こんな変な作品が世に出回って大丈夫なのかなって? 川越発サイケデリック・ポップ・2ピース・バンド、ドミコがデビュー!!

川越発サイケデリック・ポップ・2ピース・バンド、ドミコが、初の全国流通盤をリリース!! the telephones・松本誠治、cinema staff・辻友貴らがコメントを寄せたり、音源リリース前にも関わらず〈BAYCAMP2014〉にも出演するなど、じわじわと話題を呼んでいる彼ら。そのサウンドは、いってみればポストパンク、サイケ、ガレージ等の要素を取入れた楽曲を日本語で歌った独自のトイポップ・ガレージ・サウンド。同期なしでギターと声をリアルタイムに録音していくひかる(Gt / Vo)と、体全体を使ってダイナミックにプレイするけいた(Dr)のたった2人で作り上げる轟音は、新たなロック・ヒーローの誕生となるか? OTOTOYでは、本作を1週間先行でリリースするとともに、フロントマンひかるへインタヴューで迫った。彼らは本物なのか? あなた自身で確かめてみてほしい。

巷で話題の2ピース・バンドのデビュー作を1週間先行配信!!

ドミコ / 深層快感ですか?
1. 地球外生命体みたいなのに乗って
2. united pancake
3. てくのろじー
4. 家出をする
5. dead!!
6. 旅行ごっこ
7. 深層快感です
8. あうとろ

【配信形式】
alac、flac、wav 単曲 220円 / アルバム 1,620円
mp3 単曲 200円 / アルバム 1,500円

INTERVIEW : ひかる(ドミコ)

埼玉で活動する2ピース・バンドのドミコが、12月17日に初の全国流通盤となるアルバム『深層快感ですか?』をリリースする。The telephonesの松本誠治も絶賛する彼らは、〈BAYCAMP2014〉のTIP OFF ACTを勤めたり、そのほかにも〈ETERNAL ROCK CITY〉に参加したりと、いま非常に注目が集まっているバンドである。アンビエント、サイケデリック、USインディーズ…。彼らの音楽は様々な要素をあわせもっていて、どこか説明しがたい魅力を持ち合わせている。そんなドミコの音楽に、”一目惚れ”ならぬ”一聴き惚れ”ってやつをした。2ピースとは思えないほどの音の厚み。「united pancake」では、ギターのひっかくような音にまず鳥肌が立つ。ドラムのリズムもひたすらにロックでカッコイイ。メロディはキャッチーで、とにかく、がつんと掴まれやすいかっこよさなのである。

「僕は自分の小っちゃい頃に想像していた世界にずっと囚われているんですよ」。ヴォーカルのひかるも、説明しがたい不思議な魅力を持ち合わせていた。そんな彼から生まれてくる曲だからこそ、不思議な魅力がまとわりつくのだろう。心をぎゅっと掴まれて、離れない。スピード感からサイケデリックへと回る曲の転調に振り回される。そんな中毒性の高い曲がつまったアルバムである。今のうちからドミコを知っておくのは得策であろう。ヴォーカルでギターの彼へのインタヴューと共に、ドミコの魅力にゆっくりと堕ちていってほしい。

インタヴュー & 文 : 楯彩佳
写真 : 為ヶ谷良


ドミコ / 旅行ごっこ Full-Trailer映像

俺、バンドは本当にやりたかった

ーードミコは『埼玉発バンド』と紹介されていますが、ずっと埼玉にお住まいなんですか?

ひかる : 僕の出身が岩手で、長谷川(dr)が新潟です。どっちも同じ埼玉の川越の大学で、そこで出会って、ずっと川越で活動しているからそうなっているんです。単純に埼玉で結成したってだけです。

ーーじゃあ、バンドは大学時代から?

ひかる : バンドは大学を卒業してからです。俺、1回卒業してからすぐに働いたんですけど、辞めたんです。

ーーバンドのために仕事を辞めるって相当な覚悟があったんじゃないですか?

ひかる : 僕にとって、仕事をするってことが特別大きい選択ではなかったんですよ。もともと、バンドをやりたかったのに、やらないまま終わっちゃうのは嫌だなって。それだけですね。

ーー仕事を辞めた時点では、音楽に対してのビジョンっていうのはあったんですか?

