
PROGRESSIVE FOrM


INFINITE IN ALL DIRECTIONS(24bit/44.1kHz)
V.A.
2002年に発表された2枚のアルバム『MECKISH』及び『LEIWAND』の収録曲に、未発表トラックを加えてDJ Kenseiがベスト・セレクトした今作。Indopepsychicsのヒップ・ホップ的な勘は相変わらず鋭く、前を向いて突っ走っていった時代の音源の価値を再発見するタイミングを逃さない。これは、10年前を知るリスナーにも、新たなリスナーにも、等しく新鮮でこの上なく刺激的なアルバムである
Bonus!

404 Not Found(24bit/48kHz)
fuishoo
2009年からプロのジャズピアニストとして活動を開始、2018年にクラブミュージック系のコンピレーションに参加した異色のトラックメイカーfuishoo、好評を博した2019年10月の1stアルバム『One Day In The City』より約3年、待望の2ndアルバム『404 Not Found』をリリース! 「叙情性とキャッチーさの混在」「ユニークさとアンニュイ」「ダイナミックと緩急」「アップテンポなグルーヴ感」と言ったアーティストの特徴を踏襲しつつ、新たな物語を描くが如く展開される本作はまるでトイ・ボックスのように聴き手の想像を駆り立てる作品に仕上がっている。 そういった要素を端的に感じられるのは例えばM1「Flower Shop」M3「Kagaribi」M5「Lemontea」M7「Cosmo」といったナンバー。またそこに上手くヴォイス要素を絡めたM2「Neon Waves」M6「Future」M7「People」そしてM9「If」らも魅力的に映える音が鳴っている。 fuishooは「"今はもう無い、忘れ去られた物"を思いながら制作したアルバム、時代の流れはさらに速くなり、膨大な情報のなかに埋もれて消えていった物の思い出、"もしも叶うのならば、もう一度"という願いが込められている」と本作について語る。 クールでありつつも多様なサウンド背景が見え隠れしながら遊び心にも満ちたアルバム、そんな感情を抱きながら日常の折に触れ本作に耳を委ねてみると良さそうだ。


AFTER URBANIZATION(24bit/48kHz)
Fugenn & Tooson
Deep & Dope♪ Fugenn & The White Elephantsとその盟友でありビートメイカーのToosonの2名によって2020年後半より始動した《Fugenn & Tooson》 その9枚目のアルバムは、郷愁と狂気が交差する都会の喧騒を描いたかのような世界観が印象的な秀逸作! 「Metropolis」「Capital Pain」という導入から入る本作の最初の聴き所は先ずはM3~M6の4曲の流れであろう。 迫り来る音の渦に木霊するボーカルが印象的なM3「Rivary」、浮遊館あるクールなビーツに滔々と紡がれるボーカルのM4「Pretense」、Fugennらしい叙情性も感じ取る事が出来るM5「Arcadia」、ピアノの旋律が美しいボーカルと絡むM6「Nothingness」とアルバムの前半を香り付ける。 そして後半はM8~M10に集約される。 ムーディーなイントロからオーセンティックな歌曲へと帰結するM8「Comfort」、ドープでクールなトラックに一瞬レゲエを彷彿されるボーカルが印象深いM9「Grieving」、ギターとボーカルやベースなどが渾然一体となって郷愁感を漂わせるM10「Daybreak」、そしてアルバム『AFTER URBANIZATION』はM11「Dive Into The City」で本ストーリーを閉じる。 「都会化された街のその後の華やかさと、同居する虚無や哀愁、ドラマを意図した」というAFTER URBANIZATION、是非その音世界を体感して欲しい。


The Fog Had Cleared Up(24bit/48kHz)
Hibiki Ueda
1994年生まれ東京都出身、ニューヨーク市立Queens College Aaron Copoland School of Muiscにてジャズ作曲を専攻したプロのジャズピアニストHibiki Uedaによる、緻密かつ優雅に奏でられた秀逸1stアルバム♪ まるでパット・メサニーを思い起こさせるかのような人の耳に残るぬくもりと優しさに満ちたメロディーや楽曲展開があます事なく感じられ、その作曲センスにはアーティストとしての非凡な才能がひしひしと伝わってくるかのような素晴らしい内容になっている。 佐々木詩織(洗足学園音楽大学在学中よりルパン三世をはじめとする大野雄二作品に参加、以降松任谷由実や井上陽水、KinKi Kidsなど様々なアーティストのコーラスとしてライブやレコーディングに参加しつつ自身でもボーカリストとして活動)をボーカルに迎えたアルバムタイトル曲のM2「The Fog Had Cleared Up」及びM7「Noticed」は、佐々木詩織の伸びやかでほっておけないテイストの声質を十二分に生かしたポップでジャジーかつエレクトロニックなバランスがとても心惹かれるナンバー。 M5「Voyage」とM6「Guns And Child」は本アルバムの心臓部とでも言える抜群の楽曲、「Voyage」は朝焼けの港を帆を下ろした船が航海に向かっていくかのような晴れやかさと高揚感が感じ取れ、「Guns And Child」は世の中の希望と矛盾をアーティストのピアノとアンサンブルで美しくも儚いけれど前を向いて進みたいという強い意思が汲み取れる楽曲に仕上がっている。 そしてM9「Meaning of Freedom」はキング牧師による黒人の奴隷解放宣言の演説を引用した楽曲でアーティストのコンセプトの1つでもある《音を作る上で社会に対して何らかのアクションを起こしたい》という気持ちを抑揚を効かせたダンサブルなジャジートラックで表現している。 後に「Hibiki Uedaの1stアルバム」と語り継がれるであろう名作の誕生。


Expedition One
Silkwalker
孤高の作曲家/トラックメイカーAkihiro Iijimaのソロ名義Silkwalkerでの1stアルバム『Expedition One』! 美しさ、峻厳さ、霊験、限界に挑む精神などといった山が持つ魅力をコンセプトとし、そこに「遠征(Expedition)」「旅立たせる」といった思いで名付けたという『Expedition One』は、先鋭から郷愁、スリリングからアンビエンスと、様々な音響表現をサウンドに注入しつつメロディックかつ大胆なアプローチで、あたかも人を洗脳するような中毒性の高い楽曲で構成されています。是非耳にして欲しい秀逸作です。 《本人による楽曲紹介》 01. Expedition One:幻惑的なピアノとそれに付随するシンセサウンドで旅の始まりを表現したクラシックエレクトロニカ。 02. 8000m:神秘さと緊張感が織りなすアルパイン登山の雰囲気をストリングスとビートで表現したクロスオーヴァーテクノ。 03. Annapurna II:シンプルなリフをジャジーなアレンジで表現しつつシンセサウンドで名峰の吹雪くピーク(頂上)と宇宙の間の神秘を表現。 04. Nuptse:人は山に抱く様々な感情や一面をビートレスアンビエント調に仕立てた楽曲。 05. Alpine Fiction:登山による動的瞑想や一種のトランス状態をジャズピアノと独特なコードワークで表現。 06. Alpine Dance:まるでピアノを習いたての子供が弾いているかのような稚拙な緊張感から導入されるアルパイン×宇宙×コンテンポラリー。 07. Shelpa Tiger:偉人に贈られる称号の一つタイガーの醸し出す様を古典的なIDM×アシッドハウス調で表現。 08. Nanda Devi: 登山に向かう感情の拮抗とその狭間の空気を民俗調かつトラッドなメロディで表現したクロスオーヴァーテクノ。 09. Summit Never: サミット(頂上)を視界に入れても疲労を伴う高所では途方もない距離になる「あと100m」とそこに渦巻く想いをイメージ。 10. Hillary step: 世界最高峰のエベレストの頂上直下にある最後の難関ヒラリーステップとそこに挑む緊張感をイメージした楽曲。 11. 5364m:これから登る人と降りてきた人との想いが交錯するエベレストベースキャンプの標高5364mを西洋的トラッドなメロディを用いて表現。 12. Lhotse:多くの挑戦者を迎えるエベレストを隣でじっと見ているローツェ山、その静謐をピアノを基軸に表現。


Re:Earth(24bit/48kHz)
Fugenn & The White Elephants
2019年12月リリースの『Layer Of Soul』より2年4ヶ月、Fugenn & Toosonとしての5枚のアルバムを挟み、生きる力強さを与えてくれるような珠玉のFugenn & The White Elephants待望の新作8thアルバム『Re:Earth』が完成!! 2011年の1st『an4rm』で彗星の如く現れ、2012年にエレクトロニカ~エレクトロニックサウンド史に燦然と輝く名盤中の名盤である2nd『Prays』を発表、2013年の4thアルバム『B A BEACON』でFugenn & The White Elephantsの名を確固たるものとしたShuji SaitoによるソロプロジェクトFugenn & The White Elephants、2018年にリリースされた6thアルバム『Elevated Petal』及び2019年の7thアルバム『Layer Of Soul』経て創出された本作は、Fugenn特有の他の追随を許さない変幻自在かつ独自のビート、艶やかで叙情性溢れるサウンドのみならず、その世界観を押し拡げるがごとくあらゆるものを内包、あらゆる者を異次元に導くかのように創造的かつ神秘的な表現が展開される。 アルバムの序章を奏でる妖艶な女性ボーカルが魅力の「Md」、疾走する4フロア・ビートがダンスフロアーに煌めくM2「Climate」、ボーカルと共にアンセムがごとく響き渡るサウンドが中毒性を誘うM3「West Sun」M6「East Side」、20年を越えるキャリアを持つボーカリストJessicaをフィーチャーしたM4「The Will Of The Stars」はFugennらしい情感に満ちた楽曲と言える。 美しい夕陽が世界を照らすかのようなサウンドトラック調のM9「Samantabhadra」、そして大阪を拠点に活動するユニットiLUのボーカルKUROをフィーチャーしたプロコルハルム「青い影」でエンディングを迎える。 15年を越し成熟したFugenn & The White Elephantsのサウンドは常に先を見据えつつ唯一無二の音世界に満ち溢れている。


Flowing Ice Prism(24bit/48kHz)
fraqsea
2009年から作品発表とライブパフォーマンスを行ってきたAyaによるソロプロジェクト《fraqsea(フラクシー)》、ソロとしては2016年1月の2ndアルバム『Star Cocktail』以来6年振りとなる3rdアルバム『Flowing Ice Prism』が完成♪ 近年では2019年よりデンマークと日本を行き来しレコーディングを開始、2020年6月にデンマークと日本のメンバーからなるユニットS.N.Eを始動させ、初の全曲日本語歌詞で9曲を収録したデジタルアルバム『Shiroi Yuki』をリリースするなど精力的に活動を続けている彼女が作り上げた本作は、現時点におけるその集大成とも言えるべきエッセンスが詰まった琥珀のような楽曲群からなるアルバムに仕上がっている。 憂いたボーカルとギターでアルバムのオープニングを飾る「Texas」、都会の摩天楼をゆったりと舞うようなリードトラックM2「Crystal Bird」、透き通るような歌声が魅力のM3「Mermaid Tail」、SSW的なアプローチが心地良いM6「Yuragi」、そしてM2と並びアルバムのハイライトと言えるハスキーなボーカルがクールなM9「Altostratus」、そして本作はスティールパン奏者の町田良夫をゲストに迎えた「Moon River」のカバーで締められる。 夢見心地で情感溢れるボーカルとギターを中心に様々な世界観に触れるfraqsea、氷の結晶や水の雫などをイメージしたキラキラとした音色を織り交ぜる流動的な美を表現したいと思い名付けられたという『Flowing Ice Prism』、新たな明るい時代に耳にして欲しい傑出した作品です。


POSTMODERN SOPHISTY(24bit/48kHz)
Fugenn & Tooson
Fugenn & The White Elephantsが2000年代中~後半に4年程HIP HOPプロダクションのユニットを組んでいた盟友Toosonと2020年後半より《Fugenn & Tooson》として活動を開始、術ノ穴よりアルバム『FAR EAST CITYSCAPE』『GOD BLESS ISLAND』『INNER CITY DUB』『FAR EAST CITYSCAPE2』をリリースし、満を持して5thフルアルバムを全国流通盤としてPROGRESSIVE FOrMより2021年12月にリリース! 《Fugenn & Tooson》の楽曲制作において、Toosonは主に楽曲のベースとなるビートプロダクションを担当し、その上でFugennが展開や上モノ、メロディー部分などを重ねているとのこと。 妖艶な女性のコーラスと男性のボーカルが特徴的なオープニングのM1「Approach」からアルバムは始まり、M2「Pathos」ではFugenn特有の壮大でメランコリックな進行に思わず聴き入ってしまう。その後も様々な解釈やアプローチで魅惑的に展開されるボーカルとプロダクションの融け合い中でも、情感溢れるM6「All Over」M8「Indulge」M10「Majestic」M11「Turn Around」は特筆すべき楽曲であると言えよう。 今後もその活動から目が離せない《Fugenn & Tooson》、今再注目の一つと言えるプロダクションユニットである。


NiMal(24bit/48kHz)
Shingo Inao
【坂本龍一氏のコメント】「Shingo Inaoはあわい=間のアーティストだ。音楽とアートのあわい。soundとartのあわい。ピアノと非ピアノのあわい。楽音と自然音のあわい。日本語とドイツ語のあわい。音と沈黙のあわい。」2000年に活動を開始、2009年よりベルリンを拠点に独自のセンサ楽器システム(センサーによる電子楽器 / バーチャル楽器)によって鍵盤楽器を拡張した表現を中心に追求する音楽家/美術家のShingo Inaoによる壮大な初のフルアルバム『NiMal』が完成。 全編に渡り様々な豊かな表情や感情が蠢き、ピアノを中心とした実に繊細かつ上品な楽曲がちりばめられた本作のタイトルについて、Inaoは「NiMal(ニマル)は《20》の日本語読みとドイツ語の《niemals(ニーマルス)》から作られた造語です。これは、niemals(英語でnever)という言葉からes(英語でit)を抜くことで、即興演奏の一回性と抽象性を意図しながらも、日本語とドイツ語の間に浮かぶような響きを求めて名付けました」と語る。1980年生まれのShingo Inaoは2000年にセンサーを使ったインスタレーション制作を開始し、ドイツにおける現在のセンサ楽器演奏活動につなげた後、それまで録りためたものを2020年にまとめた。そこには常に《20》という数字が横たわる。 マーク・ロスコの抽象絵画を思わせるようなM1「Opened Segments」の淡い電子音の明滅と静謐なピアノに始まり、M6「Klavierstück II」では久石譲のジブリ曲を彷彿とさせるテイストも感じられ、近年稀に見る上質かつ美しいアルバムに仕上がっている。


