術ノ穴

ヒップホップ・ライター・斎井直史による定期連載──「パンチライン・オブ・ザ・マンス」 第21回

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ヒップホップ・ライター・斎井直史による定期連載──「パンチライン・オブ・ザ・マンス」 第21回

自分たちの仲間であるCBSとマイペースに活動しながらも、実は数多のアーティストのプロデュースも手がけている〈Pistachio Studio〉。そのプロデューサー陣4人を集めたインタビューの後編です。Ryo Takahashi、%C(TOSHIKI HAYASHI)、ESME MORIが自己紹介をした前篇に続き、遅れて参加してくれたQuojamaが後半を盛り上げてくれます。引き続き、CBSのBashoとChelmicoの鈴木真海子も同席してくれてますよ。鈴木真海子にビーフの兆し? レコードをアナログと呼ぶ人…

ヒップホップ・ライター・斎井直史による定期連載──「パンチライン・オブ・ザ・マンス」 第20回

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ヒップホップ・ライター・斎井直史による定期連載──「パンチライン・オブ・ザ・マンス」 第20回

自分のスタイルで成功する。それはアーティストであれば特に強く望む事ですが、叶えられている人は多くないのも事実。今回インタビューをするのは、それを静かに叶えている"ご近所録音チーム"こと〈Pistachio Studio〉のプロデューサー陣です。彼らは仲間であるCBSのバックバンド “Chicken Is Nice”として活動を続けつつも、iriやchelmicoといったメジャー・レーベルで活躍するアーティストの楽曲も初期の頃から手掛けてきました。他にもJABBA DA HUTT FOOTBALL CLUB、…

NINJAS、1stフル・アルバム「JAP」

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NINJAS、1stフル・アルバム「JAP」

「黙れ、そして踊れ」。ライヴハウス、クラブ、ギャラリーといった多方面から注目を集める音楽集団、NINJAS(ニンジャス)が、満を持して正規流通アルバムをリリース。いつ現れたのか、こいつらを許していいのか、これはまさか哲学なのか。全ての解釈を嘲笑うかのようにバンド・サウンドとノイズを撒き散らす。彼らの音楽を聴いた者は、ただひたすら黙り、踊るしかないだろう。...…

泉まくら、3rdアルバム『アイデンティティー』をハイレゾ配信&インタヴュー掲載

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泉まくら、3rdアルバム『アイデンティティー』をハイレゾ配信&インタヴュー掲載

福岡県在住の女性ラッパー泉まくらが、前作『愛ならば知っている』から1年半、限定EP『P.S.』を挟み待望の3rdアルバム『アイデンティティー』を完成させた。現在の彼女の想いや日常を等身大で写しだす、まさに『アイデンティティー』と名付けるにふさわしい作品。盟友nagacoがすべての曲をプロデュースし、最高のパフォーマンスを収録することに成功した記念碑的作品。そんな本作をハイレゾ配信するとともに、どのようにこの作品が生まれたのか、泉まくら本人にインタヴューで迫った。...…

Monotoons、初シングルを3ヶ月連続ハイレゾ配信 & インタヴュー公開!!

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Monotoons、初シングルを3ヶ月連続ハイレゾ配信 & インタヴュー公開!!

henrytennisの奥村祥人、東京真空地帯の戸塚友、そしていやいやえんのペロが集まった男女混合ユニット、Monotoonsが本格始動。結成後初のシングルを3ヶ月連続、しかもすべてハイレゾでリリースです! 1月よりOTOTOYで配信中の第1弾「ナツメグとシナモン」に加え、このたび第2弾として「半導体ドミノ」がリリース。さらに3月には第3弾「バニラサイダー」のリリースが予定されています。"モノトーンズ"というバンド名とは裏腹に、カラフルでどこか癖のあるエレクトロ・ポップは、ついつい何度も再生したくなる中毒性…

雑食系ドリーミー・ポップスユニット、恋のパイナップルのファーストEP『しましま』!

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雑食系ドリーミー・ポップスユニット、恋のパイナップルのファーストEP『しましま』!

作詞・作曲、ヴォーカル、ギターを手がけるみすちゃんと、トラック作りや楽器演奏をするゆみっこによる、女子2人組のDIYな雑食系ドリーミー・ポップス・ユニット、恋のパイナップル。来春にはアルバムのリリースを夢想し、突っ走る彼女たち。今回は、前衛? それともただの偶然? なぜかリヴァーヴまみれな音像がちょっとサイケな、切ない恋の物語EP『しましま』、配信開始!...…

埼玉音楽シーン大特集!『SAITAMA  LOCAL MUSIC RECONSTRUCTION』

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埼玉音楽シーン大特集!『SAITAMA LOCAL MUSIC RECONSTRUCTION』

s-explodeの今井君から、熊谷に在るBLUE FORESTというライヴ・ハウスの店長が急に辞めてしまって非常に困っていると言う旨の連絡をもらう。飯田「えっ! じゃぁBLUE FORESTは今どうなっているの?」 今井「僕と山崎さん(MORTAR RECORD)が無給でブッキングとかしてなんとかまわしているんです。」 ...…

エレクトロニック・ビーツ・ミュージックのバイブル第4弾! HQDクオリティで配信!!