ひかる : 音楽はセッションしていって固まっていったんですけど、将来的なビジョンとかは特に考えてなかったですね。でも、2年位やって、そこまで評価されなかったらやめようと思ってました。俺、バンドは本当にやりたかったんで。そのすごくやりたいものを、だらだらやるのもなって思って。そういう制限だけはありましたね。でも、強いていうなら、自分のジャンルとか、もうちょっと実験的なロックとかのジャンルを確立したい。

ーーじゃあ、商業的な所で成功したいというよりかは、音楽として自分たちのものを確立したい?

ひかる : そうですね。まあ、その流れで商業的な所も絶対に必要になってくると思うんですけど。

ーーバンドは、ずっと2ピースでやってるんですか?

ひかる : そうですね。まあ、最初は遊びでスタジオに入ってたんで、そんないっぱいで入る必要ないだろって思って2人でやってたんですけど。そこから曲ができてきて、じゃあバンドやろうってなった時に、ベースどうする? とか色々検討したけど、こういう音楽だったら2人でいいかって。やってみたら、そこで完結してる音楽だったんですよ。

ーー曲作りっていうのはひかるさんが?

ひかる : そうですね。僕が基本的に。

ーー曲と歌詞はどっちを先に?

ひかる : 曲です。家とか電車の中とかで、頭の中でこういう曲どうかなって考えてから、それをスタジオで一発でセッションみたいな形で2人で合わせるんですよ。それを何十テイクもして、その中から歌を選んでいきます。その時点では仮歌で、歌詞は最後の最後ですね。あんまり歌詞を書くのが得意じゃないんですよね。

ーーじゃあ、結構考え込んで歌詞を書くんですか?

ひかる : どちらかというと、僕は音重視なんですよ。仮歌の段階で、ここの子音はこれがいいなとか、これの母音はこれがいいなとか、子音や母音の縛りもある中で作っていったりするから時間がかかっちゃうんですよね。かといって、自分の書きたい物語とか、話っていうのはあんまり妥協しないようにはしてるんですけど。

都会の人はなんでも知っててすごいなあって思いました(笑)

ーーそうなんですね。ドミコの音楽を聴いたときに、自分から一歩拡張した世界を作り上げているような印象を受けたのですけど。

ひかる : 踏み込んだっていうか、僕は内に、内にですね。僕、小っちゃい頃に勝手に思い描いていた世界があって、その世界観とか、想像力が大好きなんですよ。そこで流れてそうなメロディが好きで。一定のメロディとかコード進行とか聴くと、ふとした時に「あ、これあの時のあれじゃん!」って思い出すんですよね。そういう不思議な感覚がすごく多いんです。そういうので結構曲作るときにそこからメロディとったり、歌詞の言葉を出したりします。だから、ずっと僕はその中に囚われてるんですよね。だから、どんどん自分の内にあるものを掘っていくみたいな感じなんですよ。

ーーそれはいつごろまでの自分なんですか?

ひかる : 小学校3年生くらいまでですかね。あの時はもう、普通にドラゴンとか怪物がいると思ってて、いつか旅に出るんだろうなって思ってました(笑)。普段から結構頭の中がファンタジックで。その頃僕は居残りばっかりさせられてて、夕方暮れくらいにいつも一人で「帰りの道の歌」みたいなわけわかんない歌を1人で歌って帰ってました。メロディなんか思い出せないから、毎回違うんですけど。そう思うと、小学校1年生の時には曲自体は作ってたな(笑)。それを畑の中にいるおばあちゃんに聞かれるとすごい恥ずかしいんですよ。「やべー! 力作聞かれちゃったよ!」って(笑)。そういう帰り道とかは、結構ノルスタジーな感じがすごく強くて。このアルバムにはないけど、それをイメージしたような曲もありますね。

ーーその想像力って言うのは、アニメとか絵本とか、そういう架空の物語に触れて培われたものなんですかね?

