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POPGROUPからデビューするKMC、FIRST SEED! なんと先行配信スタート!!
12月22日のKAIKOO Vol.17に参加するKMCとFIRST SEEDのファースト・アルバムが到着。その中からKMCは「東京ウォーキング」を、FIRST SEEDは「Reverse Babel feat.BABA」を先行配信。KMCのロックンロールを感じるラップ、FIRST SEEDの冷静に忍び寄ってくるビートは、色さえ違えどPOPGROUPの音だ。両者に、KAIKOO Vol.17を、そしてアルバム発売を前にしてどんな心境なのか? 是非インタビューを覗いてほしい。POPGROUPが眠ることはない。
インタビュー & 文 : 和田 隆嗣
12月22日に発売するKMC、FIRST SEEDのファースト・アルバムから1曲ずつ先行配信!
KMC / 東京WALKING
「東京のバカ野郎」って叫んでみたかった。「悲しいことばっかり起っているじゃないか!」といって悲しむのではなく、騒ぎ立てる曲! まさに「東京ウォーキング」。
FIRST SEED / Reverse Babel feat. BABA (THINK TANK / SKUNK HEADS)
ミニマルながらもメロディー・センスは冴え渡る、MASSIVE ATTACK、Basic channel好きには納得のアルバム。黒煙レベルMC、真の反逆児、THINK TANK/SKUNK HEADSからBABAが客演の「Reverse Babel 」は、BABAの冴えまくるリリックにねちっこく絡み付くベース・ライン、他では聞けない、彼だからこそ完成させる事のできたオリジナルな1曲。
【リリース情報】
12月22日にKMCが『東京WALKING』、FIRST SEEDが『FIRST SEED』とファースト・アルバムをリリースします!! こちらもオトトイで配信されますので、お見逃し無く!!
INTERVEW
——KAIKOO Vol.16 名古屋公演は、どうでした?
FIRST SEED(以下 F) : BAKUさんのバンド(DJ BAKU HYBRID DHARMA BAND)盛り上がってましたよ! 別格ですね。
——12月22日のKAIKOO Vol.17でお二人が揃ってリリース・ライブを迎えますが、心境は?
F : もうカマしちゃいますよね。
KMC(以下 K) : 出れるんですね... KAIKOO! 去年の5月は、2人でKAIKOOの物販をやっていましたもんね(笑)。
F : 大阪の時だっけ? やってたね〜。
——以前から面識はあったんですか?
F : いや、大阪の時が初めて。
——もうその頃からPOPGROUPからリリースするんだなって意識はありましたか?
K : いや無かったですよ! まさか出せるとは思っていなかったですよ。その時はスタッフとしてこき使われていました(笑)。
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——外から見ていたPOPGROUPはどんな印象でしたか?
K : 昔はBAKUさんとかあんまり知らなくて、よく分からないことやっているな位だったんですよ。でも4年前にUNITであったKAIKOOに遊びにいった時に、凄いなぁって思って感銘をうけました(笑)。そこから追っかけていますね。衝撃が大きかった。それで、物販も手伝わさせてもらったりしてたんです。
F : DVDで発見したんですけど、その前からBAKU君やGOTH-TRAD君は好きで聞いていたんです。そこで知ってからKAIKOOの規模もだんだん大きくなっていくのを見て、「このレーベル凄いな」って思いましたね。
——そのPOPGROUPからリリースですね?
K : 正直俺は何件かCDを出さないかっていう話があったんだけど... レーベルからというよりも、自分で勝手に出しちゃおうって思ってレコーディングしていたら、POPGROUPから出さないかって話を頂いたんですよ。正直めちゃめちゃ嬉しかったですね。俺なんて全然有名じゃないですから。
F : 俺はDVDを見ていいなぁって思っていたんで、デモテープを送りましたね。でも、大きいレーベルなんで結構送られて来てるんだろうなと思ったので、凄いでかいみかんの段ボールにCDを1枚だけ入れて送りましたね(笑)。
——すごい!
F : スーパー行って、でかい段ボールを探しましたからね。届いてみたらめっちゃ軽いみたいな(笑)。それが功を奏したのか電話がかかって来たんです。
——普段からライヴはしていたんですか?
