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穂高亜希子『ひかるゆめ』発売記念! ゆーきゃん×穂高亜希子 対談
マヘル・シャラル・ハシュ・バズの2004年Yik YakからのアルバムFaux Departにベーシストとして参加し、その前後より弾き語りライヴ活動を始めたシンガー・ソングライターの穂高亜希子が、初のソロ・アルバム『ひかるゆめ』をリリース。一言一言ゆっくりと紡がれるように唄われる言葉が心の深部に感動を呼び起こします。今回、ゆーきゃんの連載コーナー「ゆーきゃんからのてがみ」にて、ゆーきゃんと穂高亜希子の往復書簡を実施。丁寧で真摯なやりとりから見えてくることばの数々とともに、彼女の音楽に潜むこころに迫ります。
穂高亜希子 / ひかるゆめ
1.道 / 2.緑 / 3.こころ / 4.忘れるうた / 5.どんくまさん / 6.森 / 7.静かな空 / 8.昨日の歌 / 9.冬のう / 10.水 / 11.城 / 12.春風 / 13.夢のように / 14.いつか
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今度の手紙のあて先は、穂高亜希子さん。JOJO広重氏が見いだし、山本精一、大友良英といったビッグネームが絶賛する、うたうたい―でも、たとえそんな履歴を持たなくても、ぼくは彼女のうたがずっと好きだったと思う。縁あって、京都のレーベルF.M.N.SOUND FACTORYからファースト・アルバムのリリースが決まった。サンプルをずいぶん前から頂いており、何度も何度も聴いている。
聴き返すたび、「てがみを書く」とは言ったものの、なんにも聞くことなんてないよ、だってもう全部うたわれているから、そう思わされた作品。頭を痛めて質問を絞り出し、穂高さんからも、何度も推敲しなおされた返事が返ってきて、結局、リリース当日の朝に、やり取りが終わった。
今回の記事はあえて、メール・インタビューによくある、一問一答の形をとっていない。二度のやり取りを、ほぼそのまま記すことにする。みなさんは、何度もページを行ったり来たりして、読んでみてください。読み応えありますよ。
PROFILE
穂高亜希子
マヘル・シャラル・ハシュ・バズの2004年Yik YakからのアルバムFaux Departにベーシストとして参加。その前後より弾き語りライヴ活動を始める。2010年発売のアルケミー/uplinkからのコンピレーション・アルバム『日曜日のうた』に参加。その前後から深い感動を呼び起こす歌が様々なところで評判になる。2010年5月には「もどかしさ 迫る声」というタイトルで朝日新聞夕刊にて「暗闇で光る抜き身の刃物のような唄」と紹介される。2010年8月、原美術館にて開催された『BLANK MUSEUM』“LOOKING FOR THE SHEEP day1”でJOJO広重+山本精一のデュオにゲストで参加。観客に強烈な印象を残す。一言一言ゆっくりと紡がれるように唄われる言葉が心の深いところに感動を呼び起こす。
ゆーきゃん
富山出身のシンガー・ソングライター。京都で歌い始め、現在は主に東京で活動している。アシッド・フォーク/サッド・コアを体現するようなその声と日本語詩は、聴くものに儚くも強烈な印象を残す。弾き語りのほか、サポート・メンバーを加えたシティ・ポップス・バンド「ゆーきゃんwith his best friends」、関西アンダーグラウンドが誇る鬼才ダブ・トラック・メーカーとのコラボレーション・ユニット「シグナレス(ex.ゆーきゃんmeetsあらかじめ決められた恋人たちへ)」、Limited Express (has gone?)のJJ、PARAの家口茂樹らとのバンド「conterattack from the babymoles」など活動は多岐にわたる。京都で開催されるD.I.Yフェス「ボロフェスタ」主催メンバーのひとり。「生まれ変わったら天使になりたい」と言ったとか言わなかったとか。
ゆーきゃんからのてがみとは?
京都を中心に活動する、富山出身のシンガー・ソングライター、ゆーきゃん。『ゆーきゃんからのてがみ』は、彼が国内外を問わずリスペクトしているミュージシャンにてがみを書くコーナーです。丁寧に綴られたお互いのやりとりを、本のようなレイアウトで楽しめる、”BCCKS”というウェブ・マガジンにまとめました。
BACK NUMBER 各てがみのBCCKSページにとびます。
BCCKSとは?
「本のようなもの」「ノートのようなもの」「本屋さんのようなもの」をweb上で作ることができるサービス。
写真集、雑誌、マンガのような、慣れ親しんだ「本のようなもの」を作ることができます。また、日々気づいたことを書きつづる日記のように使うことや、好きな本や自分に関係ある本などをまとめて並べることもできます。
BCCKS : http://alpha.bccks.jp/