Stand On The Horizon(24bit/48kHz)
Utzho
大学在学時より現代音楽の作曲を始める。 西洋楽器での作品と並行して、薩摩琵琶をはじめ邦楽器を用いた作品を作曲。 国際現代琵琶楽会の演奏会などで作品を発表する。 2007年、凛アートプロジェクト主催の公演にテーマ作曲家として取り上げられ、サントリーホール小ホールにおいて「音楽展~作曲家・山口紘~」が開催される。 2010年、トーキョーワンダーサイト主催EXPERIMENTAL SOUND, ART & PERFORMANCE FESTIVALに、メディア・パフォーマンス作品「無数の終焉/終演」で入選。 大学学部卒業後、コンピューターを使用したElectronic Musicの作曲や即興演奏を始める。 2010年、アイルランドの電子音楽祭sonic vigilに電子音楽作品「The leaf was uprooted」を出品。 2011年より、blanClass(横浜)、explosion tokyo(西麻布)、空宇宙室(横浜)などの現代アートやコンテンポラリーダンスなどのパフォーマンスを中心としたアートプロジェクトにおいて作品発表やライブを行う。大学院芸術学研究科では、イタリアの現代作曲家ルイジ・ノーノ(Luigi Nono)を研究。また研究の一環としてノーノの作品「Post-Prae-Ludium per Donau」の日本初演をふくむレクチャーコンサートを開催。 2012年、explosion tokyoにおいて、サウンド・インスタレーション「供養する人間たち」を中心とした単独の展覧会を開催。また空宇宙室での実験音楽の定期公演企画「The Port Program N°8」を監修する。その他、演劇・コンテンポラリーダンス(Antikame?、singing dog、Rie Tashiro、水越朋)などの舞台音楽と音響を多数担当していく。 2013年からサウンドアーティストの中川敏光氏と共同で配信リリースとライブ企画を中心としたレーベルSpeechを主宰、Speechから1stアルバム「Chairs of Grass」を発表する。 2015年、Speech + explosion tokyo「House Beats - 攪拌する家」(現代アート・ライブ企画)に共同主催・出演。 2018年、AYATORI「身体の岸辺」(ダンス公演)音楽・インタラクティブシステムを、また Antikame? 「じくりじくりと蝕まれていく」(演劇)音楽・音響を担当する。以後、舞台音楽のサウンドトラックや自身の作品を多数配信リリース。 2021年4月、singing dog 「crash~M銀行人質事件~」(演劇)の音楽・音響を担当。 そして2021年9月、Utzho名義の1stアルバム「Stand on the Horizon」をPROGRESSIVE FOrMよりリリースする。


5PM(24bit/48kHz)
ninomiya tatsuki
2018年1月にボーカリストYikiiとのユニットanemoneとして同名タイトルの処女作をリリースしたコンポーザーninomiya tatsuki、2018年6月リリースのソロ名義での1st『homebody』、2019年2月リリースの2nd『laidback』、2020年10月リリースの3rd『scat』に続き、スムースかつソフィスティケートされたジャジーでメロウなHip Hopプロダクションが堪能出来る秀逸な5thアルバム『5PM』が完成! 日常生活を彩るような洗練されたメロディーやコードワークがグルーヴィーで心地良いHip Hopビートと重なり様々な世界観を描き出すプロデュースセンスは素晴らしい。 瑞々しいギターが印象的なM1「blue dream」M5「ein」、ノスタルジックなピアノが美しいM2「5PM」M3「routes」、ヴォイスがアクセントとなって躍動するM4「VIT」M7「incomplete」、まるで夢の中にいるような心地良さを感じさせるM6「daydream」「journey」をはじめ、優しく調和するように構成されたサウンドは多くのリスナーの耳に響き寄り添う極上のBGMとでも言うべきアルバム。 次世代の煌びやかな才能にますますの注目が集まる。


Minutus(24bit/48kHz)
Vegpher
FilFla、FourColor、minamoなどでも活動するサウンドアーティスト/コンポーザー・杉本佳一によるハイブリッドなビートミュージックプロジェクト《Vegpher》、今年7月にはDAOKOの4thアルバム『anima』に収録の「VOICE」をVegpher名義で作/編曲、そして11月11日に満を持してVegpher待望の3rdアルバム『Minutus』をリリース! 『Minutus』は"Minute"のラテン語、小さな時間の単位という意味の解釈から「その瞬間を音で捉える」と名付けられた本作で最も印象的なアプローチは、様々な肉声をその瞬間瞬間で表現しながら楽曲としての精度を最大限に高めている様であろう。 前作『PLUS』まではインストかつテクノよりのエレクトロニックミュージックをベースにしていたが、本作においてはトラックリストを見ても分かるように4名の女性ボーカリストを6曲で起用、残り4曲のインストゥルメンタル曲においてもカットアップするなどヴォイスを絶妙なアクセントとして多様に配置しているところが素晴らしい。 アルバムのオープニングを飾る「Secret」はPianaの物憂げな声を見事にプロデュースしたVegpherの手腕が光る。 30年近くに渡り活動をするHACOを起用した「A Mind Resort」はまさに心のリゾート感に溢れている。 M3「Waiting」においてはYMO的な香りも漂わせた奥深いテイストが心地良い。 FilFlaなどでも活動を共にするMoskitooをフィーチャーしたM4「I am」M6「Frozen Maze」らではらしいクールさが一層際立つ。 そしてユニットNgatariとしても活動するJessicaを起用し本作におけるハイライトの1つとも言える「VHF」はその美しい歌声と呼応するマイナー調の展開が深く心に刻まれる。 リスニングを大切にしつつも随所で垣間見えるプロフェッショナルのプロダクション。 誰の心にも色濃く残るこの2020年の最後を彩る最高な1枚と言える内容に仕上がっている。


scat(24bit/48kHz)
ninomiya tatsuki
2018年1月にボーカリストYikiiとのユニットanemoneとして同名タイトルの処女作をリリースしたコンポーザーninomiya tatsuki、2018年6月リリースのソロ名義での1st『homebody』、そして2019年2月リリースの2nd『laidback』より約1年8ヶ月、ジャジーでメロウなHip Hopプロダクションはより成熟味を増しスムースかつソフィスティケートされた秀逸・必聴の4thアルバム『scat』が完成! そっと優しく様々に表現されるメロディーとコードワークが多様なロー・ビートと一体となってあらゆる情景を描き出すプロデュースセンスは実に見事と言える。 美しいピアノがノスタルジーを誘うM1「good time」M3「sakura」M5「sorrow」M8「dilemma」、80年代の香りが都会の洗練さを醸し出すM2「strength」、サックスとピアノが郷愁を誘うアルバムのハイライトの1つM4「melty snow」、ATCQを彷彿とさせるクールなM10「rose」をはじめ、Hip Hopからクラブ~エレクトロニック・サウンド、またジャジーなサウンドなど、多くの様々なリスナーの耳に届く至高のアルバムとなった。 次世代の煌びやかな才能に今後ますますの注目が集まることであろう。


Wanderer(24bit/96kHz)
IX/ON
UKベースミュージック、アンビエント、ポストロックといったサウンドを自在に行き交うプロダクションを得意とする神奈川在住22歳のトラックメーカー兼DJのIX/ON(イクシオン)、その初となるフルアルバム『Wanderer』は最高にクールなビーツミュージックのエッセンスが詰まった至極の一枚! Wanderer(放浪者)と冠された本作は、全編に渡る洗練された美しいメロディーラインやコードワークに見え隠れするように感じられるジャズやフュージョン感が非常に心地良く、そこに鋭いリズムと重いベースが見事に重なる様のバランス感に思わず聴き入ってしまう。 オープニグを飾りギターとストリングスが優しく奏でる「Physis」、深いギターの音色とリムショットが味わいを濃くするM2「Current」、本作のハイライトの1つであり洗練されたスペイシーさにベースとダウンビートが渾然一体となって異空間へと誘うM3「Flowers For The Broken Spirit」、朝焼けのようなギターをはじめとしたサウンドにポストロック的解釈が魅力のM9「Mirror」、悠久の時を紡ぐかのようなメロディーとコードがベースミュージックとして表現されるM11「Anemos」をはじめ、全編が細部に渡り丁寧にプロダクションされた楽曲群は中毒性があり、必聴と言える。


pisica(24bit/48kHz)
pisica
2015年よりエレクトロニカ~ポストロック~ピアノジャズユニットkeshiki.にてキーボード、VJ、コンポーザーとして活動を開始、2018年より活動をソロプロジェクトに移したpisica、2019年8月にLAのレーベルDetroit Undergroundからリリースした『#1』より約1年、自身の現時点における集大成とも言える衝撃かつ待望の2ndフルアルバム『passé et réalité』が完成! passé et réalité(過去と現実)と名付けられた本作は、美しさと物悲しさが深く混在するそのサウンドにおいてpisicaの世界観が色濃く描かれています。また知らず知らずの内に聴き手の心の琴線に触れる突き抜けた音楽性は見事と言える至高の一枚に仕上がっている。 「今回の作品のテーマは《過去の自分と現在の自分との融合》。久し振りにピアノと向き合い 本来の自分の姿であるノイズ、インダストリアル、エクスペリメンタルな要素を含む音にピアノを中心とした楽器を乗せ、創り上げた楽曲」と作品に触れるpisica。 シャープなリズムに絡むピアノとストリングスが郷愁を誘うM2「mi ka ge」M3「qurage (re')」M8「limited space (re')」、重いダウンビートとリーディングがスペイシーに響くM4「then the tears」、ひたすらに美しいピアノが印象的なM7「蛍灯」、深淵な世界観がある意味このアルバムを象徴するかのようなM12「lost」、そしてPROGRESSIVE FOrMで2019年にアルバム『to lie latent』をリリースしたSmanyをフィーチャリングしたエンディングを飾る「hazy blossoms -邏/譚-」をはじめ、魅惑の楽曲群による永遠に聴いていたいと思わせる見事アルバムとして結実している。


guitarsisyo(24bit/96kHz)
guitarsisyo
ポップかつ情景感溢れるセンチメンタルなギターミュージック。 2010年より活動を続けメランコリックなギターを中心に情感を彩るサウンドをプロデュースするミュージシャンguitarsisyo、『12 promises made with her』と名付けられた本作は、2016年の4thアルバム『gift to her』2018年の6thアルバム『a day in the girls life』に続く待望の6thアルバム! 実験的に反復させた味わい深いアコースティックギターとピアノに様々な音をサンプリングし構築する制作手法や、綺羅びやかで生き生きしとした美しくメロディアスな世界観を創りだす作品の方向性に加え、本作においては様々なドラムサンプルが良質なスパイスとしてより楽曲の魅力を高めている。 ポジティヴな曲調が軽快感を引き立てるM2「Take Care Of Your Friends」M4「Be On Time」、グルーヴィーシティーポップ感が非常に心地良いM3「Love It」、マイナー進行が郷愁を醸し出すM5「Make Your Dream Come True」、アコースティックサウンドとブレイク絡みが秀逸なM8「Look Ahead」9「Spare No Effort」をはじめ、独自のオリジナリティー感がポップさを持ってまとめられている点が非常に魅力的だ。 12の宝石で構成される本作は、様々な世界観を持ちながら大いなる旅をする物語である。 アートワークは写真家のカズキヒロが担当。 Tommy Guerrero、i am robot and proud、Natural Calamity、宮内優里といったアーティストのリスナーにお薦め。


satohyoh(24bit/48kHz)
satohyoh
時に優しく、時にせつなく、美しい調べがこだまする。 秋田県在住、風景の音にアコースティックな音を添えサンプリング等の手法を交えて公開する「音メモ」シリーズでSoundCloudを通じて海外でも多くのファンを獲得してきたsatohyoh、2017年4月にリリースした初流通作品となる1stアルバム『inacagraphy+』より約2年、音楽的な成熟度もぐっと増したsatohyoh待望の2ndアルバムが完成! 《好きと感じること、正しいと感じること。角度が変われば「正しさ」は変わる。誰かに教えたり、誰かを支えるとき、「正しさ」に迷う。「好きと感じること」を教える、「好きという気持ち」で支える。自ずと「正しさ」に繋がる。》として名付けられた『feel like, feel right』では、ピアノ、ギターやアコースティック楽器の音を中心に、味わい深いサンプルや豊かな景色の音を混ぜ合わせることで、田舎の景色や情緒溢れる日本の原風景に寄り添ったかのようなオリジナリティー溢れるサウンドが展開されている。 叙情的なピアノが導くM1「same old tomorrow's glow」M15「the hot-air balloon floating in the chilly sky」、リラックスさが心地良いM3「toro」M8「ongoing」、音楽制作仲間であるkota okuyamaがギターとコーラスで参加したM6「bange」、ジャジーなアプローチが気持ち良いM7「alphabetagammadelta」、鍵盤と弦により奏でられるどこまでも美しいM9「rufous scene」とハーモニカがノスタルジーを広げるM12「break in the parking」をはじめ聴き所が詰まったアルバムだが特筆すべきは1st同様に参加している橋本愛里のボーカル曲であろう。 2010年にデビュー~HMVのキャンペーン「NEXT ROCK ON」で最優秀ルーキーに選出~ガールズバンド「スパンクル」のボーカルであった、わらべ歌と考古学を学んだボーカリスト橋本愛里が歌うM2/4/10/14の4曲では、彼女の透明感ある声を生かしたsatohyohのソングライターとしての才能を感じる事が出来、本作の魅力をより一層高みへと導いている。


