今こそインディーがおもしろい! YogeeやThe fin.に続き日本の新しいポップ・シーンを切り拓く“新世代バンド”を見逃すな!!

今、日本のインディー・シーンがおもしろいことになっている。独自の視点で都市生活における心の機微を綴った歌詞とサウンドスケープで最先端ポップスを奏でるYogee New Wavesや、80年代やリアルタイムのUSインディーを取り込んだドリーミー&アンビエントな音像が海外でも話題のThe fin.。彼らに続く“新世代バンド”が、デジタルとアナログレコード双方からのアプローチや海外アクトとの共演、ファッションブランドとのコラボ等々、ボーダーレスな活動を通しつつ驚くべきスピードで頭角を現しているのだ。

そこで今回はシティ・ポップやニュー・ウェーブをはじめとする多様な音楽を昇華し、近い将来日本のポップ・シーンを担うに違いない注目バンドを特集。いずれも“インディペンデント”という舞台でそれぞれのスタイルを貫き、周囲を巻き込んでいく魅力と地力を持つワンアンドオンリーなバンドばかりである。今まさにシーンを賑わせている、彼らの動向を見逃すべからず!!

文 : 山田百合子

YOUR ROMANCE

ニュー・ロマンティック&パーティー・サウンドを奏でる実力派テン世代バンド!

この眩すぎるハッピー&クールな音楽は一体何だろう! YOUR ROMANCEは結成わずか1年にしてNiw! Recordsから7inchレコードをリリース、The Elwinsの来日ツアー参加、“音楽×ファッション×カルチャー”がコンセプトのHMVコンピ盤でDr.Martens、フォトグラファー小林光大とコラボレートするなど、多ジャンルで活躍する気鋭の若手バンド。UKポップ、テクノ、オルタナにニュー・ロマンティック…、80~90年代中心の様々なジャンルを経由して生まれたキラめくパーティー・サウンドで話題を呼んでいる。またYOUR ROMANCE の大きな魅力の1つはライヴ。Inui(Vo / Gt)とShinji(Vo / Syn)がステージの最前に並び、ポップなラブソングから社会へのアンチテーゼまで全く違った世界観を交互に披露しグイグイと観客を引き込んでいくスタイルに、自然と “新世代”という言葉が浮かぶ。音そのものがキラキラと光って見えるような極上のひとときに「どうぞ身を委ねて」と言わんばかりの堂々たるパフォーマンスには、もはや貫禄すら感じるほど。音源はもちろん、彼らの本領を体感できるステージも、ぜひ生で味わってみてほしい!

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2015年4月リリースの配信限定シングル、OTOTOYでもついに配信開始!

レーベル Littleize records  発売日 2015/04/08

※ 曲名をクリックすると試聴できます。

※全曲45秒視聴可能。ご購入はこちら


YOUR ROMANCE / You're In Love As Everyone's Replica(Chillin' Outta Studio Session #1)

never young beach

何気ない幸せに満ちた、最高に楽しくて踊れる音楽! これぞ新時代のポップス

never young beachの楽曲を耳にした瞬間の、この感覚は何だろう。心に直に触れられるような、そしてそれをとても心地よく感じてしまうような温かく深みのある声と、自然に体が動き出していくギター・アンサンブル。誰もが持っているはずの“無意識の警戒心”をいとも軽々と飛び越え、気づけば彼らが奏でる音楽にゆったりと身を委ねている――。never young beachは平均年齢23歳、細野晴臣周辺の70年代ポップスを彷彿とさせる世界観を現代の音と言葉で鳴らす、結成わずか半年の注目バンドだ。2015年5月にYogee New Wavesに続くRoman Labelの第2弾アーティストとしてリリースした1stアルバムは、取扱店で売切れや再入荷が続出。またジャケット写真を手がけるイラストレーターのオオニシアキオや古着屋BOYとのコラボグッズ販売といった活動も並行している。夏の匂いやさりげない日々の情景がふと目に浮かぶような独特な歌詞、どこかサイケデリックでときに切なく、そして何気ない幸せに溢れた最高に楽しくて踊れる音楽は、まさに新時代のポップス。夏のドライブのBGMは彼らでキマリ!!

