kilk recordsの2012年版のフリー・サンプラーが配信開始!

OTOTOYがプッシュし続けているレーベルkilk records。つい先日、渋谷WWWでワンマン・ライヴを成功させた虚弱。、続々と楽曲をリリースし続けるHydrant House Purport Rife On Sleepy、新作のリリース・ツアーを行ったばかりのbronbabaなど、勢いのあるアーティストを数多く擁しています。そんなkilk recordsの現在を聞くことが出来るフリー・サンプラー『kilk records sampler summer 2012』を配信スタート!

更に、7月16日にkilk records主宰で行われたDeep Moat Festivalのライヴ・レポートを公開。エレクトニカやポスト・ロックを中心とした、kilk records所属のアーティストの他、no9.orchestra、number0、ハチスノイト(夢中夢)やハイスイノナサなど、レーベル外のアーティストも数多く参加した同イベントを振り返ります。kilk recordsを中心として、現在起こっているシーンの熱狂を感じてください!

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15曲を収録! フリー・サンプラーが手に入るのはOTOTOYだけ!

VA / kilk records sampler summer 2012

【参加アーティスト】
Aureole、cellzcellar、Tie These Hands、nemlino、bronbaba、Manuok、Meme、Stripmall Architecture、Yagya、Speaker Gain Teardrop、虚弱。、Glaschelim、Hydrant House Purport Rife On Sleepy、Lööf、Gamine

artwork : 武田政弘(OTOnO)

2012.4.16@WOMB Deep Moat Festival ライヴ・レポート

2012年7月16日、kilk Records主催のDeep Moat Festivalが開催された。ジャンルやレーベルの枠を超え、今注目のアーティストたち19組が渋谷に集結、熱い演奏が繰り広げられた。「新たなシーンを作りたい」。kilk records発起人でありAureoleのメンバーでもある森大地(Vo,Gt&Prog)の根強い意思が形となった、夢のような1日に密着した。

その日の気温は36℃。汗だくで辿り着いた渋谷WOMBは、地下ならではの落ち着いた涼しさを放っていた。クラブ・ハウスということもあり、深く座れる柔らかなソファー、淡い照明、螺旋階段といったアイテムが上品に配置されている。この秘密の隠れ家のような雰囲気には、エレクトロニカやアンビエントという言葉がよく似合う。今年は1階と4階のステージに加え、新たに2階のメイン・ステージが登場した。それに伴い、参加アーティスト数も倍近くなった。昨年のメンバーに加え、no.9 orchestraやハチスノイト(夢中夢)など新たに追加された者の多くがkilk records以外からの参加という点も見逃せない。なぜなら、事前に行われた座談会にもあるとおり、彼らは音楽シーンの分断に疑問を抱いていたからだ。各々のシーンが閉鎖的なため、ミュージシャン間の交友も偏ってしまっているのではないだろうか。その考えの下、今回実現したラインナップは、既存の交友だけではない。オーガナイザー・森大地自らの願望によって実現した、隔たりのない新たな交友関係。音楽シーンをつなげるためのシーンが今、形成されようとしているのだ。

nemlino

入り口付近の軽食コーナーから漂う骨付きソーセージの匂いが充満し、真昼間からビールがすすむ時間となれば、もうフェスの始まりである。一番手はMeme。触れるか触れないかの繊細なタッチの重なりから生まれる、無垢なサウンドで大いに魅せた。2階メイン・ステージでは、number0。見上げると大きなミラー・ボウルに圧倒されるこのステージ、とても天井が高く、喜ばしいことに彼らの持ち味である美しいファルセットがよく響く! UKが生んだ歌姫クラウヴィア&紳士な鍵盤奏者イアンのユニット・gamineでは、ゲストとしてハチスノイト(夢中夢)とAureoleから中村敬治(G)、佐藤香(Vibs&Glocken)が登場。おどけた少女から官能的な大人まで、多様に歌声を使いこなすクラウヴィアの衝撃は生演奏でも健在である。この日一番の個性派アーティスト・ハチスノイト(夢中夢)は楽器を使わず声だけで曲を創造し、どこか女性版group_inouをも思わせるHer ghost FriendがVJと共にヘンテコで奇妙な世界を演出。クラブ・ハウスでの初演奏となったno.9 orchestraの見事なセッションで、フェスは加速度を上げていく。そしてAureole。本日、ずっと忙しく動き回っていたオーガナイザー森大地が、ようやくエンターテイナーとして舞台へ。2曲目「World As Myth」で会場の熱気を一気に吸い寄せ歓声を呼ぶ。アルバムに先駆け新曲も初披露し、無事にこのフェスを終幕へと送り出していった。