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エレクトロニック・ビーツ・ミュージックのバイブル第4弾! HQDクオリティで配信!!

2000年のレーベル発足から快進撃を続けるPROGRESSIVE FOrMの40番目のカタログは、2010年以来4年振りとなるPROGRESSIVE FOrMの記念碑的コンピレーション・アルバム『Forma 4.14』。いつも時代の最先端を提示してきたシリーズの第4弾は、10年以上に渡りシーンを牽引しているベテラン、AOKI takamasa、no.9、Inner Scienceと、近年その評価が大きく増しているSeiho、Kan Sano、Kyoka、Fugenn & The White Elephant…

泉まくら、待望の1stフル・アルバム『マイルーム・マイステージ』を配信スタート

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泉まくら、待望の1stフル・アルバム『マイルーム・マイステージ』を配信スタート

デビュー作『卒業と、それまでのうとうと』が各メディア、ジャンルを越えて話題となった女性ラッパー、泉まくらが、待望の1stアルバムをリリース。前作リリース以降、くるり主催「WHOLE LOVE KYOTO」出演やパスピエとのコラボ作品『最終電車』をリリースするなど大きな注目のなか、さらに成長した証がアルバムにおさめられています。EVISBEATS、ハシダカズマ (箱庭の室内楽)、MACKA-CHINなど、様々なプロデュース陣を迎えながら描かれた、泉まくらの世界を存分に味わってみてはいかがでしょう。...…

流麗でありながらも、スリリング、叙情的でありながらもドープ。Fugenn & The White Elephantsの通算4枚目のアルバム『B A BEACON』配信開始!

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流麗でありながらも、スリリング、叙情的でありながらもドープ。Fugenn & The White Elephantsの通算4枚目のアルバム『B A BEACON』配信開始!

昨年、エレクトロニック・ミュージックの名門、PROGRESSIVE FOrMからのセカンド・アルバム『Prays』がスマッシュ・ヒットを記録したFugenn & The White Elephants。それから約1年という短いタームで、実質のサード・アルバムとなる1枚の作品をはさんで4枚目のアルバム『B A BEACON』が完成し、8月8日に、同じくPROGRESSIVE FOrMからのリリースとなる。この作品は前作『Prays』の続編でありながらも、また新境地を開拓した意欲作となっている。この1年の間にH…

おすすめの2.3枚(2013/5/29~2013/6/5)

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おすすめの2.3枚(2013/5/29~2013/6/5)

今週もたくさんの新譜が入荷しました! 全部は聴いていられない! そんなあなたのために、このコーナーでは、OTOTOY編集部がオススメする今週の推薦盤を2~3枚ピックアップし、ライターによるレビューとともにご紹介いたします。 音源を試聴しながらレビューを読んで、ゆったりとした時間をおたのしみください。あなたとすてきな音楽の出会いがありますよう。...…

泉まくら、デビュー・アルバム『卒業と、それまでのうとうと』配信開始!!

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泉まくら、デビュー・アルバム『卒業と、それまでのうとうと』配信開始!!

デビュー前から耳の早いリスナーをざわつかせ、ささやくように「ありのままの女子の日常」をラップする泉まくら。Fragment率いる術ノ穴からリリースされた今作『卒業と、それまでのうとうと』には、OMSB(SIMI LAB)、Lil'諭吉、Avec Avecらが参加し、デビュー作にして個性を確立する名盤です。...…

Fugenn & The White Elephants『Prays』

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Fugenn & The White Elephants『Prays』

PROGRESSIVE FOrMよりセカンド・アルバム『Prays』をリリースするFugenn & The White Elephants。前作『an4rm』でのデビューからのこの1年で、数多くのライヴの他、坂本龍一やアントニオ・カルロス・ジョビンのトリビュート・アルバムへの参加などを経て制作された今作は、今までとは違うドラマティックな表題曲「Prays」で始まる劇的に進化したアルバムに仕上がっている。...…

The Girl from Ipanema ~アントニオ・カルロス・ジョビン トリビュート~

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The Girl from Ipanema ~アントニオ・カルロス・ジョビン トリビュート~