F : 俺は一切ライヴをしていないんですよ。この前の名古屋が初ライヴみたいなものです。なのでトラック制作を専門にやっていましたね。作った曲を提供してはいたんですけど、リリースとかの話はなかったです。
——お互いの印象はいかがでしたか?
F : いつ初めて聞いたのか覚えていないですけど、凄い好きですね(笑)!
K : まじですか? ありがとうございます!
F : 最近もらったCDも、どの曲が増えたのかもわかりますよ(笑)! それぐらいですよ! だから対談や共演はすごい嬉しいですし、トラックも提供して一緒にやりたいですね。
K : 是非やりたいですね。 F : 彼は、すごいキャラ。しかも多くの本を読んでいるので、知的な言葉使うんです(笑)。
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——KMCのライヴ見られました? すごいですよ!
F : まだ見れていないんですよね。
K : はき散らかしてね! ただ暴れ回って帰るみたいな(笑)。
——KMCは作品を作る時も、ライヴのニュアンスを取り入れていますか?
K : そうですね。今作を作る時にもっと色々やろうかなって考えたんですけど、ぶちこんだ方がいいでしょってことで、言いたいこと言っている感じですね(笑)。ライヴでやっている曲ばかりですからね。
——トラック・メイカーの方々は誰?
K : 昔からつるんでいる奴らばっかですね。特に有名どころな人を使ったとか、そういうわけではないです。
F : 1人じゃないんだ?
K : 7曲ぐらいはSTUTSっていう若い子が作っているんですけど、後はカリフォルニアにいるA3って奴とか、千葉のJZA(VOLO)さんですね。「KMC! 曲作ったから使いなよ」って位の感じ。STATSに関しては「出来ました」ってポンポンポンポン出して来てくれるので、「いいねぇ! これ使おうか」って言って(笑)。
POPGROUPから出すということを踏まえて
——FIRST SEEDさんの今作のコンセプトは?
F : 自分なりに、POPGROUPから出すっていうことを踏まえて作りましたね。ただ俺はライヴと作品では結構変わってきますね。CDは聞かせる用ですけど、ライヴはもっとダンス・ミュージックを意識しますね。この前の名古屋では、四つ打ちでした。テック・ダブとか、ダビーな四つ打ちだったりとかしますね。でもバンドやヒップ・ホップのライヴの後だと温度差を感じますよね(笑)。そこはこれからKMCのライヴを見ながら勉強していきたいと思います。サイドMCで出てくれないかな?(笑)
K : サイドMCっすか!?(笑)
——どのように聞いて欲しいですか?
K : やっぱりヒップ・ホップの子に聞いてほしいですね。でも他のジャンルの人にも聞いてほしいかな... そこを考えていくとキリがないですけどね(笑)。
——KAIKOOは、踊らせる方向なんですかね?
F : でも、ライヴが多いですよね。
K : 皆暴れに来ているんじゃないですか?
F : バンドが目当てのお客さんは、あんまり四つ打ちに反応しませんよね(笑)。でも、POPGROUPのお客さんはジャンル関係なく、音楽好きなお客さんが多いからノリは良いですよ。Skyfish君のダブ・ステップは盛り上がっていましたね。
——リリースが決定して、変化はありましたか?
K : CLUBやLIVE HOUSEで会う人なんかは「頑張れよ」と言ってくれて応援してくれますね。俺自身は、ライヴでは常にかます姿勢は変わらないですね。今回ファースト・アルバムを作りましたけど、「あれもやってない! これもやってない!」って気づくことが多かったんですよ。これからのアルバムはもっと落ちついたラップとかも出来ると思います。
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——ラップはいつ頃始めましたか?
K : 16歳の頃なんですけど、静岡にいる時はライヴなんて出来なかったですね。18歳で上京してきて、やっとやり始めたんですけど、昔からラップの感じは全く変わってないらしいです(笑)。
F : 昔からあのスタイル!?
K : もっと酷かったですけどね(笑)。未だに周りにロックン・ロールっぽいとか言われます。
——FIRST SEEDは、本格的な音楽活動はいつ頃から?