MOMENT 2(24bit/48kHz)
V.A.
時をかける調べ、永遠に続く響き。 Fugenn & The White Elephants、網守将平、VOQ(オルガノラウンジ)、LASTorder、M-Koda、fraqsea、Smany、Utaeをはじめとした多数アーティストが参加した必聴コンピ! 2015年12月にリリースされた『MOMENTS』の第二弾となる本作では、エレクトロニックやアコースティックをベースにした多様なサウンドにボーカルが溶け込み、それぞれの要素が美しく重なり合った至高の楽曲群より構成されています。 様々な季節やシチュエーションで多くの人が心地よくまた味わい深く堪能出来るアルバムです。 また本作収録17曲(約76分)中12曲にはオリジナルのミュージックビデオもあり、視覚の面からもお楽しみ頂ける内容になっています。 ハイ・クオリティーな音の魔法箱であり、多くの方に長く聴いて頂けるアルバムです。 01. Anemone ""Killing Me Softly"" https://www.youtube.com/watch?v=Be9DfyadVNQ 02. Yuichi Nagao ""Harmonaia feat. Makoto"" MV https://www.youtube.com/watch?v=a2Akf2vUjds 03. Shohei Amimori ""Kuzira with Satoko Shibata"" https://www.youtube.com/watch?v=AeIMKgxBuVs 04. Fugenn & The White Elephants ""State Of Mind feat. KURO from iLU"" https://www.youtube.com/watch?v=HHFzGB-zogg 05. VOQ ""ĉielarko"" https://www.youtube.com/watch?v=FOqy7f5YyH8 07. Fraqsea ""Always With U "" https://www.youtube.com/watch?v=YjGQy8dfeu8 08. Super Magic Hats ""Sleepless"" https://www.youtube.com/watch?v=RcTAF3XJG3o 11. Nu:Gravity ""Dorime"" https://www.youtube.com/watch?v=ZPgUvmdyJUc 13. iLU ""today"" https://www.youtube.com/watch?v=TCwPJfP4lls 14. Soejima Takuma ""Coelacanth feat. Smany"" https://www.youtube.com/watch?v=JLMNfcWXJrk 16. Ninomiya Tatsuki ""Regret"" https://www.youtube.com/watch?v=Gmg9Fksx7Ko 17. Kita Kouhei ""I Can Not Remember Blue"" https://www.youtube.com/watch?v=RCBEmM9PrJw"


The World With You & The World Without You(24bit48kHz)
iLU
キーボードプレイヤー/アンビエントアーティスト/DJという三つの顔を持ち幅広いリリースとライブ活動を行うShin Wadaと、ロックからジャズ、R&Bまで多岐に渡るスタイルを経験し繊細さと表現力を兼ね備えた唯一無二のボーカリストKUROの2人からなるユニット《iLU》、2017年9月にリリースし大きな反響を呼んだ1stアルバム『don't watch the sun』に続く新作EPが完成!


Layer Of Soul(24bit/48kHz)
Fugenn & The White Elephants
前作『Elevated Petal』より1年2ヶ月、Fugenn & The White Elephants待望の新作7thアルバム『Layer Of Soul』が完成!! 2011年の1st『an4rm』で彗星の如く現れ、2012年にエレクトロニカ~エレクトロニックサウンド史に燦然と輝く名盤中の名盤である2nd『Prays』を発表、初期音源集のリリースを挟み、2013年の4thアルバム『B A BEACON』でFugenn & The White Elephantsの名を確固たるものとしたShuji Saitoによるソロプロジェクト、昨年5年振りにリリースされた5thアルバム『Nehan Loops』と6thアルバム『Elevated Petal』経て創出された本作は、Fugenn & The White Elephants特有のメランコリックビーツと称された他の追随を許さない独自のビート&きらびやかで叙情的なサウンドのみならず、その表現を拡張するかごとく多様なアプローチを展開、あらゆるものを包み込み、あらゆる者を別世界に導くかのような神秘性と創造性に満ち溢れている。 Fugenn曰く「音のレイヤー一つ一つに魂をこめてあり、仮想空間により薄まっていく、肉体を伴う魂の土着的な大切さを表した」という本作において、オープニングを飾る「Peace」はThe Pharcyde「Passin' Me By」の元ネタであるQuincy Jonesの「Summer in the City」を想起させるローズ、フルート、ストリングスが優美なダウンビート、M2「Magic Bullet」は映画のメインテーマとでも言えるような壮大さが奥深さと知性を感じさせる。そして待ってました!Fugenn & The White Elephantsの真骨頂たる流麗なビーツと心震わずにはいられないメロディーとコードが渾然一体となって打ち付けるM3「Sky And See」。続くM4「Izum」はまさにアンセムと呼ぶに相応しい力強さとサビの美しさが聴く者を圧倒するサウンドが奏でられる。そしてアルバムタイトル曲でもあるM5「Layer Of Soul」、女性ヴォイズとバックトラックが醸し出す神秘的かつ妖艶な世界観は本作のハイライトの1つと言えるだろう。 M9「Zazz」ではFugenn & The White Elephants流Jazzトラックとでも言えるようなスモーキーなサウンドをプロデュース、M11「Yellow」ではD'N'B調のビートに洗練されたピアノの美しいメロディーが重なる様に心打たれる。 エンディングは本作を締め括るに相応しいバラード「Narrative」、ローズの響きが叙情的なメロディーと相まって至福の時へと誘う。 10年代を総括しつつ、20年代をも見据えたエレガントなサウンド。時が経ってもいつまでも聴いていられるサウンド。 本作はそうした要素を内包した唯一無二の音世界に満ち溢れている。


Creation From Consensus(24bit/48kHz)
kokubu
<FUNK x JAZZ x ROCK x ALTERNATIVE x ELECTRONIC> 仙台を拠点に活動する名うてのミュージシャン4名、PROGRESSIVE FOrMでの4枚を含む6枚のアルバムを2011年から2017年にかけてリリースしてきたM-Koda(作曲、鍵盤、マニピュレーター)、オルタナティブバンドSugarmanのフロントマンmon(ギター)、普段はJazz Sax奏者として活躍しながら個人でも電子音楽を制作するShota Katsube(管楽器)、二人組インストバンドCONTRAIREのギター&ドラムを担当しながら作曲もするobt(パーカッション)により結成されたバンドkokubu、その研ぎすまされた1stアルバム『Creation From Consensus』が完成! 1stとは言えそれぞれに10年近くの活動歴を誇るミュージシャンにより奏でられたアンサンブル、そのサウンドは見事のひと言に尽きる。 まるで車窓の風景が様々に変わっていくように、ファンクやジャズ、オルタナティブなロックの香り、エレクトロニックサウンドといった要素が曲毎に入れ替わり立ち替わり配分を変えながらも力強く説得力を増して訴えかけてくる。 『Creation From Consensus』というタイトルからも感じられるように、4人のメンバーがそれぞれに解釈に解釈を重ね、理解に理解を重ね導き出された答え=サウンドには彼等独自の魔法が施されている。 オープニングを飾りkokubuの名を高らかに鳴らす「Lathe」続くM2「Invention」ではソリッドなリズムにシャープなギターとグルーヴィーなホーンがコズミックで印象的だ。 M3「Previous Arrangement」では70~80年代のスイートなフュージョン・サウンドを彷彿とさせる出色の出来映え。 そして本作のハイライトの1つM5「Stagnation」では美メロを軸に成熟されたサウンドが展開される、ローズの響きも秀逸。 M8「Accelerate」ではそのタイトル通り疾走感がたまらない、是非ライブで観てみたいチューンである。 他にもブレイクでのホーンのメロディー展開がとても印象的なM4「Measurement」、ロックな響きが心地良いM9「Confirmation」を含め非常に濃密なアルバムに仕上がっている。 また本作ではオリジナル楽曲に続き、PROGRESSIVE FOrMでアルバムをリリースする4組、ninomiya tatsuki、rakia、House Of Tapes、北 航平がリミックスで参加しています。


One Day In The City(24bit/96kHz)
fuishoo
2009年からプロのジャズピアニストとして活動を開始、2018年にはTREKKIE TRAXのコンピレーションに参加した異色のトラックメイカーfuishoo、本作は2018年にOMOIDE LABELよりリリースした1stEP「morning」に続く、ヴォーカル~ヴォイスを前面に打ち出した待望の1stアルバム! 「ある一日における群像、情景、ドラマを音楽で表現したいという思い」から名付けられた本作において、その楽曲群は多くの人々の様々なストーリーを写し出したがごとく起伏に富みながらテンポ良く展開していく。 女性シンガーyuukiをフィーチャリングしたアルバムのリードトラックの1つ「花ト成ル」で幕を開ける本作は、アーティストfuishooの多彩なサウンドプロデュースワークを感じることが出来る。同じくyuukiをフィーチャリングした続く「小森詩」では儚くも美しいメロディーに心奪われる。 一転してM3「Two, Four, Six」M4「Ghost Town」M6「Chocolate Is Damn Drug」ではTREKKIE TRAXを思わせるようなキレ味の鋭いエレクトロビートにキャッチーなコーラスが重なるテイストが非常に力強い。 またM5「Youth」M8「Filter Tripper」ではダンスミュージックをベースとしつつJazz~フュージョンやダンスクラシックスの要素が絶妙に絡む様が非常に印象的な仕上がりになっている。 そして極めつけはアルバムのラストを飾る「Broken」だ。美しいピアノの旋律から入るエンディングに相応しいバラード調のチューンかと耳を傾けているとまるで天使と悪魔のような仕掛けが施されている、是非聴いて頂きたい。 本作は様々なサウンドを携わってきたfuishooならではのバラエティーに富んだアルバムであるのと同時に、その高いサウンドプロデュース力及び抜群のソングライティング力が高次元で重なっているから故のクオリティーと説得力が内包されている。 アートワークは広告などでも非常に人気の高いコラージュ・アーティストであるQ-TAが担当。


Constellation Journeys(24bit/96kHz)
Kei Sato
"郷愁を誘い歌心を感じさせるメロディーやコードワークが印象的なエレクトロニック・ミュージック! 仙台市を拠点に、自然光景や情景など自身の表現したい音像を織り交ぜながら作曲活動を続けるKei Sato、PROGRESSIVE FOrMからリリースした1stアルバムより約3年半、待望の2ndアルバム『Constellation Journeys』が完成。 『星座の旅』と名付けられた本作『Constellation Journeys』はそのタイトルの通り、大いなる空や果てしない宇宙を感じさせるスケール感の大きなサウンドが特徴となっており、かつアーティストの特徴でもある情景を感じさせるテイスト、また様々なアプローチのビートメイキングとも相俟って各曲またアルバムの魅力を確かなものとしています。 オープニングを飾る壮大な「π Aquarii(みずがめ座パイ星)」、叙情的なメロディーで構成されるM2「Zaurak(エリダヌス座ガンマ星)」とM3「Alsuhail Almuhlif(アルゴ座ガンマ星)」、天空を無数の星が覆い尽くすようなM4「δ Cygni(はくちょう座デルタ星)」とM11「Vega(こと座アルファ星)」、未知への誘いが高揚感を感じさせるM5「μ Centauri(ケンタウルス座ミュー星)」とM7「Al Suhail al Wazn(ほ座ラムダ星)」を初め、『星座の旅』を存分に堪能出来る内容となっています。 13の星座を巡る音の旅、イマジネーションが無限に広がる世界観をお楽しみ下さい。 アーティストによる本作『Constellation Journeys』へのコメント 今回のアルバムは「星」を主題に挙げて制作しました。曲のタイトルは曲が出来た日の誕生星の名前にしています。 日々暮らしながら制作する中で目にする風景や情景、様々な感情や思いが僅かな音として出てきます。 その中から一つの楽曲として仕上げるにあたりコラージュ、繋ぎ合わせながらオーケストラと電子音を織り交ぜて音像に仕上げていきました。 聴いて下さる皆様がこのアルバムを通してその僅かな音「星」達が集まった風景、情景を皆様の中で感じとってもらえると嬉しいです。"


