TETRA RECORDS

愛すべき邪気のないアウトサイダーたちよ、永遠に──シャムキャッツ解散に寄せて

コラム

愛すべき邪気のないアウトサイダーたちよ、永遠に──シャムキャッツ解散に寄せて

2009年のデビュー以降、作品ごとにさまざまな音楽性に挑戦し、オルタナティヴ・ロックの可能性を探り続けたシャムキャッツが解散を発表した。昨年10周年を迎え、新木場スタジオコーストでのライヴを超満員のなか成功させ、さらなる活躍を期待する中での一報。彼らからの報告を受け、デビュー前からシャムキャッツの活動を見続けていた岡村詩野と、OTOTOY編集部鈴木によるコラムを掲載。ぜひ彼らが残したたくさんの名曲とともにお楽しみください。...…

シャムキャッツ、盟友・王舟と作り上げるカジュアルなポップ・ミュージック──新作『はなたば』配信開始

インタビュー

シャムキャッツ、盟友・王舟と作り上げるカジュアルなポップ・ミュージック──新作『はなたば』配信開始

2009年、1stアルバム『はしけ』でデビューを果たした、シャムキャッツ。今年活動10周年を迎え、そのソングライティングはさらに円熟味が出てきた彼ら。盟友、王舟を共同プロデューサーに迎えた新作『はなたば』では、歌詞、サウンド、歌、どこをとっても、まさに彼らの魅力でもある“遊び心”が存分に発揮されている。10年の活動を通して、彼らはどのように音楽と向き合ってきたのか。そのひとつの正解がこの作品には詰まっているのではないだろうか。ということで、今回はシャムキャッツを活動初期から知る音楽ライター、岡村詩野による、…

菅原慎一が語るアジアの音楽──韓国と台湾、現行シーンから生まれる音たち

インタビュー

菅原慎一が語るアジアの音楽──韓国と台湾、現行シーンから生まれる音たち

講師である岡村詩野の指導のもと、これまでにも様々なアジア音楽の魅力に迫ってきました。回を重ねるごとにアジア音楽の未知数な魅力の虜になっていった我々ですが、どうしても超えられない壁があります。それは実際に盛り上がる渦中にいないため、現地で活動をしているアーティストや音楽人から観たリアルなアジア音楽の魅力が知り得ないことです。そこで今回OTOTOYでは、アジアで積極的に活動を拡げているシャムキャッツの菅原慎一(Gt.)と大塚 智之(Ba.)をゲストにお呼びし、実際に現地で感じたシーンや魅力についてたっぷりとお伺…

【合評】シャムキャッツ、バラエティに富む軽やかなランドスケープ

レビュー

【合評】シャムキャッツ、バラエティに富む軽やかなランドスケープ

前作『Friends Again』では、“プレーン・ロック”を新機軸として、よりシンプルに削ぎ落とされたソングライティングを見せたシャムキャッツ。これまでもオルタナ・ロックやネオアコ、フォーク・ロックなどさまざまなエッセンスを取り入れてきた彼らだが、時にハウスやR&Bなどの影響も感じさせるバラエティに富んだ新作『Virgin Graffiti』をリリースした。OTOTOYではこの新作でシャムキャッツがなにを表現したかったのかを解き明かすために合評を掲載。さまざまな視点からこの作品を読み解きます。...…

いま聴くべきは、こいつらだ! ──2018年最初の、OTOTOYおすすめ10選

コラム

いま聴くべきは、こいつらだ! ──2018年最初の、OTOTOYおすすめ10選

昨年2017年も、CHAIやバレーボウイズ、台風クラブをはじめ、数多くのニュー・カマーが登場し、傑作を生み出すことでインディー・シーンを盛り上げていましたね。さて年は変わって2018年。今年はどんな音楽と出会うことができるのでしょうか?! 2018年に入り、2ヶ月が経とうとしているいま、今年にはいって、すでにリリースされたOTOTOY的おすすめ10選を掲載! 2018年のはじまりはこいつらから! それではいってみましょ〜!!...…