F : 打ち込みをやり始めたのが、結構遅くて26歳ぐらいですかね。東京には10年位いて、以前はハード・コアのバンドをやってたんですけど、偶然聞いたDJ KRUSHさんとBOSS君の「Candle chant」でやられちゃったんです。そこからヒップ・ホップを聞くようになり、自分で作り出したらもっと色々聞くようになったんです。今となってはDUBに一番影響されてますね。ベースが太いのとディレイが好きなんです。
自分1人では出来ないこと
——KMC周辺のラッパーもオフィシャルでCDをリリースし始めていますね。さらに、もっと若い世代に求めることはありますか?
K : 元気ないと思います。一歩引いてやっているんじゃないかと思いますね。がっつりのめり込んじゃっていいと思うんですけどね。ライヴにしても遊び方にしてもそうですね。
F : 俺はまだ自分の事で手一杯。というか、やっと今楽しくなってきましたね。ずっと一人で曲つくってましたからね。今はBAKU君や、カオルさんもいて、わからなかった事を相談できる先輩ができたし、BABAさんやB.I.G. JOEさんのようなあこがれの人と共演もできるし、今、成長期ですね!! めちゃくちゃ楽しいです。今作の曲は、ほとんどがすごい昔に出来た曲なんで、今聞くと恥ずかしい所もあるので、はやく次出したいです (笑)。
——POPGROUPの一員となって、期待することはありますか?
K : ものすごいこと色々考えていますよ(笑)。
——レーベルを運営していくのが難しい時代にPOPGROUPはリスナーの間口を広げようとしている気がします。それには賛同していますか?
K : 最初は自主制作で出せば、そこそこお金も入るかなって思っていましたけど... 広まらないような気がしますよね。POPGROUPみたいな大きなところは、お金はそんなに入るか分からないですけど、広まると思う。製作中でも分からないことだらけで... 結構色々なことにぶつかりながらも、結果かなり自信のある作品を作り上げることが出来ました。アルバム名を付けるだけで一苦労でしたよ(笑)。やっぱり自分1人では出来ないことでしたね。食えるとかはまだ分からないですけど... 出来ればそういうことになりたいですね。
F : 自分で出すのはいつでも出来ますからね。少しでも多くの人に聞いてもらいたいと思ってPOPGROUPを選んだし、意味のあるレーベルですからね。一員になれて光栄です。
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——12月22日のKAIKOO Vol.17では、どうやってお客さんを待ち構えますか?
K : POPROOMがね、メインを食いますよ(笑)。踊らす感じのDJが揃っているなか、俺がぶち込まれたというね(笑)。そこは百戦錬磨なんで大丈夫です(笑)。
F : T-シャツの換えを持って来た方が良いですよ(笑)! 名古屋は会場はパンパンでしたから。あっ! でもT-シャツ買えますね(笑)。
——今後が楽しみですね。
F : いやー早くKMCとやりたいですね(笑)。もう頭の中にはありますからね。
K : まじっすか!? 今度聞かせ下さい!
F : せっかくだから KMCの違う側面を見せたいですね。今回のBABAさんの曲もTHINK TANKっぽくないでしょ?(FIRST SEEDアルバム収録曲の2曲目)
K : あれはめっちゃカッコいいですよ。全然対応していきますから(笑)。
F : いや、KMCはそのままでいいよ!
——2011年の目標を教えてもらっていいですか?
F : もっとラッパーと絡んで行きたいですね。頼みたい人は決まってるんで楽しみです!
K : 色々やりつつも体は壊さないようにしていきます(笑)。
2者が初共演! KAIKOO Vol.17に足を運ぼう!
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WWW+POPGROUP PRESENTS KAIKOO Vol.17 meets D.E.F! D.E.F! D.E.F!