Young&Youth(24bit/48kHz)
Aice
1996年生まれの弱冠22歳、韓国・ソウル出身在住のミン・ヒョン・ソクによるエレクトロニックミュージックを基調にしたソロ・プロジェクトAice。 2012年からバンドでの活動を始めて以来、ソウルの音楽シーンで活動をしている。 温かみあるコード進行と叙情的なメロディーがAiceサウンドの大きな特徴。 Porter Robinsonが1番のフェイバリッドアーティストと言い、他にはMashmellow、Zedd、M83(仏)、Limperatrice(仏)、Urban cone(スウェーデン)といったアーティストに影響を受ける。 2017年3月にノルウェーの首都オスロを拠点とするレーベルmagnified recordingsよりフューチャーベースなシングル「Ocean」をリリース、また2018年6月には韓国のKawaii Recordsのコンピレーションアルバム『kawaii compation vol.2』に楽曲「Maybe I can see」を提供する。 そして2019年7月10日、デビューアルバム『Young&Youth』をPROGRESSIVE FOrMよりリリースする。


to lie latent(24bit/48kHz)
Smany
2013年にオンラインレーベルの雄である分解系レコーズよりリリースした1stアルバム『komoriuta』以降、2014年の2ndアルバム『polyphenic』、2017年の3rdアルバム『kotoba』とコンスタントにリリースを重ねながら国内外問わず数多くのアーティストともコラボレーションを続け非常に高い評価を得てきたアーティストSmany、本作は分解系レコーズよりリリースした3枚のアルバムよりセレクトされたベストテイクをベースに、名曲の誉れ高い「2113」の2019ヴァージョンや未発表曲「夜間飛行」、タブラ奏者のU-zhaanをフィーチャンリングした「・A・」といった魅力たっぷりの楽曲から構成された4枚目のアルバムとなる待望の初フィジカル作品! 潜在的なという意味のアルバムタイトル「to lie latent」と冠された本作を聴くにつれ、改めてコンポーザーとしてのSmanyというアーティストの魅力、また音域が広く素晴らしい声質や表現力の多彩さかつ繊細さといったヴォーカリストとしての才能を感じざるをえない。 それは冒頭でも触れた名曲「2113」、壮大な情景を描いた「静かな嵐は過ぎ去って」、深い精神性を感じさせる「・A・ feat.U-zhaan」のみならず、オープニングを飾りSigur Rósを彷彿とさせるインストゥルメンタル「The Cycles Of Life」、軽快なリズムがポップなダンスチューン「Music」、感傷と風景が交差するエンディングの「あれから」をはじめ、様々な世界観を表現出来うる幅広いバックグランドを感じさせながら、アルバムが一重の糸によって紡がれそっと包み込まれる感覚は、Smanyという人物の深く豊かなアーティスト性を色濃く写し出している。 本作は、これまでにエレクトロニックとアコースティックが芳醇な潤いを繋いできたサウンドにおけるボーカル作品として、2010年代を総括するアルバム、また先を見据える2020年代という未来をも明示する可能性を存分に秘めたアルバムと言えよう。 それはこれまでSmanyに触れてきた人々にとっても、そうではない人々にとっても、優しい光が差し込むがごとく人々を心を照らすだろう。 アートワークは、シュールレアリズムの手法、デペイズマンの影響を強く受け、ユーモアのあるデザイン、根拠のあるデザイン、ターゲティングされたデザインを制作する事を信念とし評価の高いグラフィックデザイナー兼写真家ISAMYU / YUKI MOTEGIが担当。 マスタリングはミュージシャン/アレンジャー/レコーディング・エンジニア/作曲家/ライターとしても定評の中村 公輔が担当。


Colorful Life(24bit/48kHz)
House Of Tapes
2013年より7枚のアルバムと4枚のEPをネットレーベルでリリース、2017年にはSwamp Sounds名義でイギリスの音楽レーベルBearsuit Recordsからスプリットアルバム『Swamp Sounds & Uncle Pops』を発表、叙情的なエレクトロニカからスリリングなビートミュージックまで変幻自在にエレクトロニックサウンドを操る名古屋在住の電子音楽家Yuuya Kunoのソロプロジェクト《House Of Tapes》、2018年3月にPROGRESSIVE FOrMよりリリースした8枚目となるアルバム『Made In Hope』から1年2ヶ月、待望の9thアルバム『Colorful Life』は様々な世界観が1枚に集約された秀逸作として完成した! 本作『Colorful Life』は、前作『Made In Hope』で示したディープ・アンビエンス・ビーツとでも称すべき多彩な音響表現と巧みなビートメイキングからなるオリジナリティー感をベースに、エレクトロニックに限らずアコースティックなサウンドも取り込んだことにより表現の幅と楽曲の成熟度が格段に増し、煌びやかでもあり美しくも感傷的な印象を残す楽曲群となっている。 例えば、オープニングを飾る「Easter」はボイスとダウンビートの絡みがArcaを想起させるような独特の魅力を放っている。M2「All The Light」は情景を強く感じさせるポジティブな光のごとき旋律に耳がいく。M3「Wonder Word」もポジティブなポップ感をベースに今度はそこに軽快なビートが絡む様が印象的である。 一転してM4「Rose」では美しいローズを軸に生ドラムを感じさせるリズムセクションが絡むポストロック感が心地良い。M6「Clear Sky」では叙情的なメロディー群と生ドラム的なタイトなリズムセクションとが非常に感傷的な印象を与える。 M7「Funeral」では様々に絡み合う弦楽器が濃密な世界観を描く成熟された空気感を纏ったダウンテンポが特徴。 そしてM8「Emerald」ではまるでボーズ・オブ・カナダを思い起こすかのような高貴なエレクトロニックサウンドが展開される。 また本作では、PROGRESSIVE FOrMより2017年3月に2ndアルバム『Wish』そして2018年12月に3rdアルバム『Pure Paradise』をリリースしたロンドン育ち/メルボルン在住のミュージシャン兼プロデューサーRob Mastertonによるソロ・プロジェクトSuper Magic Hats、2013年よりアンビエント/エレクトロニカ/テクノ/ポストロックなどを取り入れた実験的かつエモーショナルなサウンドが特徴的な愛知県在住のトラックメイカーnabateä、名古屋を拠点に活動するロックバンドHUSHのギタリストでソロではバンドでのジャングリーなギターサウンドとは一線を画したエレクトロニカ~アンビエントなサウンドメイクを行っているkondo tomohiro、仙台を拠点にiPhoneのみで音楽制作からリリースまで行う音楽家でネットレーベルCyber Frog Recordz主宰するAKR-FITWというHouse Of Tapesと繋がりの深い4組のアーティストはリミックスで彩りを飾っている。【アーティストによる『Colorful Life』へのコメント】「人生は彩りに溢れている。たとえ悲哀ですら、ひとつの色で。 このアルバムは、誰かを幸福にする可能性を模索の上で成り立っている。 私が求めたのは、現実と対峙した上での幸福感であって、現実逃避する為の多幸感ではない。 人生においては死すら、色のひとつで。そこから顔を背けては何も分からないし、何も変わらない。 私は幾つもの夜を越え、足元を見失って、何も見えなくなった。 目を伏せる中、やがて幾つもの燦々と輝く色を聴いた。 彩る光を聴いた。彩る光を見た。 そう君も、このアルバムの10色の彩りに何かを感じることを祈って。」


Trace Of A Dream(24bit/48kHz)
rakia
"ソリッドなリズム・メインキングとポップかつ叙情性をともなうメロディーセンスが光るエレクトロニックサウンドを特徴とするプロデューサー塚原啓によるソロ・プロジェクトrakia、本作は2016年10月リリースした1stアルバム『Eclectic Color』以来約2年半振りとなる待望の2ndアルバム! ダウンテンポから疾走感を想起させるビーツまで、メロディアスで郷愁を纏ったそのサウンドは高い評価を得た前作同様、かつ本作においては5名のボーカリストを収録13曲中11曲でフィーチャー、その表現力を格段に広げたことが大きなポイントと言える。 M1/6/9ではmarucoporoporo、M2/4/11/12ではSmany、M3ではHiroe、M5/7ではLayla Tomomi Sakai、M8ではTakara Arakiがボーカルで参加。 オープニングを飾るタイトル曲でmarucoporoporoが参加した「Trace Of A Dream」、Takara Arakiが参加したM8「Silence, Warm & Bright」、Smanyが参加したM11「Sea Of Stars」では、タイトなビーツとポジティブな雰囲気のトラックにそれぞれの優しく洗練された歌声が絡み非常に叙景深い楽曲に仕上がっている。 またSmanyが参加したM2「Passage」とM4「Winter Flower」ではSmanyの可憐な歌声に合った哀愁感が非常に魅力的である。 一転し、Layla Tomomi Sakaiの歌声に合ったrakiaの特徴の1つでもあるブラックネス~ファンクネスなアプローチを感じさせるM5「Dimples」とM7「Moments」をはじめ、収録全13曲全てが濃厚であり個々の出来映えも素晴らしい楽曲群の集合体としての見事なアルバムに結実している。 アートワークはアクリル/油/インク/マニキュア等で幻想的な絵画を表現する人気の絵描きの米内美沙代が担当。 ◆アーティストによる『Trace Of A Dream』へのコメント◆ 「タイトルの「Trace of a dream」は私にとって特別な言葉です。電子音とヴォーカルを用いて、夢の記憶と現実の橋渡し‥的にアプローチしたらどうだろうと。 ヴォーカルアルバムへの挑戦が今回のテーマであり音楽創造の源泉でもありました。 なぜなら声は単なる楽曲のパートの一部ではなく,楽曲から感じ取れる森羅万象(時間経過)を担う重要な役割を果たしていると確信したからです。 そのようなコンセプトのもと、訪れた旅先の風景、歴史的名画(横山大観、狩野芳崖、ミレー、モネ、ムンク)、から着想を得ながら、様々な音の断片を紡いで作品として纏め上げました。」"


laidback(24bit/48kHz)
ninomiya tatsuki
2018年1月にボーカリストYikiiとのユニットanemoneとして同名タイトルの処女作をリリースしたコンポーザーninomiya tatsuki、ブレイクとサンプリングにスポットをあて2018年6月にリリースされたソロ名義での1stアルバム『homebody』から約8ヶ月、より成熟されたプロダクションが目映い輝きを放つ秀逸・必聴の2ndフルアルバム『laidback』が完成! 本作においてもブレイク使いによるその見事なビートプロダクションは鋭く冴え見せ、かつトラックメイクにおいてもその極上なセンスとバランス感覚が全編に感じられる作品に仕上げられている。 アルバムのオープニングを飾る「in the world」、M3「nostalgia」、M8「ocelot」では洗練されたピアノやローズなどの鍵盤に絶妙な声ネタがハマる抜群なセンスの良さを感じさせる。また、ブレイクと女性ボーカルとの絡みが非常に魅力的なM4「midnight」とM11「timid」、重いビートに様々な上ネタが重なるM6「mania」、色々な情景をイメージさせる叙情的なインストM7「loser」M10「sepia」をはじめ、収録全12曲全てが濃厚であり個々の出来映えも素晴らしい作品となっている。 更に注目すべきポイントとして、本作ではボーカリストとラッパーの起用とその出来映えにあると言えよう。 M2「window」では、1991年生まれで新潟を拠点に2枚のCD-r音源/ビートメイカー名義kragamusaで制作したマイクリレイ曲「オトノヨスガ」7inch/「Movement」ep(2017年)をリリースしたラッパー兼ビートメイカーsleep walker krow a.k.a kragamusaをフィーチャー、疾走するビートにジャジーな上ネタが配置されたトラックにクールなラップが響き渡る。 M5「self-portrait」では、新潟を拠点にこれまで『MY SAVAGENESS BEHIND YOU(2012)』『陸(2017)』『UUV(2018)』という3枚のアルバムをリリースしているラッパー兼ビートメイカーSonarrをフィーチャー、ピアノにロービートが心地良いトラックに畳み掛けるようなラップの対比が絶妙な印象を残している。 そしてM9「twilight」では、Fugenn & The White Elephants、Pawn、LLLL、M-KODAらのアルバムにボーカル参加しつつ、2016年にはPROGRESSIVE FOrMより2ndアルバム『Star Cocktail』をリリースしたfraqseaをフィーチャー、スペイシーなサウンドにfraqseaのウィスパーな歌声が映える甘美な出来となった。 Jazzy Hip Hop的アプローチを中心としつつ、そこに多種多様かつ濃密なエッセンスを融合させるその手腕は特筆に値する。Hip Hopからクラブ~エレクトロニック・サウンド、またジャジー性を持ったサウンドなど、多くの様々なリスナーにとってあらゆる情景に寄り添う究極のBGMとでも言うべき至高のアルバムとなった。


Oblivion(24bit/48kHz)
yuichi NAGAO
ファンタジー溢れる夢心地なポップ感を類い稀なる手腕でまとめ多くの名曲を創出するプロデューサーyuichi NAGAO、本作『Oblivion』は、2015年の1stアルバム『Phantasmagoria』、2016年の2ndアルバム『Rêverie』と人気を誇った2作に続く待望の秀逸3rdアルバム!! 1stの《幻想》、2ndの《夢》に続く本作のタイトル『Oblivion』は《忘却》。 ダリの溶ける時計のように記憶が融解するようなリキッドなイメージと、その中で一瞬キラキラと輝く宝石や結晶のソリッドなイメージの両方をインスピレーションにしたという。 菊地成孔に音楽理論の師事を受け、非常に豊かで成熟されたサウンド・プロデューシングはそれぞれの楽曲をこの上なく贅沢かつ魅力的で唯一のものへと昇華させ、その優しく温かく降り注ぐ音の波は多幸感に溢れている。 例えばM3「Mirror feat. Kiddish」、M6「Torus feat. Utae」、M8「Moon feat. Smany」、Bobby Bellwoodが参加するM9「A Thausand Nights」にはそうしたyuichi NAGAOのエッセンス、世界観が余す事無く反映されている。 ゲストヴォーカルとして、2016年にデビューEP「toi toi toi」とEP「Night Walk」またシングルをPURRE GOOHNレーベルよりリリースしPROGRESSIVE FOrMでは2016年11月リリースのLASTorder『Cherish』にも参加したUtae、分解系レコーズよりアルバムを発表しPROGRESSIVE FOrM作品でも幾度となくボーカリストとして参加するSmany、2015年より3枚のアルバムと2枚のミニアルバムをリリースするのと共に積極的なライブ活動でも注目を集める熊本在住1998年生まれの新世代アーティスト鶴田虎之介によるソロユニットNostola、2017年より活動を始め<クローゼットの中で曲を作って歌うトラックメーカー>として作詞/作曲/アレンジ/歌唱まで全てを1人でこなし初のEP『ロマンサー』を2018年4月にリリースした注目のKiddish、そしてマーヴィン・ゲイに影響を受けた歌唱スタイルでソロのほか田我流やZenLaRockなどにもフューチャーされているBobby Bellwood(by sauce81)が参加している。 アートワークは、シュルレアリスムを独自の解釈で表現するファッション性の高いポップなコラージュ&ビジュアル作品を創る人気のコラージュ作家Q-TAが担当。 『Oblivion』と名付けられた音の宝石は、聴く物の心の奥底にそっと寄り添い、心地良い記憶となる。本作はそのようなアルバムと言えよう。

