2004年にファースト・アルバム『フランツ・フェルディナンド』で世界中を踊らせたグラスゴー出身の4人組、フランツ・フェルディナンド。2009年にリリースされた前作『トゥナイト』以来、約4年振りにリリースされるのが、この『ライト・ソーツ、ライト・ワーズ、ライト・アクション』である。昨年1年間を通して、ホット・チップのアレキシス・テイラーとジョー・ゴダード、ノルウェー出身のDJ / プロデューサーであるトッド・テリエなどとともにレコーディングを行い、セルフ・プロデュースで今作は制作されたという。11月には来日公演も決定しているフランツ・フェルディナンド。この新作を聴いて、汗まみれになって踊る準備をしようではないか!


Franz Ferdinand / Right Thoughts, Right Words, Right Action(Deluxe Edition)

【配信価格】
WAV、mp3ともに 単曲 250円 / アルバム購入 1,800 円

【Track List】
01. Right Action / 02. Evil Eye / 03. Love Illumination / 04. Stand On The Horizon / Fresh Strawberries / 06. Bullet / 07. Treason! Animals / 08. The Universe Expanded / 09. Brief Encounters / 10. Goodbye Lovers & Friends / 11. Bullet (Live) / 12. No You Girls (Live) / 13. Evil Eye (Live) / 14. Fresh Strawberries (Live) / 15. Right Action (Live) / 16. Goodbye Lovers and Friends (Live) / 17. Can't Stop Feeling (Live) /18. Treason! Animals. (Live) / 19. Love and Destroy (Live) / 20. Do You Want To (Live) / 21. Ulysses (Live) / 22. Love Illumination (Live) / 23. Stand On The Horizon (Live)

※Track11〜23 キンクスのレイ・デイヴィス、デイヴ・デイヴィスを中心に設立され、アデル、アークティック・モンキーズ、ブラー、シン・リジィ、ビージーズ、エルビス・コステロ、ストーン・ローゼズ等が使用した事でも有名な、ロンドンの伝説的スタジオ「コンク・スタジオ」でのライヴ・ セッションを収録!

Franz Ferdinand / Right Thoughts, Right Words, Right Action


【配信価格】
WAV、mp3ともに 単曲 250円 / アルバム購入 1,500 円

【Track List】
01. Right Action / 02. Evil Eye / 03. Love Illumination / 04. Stand On The Horizon / Fresh Strawberries / 06. Bullet / 07. Treason! Animals / 08. The Universe Expanded / 09. Brief Encounters / 10. Goodbye Lovers & Friends

最大の魅力は、スノビズムではなく、プログレッシヴな実験精神とブレない芯の強さ

正直なことを告白しておくと、前作『トゥナイト』まではフランツ・フェルディナンドというバンドの魅力は皮肉でもなんでもなく、スノビズムを下敷きにして、キャッチーなポップ・ソングを書けるところにあると思っていた。だが、4年振りの新作『ライト・ソーツ、ライト・ワーズ、ライト・アクション』には、優等生風なところは一切見せず、ただ愚直に我々を楽しく踊らせることを目的とした、珠玉のポップ・ソングが10曲収まっている。前作に収録されていた「Ulysees」が象徴するように、孤独の中で独りきりで踊る曲はない。間違いなく、彼らの作品の中で最もハッピーなヴァイヴに溢れたアルバムである。

彼らの音楽性の特徴として散々挙げられてきた、真っ逆さまに急降下するようなリズム・チェンジや奇をてらった派手な転調は、今作では前作以上に抑えられている。とはいっても曲の構成や楽器の用い方が一筋縄ではいかないところが、フランツ・フェルディナンドの個性のひとつであろう。それは、3曲目の「Love Illumination」にはっきりと聴きとることができる。


Franz Ferdinand / Love Illumination

ブリッジの部分を引き伸ばしたり、意外なところでブレイクを入れたり、同じメロディをシンセと管楽器で分けて演奏している。それにも関わらず、一度聴いたらしっかりと記憶に残っているのだ。ファズを咬ませたギター・リフの攻撃的な音色や磨きがかかった軽やかなコーラスが強烈なフックになっているからである。それは、今までの彼らの楽曲以上に直接的に我々の腰をグイっとつかみ、踊らせるであろう。そこに退廃的だとかいかがわしさは全く感じられない。それに加えて、BPM約120でリズムを刻み、荒々しいカッティングのリズム・ギターと陽気なホーンの掛け合いが印象的な「Right Action」といった、陽性のダンス・チューンがある。しかもアルバム全編、このような直接的かつチャーミングで、勿体ぶったところが一切ない曲で溢れているのだから、始末が悪い。それは、アルバム収録時間が彼らのオリジナル・アルバムでも最も短い約35分ということにも現れているようだ。

フランツ・フェルディナンドは常に新しい。そして、常にフランツ・フェルディナンドである。おそらく彼らにとって最も重要な行動原理は、これらの両立であるように思う。そのことを、改めて過去のアルバムを聴き直して、なによりもこの『ライト・ソーツ、ライト・ワーズ、ライト・アクション』を聴いて、私はようやく感じ取ることができた。私にとって今フランツの最大の魅力は、スノビズムではなく、プログレッシヴな実験精神とブレない芯の強さだ。(text by 坂本哲哉)

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ライブ・スケジュール

「Franz Ferdinand Japan Tour 2013」
2013年11月19日(火)@東京 ZEPP TOKYO
2013年11月20日(水)@東京 ZEPP TOKYO
2013年11月22日(金)@大阪 ZEPP Namba

>>詳細はこちら

PROFILE

2001年に、スコットランドはグラスゴーにて結成された4人組のバンド。2003年9月に、イギリスのインディ・レーベルであるドミノよりリリースしたシングル『Darts Of Pleasure』でデビュー。翌年1月に発売したセカンド・シングル『Take Me Out』は、全英シングル・チャートで初登場3位にランクイン。そして、その翌月にリリースされたデビュー・アルバム『フランツ・フェルディナンド』は全英アルバムチャートで初登場3位を記録し、早くもその人気を決定付けた。2005年9月には、セカンド・アルバム『ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター』をリリース。この作品は全英チャートで1位を獲得し、全米チャートでも初登場8位という世界的な大ヒット作となった。音楽的な特徴は、ディスコ・ビートを基調にしたニュー・ウェイヴ / ポスト・パンク風サウンドと、目まぐるしく曲調が展開する賑やかなアレンジで、イギリスを中心に勃発したポスト・パンク・リヴァイヴァルの先駆け的な存在としても知られている。

>>公式HP

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レヴュー

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