【REVIEW】Taiko Super Kicks、ミニマムに振り切る新アルバム

レビュー

【REVIEW】Taiko Super Kicks、ミニマムに振り切る新アルバム

2015年、限りなくおおらかなメロディーと軽やかな実験精神でインディ・ポップ・シーンにゆらめきをもたらした『Many Shapes』から約2年、Taiko Super Kicksが、待望の新作フル・アルバム『Fragment』をリリースした。新鮮さと懐かしさが混在する不思議なサウンドと、細やかで広がりのあるアンサンブル、どこまでもしなやかに拡張されていくTaiko Super Kicksの音楽はさらなる成長を遂げている。そんな彼らは今作をひっさげて台湾を含む6都市を回るツアーの開催が決定! OTOTOYでは…

ルーツに素直に向き合うこと──ポニーのヒサミツの2ndアルバムを1週間先行 & ハイレゾ独占配信

インタビュー

ルーツに素直に向き合うこと──ポニーのヒサミツの2ndアルバムを1週間先行 & ハイレゾ独占配信

1stアルバム『休日のレコード』がタワレコメンに選出、7インチ・シングル『羊を盗め』が〈カクバリズム〉からリリースされ話題を呼んだ、前田卓朗によるカントリー・ポップ・ソロ・ユニット、“ポニーのヒサミツ”が4年ぶりとなる2ndアルバム『The Peanut Vendors』をリリース! 今作はライヴ・メンバーとして共に活動してきた大塚智之(シャムキャッツ)らに加え、中川理沙(ザ・なつやすみバンド)と谷口雄(1983、あだち麗三郎クワルテッット)がゲスト参加。彼が敬愛するカントリーやポップスの世界観が色濃く反映…

シャムキャッツ新アルバム『Friends Again』を読み解く──〈岡村詩野音楽ライター講座〉よりクロス・レヴュー

レビュー

シャムキャッツ新アルバム『Friends Again』を読み解く──〈岡村詩野音楽ライター講座〉よりクロス・レヴュー

昨年、自主レーベル〈TETRA RECORDS〉を立ち上げ、バンド史上最高のアンセムとなった『マイガール』、バラエティ豊かな楽曲が並ぶ『君の町にも雨はふるのかい?』を立て続けにリリースしたシャムキャッツ。今回リリースされる『Friends Again』は、実に約3年3ヶ月ぶり、そして〈TETRA RECORDS〉立ち上げ以降、初のフル・アルバムとなった。前作『AFTER HOURS』リリース以降、様々な方法で表現をし、“新たなシャムキャッツ”を模索し続けていた彼ら。そんなシャムキャッツが満を持して世間に放つ…

京都の地下から世界中に響かせる声! 生き埋めレコーズ主催イベント<お~い2>

ライブレポート

京都の地下から世界中に響かせる声! 生き埋めレコーズ主催イベント<お~い2>

生き埋めレコーズ主催のイベント〈お〜い2〉が、12月17日(土)に京都メトロにて開催された。京都のインディー・シーンを牽引するTHE FULL TEENZを中心に、その音楽に共鳴したバンドたちが各地から集まり、好きな音楽をお互いにぶつけ合った<お~い2>。各々のバンドの音楽に対する思いをぶちまけ、壮絶なエネルギーを生み出していた今イベント。当日、現場にいた誰もが、音楽の持つ純粋さや、輝きを再認識した。以下では、当日のライヴ・レポートをお送りする。...…

シャムキャッツ、1年5ヶ月ぶりとなる待望のオリジナル作品『マイガール』をハイレゾ配信&インタヴュー掲載

インタビュー

シャムキャッツ、1年5ヶ月ぶりとなる待望のオリジナル作品『マイガール』をハイレゾ配信&インタヴュー掲載

シャムキャッツが、1年5ヶ月ぶりとなるオリジナル作品『マイガール』を自ら立ち上げたレーベルTETRA RECORDSよりリリースした。アルバム『AFTER HOURS』からEP『TAKE CARE』を通じ、日常に潜む様々な感情の機微や風景が映しだされた人懐こいロック・ミュージックを完成させた彼らによるラブ・ソング「マイガール」。サウンドクラウドへの期間限定アップ以来音源化が待たれていた幻の人気チューン「お早よう」。歪んだギター・サウンドとシャープなビートがイナセなクランキーでパンクな面が炸裂したロック・チュ…