Pure Paradise
Super Magic Hats
ロンドン育ち/メルボルン在住のミュージシャン兼プロデューサーRob Mastertonによるソロ・プロジェクト"Super Magic Hats"。 ポップなメロディーを主軸にノイズと実験性を織り交ぜたキッチュなサウンドを展開、一般的な楽器以外の物をも含めたサンプリングをベースに心地よい空間系エフェクトを施し複雑かつ綿密に構築し、聴き手の情感に寄り添う温かい楽曲をプロデュースしている。 これまでに、米シアトルのHush Hushレーベルよりアルバム『Separation』を2016年5月にリリース、4枚のEP『Daydram』(Hush Hush 2015)『Slowly』(Tanukineiri 2015)『Kumori』(Hush Hush 2014)『Super Magic Hats』(Self 2013)、また4枚のシングルをリリースする。 Super Magic Hatsの楽曲「Happy Jazz」と「Hangin'」がオーストラリアとメルボルンの大手ラジオ曲<Triple J>と<Triple R>で大きく取り上げられたことにより2011年にまずはメルボルンのシーンで注目されることになる。それが発端となり楽曲「Happy Jazz」はBleep.comの未契約トラックを集めた部門で4,000曲の中から最優秀を獲得、英BBCの<Radio 6>でもオンエアーされさらに高い評価を得ることとなり、エレクトロニックのニューカマーを収録したBleepのコンピレーションにも収録される。 同年9月からライブ・パフォーマンスも開始、その後シドニー出身のインディー/ダンス・バンドRÜFÜS(RÜFÜS DU SOL)、Warner MusicオーストラリアのアーティストThe Kite String Tangle、米Ghostly InternationalのShigetoらのツアーをサポート・アクトとしてオーストラリアの有名な会場で数多い公演を行う。 2017年3月、2ndアルバム『Wish』をPROGRESSIVE FOrMよりリリース、7月には青山Cay、Dommune、Circus大阪などで来日公演を行い、その際に受けたインタビューが8月31日にele-kingから発刊された《初音ミク10周年ーボーカロイド音楽の深化と拡張》に掲載され、また2018年3月に同じくele-kingから発刊された《ボーカロイド音楽の世界 2017》では『Wish』がレビュー掲載される。 そして2018年12月、より音楽の深さと叙情性を纏わせた秀逸な3rdアルバム『Pure Paradise』をリリースする。


Pure Paradise(24bit/96kHz)
Super Magic Hats
ロンドン育ち/メルボルン在住のミュージシャン兼プロデューサーRob Mastertonによるソロ・プロジェクト"Super Magic Hats"。 ポップなメロディーを主軸にノイズと実験性を織り交ぜたキッチュなサウンドを展開、一般的な楽器以外の物をも含めたサンプリングをベースに心地よい空間系エフェクトを施し複雑かつ綿密に構築し、聴き手の情感に寄り添う温かい楽曲をプロデュースしている。 これまでに、米シアトルのHush Hushレーベルよりアルバム『Separation』を2016年5月にリリース、4枚のEP『Daydram』(Hush Hush 2015)『Slowly』(Tanukineiri 2015)『Kumori』(Hush Hush 2014)『Super Magic Hats』(Self 2013)、また4枚のシングルをリリースする。 Super Magic Hatsの楽曲「Happy Jazz」と「Hangin'」がオーストラリアとメルボルンの大手ラジオ曲<Triple J>と<Triple R>で大きく取り上げられたことにより2011年にまずはメルボルンのシーンで注目されることになる。それが発端となり楽曲「Happy Jazz」はBleep.comの未契約トラックを集めた部門で4,000曲の中から最優秀を獲得、英BBCの<Radio 6>でもオンエアーされさらに高い評価を得ることとなり、エレクトロニックのニューカマーを収録したBleepのコンピレーションにも収録される。 同年9月からライブ・パフォーマンスも開始、その後シドニー出身のインディー/ダンス・バンドRÜFÜS(RÜFÜS DU SOL)、Warner MusicオーストラリアのアーティストThe Kite String Tangle、米Ghostly InternationalのShigetoらのツアーをサポート・アクトとしてオーストラリアの有名な会場で数多い公演を行う。 2017年3月、2ndアルバム『Wish』をPROGRESSIVE FOrMよりリリース、7月には青山Cay、Dommune、Circus大阪などで来日公演を行い、その際に受けたインタビューが8月31日にele-kingから発刊された《初音ミク10周年ーボーカロイド音楽の深化と拡張》に掲載され、また2018年3月に同じくele-kingから発刊された《ボーカロイド音楽の世界 2017》では『Wish』がレビュー掲載される。 そして2018年12月、より音楽の深さと叙情性を纏わせた秀逸な3rdアルバム『Pure Paradise』をリリースする。

VEILS
VOQ
アニエス・べー(agnès b.)からも絶賛され、細野晴臣氏に「どこか放っておけない陽炎のような歌」とも評されたエレクトロニカ・バンド《オルガノラウンジ》のボーカルHiroshi Hondaによるソロ名義VOQ(ボック)、2018年4月に発表した1stアルバム『YONA』に続く待望の2ndアルバム『VEILS』。 前作『YONA』で聴かせた普遍的な美しいメロディーと独特なサウンドプロダクション、パーソナルかつ深い響きと思想を感じさせる音楽は、本作においても見事なまでに表現されています。 2ndアルバム『VEILS』には、VOQ活動開始から録りためてきた楽曲の中から新たなる10曲を収録。優しくはじまりを告げるM1「nova」、アンニュイでムーディーなM2「moltenon」、ピアノとボーカルによる真骨頂とも言えるM3「whoyouare」、不穏かつ意味深な空気感を漂わせるM4「qov」、VOQの秘めたポジティヴネスに聴き入るM5「grow glow」、アーティスト・永岡大輔氏の詩を気高く無国籍な楽曲に仕上げたM6「νν saicoro」、繊細な叙情性を感じさせるM7「fallon」とM8「longsleep」、ボーカル/ギター/リズムが織り成すクールさが魅力のM9「no-w-here」、そしてVOQ最初期の作曲であり、その方向性を決定づけた表題曲M10「veils」と、前作『YONA』に続く至高の楽曲群を形作っています。 オルガノラウンジ時代からキャリアを通じて活動を共にする映像作家・松本力氏とのコラボレーションによるMVも多数。 M1「nova」、M3「whoyouare」、M4「qov」、M5「grow glow」、M7「fallon」、M10「veils」を順次公開致します。 アートワークは松本力氏のドローイングを元に、アートディレクター・吉田ナオヤ氏が担当。 「音楽を美術にしたい。」VOQはそう語ります。 アートっぽい音楽でもなく、サウンドアートでもなく、「美術=ビジュアルアート」として鑑賞できる音楽を目指して。 それは音を見ようとする行為であり、音楽自体から越境しようとする試みかもしれません。 VOQが奏でる新たな表現の世界観を映す言葉と音の風景、その奥行きに連なる淡い大気の層「VEILS」。 聴く人のこころの深い場所にふと触れるような、不思議な魅力と美しさをたたえる楽曲群は必聴です。


VEILS(24bit/48kHz)
VOQ
アニエス・べー(agnès b.)からも絶賛され、細野晴臣氏に「どこか放っておけない陽炎のような歌」とも評されたエレクトロニカ・バンド《オルガノラウンジ》のボーカルHiroshi Hondaによるソロ名義VOQ(ボック)、2018年4月に発表した1stアルバム『YONA』に続く待望の2ndアルバム『VEILS』。 前作『YONA』で聴かせた普遍的な美しいメロディーと独特なサウンドプロダクション、パーソナルかつ深い響きと思想を感じさせる音楽は、本作においても見事なまでに表現されています。 2ndアルバム『VEILS』には、VOQ活動開始から録りためてきた楽曲の中から新たなる10曲を収録。優しくはじまりを告げるM1「nova」、アンニュイでムーディーなM2「moltenon」、ピアノとボーカルによる真骨頂とも言えるM3「whoyouare」、不穏かつ意味深な空気感を漂わせるM4「qov」、VOQの秘めたポジティヴネスに聴き入るM5「grow glow」、アーティスト・永岡大輔氏の詩を気高く無国籍な楽曲に仕上げたM6「νν saicoro」、繊細な叙情性を感じさせるM7「fallon」とM8「longsleep」、ボーカル/ギター/リズムが織り成すクールさが魅力のM9「no-w-here」、そしてVOQ最初期の作曲であり、その方向性を決定づけた表題曲M10「veils」と、前作『YONA』に続く至高の楽曲群を形作っています。 オルガノラウンジ時代からキャリアを通じて活動を共にする映像作家・松本力氏とのコラボレーションによるMVも多数。 M1「nova」、M3「whoyouare」、M4「qov」、M5「grow glow」、M7「fallon」、M10「veils」を順次公開致します。 アートワークは松本力氏のドローイングを元に、アートディレクター・吉田ナオヤ氏が担当。 「音楽を美術にしたい。」VOQはそう語ります。 アートっぽい音楽でもなく、サウンドアートでもなく、「美術=ビジュアルアート」として鑑賞できる音楽を目指して。 それは音を見ようとする行為であり、音楽自体から越境しようとする試みかもしれません。 VOQが奏でる新たな表現の世界観を映す言葉と音の風景、その奥行きに連なる淡い大気の層「VEILS」。 聴く人のこころの深い場所にふと触れるような、不思議な魅力と美しさをたたえる楽曲群は必聴です。

Elevated Petal
Fugenn & The White Elephants
【Fugenn & The White Elephants 復活!!!】 2011年の1st『an4rm』で彗星の如く現れ、2012年にエレクトロニカ~エレクトロニックサウンド史に燦然と輝く名盤中の名盤である2nd『Prays』を発表、初期音源集のリリースを挟み、2013年の4thアルバム『B A BEACON』でFugenn & The White Elephantsの名を確固たるものとしたShuji Saitoによるプロジェクト、5年の歳月を経て創出された本作は【Fugenn & The White Elephants 復活!!!】の狼煙を高らかな宣言するに相応しいエンジン全開な至高の作品となっている。 メランコリックビーツと称された他の追随を許さない独自のビート&きらびやかなサウンドはあらゆるものを包み込み、あらゆる者を別世界に導くかのような神秘性に満ち溢れ、それはまるで神の降臨の如き神々しさを纏う一筋の光のような音世界となってそっとあなたの道しるべとなるだろう。 オープニングの「Mother Meteorite」で幕を開ける本作は、Fugenn & The White Elephants節全開なタイトル曲「Elevated Petal」、非常に高い評価を得たアルバム『don't watch the sun』を2017年9月にリリースしたShin WadaとのユニットiLUのボーカリストKUROをフィーチャンリングした「State Of Mind」を経て、再び躍動と叙情感溢れるメランコリックビーツたる「Eternal Earth」へと繋がる。 クールなRapをフィーチャーした「Migratory Birds」、Fugenn & The White Elephants真骨頂なハイトランス感とゴシック感が交差する「Running Lamp」、様々な情景と共に高速移動するかのような「Flowing Debris」、女性ヴォイスをフィーチャーしたオーセンティックなダンスビーツ「Ran Away」、ピアノとシンセが多彩な香りを紡ぐ「To Rose」、本作における神秘性を体現したかのような激しいなダウンテンポ「Furattorain」へと航海し、Rapと女性ヴォイスが主導する世界観がこの上ない極上なビーツと絡むエンディングの「When Sunflowers Bloom」へと昇華される。 名は体を表すと言うが、Fugenn & The White Elephantsは昨今のエレクトロニカ~エレクトロニックサウンドでは希少価値となった《そのサウンドを聴いただけで本人の音と分かる確固たる強烈なオリジナリティーを持つアーティスト》である。 この『Elevated Petal』を聴くと改めてそのように感じざるを得ない唯一無二な世界が広がっている。


Elevated Petal(24bit/48kHz)
Fugenn & The White Elephants
【Fugenn & The White Elephants 復活!!!】 2011年の1st『an4rm』で彗星の如く現れ、2012年にエレクトロニカ~エレクトロニックサウンド史に燦然と輝く名盤中の名盤である2nd『Prays』を発表、初期音源集のリリースを挟み、2013年の4thアルバム『B A BEACON』でFugenn & The White Elephantsの名を確固たるものとしたShuji Saitoによるプロジェクト、5年の歳月を経て創出された本作は【Fugenn & The White Elephants 復活!!!】の狼煙を高らかな宣言するに相応しいエンジン全開な至高の作品となっている。 メランコリックビーツと称された他の追随を許さない独自のビート&きらびやかなサウンドはあらゆるものを包み込み、あらゆる者を別世界に導くかのような神秘性に満ち溢れ、それはまるで神の降臨の如き神々しさを纏う一筋の光のような音世界となってそっとあなたの道しるべとなるだろう。 オープニングの「Mother Meteorite」で幕を開ける本作は、Fugenn & The White Elephants節全開なタイトル曲「Elevated Petal」、非常に高い評価を得たアルバム『don't watch the sun』を2017年9月にリリースしたShin WadaとのユニットiLUのボーカリストKUROをフィーチャンリングした「State Of Mind」を経て、再び躍動と叙情感溢れるメランコリックビーツたる「Eternal Earth」へと繋がる。 クールなRapをフィーチャーした「Migratory Birds」、Fugenn & The White Elephants真骨頂なハイトランス感とゴシック感が交差する「Running Lamp」、様々な情景と共に高速移動するかのような「Flowing Debris」、女性ヴォイスをフィーチャーしたオーセンティックなダンスビーツ「Ran Away」、ピアノとシンセが多彩な香りを紡ぐ「To Rose」、本作における神秘性を体現したかのような激しいなダウンテンポ「Furattorain」へと航海し、Rapと女性ヴォイスが主導する世界観がこの上ない極上なビーツと絡むエンディングの「When Sunflowers Bloom」へと昇華される。 名は体を表すと言うが、Fugenn & The White Elephantsは昨今のエレクトロニカ~エレクトロニックサウンドでは希少価値となった《そのサウンドを聴いただけで本人の音と分かる確固たる強烈なオリジナリティーを持つアーティスト》である。 この『Elevated Petal』を聴くと改めてそのように感じざるを得ない唯一無二な世界が広がっている。