ひかる : いや、漫画とかアニメとか、全然見なかったですね。だから本当に自分の中だけで作られたものですね。


ドミコ / united pancake LIVE映像【2014/7/26@北浦和KYARA】

ーーそれじゃあ、好きな音楽を教えていただけますか?

ひかる : 好きな人たちは結構いますね。奥田民生、deerhunter、these new puritans、LOVE PSYCHEDELICO、Crystal Castles、gang gang dance、atlas sound、Neil Young、pavement、tapesとかですね。ざっと言うと。

ーー奥田民生以外はアメリカのインディーズで、ちょっととっつきにくい独自性の音楽をする人たちだと思うんですけど、その中で奥田民生さんがいるのは不思議ですよね。

ひかる : 僕もそうだと思うんですけど(笑)。奥田民生さんは他と違って、中学生の時からずっと聴き続けているんですよね。最近までは、自分で作っている音楽って、奥田民生さんとなんの関係もないなって思っていたんです。自分の意志で、歌のメロディとかは日本詞で簡単なものにしているんですけど。でも、いざメロディにはめた時に「奥田民生好きなの?」ってライヴとかで聴かれることかたまにあって。そこで初めて気づきました。やっぱり影響されてるんだなって。

ーー奥田民生は少し世代が違うと思うんですけど、どうやって聴くようになったんですか?

ひかる : 僕の地元が田舎すぎて、カルチャーとか流行って全くないんですよ。だからCDのレンタル屋もTUTAYAのパクリみたいな店しかなくて(笑)。そこって本当に情報もなにもないから、適当に借りていくしかないんですよね。まあ、テレビとかCMとかで民生さんの有名な曲とかは流れて知ってたんで、それが適当に選んだ中に入ってると「おお! これ聴きたかったやつだ! 発掘しちゃった!」って、そういうのが面白かったんですよね。だから週に2回くらい借りに行って通ってました。

ーーでも、今25歳だったら、YouTubeとか身近にあったんじゃないですか?

ひかる : 田舎すぎてYouTubeの存在も知らなかったんですよ(笑)。大学入ってから教えてもらって都会の人はなんでも知っててすごいなあって思いました(笑)。

ーー(笑)。先ほど答えていただいたアーティストの他に、今、対バンとかで出会った気になるアーティストはいますか?

ひかる : 「ETERNAL ROCK CITY.」に参加した時に見たPredawnはすごい好きですね。元々CD買ったりして聴いていたんですけど、ライヴはその時に初めて見て、そこから何回かライヴに行きました。

ーーPredawnのどういう所が好きなんですか?

ひかる : メロディですね。これもさっきと同じで、Predawnの曲は、すごく僕の小っちゃいころに思い描いていた世界で流れてそうなメロディで。これやばいなって。むしろ普通にかっこいいなって思いますね。

僕のことを「人格が破綻してる」って言うんですよ

ーー全国流通盤アルバムを出すって決まった時はどう思いましたか?

ひかる : こんな変な作品が世に出回って大丈夫なのかなってそれくらいでしたね。今はそんなことは思わないけど。どっちかっていうと、今進行形で作ってる曲の方が、早く出したいなって感じなんですよね。あ、これインタヴュー的にダメかな(笑)?

ーー大丈夫です(笑)。

ひかる : 僕だけ先にいっちゃってるんですよね(笑)。

ーー今年は、「BAYCAMP」に出場したり、全国流通盤アルバムの初リリースが決まったり、バンドとして大きく動き出したような1年だったと思うんですけど。

ひかる : 去年に比べればそうですけど。でも、自分の中では割と妥当かなって。じゃあみんなどんな音楽聴きたいの? ってなりますもん。まあ、みんなに求められてる音楽じゃないですけど。だから、僕の中では今年めっちゃ運いいじゃんラッキー! みたいなのはないですね。まあ、そういうのに出させてもらうのはすごく嬉しいんですけど。それは前提にあるんですけどね。

ーーこうして話す前に曲を聴いて歌詞だけ見ていたら、皮肉な人なのかと思ってたんですけど、すごく真面目そうにも見えるし、天然そうな人にも思えるし…。

ひかる : いや、僕は皮肉っぽい人ですよ! そういう感じで知れ渡ってるんで。自分ではあんまりそうは思わないけど(笑)。でも、the telephonesの(松本)誠治さんはよく僕のことを「人格が破綻してる」って言うんですよね。ひどい人ですよ(笑)。でも、本当に可愛がっててもらって嬉しいです。