「DJ BAKU HYBRID DHARMA BAND 1st ALBUM『D.E.F』RELEASE TOUR FINAL 2010」
2010/12/22(Wed)@渋谷WWW
OPEN / START : 22:00
前売り : ¥2,500 (1D別) / 当日 : ¥3,500 (1D別)
MAIN FLOOR
DJ BAKU HYBRID DHARMA BAND (POPGROUP)、envy、THINK TANK、DJ DYE (THA BLUE HERB)、降神、あらかじめ決められた恋人たちへ、FIRST SEED (POPGROUP)、DJ SKYFISH (POPGROUP)
POP ROOM
KMC (POPGROUP)、 RILLA (ALMADELLA / GUERILLA)、タカラダミチノブ (HONCHO SOUND)、YAZI (THINK TANK / BLACK SMOKER RECRDS)、VIZZA CASH MONEY (BLACK SMOKER RECORDS)
※「KAIKOO Vol.17 クリスマス・プレゼント」のご応募は締め切らさせて頂きました。沢山のご応募ありがとうございました。
KMC profile
16歳からラップを始め、都内を中心に精力的にLIVEを行なっているラッパー、KMC。ヒップ・ホップとパンク・ロックをこよなく愛する現在24歳。 USTREAMのパイオニアDOMMUNEにも出演を果たし、ジャパニーズ・ヒップ・ホップの重鎮トラック・メイカー、刃頭からもオファーを受けるHIPHOP が好きで好きで好きで、前につんのめって進む若者。東京中に転がる多種多様な音楽に節操無く首を突っ込み、ラップしながら拾い集めてきたヒップ・ホップで、ロックともDUBSTEPともヘビメタにもアプローチし、聴く人の心をダイレクトに揺さぶる独特のライミングで現場をROCKしてきた。KMCにとって ヒップ・ホップ=ロック。皮膚で感じたヒップ・ホップでROCKをする彼は、大真面目に愛と平和を叫んだり、嘘をついたり、時には「世界の支配者を磨いたスニーカーでふんずけろ! 」と聴く人をアジる。KMCのヒップ・ホップは、笑う、泣く、怒るといった、昔もっとあった筈の感情を、今一度呼び起こす。 矢吹ジョーの隠し子、本当の名前は柳原一仁。
FIRST SEED profile
NIRVANAの「Smells Like Teen Spirit」をはじめて聞いた次の日にゴミ捨て場でギターを発見、それを運命と確信し音楽を始める。ハードコアのヴォーカル、ラッパーなどを経てトラック・メイカーに。その後ダブと出会いその響きに大きく動かされ、様々な音楽に惹かれまくり絞ることが出来ず、色々なジャンルをダブで撒くという今のスタイルを確立。映像も操り何でもこなす切れ味抜群の脳みそを持つこの男の名を今はまだ誰も知らないが、POPGROUP Recordingsから大きな期待を背負うトラック・メイカー、プロデューサーである。
KAIKOOに向かう準備をしよう
ダンス・ミュージックの2010年の新たなアプローチを実現する為に様々な音楽的活動、バックボーンをもち多岐に渡って活躍するミュージシャンと共にDJ BAKU HYBRID DHARMA BANDを結成。DJBAKUのセカンド・アルバム、ストリート発のダンス・ミュージック「DHARMA DANCE」のリリース・タイミングで結成され、これまでに多くのフェスティバルに参加し、その数千人に響く壮大かつ、全てを巻き込みダンスへと導くポジティブで強力な楽曲達はライブで衝撃を残し、実際に体感したクラウド達からジャンルを超え噂が広まっている。2曲目に収録されているNADA BREAKは聴く人全てのテンションをピークにもっていき、フェスティバルでその盛り上がりは実証済みの超熱量曲! 必聴!
ここは作り物の世界、君が想うリアルがライブになるー「あらかじめ決められた恋人たちへ」初のライブ音源完成。フェイクメンタリー(モキュメンタリー) の手法により... 09年2月13日の金曜日に開催された公開ライブ・レコーディングの素材を「LIVE=生活」のコンセプトの元に再構築したライブCD と、ライブの模様が収録されたDVDの2枚組。荒くてタフな「あら恋ライブ」をパッケージしたベスト・アルバム的ぶっといライブ盤。
ストリート・カルチャーのバイブルとなったDVD『KAIKOO / 邂逅』、そしてハイブリッド・イベントとしてその影響力と活動範囲を急速に広げるイベント、KAIKOO。その強烈な磁場を持つKAIKOOの名を冠した初のCDリリースが、DJ BAKUのセカンド・アルバム『DHARMA DANCE』と同日に発売決定!!!