Heart Sky Door(24bit/48kHz)
Shingo Mimura
神戸を拠点にプロデュース/作・編曲/ベース・ピアノ演奏/音楽監督などマルチな才能で比類なき世界観を描き続けてきた音楽家・ミムラシンゴ、本作はその集大成であり自身名義としては初となる荘厳なるフルアルバム。 混沌とした世界における希望と光や、誰しもが心の奥底に持つ純粋で無垢で絶対に立ち入る事の出来ない神聖な魂を楽曲に込めて描いたという本作において、印象的なメロディとスケールの大きなアレンジによる映像的な描写の楽曲制作を特徴する作者の表現力は、唯一無二の圧倒的な存在感として我々リスナーの耳へと真の音を届けてくれる。それはまるで星が生まれる瞬間であったり、生命が誕生する瞬間であったり、かけがえのない時間の贈り物とでも言うべき至高の喜びに満ち溢れているかのようだ。 ピアノ、ベース、カリンバ、ガットギター、バイオリン、ビオラ、チェロをはじめとした多彩な楽器や声、ノイズ、生活の中にある音や自然の音、それぞれの音の質感、またアレンジ手法を組み合わせる事でより細かで複雑な心理的背景を描き命を吹き込まれた10の魂は、時に夢心地であったり、時にエキゾチックであったり、時に妖艶であったり、時に大きな悲しみを感じたりと、全編に渡り成熟した心洗われる音の結晶となって我々に語りかけてくる。 全曲の日本語タイトルをシンガーで作詞家の高山奈帆子(a.k.a. Carneiro)が担当、そして翻訳家の立花陽一郎とAlison Wattsが日本語の雰囲気や音楽のニュアンスを深く汲み取って英訳した。


a day in the girls life(24bit/48kHz)
guitarsisyo
ポップかつ情景感溢れるセンチメンタルなギターミュージック。 2010年より活動を続けメランコリックなギターを中心に情感を彩るサウンドをプロデュースするミュージシャンguitarsisyo、『a day in the girls life』と名付けられた本作は、2016年にリリースした4thアルバム『gift to her』以来2年振りとなる待望の5thアルバム! 実験的に反復させた味わい深いアコースティックギターとピアノに様々な音をサンプリングし構築する制作手法や、綺羅びやかで生き生きしとした美しくメロディアスな世界観を創りだす作品の方向性に加え、本作においては様々なドラムサンプルが良質なスパイスとしてより楽曲の魅力を高めているのが特徴である。 力強いブレイクから始まりオープニングを飾る「truth」はそうしたguitarsisyoサウンドの原点とも呼べる郷愁感溢れるマイナー進行が耽美な至高のインストと言える。 また対照的にM8「grand」は暖かみや優しさといった側面にフォーカスされた琥珀色の夕陽を見るかのようなチューンである。 そして本作における最もエポックメーキングなトライは、非常に高い評価を得たアルバム『don't watch the sun』を2017年9月にリリースしたShin WadaとのユニットiLUのボーカリストKUROを起用したポイントにある。 M3「on that hill」はギターとブレイクを中心としたクールなトラックにKUROのボーカルとラップが交差するアンセム的なナンバー、クールなブレイクとKUROの特徴的なラジオボイスで始まるM7「redo」は官能的とも呼べるマイナー進行とKUROの表現力溢れたボーカルが絡み合う本アルバムのハイライトの1つ言える。『a day in the girls life』にちりばめられた11の章は様々な世界観を持ちながら大いなる旅をするストーリーである。


homebody(24bit/48kHz)
ninomiya tatsuki
今年1月にボーカリストYikiiとのユニットanemoneとして同名タイトルの処女作をリリースしたコンポーザーninomiya tatsuki、ブレイクとサンプリングにスポットをあて紡がれた本作は名盤の仲間入り間違いなしとも言える程の内容に結実した秀逸・必聴のフルアルバム! リスニングに重きを置きつつ制作されたという本作はあらゆる情景に寄り添う究極のBGMとして機能するが、なによりも出来上がった至高とも言うべき各曲のプロデュースセンスには脱帽のひと言。そこにはスペイシーなローズや優しいピアノ、ジャジーなホーンやブルージーなギターの音色などが様々な彩りを飾っているが、それらが極上なロービートのブレイクビーツにより一段も二段も高い精度として感動すら覚える見事な出来映えとして昇華されている。 90年代初期のヒップホップを彷彿とさせるジャジーなサンプルがクールなM1「bleep」やM3「cigar」、女性ボーカルがとても魅惑的なM2「no fool」とM4「santalum」、海岸線の美しいサンセットを思い起こさせるかのM7「yellow」とアルバムタイトル曲のM8「homebody」、映画音楽を想起させるようなM9「boring」とエンディングを飾るM12「regret」をはじめ、収録全12曲全てに一切の妥協なし、外れなしの作品となっている。 Next Nujabesとも言うべき次世代の煌びやか才能に今後ますますの注目が集まることであろう。

homebody
ninomiya tatsuki
今年1月にボーカリストYikiiとのユニットanemoneとして同名タイトルの処女作をリリースしたコンポーザーninomiya tatsuki、ブレイクとサンプリングにスポットをあて紡がれた本作は名盤の仲間入り間違いなしとも言える程の内容に結実した秀逸・必聴のフルアルバム! リスニングに重きを置きつつ制作されたという本作はあらゆる情景に寄り添う究極のBGMとして機能するが、なによりも出来上がった至高とも言うべき各曲のプロデュースセンスには脱帽のひと言。そこにはスペイシーなローズや優しいピアノ、ジャジーなホーンやブルージーなギターの音色などが様々な彩りを飾っているが、それらが極上なロービートのブレイクビーツにより一段も二段も高い精度として感動すら覚える見事な出来映えとして昇華されている。 90年代初期のヒップホップを彷彿とさせるジャジーなサンプルがクールなM1「bleep」やM3「cigar」、女性ボーカルがとても魅惑的なM2「no fool」とM4「santalum」、海岸線の美しいサンセットを思い起こさせるかのM7「yellow」とアルバムタイトル曲のM8「homebody」、映画音楽を想起させるようなM9「boring」とエンディングを飾るM12「regret」をはじめ、収録全12曲全てに一切の妥協なし、外れなしの作品となっている。 Next Nujabesとも言うべき次世代の煌びやか才能に今後ますますの注目が集まることであろう。


Head Towards The Horizon Of Sandy Sea
Kita Kouhei
京都を拠点にパーカッショニストとして確固たる地位を築く評価の高いサウンド・アーティスト北 航平、その待望となる4thアルバム『Head Towards The Horizon Of Sandy Sea』が完成! 前作『Imbalance Order And World』が<動>なら、本作は<静>。 アルバムタイトルでもあるM2を筆頭に、全体に流れる淡々と進み行く航海には静かに秘めた熱量を感じさせる。 これまでの持ち味である緻密でスリリングなリズム構築や心を揺さぶる悲しげな旋律はそのままに、今回は世界的にも非常にレアでとても美しい音色を奏でる楽器「アレイムビラ」(カリンバの一種)を更に全面的にフィーチャー、またアルバム全編通して、楽器、非楽器、環境音など、ほぼ生音で構築されており、空間を一変させる様なアンビエント的な優しさをも併せ持った音響芸術作品へと昇華させている。 またM8、M9は、60年代~70年代前半のジャズを彷彿とさせ、ゆったりとした心地良いグルーヴと寂寥感を感じさせる秀逸の出来映えである。 「今回は、自然の風景や環境音を含め普段意識しない空気や水のようにナチュラルに誰もが共存できる<日常の空気を豊かにする音楽>を紡ぎたい。かつ細部まで丁寧に作り込まれたアートを感じるものにしたかった。」という言葉の通り創られたのがタイトル曲でもある「Head Towards The Horizon Of The Sandy Sea/砂の海の水平線へ向かう」であり、まっすぐ水平線に向かって進んでいくという意思と世界観が表されたアルバムとして永遠に続く崇高な響きは特筆に値する。


Head Towards The Horizon Of Sandy Sea(24bit/48kHz)
Kita Kouhei
京都を拠点にパーカッショニストとして確固たる地位を築く評価の高いサウンド・アーティスト北 航平、その待望となる4thアルバム『Head Towards The Horizon Of Sandy Sea』が完成! 前作『Imbalance Order And World』が<動>なら、本作は<静>。 アルバムタイトルでもあるM2を筆頭に、全体に流れる淡々と進み行く航海には静かに秘めた熱量を感じさせる。 これまでの持ち味である緻密でスリリングなリズム構築や心を揺さぶる悲しげな旋律はそのままに、今回は世界的にも非常にレアでとても美しい音色を奏でる楽器「アレイムビラ」(カリンバの一種)を更に全面的にフィーチャー、またアルバム全編通して、楽器、非楽器、環境音など、ほぼ生音で構築されており、空間を一変させる様なアンビエント的な優しさをも併せ持った音響芸術作品へと昇華させている。 またM8、M9は、60年代~70年代前半のジャズを彷彿とさせ、ゆったりとした心地良いグルーヴと寂寥感を感じさせる秀逸の出来映えである。 「今回は、自然の風景や環境音を含め普段意識しない空気や水のようにナチュラルに誰もが共存できる<日常の空気を豊かにする音楽>を紡ぎたい。かつ細部まで丁寧に作り込まれたアートを感じるものにしたかった。」という言葉の通り創られたのがタイトル曲でもある「Head Towards The Horizon Of The Sandy Sea/砂の海の水平線へ向かう」であり、まっすぐ水平線に向かって進んでいくという意思と世界観が表されたアルバムとして永遠に続く崇高な響きは特筆に値する。


YONA
VOQ
電子音と生楽器と歌声によって紡ぎだされるその音楽が各方面で高い評価を得たエレクトロニカ・バンド《オルガノラウンジ》のボーカルHiroshi Hondaによるソロ名義VOQ(ボック)待望の1stアルバム。 細野晴臣氏に「どこか放っておけない陽炎のような歌」とも評された儚く繊細な歌声と独特な世界観を醸し出すサウンドは健在。 ソロとなり、よりパーソナルかつ深い響きと思想を感じさせる音楽へと昇華しています。「音楽を美術にしたい。」VOQはそう語ります。 アートっぽい音楽でもなく、サウンドアートでもなく、「美術=ビジュアルアート」として鑑賞できる音楽を目指して。 それは音を見ようとする行為であり、音楽自体から越境しようとする試みかもしれません。 本作には、VOQ活動開始から録りためてきた楽曲の中から11曲を収録。 美しいメロディーに乗せて歌われる日本語の歌詞と、独特のサウンドプロダクションから生み出される洗練さとオリジナリティー溢れるトラックが融合、あたかも新たな表現の世界観を映す愛おしい楽曲群として結実しています。 リードトラックであるM2「yona」、またM8「swanna」では映像作家・松本力氏と、M4「ĉielarko」ではクリエイティブユニットkvinaとMi amas TOHOKUとのコラボレーションによるミュージック・ビデオを公開。 アートワークは映像作家・松本力氏のアニメーション原画を元に、アートディレクター兼グラフィックデザイナーの服部一成氏が担当。 幻想と現世を行き来する狭間をポップなアプローチや詩的なテクスチャーで描いた淡い世界観は、聴く人の心に優しく降り注ぐだろう。


YONA(24bit/48kHz)
VOQ
電子音と生楽器と歌声によって紡ぎだされるその音楽が各方面で高い評価を得たエレクトロニカ・バンド《オルガノラウンジ》のボーカルHiroshi Hondaによるソロ名義VOQ(ボック)待望の1stアルバム。 細野晴臣氏に「どこか放っておけない陽炎のような歌」とも評された儚く繊細な歌声と独特な世界観を醸し出すサウンドは健在。 ソロとなり、よりパーソナルかつ深い響きと思想を感じさせる音楽へと昇華しています。「音楽を美術にしたい。」VOQはそう語ります。 アートっぽい音楽でもなく、サウンドアートでもなく、「美術=ビジュアルアート」として鑑賞できる音楽を目指して。 それは音を見ようとする行為であり、音楽自体から越境しようとする試みかもしれません。 本作には、VOQ活動開始から録りためてきた楽曲の中から11曲を収録。 美しいメロディーに乗せて歌われる日本語の歌詞と、独特のサウンドプロダクションから生み出される洗練さとオリジナリティー溢れるトラックが融合、あたかも新たな表現の世界観を映す愛おしい楽曲群として結実しています。 リードトラックであるM2「yona」、またM8「swanna」では映像作家・松本力氏と、M4「ĉielarko」ではクリエイティブユニットkvinaとMi amas TOHOKUとのコラボレーションによるミュージック・ビデオを公開。 アートワークは映像作家・松本力氏のアニメーション原画を元に、アートディレクター兼グラフィックデザイナーの服部一成氏が担当。 幻想と現世を行き来する狭間をポップなアプローチや詩的なテクスチャーで描いた淡い世界観は、聴く人の心に優しく降り注ぐだろう。