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never young beachファースト・アルバム、ハイレゾでも配信中!

※全曲45秒視聴可能。ご購入はこちら : ハイレゾ / 通常


never young beach / 『YASHINOKI HOUSE 』RELEASE TOUR

Taiko Super Kicks

幽玄なサウンドとグッド・メロディー、気怠さが心地いい新オルタナロック

2014年に発売された初のミニ・アルバム『霊感』が取扱店で完売&再入荷を繰り返し、Club Snoozerにも出演を果たすなど、今シーンで注目度上昇中のバンド、Taiko Super Kicks。PavementやYo La Tengo等の90年代オルタナUSロックを共通のバックグラウンドに挙げるメンバーのほとんどは20代前半だ。若き感性で奏でるその音楽を一言で表現させてもらうなら、“気怠いロック”と言って差し支えないだろう。グッド・メロディーを軸にVo/Gt.伊藤の温かくも“音の一部”と感じさせる歌声や、聴き手の想像を膨らませる短い歌詞のリフレイン、ゆったり刻まれるBPMにロック全開なギター・ソロ…。心地いいのにどこかサイケで幽玄なサウンドスケープは、聴けば聴くほどハマってしまう中毒性を持つ。決して悪い意味ではなく”1人にさせてくれる”音楽だ。海外に通用するサウンドを基盤にしつつ、日本語だからこそ表現できる“言葉の面白さ”を武器にしていきたいと語る伊藤。ぜひ彼らの歌詞と音の融合から滲み出る妙技に耳を傾けてもらいたい。

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フジロック'15の"ROOKIE A GO-GO"ステージにも出演決定したバンドの注目作

レーベル   発売日 2014/08/15

※ 曲名をクリックすると試聴できます。

※全曲45秒視聴可能。ご購入はこちら


Taiko Super Kicks presents 「o m a t s u r i」

Seuss

別世界へ誘(いざな)うルーズでサイケな轟音ポップス

まだ正式な音源をリリースする前にOTOTOYがいち早くインタビューを行った神戸出身の4人組バンド、Seuss(スース)。精力的なライヴ活動を重ね、2014年にはBlack Lipsの来日公演やボロフェスタにも出演するなど、その活躍の場は確実に広がりを見せている。60年代サイケデリアの香りを全面に放つ彼らは、ステージに立った瞬間に“何か違う!”と直感させるような独特のオーラをまとっており、その佇まいが何ともカッコいいのだ。そしてリヴァーブ全開のローファイ&ドリーミーなサウンドが聴き手を轟音で包み込み、あっという間に別の世界へトリップさせる――。一度観た人、聴いた人にしっかり爪痕を残す、そんな存在。踊れるガレージ・ロックやサイケなポップ・サウンド、レイジーな雰囲気を匂わす歌声、でも全体を通してどこか明るさを感じさせるアンサンブルが魅力の注目バンド、今のうちにぜひチェックを!

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Seuss2曲入りの初音源、ハイレゾでも配信中!

レーベル SEUSS RECORDS  発売日 2014/09/29

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※全曲45秒視聴可能。ご購入はこちら : ハイレゾ / 通常


Seuss / Wah-Wah

Ykiki Beat

平均年齢22歳! 海を超え多方面から注目を浴びる、話題のボーダーレス・バンド

ときに浮遊感溢れるグッド・メロディーを奏で、ときに温もりを感じさせる独特の歌声で酔わせ、ときに小気味良いビートで我々を踊らせ…。あらゆる角度から聴き手を刺激するYkiki Beat。THE DRUMSほか多数の海外アクトとの共演や、パリのセレクトショップColletteとBonjour Recordsによるコンピ盤への参加など、国内外問わず多方面から高い評価を得ている平均年齢22歳のバンドである。Foster The People やSky Ferreiraをフェイバリットに挙げ、美しいメロディー・ラインや繊細なリズム、ビートの構築に多くの時間を費やすという彼らが生み出した「Forever」は、エモーショナルでエヴァーグリーンな、一度は聴いてほしい名曲! 最近も米フィラデルフィアの映像チーム「Out Of Town Films」が収録したライヴ映像の公開や、60万人にフォローされているファッション・メディア「Fashionsnap.com」で楽曲が紹介されるなど、その注目度は留まることを知らない。ポップスの力強さとインディー・ロックの知的なアプローチを兼ね揃え、サウンド、ヴォーカル共に充分海外へ通用するスキルを持つ期待のニューフェイス。今後の活躍が楽しみで仕方がない!

