衝動 × 衝動! 感情を増幅させるドーピング──春ねむり、後藤まりことの共作シングルをハイレゾ配信

シンガー・ソングライター、ポエトリー・ラッパー、トラックメーカーと、多才さを発揮し、今年の夏にはオーディション優勝を経て〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017〉へ出演。2017年大注目の新人といわれている“うたう最終兵器”春ねむり。そんな彼女が後藤まりこの楽曲提供によるコラボ楽曲を急遽リリース。OTOTOYでは今作のハイレゾ音源を配信。また、今作から「yoake」を期間限定でフリー配信していますので、このレヴューと共にお楽しみ下さい!

衝撃の注目作を先行配信!

春ねむり / はろー@にゅーわーるど / とりこぼされた街から愛をこめて

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC
>>>ハイレゾとは?

【配信価格】
単曲 350円(税込) / アルバム 1,080円(税込)

【収録曲】
1.はろー@にゅーわーるど
2.とりこぼされた街から愛をこめて
3.yoake


春ねむり/はろー@にゅーわーるど

収録曲の期間限定フリー配信も!

春ねむり / yoake(期間限定フリー配信)

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC

【配信価格】
単曲 0円

フリー配信期間
2017年9月20日(水)から10月31日(火)まで

REVIEW : 春ねむりが提示する「愛」

経験のある人が少なからずいると思う。いまここで「生きている」はずなのに、まるで自分だけが「死んでいる」かのような感覚。自分はただの1人の人間という記号に過ぎないことを周りから感じ取った瞬間。なんとなくの絶望に侵食されて、心が空っぽになっていくこと。

ポエトリー・ラッパー、春ねむりはそんな心の空洞に、喜怒哀楽が詰まった臓器を無理やりにでも埋め込んでくれる。恋する喜びが生きることに繋がって、怒りながら明日がどうにか良い日になるように祈って、悲しくなるほど楽しい1日がある。春ねむりが与えた臓器が「生きている」実感を産み出し、そのすべてが「愛」に帰結していく。春ねむりが本作で伝えたいことは、記号としての自分を捨て、アイデンティティとしての「愛」を自覚することなのではないだろうか。そして、その一連の変化を春ねむりは「にゅーわーるど」と訳し、変化に辿り着いた自らがその1人として『はろー@にゅーわーるど』と呟いているのではないか。


春ねむり/とりこぼされた街から愛をこめて

もちろん、埋め込まれた臓器を動かすには後藤まりこの衝動が欠かせなかった。衝動 × 衝動。M1「はろー@にゅーわーるど」もM2「とりこぼされた街から愛をこめて」も、春ねむりの頭に残る強烈なポエムと、後藤まりこのエキセントリックなトラックが合わさり、「死」に向かう砂時計を「生」にひっくり返すエネルギーが産み出されていることは間違いない。

空洞を埋めて、感情を増幅させるドーピングとしての音楽。反則スレスレ。でも、そんな音楽じゃないと救われないただ1人の君に向けて、春ねむりは詠っている。(Text by 高橋秀実)

OTOTOYで配信中の過去作もチェック!

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GOMESS / 情景 -前篇-

自閉症と共に生きるラッパー、GOMESSのサード・アルバム。参加アーティストの生き様をテーマにした楽曲で構成。サクライケンタのピアノと囁くGOMESSのリーディングはとても印象的。


DAOKO / 打上花火

米津玄師プロデュースの本楽曲は、印象的なピアノのイントロ・リフから、ストリングスを入れつつも、エレクトロ・トラックを融合させた現代のバラード。2曲目の「Forever Friends」はREMEDIOS描き下ろし楽曲をカバー。

LIVE SCHEDULE

春ねむり初のホール・ワンマン・ライヴ
〈ぼくを最終兵器にしたのはきみさ〉
2017年10月26日(木)@武蔵野公会堂ホール
時間 : OPEN 18:30 / START 19:00

その他のライヴ
〈kOTOnoha企画~街の灯 vol.6~〉
2017年09月23日@長野 India live the Sky

〈FM802 MINAMI WHEEL 2017〉
2017年10月09日@大阪ミナミ複数会場

〈ROCK DIVERSITY〉
2017年10月14日@札幌複数会場

〈ATMC 2017 ~HAPPY HELLOWEEN~〉
2017年10月31日@梅田Shangri-La

ライヴ情報詳細はこちらから

PROFILE

春ねむり
1995年生まれ、横浜出身のシンガー・ソングライター、ポエトリー・ラッパー、トラックメーカー。17歳からバンドを始め、シンセを担当。21歳、突如マイクを握り、うたう最終兵器「春ねむり」としての活動を始める。自身で全楽曲の作詞・作曲を担当している。活動をはじめて数ヶ月後には、正規音源未発売ながら〈BAYCAMP2016〉にO.A.として出演。その後、デビュー3ヶ月でワンマン・ライヴをソールドアウトし、冬の〈BAYCAMP201701〉、〈WOOLY SUMMIT〉など、複数のフェス、サーキット・イベントへ出演。今年の夏には、オーディション優勝を経て〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017〉へ出演! 他、〈カオスフェス〉、〈つくばロックフェス〉、〈BAYCAMP 2017〉等へ出演。さらに、8月には芋生悠主演映画「; the eternal /spring」の主題歌を担当。

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