Made In Hope(24bit/48kHz)
House Of Tapes
音楽は生きる希望になり得る。2013年より7枚のアルバムと4枚のEPをネットレーベルでリリース、2017年にはSwamp Sounds名義でイギリスの音楽レーベルBearsuit Recoedsからスプリットアルバム『Swamp Sounds & Uncle Pops』を発表、叙情的なエレクトロニカからスリリングなビートミュージックまで変幻自在にエレクトロニックサウンドを操る名古屋在住の電子音楽家Yuuya Kunoのソロプロジェクト《House Of Tapes》、その8枚目となるフルアルバム『Made In Hope』は即ち<希望から作られた>というポジティブなタイトルが付けられた秀逸作! かねてよりネットレーベルTANUKINEIRI RECORDSから多くの作品を発表し続けてきたHouse Of Tapes、PROGRESSIVE FOrMから満を持して放つ本作はディープ・アンビエンス・ビーツとでも称すべき多彩な音響表現と巧みなビートメイキングからなるオリジナリティー感に溢れ、煌びやかなエレクトロ~エレクトロニカを基調にした美しくも感傷的な楽曲が並んでいる。 M1「Illminate」は満天の夜空から降る星のような彩りで、M3「Another Sky」は異国の青空を浮遊するような心地だ。 M4「Last December」では眩い光の恍惚に包まれる。 M6「Heart Leaf」は心温まる物語を読むような気持ちになり、M7「Other Side」では純粋でポップな力強さを感じることができる。 そのサウンドは例えばCaribou、Four Tet、Arca、Bibio、Mumといったアーティストを彷彿させる。 彼は純粋に音楽に希望を見出して生きてきた。 このアルバムは徹頭徹尾、音楽に命を救われたHouse Of Tapesの希望から作られている。 そして彼はこの作品が誰かの希望になることを願っている。


anemone(24bit/48kHz)
anemone
繊細で可憐なボーカルと不思議な世界へと誘うサウンドが新しい物語を創り出す。ninomiya tatsukiとYikiiによる日中デュオ《 anemone 》が描く悲しくも儚いパラレルワールド。 まるでどこまでも透き通った深い神秘の海の中を思わせるようなボーカルとトラック、その中に感じられる温かく懐かしい情景の数々。 本作はそのような琥珀の楽曲が綴る13の物語から成り立っています。 それぞれのストーリーには様々な感情と景色が夢物語のように展開され、至極のときとなって優しく人を包み込む。 それにしてもninoa tatsukiとYikiiが織り成す音楽は美しい、そう思わざにはいられない魅力たっぷりのアートがここにはあります。 本作ではリードトラックである3曲、M2「killing me softly」M5「insomnia」M10「夢うつつ」でミュージック・ビデオを公開。「この才能、この音楽に出会えて本当に良かった」と心より思えるようなアルバムとして結実しています。

External Reference
M-KODA
M-Kodaの6thアルバムは、エレクトロを基調に圧倒的な存在感を明示、名盤たるポテンシャルを秘めた最高作! 2011年からコンスタントに作品を発表、その秀逸なプロダクションから生まれる魅力的なトラックで着実な評価を得てきたM-Koda、エレクトロをキーワードによりポップに、より普遍性を兼ね備えた充実のアルバムが完成。『External Reference』と名付けられた本作では、これまでのエレクトロニカ的手法から踏み込み、より本能的に音楽の神髄にも迫ろうとする肉体感にも満ちており、それらは本作を代表するエレクトロ・ポップ・チューン「Eleven」、またボコーダー・ヴォーカルをフィーチャーしたアンセムとも呼べるべきM3「Other Than feat. Carl」やM5「I Need Run Ahead feat. Mon」において如実に表れている。 またミニマルアプローチなM4「Multiplex」、M6「Ms-Explorer」、M8「Acodrm」といった楽曲も出色の出来映えである。 マスタリングはアーティストとしても評価の高いKASHIWA Daisueが担当。 既にM-Kodaというアーティストに触れたことがあるリスナーも、これから触れるリスナーにも、是非この奥行きが深いサウンドを感じながら『External Reference』という濃密な世界観を堪能して欲しい。


External Reference(24bit/48kHz)
M-KODA
M-Kodaの6thアルバムは、エレクトロを基調に圧倒的な存在感を明示、名盤たるポテンシャルを秘めた最高作! 2011年からコンスタントに作品を発表、その秀逸なプロダクションから生まれる魅力的なトラックで着実な評価を得てきたM-Koda、エレクトロをキーワードによりポップに、より普遍性を兼ね備えた充実のアルバムが完成。『External Reference』と名付けられた本作では、これまでのエレクトロニカ的手法から踏み込み、より本能的に音楽の神髄にも迫ろうとする肉体感にも満ちており、それらは本作を代表するエレクトロ・ポップ・チューン「Eleven」、またボコーダー・ヴォーカルをフィーチャーしたアンセムとも呼べるべきM3「Other Than feat. Carl」やM5「I Need Run Ahead feat. Mon」において如実に表れている。 またミニマルアプローチなM4「Multiplex」、M6「Ms-Explorer」、M8「Acodrm」といった楽曲も出色の出来映えである。 マスタリングはアーティストとしても評価の高いKASHIWA Daisueが担当。 既にM-Kodaというアーティストに触れたことがあるリスナーも、これから触れるリスナーにも、是非この奥行きが深いサウンドを感じながら『External Reference』という濃密な世界観を堪能して欲しい。

Scene
Roll Room
ファンタジーとパッションが交差する先に行き着いた甘美な音のマジック。Yutaka Ebinaによるソロ・プロジェクトRoll Room、そのエモーショナルで秀逸なデビュー・アルバムが完成!その豊かなサウンドは電子音楽をルーツにポップスを経由し、歌心がありどこか情景をも感じさせる。時代とともに進化し新鮮な印象を与えてくれる多種多様なエレクトロニック・ミュージックから、ポストクラシカルといったサウンドをもルーツに、誰もが持つ原風景のような蒼さや、安心を与えてくれる歌心のあるメロディーから出来上がった楽曲が揃い、日常にある様々な空間を想像させてくれるようなアルバムに仕上がりました。TOKYO DESIGN WEEK 2014 ASIA AWARDSミュージック部門セミグランプリ受賞曲「Alive」で掴んだメロディーとアレンジ、音響構成がアルバム全体へと広がっています。ゲストボーカルには、音楽家集団『ンスティン』のリーダーCharlieが参加。またM7「Already」では自らボーカルをとった楽曲を披露している。アートワークはRoll Roomがアルバム制作時に撮り溜めていた風景写真を元にし、人気キャラクター「おしゅし」の生みの親・やばいちゃんが担当している。


Scene(24bit/48kHz)
Roll Room
ファンタジーとパッションが交差する先に行き着いた甘美な音のマジック。Yutaka Ebinaによるソロ・プロジェクトRoll Room、そのエモーショナルで秀逸なデビュー・アルバムが完成!その豊かなサウンドは電子音楽をルーツにポップスを経由し、歌心がありどこか情景をも感じさせる。時代とともに進化し新鮮な印象を与えてくれる多種多様なエレクトロニック・ミュージックから、ポストクラシカルといったサウンドをもルーツに、誰もが持つ原風景のような蒼さや、安心を与えてくれる歌心のあるメロディーから出来上がった楽曲が揃い、日常にある様々な空間を想像させてくれるようなアルバムに仕上がりました。TOKYO DESIGN WEEK 2014 ASIA AWARDSミュージック部門セミグランプリ受賞曲「Alive」で掴んだメロディーとアレンジ、音響構成がアルバム全体へと広がっています。ゲストボーカルには、音楽家集団『ンスティン』のリーダーCharlieが参加。またM7「Already」では自らボーカルをとった楽曲を披露している。アートワークはRoll Roomがアルバム制作時に撮り溜めていた風景写真を元にし、人気キャラクター「おしゅし」の生みの親・やばいちゃんが担当している。


0 0 0 0(24bit/48kHz)
abirdwhale
ロンドン在住の音楽家/オーディオビジュアルアーティスト/映画音楽家Kakinoki Masatoによるソロプロジェクト・abirdwhale(アバードウェイル)、その秀逸かつ刺激的なデビューアルバム『0000(ゼロゼロゼロゼロ)』が完成! 秩序とカオス、その間に存在する危ういバランスと変容過程への関心と共に制作されたという本作では、Carsten NicolaiやRyoji Ikedaらにイメージされる硬質だが肉体的でもあるグリッジやビートに触発された作品から、Massive AttackやPortisheadなどにイメージされるダウンビートのエクルペリメンタル(アート)ロックかつSSW的なボーカル曲までをabirdwhaleの手腕で見事に表現したサウンドプロデュースのセンスは特筆すべきクオリティーとして本作を確固たるものと昇華させている。 グリッジ系ではM1「Nest」M5「Insanity」M7「This Is the Code, This Is the Last Noise」が挙げられるが、それぞれにキーとなるヴォイスやコードワークがちりばめられているバランスにアーティスト独自のオリジナリティーを感じさせる。エクルペリメンタルなボーカル曲ではM2「I Never Know」M3「Body」M6「Boy on Bike」M8「Totally Remember」が挙げられるが、中でもM2とM6は素晴らしい出来である。 またエンディングとしてSSWなアプローチのM10「Time」M11「Good Day, Good Night」が添えられており、見事にアルバムを締め括っている。 マスタリングはKASHIWA Daisukeが担当。 アートワークは英ヨークシャー出身で高い評価を得る美術家Katya Lewisの作品。

don't watch the sun
iLU
キーボードプレイヤー/アンビエントアーティスト/DJという三つの顔を持ち幅広いリリースとライブ活動を行うShin Wadaと、多岐に渡るスタイルを経て繊細さと表現力を兼ね備えた唯一無二のボーカリストKUROによるユニットiLU、そのエレガントで秀逸な1stアルバムが完成!ポップで浮遊感溢れる気持ちの良いサウンド・プロデュースを中心に、疾走する高速ビートやダンス・ナンバーからダウン・テンポまで縦横無尽に展開されるリズムが溶け合った秀逸なトラック群をベースに、時にミニー・リパートンを思い起こさせるようなキュートさとソウルフルさを兼ね備えたKUROの可憐で力強い歌声が重なり、様々な情景をも思い起こさせる楽曲群は、彼等のサウンドのオリジナリティーを確固たるものとしている。心地良いピアノとローズがコードワークされたD'N'B調のビートにKUROのキュ-トな歌声が絡み合うオープニグ曲かつ本アルバムを代表する「one」、正統派なクラブ・トラックにKUROのソウルフルで太い歌声が唯一無二の世界観を創る「inside -time relapse mix-」、浮遊感溢れる気持ちの良いサウンドにKUROの優しいボーカルが絡み合う叙情的な「today」、Shin Wadaのプロデュース能力が如何なく発揮された流麗壮大かつ本アルバムで唯一のインスト曲「future notes」、KUROの繊細さがこの上なく表現力されたバラード調の「gone heart」をはじめ、全編に渡り細部まで丁寧にクリエートされた極上のアルバムに仕上がっている。今後要注目間違いなしの期待のユニットiLU、この名前は覚えておいた方がいい!


don't watch the sun(24bit/48kHz)
iLU
キーボードプレイヤー/アンビエントアーティスト/DJという三つの顔を持ち幅広いリリースとライブ活動を行うShin Wadaと、多岐に渡るスタイルを経て繊細さと表現力を兼ね備えた唯一無二のボーカリストKUROによるユニットiLU、そのエレガントで秀逸な1stアルバムが完成!ポップで浮遊感溢れる気持ちの良いサウンド・プロデュースを中心に、疾走する高速ビートやダンス・ナンバーからダウン・テンポまで縦横無尽に展開されるリズムが溶け合った秀逸なトラック群をベースに、時にミニー・リパートンを思い起こさせるようなキュートさとソウルフルさを兼ね備えたKUROの可憐で力強い歌声が重なり、様々な情景をも思い起こさせる楽曲群は、彼等のサウンドのオリジナリティーを確固たるものとしている。心地良いピアノとローズがコードワークされたD'N'B調のビートにKUROのキュ-トな歌声が絡み合うオープニグ曲かつ本アルバムを代表する「one」、正統派なクラブ・トラックにKUROのソウルフルで太い歌声が唯一無二の世界観を創る「inside -time relapse mix-」、浮遊感溢れる気持ちの良いサウンドにKUROの優しいボーカルが絡み合う叙情的な「today」、Shin Wadaのプロデュース能力が如何なく発揮された流麗壮大かつ本アルバムで唯一のインスト曲「future notes」、KUROの繊細さがこの上なく表現力されたバラード調の「gone heart」をはじめ、全編に渡り細部まで丁寧にクリエートされた極上のアルバムに仕上がっている。今後要注目間違いなしの期待のユニットiLU、この名前は覚えておいた方がいい!