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2015年7月リリース! Ykiki Beat、ファースト・アルバム

レーベル P-VINE RECORDS  発売日 2015/07/22

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※全曲45秒視聴可能。ご購入はこちら


Ykiki Beat / Forever

LUCKY TAPES

五感が喜ぶ最高のグッド・ミュージック! 彼らの音楽にただ身を委ねよう

LUCKY TAPESの最新曲「Touch!」を聴く度に、ドキドキくらくら、どうしようもない高揚感に襲われてしまう。心地よく刻まれるビートとスウィートなヴォーカル、ちょっぴり切ないメロディー・ラインのハーモニーが五感を震わせ、抗えないほどキラキラと輝く音の波に飲み込まれていく快感…。この多幸感は、きっと彼らの音楽でしか味わえない“スペシャルな魔法”だ。LUCKY TAPESも、2014年6月に結成されたばかり。にも関わらず9月に発売した500枚限定のEPはわずか3ヶ月で完売。KINDNESSの来日公演のオープニング・アクトを務めたり、“音楽×ファッション×カルチャー”がコンセプトのHMVコンピ盤でMR.GENTLEMANとコラボレートしたりと、今シーンで話題となっているバンドの1組である。ときにダフト・パンクを彷彿とさせるダンサブルなグルーヴや、ファンクやソウルをLUCKY TAPES流に彩った都会のポップスは、一度は聴いてほしい完成度の高さ。また冒頭でも触れた最新曲は、既に各店舗で完売続出! 再プレスの予定はないため、早めに手に入れることをおすすめしたい。

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2015年8月リリース! LUCKY TAPES、ファースト・アルバム

レーベル Rallye  発売日 2015/08/05

※ 曲名をクリックすると試聴できます。

※全曲45秒視聴可能。ご購入はこちら


LUCKY TAPES / Touch!

PAELLAS

ダーク+妖艶+ポップ=パエリアズ! スリリングで踊れる魅惑の世界へようこそ

浮遊感溢れるエレクトロ・サウンドにダンサブルなビート、妖艶なヴォーカル。あぁ、この心地いい音の波にずっと身を委ねていたい! そんな中毒性に満ちた魅惑の世界観でじわじわと注目を集める大阪出身のPAELLAS(パエリアズ)。ダークさを基盤にしつつどこかポップな香りを漂わせていて、Vo.松本のカリスマ性やミステリアスな音像にうっとり浸っていると、小気味良いギター・リフに否応なく踊らされ…。そんな様々なフックを持つ魅力的なバンドである。70年代ニュー・ウェーブを想起させるサウンドが特長的だが、UKインディーやブラック・ミュージック、そしてOne Direction(!)といったポップスまで、多様な音楽を独自に昇華しているから面白い。またnew balance とUNITED ARROWSのコラボムービーのBGMを担当した経験も。スタイリッシュな彼らの最新型は、新曲MV「HOLD ON TIGHT」に凝縮されているので、ぜひ観られたし。とにもかくにもPAELLASが織りなすスリリングでセクシーな音楽に、思いっきり陶酔してみてほしい。

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PAELLAS / Hold On Tight (Audio)


――いかがだっただろうか? 今年、下北沢インディーファンクラブが2年ぶりに復活することからも分かるように、今確実にインディーに溢れる素晴らしい音楽を知り、楽しむ機会が求められている。以上で紹介したバンドに共通しているのは、決して時代に消費されないであろう、強くしなやかな「彼らならではの音楽と表現方法」というスタンスを掲げているということ。そしてそんな魅力的なバンドが日夜音楽をかき鳴らす発信の場所…。さぁ、今こそライブハウスへ赴き、新しい音に触れ、シーンの面白さを肌で感じてみてほしい!

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