 18:00 / 開演 19:00
菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール
musician : 菊地成孔 (Sax / Vo / Cond)、早川純 (Bandneon)、林正樹 (Pf)、鳥越啓介 (Bass)、大儀見元 (Perc)、田中倫明(Per)、堀米綾(Harp)、吉田翔平(1st Vln)、楢村海香(2nd Vln)、菊地幹代(Vla)、徳澤青弦(Vc)

「巨星ジークフェルド」菊地成孔ダブルコンサート2日目

2011年2月20日(日)@新宿文化センター大ホール
開場 18:00 / 開演 19:00
DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN
musician : 菊地成孔 (cond / CDJ / key)、 大儀見元 (perc)、坪口昌恭 (key)、丈青 (key)、千住宗臣 (ds)、田中教順 (ds)、アリガス (eb)、津上研太 (sax)、高井汐人 (sax) / 類家心平 (tp) / 大村孝佳 (g)

OTOTOY独占! 菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラールの高音質LIVE音源

結成5周年を記念し、2010年6月9日、恵比寿Liquid Roomでおこわれた菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールのLIVEを完全収録し、24bit/48kHzの高音質音源(HQD)でOTOTOY独占配信中です。2時間以上にわたって繰り広げられ、高揚感に包まれたLIVEをまるごと収録したアンコール2曲を含む全14曲をお届けします。アルバムでダウンロードされた方には、ボーナス・トラックとして菊地成孔のMCをプレゼント。

菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール 『LIVE at Liquid Room 2010.06.09』
〜結成5周年記念ツアー「1000年後の南米のエリザベス・テイラー」〜


【Track List】01. 導引 / 02. はなればなれに—映画『アルファビル』〜悲しきワルツ—映画『バターフィールド8』〜バターフィールド8のテーマ / 03. 京マチ子の夜 / 04. パリのエリザベス・テーラー(存在しない) / 05. アリア 私が土の下に横たわる時〜オペラ『ディドとエネアス』より / 06. 行列 / 07. 大天使のように / 08. 嵐が丘 / 09. キリング・タイム / 10. 儀式〜組曲『キャバレー・タンガフリーク』より / 11. ルペ・ペレスの葬儀 / 12. 映画『8 1/2』〜それから...(ワルツ)より / 13. MC&メンバー紹介(アルバム購入用bonus track)

〈アンコール〉
14. メウ・アミーゴ・トム・ジョビン / 15. 時さえ忘れて

※Track13は、アルバム購入用Bonus Trackです。
※アルバム全曲ではファイル・サイズが2G以上となります。

【Band Member】
菊地成孔(Sax/Vocal/Conduct)、早川純(Bandneon)、林正樹(Piano)、大儀見元(Percussion)、田中倫明(Percussion)、堀米綾(Harp)、鳥越啓介(Bass)、吉田翔平(1st Vln)、楢村海香(2nd Vln)、菊地幹代(Vla)、徳澤青弦(Vlc)

2010年6月9日(水)@恵比寿Liquid Room
RECORDED : 高橋健太郎 / 溝口紘美
MIXED & MASTERD : 高橋健太郎

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菊地成孔 WORKS

DATE COURCE PENTAGON ROYAL GARDEN

菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール

『ニューヨーク・ヘルソニック・バレエ』

1. キリング・タイム / 2.ニューヨーク・ヘルソニック・バレエ / 3.アリア 私が土の下に横たわる時〜オペラ「ディドとエネアス」より / 4.行列 / 5.儀式〜組曲「キャバレー・タンガフリーク」より / 6.時さえ忘れて / 7.導引 / 8.嵐が丘 / 9.暗くなるまで待って

『記憶喪失学』

1.映画「バターフィールド8」 〜 バターフィールド8のテーマ / 2.メウ・アミーゴ・トム・ジョビン / 3.クイズ番組のTVCMの悪夢 / 4.映画「アルファビル」 〜 悲しきワルツ / 5.チューインガムのTVCMの悪夢 / 6.バイレ・エクゾシズモ / 7.航空会社のTVCMの悪夢 / 8.ソニア・ブラガ事件 / 9.大天使のように / 10.恋とは何か貴女は知らない / 11.映画「8 1/2」 〜 それから‥‥(ワルツ)より / 12.エアコンディショナーのTVCMの悪夢

菊地成孔の『ナイト・ダイアローグ・ウィズ』シリーズ

菊地成孔が各ジャンルのクリエーターと対話するイベント『ナイト・ダイアローグ・ウィズ(NIGHT DIALOGUE WITH)』シリーズも配信中。このイベントは毎回ゲストを招いて、互いの作品や活動について、最近気になることなどリラックスしながら縦横無尽に語るトーク・ショー。OTOTOYでは下記を配信中です。

『菊地成孔のナイト・ダイアローグ・ウィズ vol.4』

2010/04/27(火)@東京・Hakuju Hall
HOST : 菊地成孔
GUEST : 沖野修也 / 平戸祐介
1. PART.1(28分22秒)
2. PART.2(27分32秒)
3. PART.3(31分18秒)
4. Elizabeth Taylor Fast(LIVE)(菊地成孔未発売音源)

『菊地成孔のナイト・ダイアローグ・ウィズ vol.6』

2010/09/30(木)@東京・尚美バリオホール
HOST : 菊地成孔
GUEST : 佐々木敦 / 川勝正幸
1. PART.1
2. PART.2
3. PART.3
※購入者特典として、「闘争のエチカ」(特別予告編)をプレゼント。

『菊地成孔のナイト・ダイアローグ・ウィズ vol.7』

2010年11月27日(土)@東京・尚美バリオホール
HOST : 菊地成孔
GUEST : 川勝正幸 / 湯山玲子
1. PART.1
2. PART.2
3. PART.3

PROFILE

1999年結成。2001年、恐怖と衝撃と快楽を大量装備した1ST ALBUM『アイアンマウンテン報告』を発表。主幹、菊地成孔のクラスター・オルガンとコンダクツの下、16人編成によって繰り出されるマルチBPM(全員が無関係な別のテンポをキープする)、あらゆるアフロ・ポリリズムの発展構造を持つ異形のダンス・ビート、泣きのR&Bチューン等々、重爆撃的かつ潰乱的、そして浄化的なサウンド / リズム属性。3時間のランニング・タイムがトランス / 儀式 / 戦場 / ダンスホールを結晶させる強烈無比なライヴ・アクトは、クラブ・カルチャーに於けるエレクトリック・ジャズ復権という枠を超え、00年代前半のカルチャー・エッジとなり、多くのグルーヴァーを生んだ。2nd ALBUM『構造と力』を経て、LAST ALBUM『フランツカフカのアメリカ』まで、多数のタイトルを発表し、2007年4月に活動終了。2009年、マイケル・ヘンダーソン率いる「エレクトリック・マイルス・リユニオンバンド」の来日公演のダブルビルとしてのオファーを受け、一夜限りの活動再開を決定するが、マイケル・ヘンダーソンのプロジェクト自体が頓挫し、単独ギグを行う事となり、併せて活動を本格的に再開する事になった。2010年10月、メンバーを一新した新生DCPRGが東京と京都の2カ所で再始動LIVEを披露。

菊地成孔 Official Web

この記事の筆者
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