日本の新しいポップ・シーンを切り拓く“新世代バンド”特集

コラム

日本の新しいポップ・シーンを切り拓く“新世代バンド”特集

今、日本のインディー・シーンがおもしろいことになっている。独自の視点で都市生活における心の機微を綴った歌詞とサウンドスケープで最先端ポップスを奏でるYogee New Wavesや、80年代やリアルタイムのUSインディーを取り込んだドリーミー&アンビエントな音像が海外でも話題のThe fin.。彼らに続く“新世代バンド”が、デジタルとアナログレコード双方からのアプローチや海外アクトとの共演、ファッションブランドとのコラボ等々、ボーダーレスな活動を通しつつ驚くべきスピードで頭角を現しているのだ。...…

ROSE RECORDSから曽我部恵一&Hi,how are you?の2作品リリース

インタビュー

ROSE RECORDSから曽我部恵一&Hi,how are you?の2作品リリース

クリスマス・イヴに曽我部恵一が主宰するインディ・レーベルROSE RECORDSから2作品、届きました。一作は曽我部自身のフル・アルバム。2014年冬のある一夜で曽我部がつくりあげた弾き語り作品『My Friend Keiichi』。何とも幻想的で、どこか懐かしく、どうにもメロウで、不思議な魅力に満ちあふれた11の楽曲。真夜中の息づかい、温かく包み込むギターの音色、そして、どこかに感情を置いてきてしまったかのような曽我部の透明な歌声。今回もOTOTOYはハイレゾ音源で配信しています。その生々しさ、ぜひともハ…

シャムキャッツ『渚』配信開始!! 夏目知幸、菅原慎一(シャムキャッツ)×古里おさむ(umineco sounds)鼎談

インタビュー

シャムキャッツ『渚』配信開始!! 夏目知幸、菅原慎一(シャムキャッツ)×古里おさむ(umineco sounds)鼎談

シャムキャッツの新曲「渚」を聞いて、変わったと思った。「ねじ曲がった」音楽は大好きだが、わざと「ねじ曲げている」音楽は好きではない。来日しているジャド・フェアのように、自然に「ねじ曲がる」人は、真っすぐに歌っても、何故か「ねじ曲がってしまう」ものだ。彼らの前作からは、どうしても生み出した楽曲を「ねじ曲げている」感がぬぐえなかった。けれど、この「渚」はどうだ! 夏目知幸の生み出した楽曲を、真っすぐにシンプルにアレンジしている。バンド・アレンジのおかげで、夏目が書く楽曲の素晴らしさに気づくことが出来た。...…

Hi,how are you? 大好評の1stアルバムからわずか半年、早くも2ndアルバムをリリース

インタビュー

Hi,how are you? 大好評の1stアルバムからわずか半年、早くも2ndアルバムをリリース

ギターと鍵盤。シンプルなポップ・サウンドながらも絶妙な抜け感がクセになる京都の2人組、Hi,how are you?。彼らが今年2月にROSE RECORDSからデビューして半年、早くもセカンド・アルバムが到着しました。その中身はトラックリストだけでも一目瞭然。お盆を過ぎたこの季節には妙に染み渡る夏の記憶が詰め込まれています。そのなかにはVIDEOTAPEMUSICとのスプリット7inch限定シングル『熱海へ行くつもりじゃなかった』で話題を呼んだ「熱海」も収録。憎いことにOTOTOY限定のボーナストラックと…

シャムキャッツ、待望のニュー・アルバム『AFTER HOURS』をリリース!

レビュー

シャムキャッツ、待望のニュー・アルバム『AFTER HOURS』をリリース!

2007年頃から活動開始。ゆるい佇まいとローファイなギターロック・サウンドでひときわ輝きを放ち、東京のインディ・シーンを牽引する存在であるシャムキャッツ。今回リリースとなる3rdアルバム『AFTER HOURS』は“シャムキャッツらしさ”を残しながらも、スタイリッシュな変貌を遂げた意欲作! レコーディング~ミキシング・エンジニアには在日ファンクなどを手掛ける柏井日向、マスタリング・エンジニアにはゆらゆら帝国などを手掛けた中村宗一郎を迎え、強力布陣で制作されたこの一枚。シャムキャッツの勢いは増すばかり!...…

Hi, how are you? ROSE RECORDSから待望の1stアルバムをリリース!