nakaniwa(24bit/44.1kHz)
hoshiko yamane + duenn
本作『nakaniwa』は、ベルリン在住でヴァイオリニスト/作曲家、現タンジェリン・ドリームのメンバーHoshiko Yamaneと、福岡在住でカセット・レーベル〈duennlabel〉を主宰する日本有数のアンビエント・アーテイストduennによるコラボレーション・アルバムである。二人の邂逅は今から3~4年前ほど前に遡る。「dommuneでHoshikoYamaneの素晴らしいライブパフォーマンスを目にし」、duenn側から彼女にコンタクトを取ったのだ。意気投合した彼らは即座にファイル交換を開始。「ベルリン~福岡の間で無数のファイルのやり取りを経て、約2年越しで作品が完成」したという。 さらに本作には二人に加え、Akiko Kiyama、Taigen Kawabe、Maxwell Croyら、3人のアーティストがゲスト参加している。Akiko Kiyamaは、Ricardo Villalobosなどからも高く評価されている世界的なエレクトロニック・ミュージック・アーテイスト。彼女も以前からHoshiko Yamaneとduennらとリリース予定のないまま「音を足し、加工しながら制作した未発表作品のサウンド・ファイル」を制作していたのだが、本作にはその音源ファイルが使用された(3、5)。 Taigen Kawabeもサウンド・ファイルでの参加である。「彼がロンドンの大学でサウンドアートを学んでいた時にフィールド・レコーディングした音源を聴かせて貰ったところ、今回のプロジェクトの雰囲気に合いそうだと感じた」のが参加の理由だ(6、7)。 Maxwell Croyは、Maxwell CroySean McCannやMary Lattimoreとのコラボレーションでも知られる琴奏者。「バイオリン以外の楽器を取り入れてみたくなった」というduennが、共通の友人であるceler/Will longを通じてコンタクトを取ったという(8、9)。 これらのサウンドを丁寧に織り上げるかのように作曲/構成された本作は、弱音から壮大な音へと変化を遂げるダイナミックなアンビエントを展開している。全9曲、まるでロマン派のクラシック音楽のような音の波を描いているのだ。小さな音に耳を拓き、音の川にうごめく無数の音たちを顕微鏡的に聴くこと。そう、このアルバムには、ディープ・リスニングへと誘う音楽/音響が、ミクロコスモスのように生成している。聴き手をミクロ/マクロの音響空間へと誘うアンビエント・ミュージックである。 デンシノオト(音楽ライター)アートワークは、1992年に中国・四川で生まれで現在は中国とイギリスに在住、2014年にロンドンの大学で写真学の修士を取得しLCC/Photofusion賞を受賞、2015年には中国で最も評価の高い<Three Shadows Photography Award>でも受賞した女性写真家のxiaoyi chenが担当している。

nakaniwa
hoshiko yamane + duenn
本作『nakaniwa』は、ベルリン在住でヴァイオリニスト/作曲家、現タンジェリン・ドリームのメンバーHoshiko Yamaneと、福岡在住でカセット・レーベル〈duennlabel〉を主宰する日本有数のアンビエント・アーテイストduennによるコラボレーション・アルバムである。二人の邂逅は今から3~4年前ほど前に遡る。「dommuneでHoshikoYamaneの素晴らしいライブパフォーマンスを目にし」、duenn側から彼女にコンタクトを取ったのだ。意気投合した彼らは即座にファイル交換を開始。「ベルリン~福岡の間で無数のファイルのやり取りを経て、約2年越しで作品が完成」したという。 さらに本作には二人に加え、Akiko Kiyama、Taigen Kawabe、Maxwell Croyら、3人のアーティストがゲスト参加している。Akiko Kiyamaは、Ricardo Villalobosなどからも高く評価されている世界的なエレクトロニック・ミュージック・アーテイスト。彼女も以前からHoshiko Yamaneとduennらとリリース予定のないまま「音を足し、加工しながら制作した未発表作品のサウンド・ファイル」を制作していたのだが、本作にはその音源ファイルが使用された(3、5)。 Taigen Kawabeもサウンド・ファイルでの参加である。「彼がロンドンの大学でサウンドアートを学んでいた時にフィールド・レコーディングした音源を聴かせて貰ったところ、今回のプロジェクトの雰囲気に合いそうだと感じた」のが参加の理由だ(6、7)。 Maxwell Croyは、Maxwell CroySean McCannやMary Lattimoreとのコラボレーションでも知られる琴奏者。「バイオリン以外の楽器を取り入れてみたくなった」というduennが、共通の友人であるceler/Will longを通じてコンタクトを取ったという(8、9)。 これらのサウンドを丁寧に織り上げるかのように作曲/構成された本作は、弱音から壮大な音へと変化を遂げるダイナミックなアンビエントを展開している。全9曲、まるでロマン派のクラシック音楽のような音の波を描いているのだ。小さな音に耳を拓き、音の川にうごめく無数の音たちを顕微鏡的に聴くこと。そう、このアルバムには、ディープ・リスニングへと誘う音楽/音響が、ミクロコスモスのように生成している。聴き手をミクロ/マクロの音響空間へと誘うアンビエント・ミュージックである。 デンシノオト(音楽ライター)アートワークは、1992年に中国・四川で生まれで現在は中国とイギリスに在住、2014年にロンドンの大学で写真学の修士を取得しLCC/Photofusion賞を受賞、2015年には中国で最も評価の高い<Three Shadows Photography Award>でも受賞した女性写真家のxiaoyi chenが担当している。


all sheep sleep in yours(24bit/44.1kHz)
soejima takuma
アカデミズとノスタルジアが交差し奥深い世界観が広がるsoejima takuma待望の2ndアルバム。soejima takumaがSEを含む全音楽を担当し2017年2月にリリースされたところにょり氏のゲーム『からっぽのいえ』に収録されている「where i am」M6、及び同じくSEを含む全音楽を担当し2017年6月予定でリリースされる同氏の新ゲーム《あめのふるほし》に書き下ろした楽曲「artifical rain」M1も収録。ロングセールを続ける2015年10月リリースの1st『Bouquet』に続き、ピアノとストリングを中心に多くの楽器群とエレクトロニクスを配置し丁寧に作曲及びアレンジメントされた各曲は静寂と躍動を繰り返しながら、ディストピアをモチーフに世の有り様の一幕を描いたという『all sheep sleep in yours』というタイトルに帰結させている。ゲストとして、soejimaもメンバーであり透明感溢れるギターの反復フレーズを軸に多様をサウンドを構築するバンドSEA LEVEL(M2)、静かな中に秘めたエモーショナルな歌声を持つ女性シンガーソングライター香月(M3と4)、SEA LEVELのメンバー小貫誠がボーカルを取るM7、口寄せや時効国家のメンバーなどを経て現在はソロMCとしてのライヴなどを中心に活動するあゆ巫女(M8)、本作ではラップを披露した個展をはじめアートを中心に活動する桑園創(M9)、フルートやディジュリドゥなど自作楽器等の奏者であり詩的な高速ラップを得意とするMCでもある庭師/MC/笛奏者の線描(M10/フルート)、2016月にアイスランドでのフィールドレコーディングを織り交ぜたEP「unnoticed」をリリースしたkoji itoyama(M11)またアートワークは、福岡を拠点に人物画や風景画を中心に暗闇に浮かぶ光を描く現代美術の油絵画家として、国内外で高い評価を受け活躍する田中千智が担当。


Imbalance Order And World(24bit/48kHz)
北航平
京都を拠点に活動し類い稀な才能を持つ音楽家/打楽器奏者である北 航平、くるり岸田繁も推薦した前作を遥に凌ぐ待望の3rdアルバム『Imbalance Order And World』が完成!1stと2ndの叙情的なエレクトロニックサウンドをベースにしつつ、世界的にも非常にレアでとても美しい音色を奏でるアレイムビラ(カリンバの一種)を中心として数種類のスリットドラムなどの音階打楽器、ジャンベやウドゥドラムをはじめとした膨大なパーカッション群、ピアノやトイピアノなど様々な生楽器と肉声を取り入れ更なる独自のスタイルを探求した本作では、混沌としたリズムと美しいメロディーが調和をなした新たな世界観を確立、時間と空間を超越したかの如き比類なき充実した作品として帰結し、10年代後半を彩る傑作の1つとして語り継がれるであろう。特筆すべきM3「Ruins Of Prayer」、M7「The Gear Of Destiny」をはじめ、細やかな音の粒子が幾重にもうねりを生みながら1つの壮大な叙情詩として描かれた仕上がりに、多様なサウンドを請け負う音のプロフェッショナルとしての表現力が如何なく発揮されている。Ametsub、aus、mergrimといったメロディアスかつ流麗なサウンドのファンに大推薦!

inacagraphy+
satohyoh
果てしなく美しい調べがこだまする、素朴だからこそ力強さが共鳴する。秋田県在住、風景の音にアコースティックな音を添えサンプリング等の手法を交えて公開する「音メモ」シリーズがSoundCloudを通じて海外でも多くのファンを獲得するsatohyohによる音楽活動の出発点とも呼べる初音源集、本作は初となるCD流通作品であると共に、自身の歴史を物語る意欲作。ピアノやアコースティック楽器の音を中心に、味わい深いサンプルや豊かな景色の音を混ぜ合わせることで、田舎の景色や情緒溢れる日本の原風景に寄り添ったかのようなサウンドを表現、叙情的なピアノが導くM1「roof snow」M11「children grow up surely」、温かく印象的なボーカルによるM3「ame to asa」M4「sukimakaze to mikansei na uta」M10「tone」、アルバムの中でも際立つインストゥルメンタルM5「garden curtain」をはじめ、全てが優しさに包まれたような物語が描かれている。ゲストとして、ガールズバンド「スパンクル」で2010年にインディーズデビュー~HMVのキャンペーン「NEXT ROCK ON」で最優秀ルーキーに選出~現在は音楽ユニット「記憶のソーダ」にボーカルとして参加するわらべ歌と考古学を学んだボーカリスト橋本愛里がM4とM10で、シアトル生まれ/東京育ち~2006年よりピアノ弾き語りを始めパフォーマンス「いしまつしょーこ」とのユニット「tact」ジャズコーラスグループ「Harbie jeebies」即興演劇集団「TILT」パフォーマンス集団「Unreal Project」などに参加するボーカリストasakoがM3で歌唱しているほか、M3と4でロックバンド「AmeSol」のギターボーカル荻野雄輔、M4で「AmeSol」「rabuka」のベーシスト佐々木幸喜、同じくM4でsatohyohと不定型バンド「ukishizumi」以外にも多くのバンドに参加するドラマー山崎悠太らが参加。またアートワークは、白井良明(ムーンライダーズ)、坂本美雨、坂田学、ASA-CHNAGをはじめ様々なミュージシャンとライブペインティングセッションを行いつつ多くの展示や服飾ブランド提供、書籍装丁、CDジャケット、舞台美術など様々な「絵」のジャンルで活動をする絵描きの近藤康平が担当している。


inacagraphy+(24bit/44.1kHz)
satohyoh
果てしなく美しい調べがこだまする、素朴だからこそ力強さが共鳴する。秋田県在住、風景の音にアコースティックな音を添えサンプリング等の手法を交えて公開する「音メモ」シリーズがSoundCloudを通じて海外でも多くのファンを獲得するsatohyohによる音楽活動の出発点とも呼べる初音源集、本作は初となるCD流通作品であると共に、自身の歴史を物語る意欲作。ピアノやアコースティック楽器の音を中心に、味わい深いサンプルや豊かな景色の音を混ぜ合わせることで、田舎の景色や情緒溢れる日本の原風景に寄り添ったかのようなサウンドを表現、叙情的なピアノが導くM1「roof snow」M11「children grow up surely」、温かく印象的なボーカルによるM3「ame to asa」M4「sukimakaze to mikansei na uta」M10「tone」、アルバムの中でも際立つインストゥルメンタルM5「garden curtain」をはじめ、全てが優しさに包まれたような物語が描かれている。ゲストとして、ガールズバンド「スパンクル」で2010年にインディーズデビュー~HMVのキャンペーン「NEXT ROCK ON」で最優秀ルーキーに選出~現在は音楽ユニット「記憶のソーダ」にボーカルとして参加するわらべ歌と考古学を学んだボーカリスト橋本愛里がM4とM10で、シアトル生まれ/東京育ち~2006年よりピアノ弾き語りを始めパフォーマンス「いしまつしょーこ」とのユニット「tact」ジャズコーラスグループ「Harbie jeebies」即興演劇集団「TILT」パフォーマンス集団「Unreal Project」などに参加するボーカリストasakoがM3で歌唱しているほか、M3と4でロックバンド「AmeSol」のギターボーカル荻野雄輔、M4で「AmeSol」「rabuka」のベーシスト佐々木幸喜、同じくM4でsatohyohと不定型バンド「ukishizumi」以外にも多くのバンドに参加するドラマー山崎悠太らが参加。またアートワークは、白井良明(ムーンライダーズ)、坂本美雨、坂田学、ASA-CHNAGをはじめ様々なミュージシャンとライブペインティングセッションを行いつつ多くの展示や服飾ブランド提供、書籍装丁、CDジャケット、舞台美術など様々な「絵」のジャンルで活動をする絵描きの近藤康平が担当している。


Wish
Super Magic Hats
キッチュで聴き手の情感に寄り添う温かいサウンドを表現するロンドン育ち/メルボルン在住のミュージシャン兼プロデューサーRob Mastertonによるソロ・プロジェクト"Super Magic Hats"の2ndアルバム。ドリーム・ポップ・チルウェイヴといったイメージを軸に 一聴するとコケティシュかつスタイリュシュな印象を持つサウンドの中に、温かさ、楽しさ、懐かしさ、物悲しさといった都度の感情から想起される叙情性がより深い音楽性とともに瑞々しく帰結しており、90年代から脈々と受け継がれる良質なダウンテンポ~ブレイクビーツを踏襲した無駄のないプロダクションと相まい、制作に15ヶ月以上をかけたという本作を確かなものとしている。またロンドン~メルボルンなどで培ったであろう80年代以降の多様なサウンドがSuper Magic Hatsの手腕の中で見事に昇華されており、それが本作の世界観を広げ魅力的なものにしている。ゲストヴォーカルとして、シューゲイズロックポップユニットChelsea Terraceと併行してソロプロジェクトGrayNightlyとしても活動するMayumi、ロンドンとメルボルンを拠点に活動するボーカリスト/作曲家/プロデューサーRosaline Yuenが参加しているほか、M1/4/13でIA、M2でIrohaとIA、M6/7/8/11で初音ミクを起用、日本の音楽にとても詳しい彼が創り出す音楽 はあたかもウルリッヒ・シュナウス×ボーカロイドといった趣きとして感じ取れるかもしれない。マスタリングは、シアトルを拠点にユニットThe New Lawなどのアーティスト活動と併行してBreakpoint Mastering主宰するAdam Straneyが担当、またアートワークは、絵本や様々なアート作品のみならずイベントや個展でも活動中の人気イラストレーターIzumi Fontanaが担当する。