gamine

そしてこの日、なんといっても忘れられないのが、トリであるbronbaba。マイクに噛みつくように、吠えるように歌う。感情のタガが外れて、今にも爆発してしまいそうな圧迫感。彼らを観るのは初めてだったが、音源のイメージとは全然違った、そのパフォーマンスに圧倒された。アルバムを出して初の東京公演となった今回。彼らが仙台でのレコ発ライヴから背負ってきた想いとは、「誰かのきっかけになりたい」だった。それはまさにkilk recordsの信念「精神に溶け込む、人生を変えてしまうほどの音楽との出会い」に合致した、このDeep Moat Festivalにふさわしいものであった。私自身も、新たなミュージシャンとの出会いや気に入った楽曲を購入するきっかけ、そしてこのライヴ・レポートを書くきっかけのように、このフェスティバルで沢山の出会いときっかけを掴むことができたと感じている。

bronbaba

そしてアンコールに応え披露された“新曲”は、演奏しながらギターの弦を1本ずつ引きちぎるという驚きのパフォーマンスであった。生きることへの疑問、音楽からの逃避。bronbabaという複雑な想いを持つバンドなりの、等身大の魂の叫び。堪えてきたその思いが決壊し、溢れだした瞬間だった。弦という線引きが、彼らの手で取り払われていく様子に思わず「よくやった! 」とつぶやいた。投げ出されたギターが残る終演後のステージには、重たくも晴れやかな気持ちが転がっていた。出せるものを惜しみなく出し尽くした、感無量の終演であった。

Aureole

今回実現した交友の数々は、必ずしも同じ音楽性に位置していたわけではない。しかしこの共演で、彼らは各々の音楽性とぶつかり合って化学反応を起こし、それぞれの音楽の聴こえ方に新たな側面をもたらしたのだった。レーベルの枠・ジャンルの枠を超えつつも、Deep Moat Festivalでは、参加ミュージシャンの誰もがkilk recordsというブランドらしいラインナップとして染まっていたことに間違いなかった。交友の繋がりが新たな音楽的繋がりを呼ぶ、それが、kilk recordsという新しいシーンの誕生なのである。縦の関係で分断された交友ばかりから生まれる閉塞感、そんなしがらみは必要ないのではないだろうか。それぞれ色彩に溢れた才能を汲取り、パッケージングするという試みで、今日の音楽シーンに換気口を設けてしまっても、良いのではないだろうか。今日彼らはそれを実現することに成功したのだ。

設立から2年、日本の音楽シーンに着実に根を張り続けるkilk records。彼らが作り出す新たなシーンは暖かな土壌から今、ゆっくりと芽を咲かせたばかりである。今回をきっかけとしてまた彼らは、より多くのミュージシャンと心を通わせ、大きなシーンを完成させてゆくに違いないだろう。今後も要注目だ。(text by 梶原綾乃)

photo by ameshiba


日時 : 2012年7月16日(月・祝)@渋谷WOMB
OPEN : 13:00 / START : 13:30
Live : bronbaba、Aureole(with brass session)、‬‪sgt.、no.9 orchestra、ハイスイノナサ、‬‪number0、gamine(from UK)、‬‪speaker gain teardrop、Takahiro Kido、‬‪ハチスノイト(夢中夢)、Her Ghost Friend、‬nemlino、Meme、Lööf、Anrietta(acoustic set)、‪urbansole、kanina、fraqsea、köttur‬

Deep Moat Festivalに出演したアーティストの音源をチェック!

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PROFILE

kilk records
2010年、Aureoleの森大地により設立。「精神に溶け込む、人生を変えてしまうほどの音楽との出会い」。kilk recordsはそういった体験を皆様にお届けすることを第一に考えております。オルタナティブ・ロック、ポスト・ロック、エレクトロニカ、テクノ、サイケデリック、プログレッシブ、フォーク、アヴァンギャルド、アンビエント、ヒップ・ホップ、ブレイクコア、インダストリアル、ジャズ、クラシカル、民族音楽... 。魂を震わせるような音楽であれば、ジャンルは一切問いません。kilk recordsが最もこだわりたい点は「独創性」です。信じられないほどの感動や興奮は「独創性」から生まれるように思えます。これから多数の作品をリリースしていきます。末永くkilk recordsにお付き合いくだされば幸いです。

>>>kilk records official website

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