Deep & Dope♪ Fugenn & The White Elephantsとその盟友でありビートメイカーのToosonの2名によって2020年後半より始動した《Fugenn & Tooson》 その9枚目のアルバムは、郷愁と狂気が交差する都会の喧騒を描いたかのような世界観が印象的な秀逸作! 「Metropolis」「Capital Pain」という導入から入る本作の最初の聴き所は先ずはM3~M6の4曲の流れであろう。 迫り来る音の渦に木霊するボーカルが印象的なM3「Rivary」、浮遊館あるクールなビーツに滔々と紡がれるボーカルのM4「Pretense」、Fugennらしい叙情性も感じ取る事が出来るM5「Arcadia」、ピアノの旋律が美しいボーカルと絡むM6「Nothingness」とアルバムの前半を香り付ける。 そして後半はM8~M10に集約される。 ムーディーなイントロからオーセンティックな歌曲へと帰結するM8「Comfort」、ドープでクールなトラックに一瞬レゲエを彷彿されるボーカルが印象深いM9「Grieving」、ギターとボーカルやベースなどが渾然一体となって郷愁感を漂わせるM10「Daybreak」、そしてアルバム『AFTER URBANIZATION』はM11「Dive Into The City」で本ストーリーを閉じる。 「都会化された街のその後の華やかさと、同居する虚無や哀愁、ドラマを意図した」というAFTER URBANIZATION、是非その音世界を体感して欲しい。