ーー(笑)。『深層快感ですか?』の中の歌詞には、そういった意味でも、どこか確定していない部分というか、ふわふわとした気持ちがぶつけられているような気がしたんですけど。

ひかる : そうなんですかね? 全部じゃないけど、歌詞には2通りの意味を持たせたりしているんですよ。3曲目の「てくのろじー」なんかも、恋愛っぽくなってるんですけど、これは僕がふとした時にすごい携帯いじってるなって。それを皮肉した曲なんですよね。

ーーだから「てくのろじー」なんですね! てっきり恋愛の曲だと思ってました。

ひかる : そう捉えても全然いいんですよ。僕、機械がすごく好きなんですけど、世代的にSNSが流行りだした時は抵抗がありました。今は必要不可欠な部分があるからなんとも思ってないけど、SNSだけで完結している友達の仲とか気持ちわりいって。そういうのに抵抗はあったんですよね。

ーー曲作りはMTRでやってたりするんですか?

ひかる : iPhoneのボイスメモでスタジオとかの演奏を録音して、家とか電車とかで聴いてここを曲にしようとかやってます。だから、曲作りはあんまり変なことはしないですね。レコーディングとかはロジックとかでやっちゃいますけど。

ーーライヴの時とかはある程度のフレーズをループさせてやってるんですか?

ひかる : そうです。

ーーそういう所を全部シーケンサーでやるんじゃなくて、所々その場でやるっていうのには、さっきのテクノロジーに対しての皮肉のような部分があるんですか?

ひかる : いや、そこに対しての反骨精神みたいなのはないです。単純に演奏していて、そっちの方が楽しいんですよね。結構アドリブでニュアンスとか、尺すらも変えちゃうことあるんで。シーケンサーだと終わり方が一緒になっちゃうじゃないですか。だから、そういう部分でも自分にあってるなって思って。

ーー結構反骨精神で機材を考えたりする人って多いと思うんですけど、あんまりそういうのはないんですね。

ひかる : ないですね。自分の音楽の、歌詞とか曲自体に反発っぽい所はあるかもしれないですけど、バンドマンが曲以外で表現してもなていうのがあるんですよね。曲以外の所で何かがあっても、説得力があるのはやっぱり”曲”じゃないですか。だからそういうところだけで表現しようって。ルーパーで反骨精神出しても仕方ないんで。

ーーなるほど。これから、さっきのひかるさんの内にある想像力がより場数を踏んでどう出てくるかが楽しみです。

ひかる : ありがとうございます。これ以降は、ジャンルを一回決めて、整ったアルバムを作っていきたいなって思ってるんですよね。例えば、ヒップホップのビートの上に普通のガレージとか。僕なりのポップスとか。前とかはもうとっちらかったぐしゃぐしゃしたものだったんで。

ーー具体的に今後バンドとしてどうなっていきたいとかはありますか?

ひかる : 単純に、まだ知らない人が多いと思うんで、たくさんの人に知ってもらいたいですね。そこはシンプルに。バンド的には、時間をかけてすごい良いアルバムを作りたいですね。今はそれくらいですかね。

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LIVE INFORMATION

2014年12月14日(日)@北浦和kyara
出演 : その隙間から / deid / fifi etc…

2014年12月17日(水)@心斎橋HOKAGE
出演 : THE BOSSS / ドミコ etc…

「深層快感ですか?」release party
2014年1月30日(金)@下北沢THREE
時間 : 開場 / 開演 18:00 / 18:30
出演 : ドミコ、Predawn and more
料金 : オールスタンディング 2,000円(税込 / D別)
チケット発売 : 2014年12月14日(日)

2014年3月28日(土)@名古屋サーキットイベント「IMAIKE GO NOW 2015」

PROFILE

ドミコ

2011年11月結成

vo / gu ひかる
drums けいた

アンビエント / サイケデリック / ポップデュオ

>>ドミコ WEB

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