インタビュー

Hi, how are you? ROSE RECORDSから待望の1stアルバムをリリース!

''Hi, how are you? / ?LDK''''【配信価格】'' WAV、mp3ともに 単曲 150円 / まとめ価格 1,200円【収録曲】1. 僕の部屋においでよ2. 台風クラブ3. 6時と7時4. 空気人形5. ちかげ君6. 近鉄7. HOMECOMING8. ビデオインアメリカ9. バンホーテン10. ?LDK11. 追伸6号「ホッカイロを持ったホフディラン」と、彼らのことを称しているのだけど、今日は雪が降っていることもあって、アルバムのぬくさ加減が心地良い。京都の大学生がやっているバンド…

シャムキャッツ『たからじま』インタビュ―

インタビュー

シャムキャッツ『たからじま』インタビュ―

昆虫キッズやceroと共に、東京のインディ・シーンを引っ張ってきた4人組バンド・シャムキャッツが、約3年半ぶり2枚目となるフル・アルバム『たからじま』をリリース。昨年発売のミニ・アルバム『GUM』に引き続き古里おさむ(uminecosounds)がプロデュース、小田島等がアートディレクションを担当。今作新たにマスタリングに益子樹(ROVO)、エンジニアに柏井日向を迎え、P-Vine Recordsからリリース! これまでレーベルに入ること、すなわち外部の人が関わることを拒んでいた彼らが、何故レーベルからリリ…

イントロで「おっしゃ! きた!」ってなるようなフェス・アンセム10曲

その他

イントロで「おっしゃ! きた!」ってなるようなフェス・アンセム10曲

やっぱ、フェスっていいよね。そこら中で幸せが炸裂しまくっている感じが素晴らしいよね。ハイネケンなんか飲んじゃってさ。そんで、フェスでいちばん幸せが凝縮されている時間を考えたんだけど、それって、みんな知ってる超あがる曲のイントロが始まった瞬間なんじゃないかと思うんだよね。普段かぶらないような帽子とかかぶっちゃって、ゆらゆらしているところに、あの曲が鳴り始めた瞬間。「おっしゃ! きた!」ってなるよね。ちょっとヤバいよね。ライヴ・ハウスとかクラブ、ヘッドフォンとかスピーカーから流れだした時とはまた違う。ちょっと疲…

シャムキャッツ 『はしけ』インタビュー

インタビュー

シャムキャッツ 『はしけ』インタビュー

彼らの音楽はとっても、ゆるい... 飛び跳ねたくなるような曲も、とろりと甘い声の曲も、遊び心満載の曲も、どれも...『新世代ゆるゆるオルタナティブ・レボリューション!』でも、ついつい歌詞に共感してうるっとしてしまう。年齢が近いからかな?彼らは、10代後半から20代の人の心を打ち抜く力を確実に備えている。...…

シャムキャッツ×BOSSSTON CRUIZING MANIA対談

インタビュー

シャムキャッツ×BOSSSTON CRUIZING MANIA対談

11月23日、BOSSSTON CRUIZING MANIAとシャムキャッツが新譜をリリースする。BOSSSTON CRUIZING MANIAはダークなノーウェーブ・ダブが堪能できる7年ぶりのフル・アルバム『Loaded,Lowdead,Rawdead』。シャムキャッツはアジアン・サイケなムード漂うミニ・アルバム『GUM』。両バンドからそれぞれフロント・マンにご登場いただき、新譜のことから曲作りのモチベーション、シンパシーを感じる部分、震災前後のことまで、たっぷり話を聞いた。こういう企画の場で対談するのは…

今、東京インディー・シーンで起こっていること

コラム

今、東京インディー・シーンで起こっていること

大都会東京。下北沢、渋谷、高円寺、吉祥寺、代官山、秋葉原、小岩... と、都内には実に多くのライブ・ハウスが点在するが、今インディー・シーンで一際目立っているのが新宿。20代前半の次世代ミュージシャンらが、ライブ・ハウス新宿MotionやMARZを中心に切磋琢磨し、新たな音楽、新たな熱狂を生み出している。今回は『TOKYO NEW WAVE 2010』、フリー・サンプラー『Next Music from TOKYO!!!』という2つの音源を中心に、そんなシーンのど真ん中にいるバンド達を紹介しよう。...…

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