ボサノヴァというジャンルが確立されて約半世紀。ボサノヴァ誕生の中心人物、アントニオ・カルロス・ジョビンのトリビュート・アルバムが登場! 2011年1月に同レーベルよりリリースされたコンピレーション・アルバム『坂本龍一トリビュート』と同様に、今回もトベタ・バジュンが発起人/プロデュースを担当し、Cokiyu、yuanyuan、 lycoriscoris、Ngatari、Graphitec Morphingら日本のエレクトロニカ系を代表するアーティスト達が美しく郷愁感溢れる世界を描いた、ボサノヴァとエレクトロニ…

環ROY×DJ YUI×今井智子

インタヴュー

環ROY×DJ YUI×今井智子

インタビュ— & 文 : 今井智子''—今回のコラボレ—ションのきっかけは?''''環ROY(以下 環)'' : YUI君に「ソロアルバム作るからお前やれよ! 」みたいに言われて、最初は「え〜」と言っていたんだけど、曲を聞かせてもらったら、僕が最近やりたいような曲だったんです。アメリカのサウス(南部)を意識して作られた音楽。そういうのやっている日本人ってゼロに近くて…、ちょうどやってみたいと思っていたので「むしろ一緒に一枚作ってみませんか?」って言いました。 ...…

recommuni パワー・プッシュ!! Fuji rock出演アーティスト特集

コラム

recommuni パワー・プッシュ!! Fuji rock出演アーティスト特集

1995年に始動。1999年シングル「はなればなれ」でメジャーデビュー。当初よりライヴやレコーディングなどにおいて他のアーティストとのコラボレーションや楽曲提供、プロデュースなど多岐に渡る活動を続けながら、独自のスタンスを築き上げている。2007年7枚目となるオリジナル・アルバム『Musical』をリリース。その後行われたライブ・ツアー「tour Musical」を追ったドキュメンタリーが映画となり、昨年に全国劇場にて公開。各地で異例のロング・ランを記録した。...…

Fragemnt『Narrow Cosmos 104』インタビュー

インタヴュー

Fragemnt『Narrow Cosmos 104』インタビュー

埼玉県さいたま市に位置する日本有数のターミナル、大宮駅。Fragmentのkussyが連れて行ってくれたのは、そこから10分ほど歩いた場所にあるmore recordsだった。2011年9月にオープンしたばかりのレコード店だ。「せっかくだから紹介したかった」とkussyは言って、店内の缶ビールを買って話し始めた。もう一人のメンバーdeiiは、すでにレジ脇にあるテーブルに座って、瓶のジンジャーエールを飲んで笑っていた。Fragmentは、kussyとdeiiによるトラック・メイカー・デュオである。これまでに、…

Fragment『鋭 ku 尖 ru』Fragment×ゆーきゃん対談

インタヴュー

Fragment『鋭 ku 尖 ru』Fragment×ゆーきゃん対談

一筋縄ではいかないMCやトラック・メーカー、バンドを送り出し、常に注目を集め続けるレーベル術ノ穴。その主催者であるFragmentが新作『鋭ku尖ル』をリリースし、10月には京都のシンガー・ソングライター・ゆーきゃんが術ノ穴からサード・アルバム『ロータリー・ソングズ』をリリースする。この術ノ穴にとって重要な作品が続くタイミングを逃す手はないということで、OTOTOYではFragmentによるゆーきゃんの楽曲のリミックスを企画し、鼎談もしてもらうことになった。Fragmentの新作からなぜ術ノ穴が初のシンガー…

環ROY『あっちとこっち』インタビュー

インタヴュー

環ROY『あっちとこっち』インタビュー

環ROYが新作『あっちとこっち』を発表した。今までありとあらゆるトラックに独自のライミングを乗せ、ヒップ・ホップを表現してきた環ROY。彼のラップは煙たくもなければ、イリーガルでもない。けれども日本語ラップの概念を軽く飛び越え、より多くの人に届ける環ROY。前作『BREAK BOY』から1年、間隔を空けずに制作された今作は、今までの活動をレポートしているようにも聞こえた。ラップをより生活に近い存在として、捉え楽しんでいる。ヒップ・ホップの、そして音楽の可能性を常に試行錯誤しながら、ラップを愛し続ける本人にイ…

緊急レポート DOMMUNEはすごい!

コラム

緊急レポート DOMMUNEはすごい!

ライヴ・ストリーミングでトーク・ライヴや音楽の配信を続けるスタジオ『DOMMUNE』。このスタジオを個人で立ち上げたのは宇川直宏。現代美術家、グラフィック・デザイナー、VJなど、様々な肩書きを持ち、常に新しいことへの挑戦を忘れない。今では夜毎5000人前後の"観客"を集めるようになったこのスタジオは、3月1日、東京・渋谷に開局した。「週末はクラブへと足を運んでほしい」との思いから、放送は週末を外した、日曜から木曜までの19時から24時の間となっている。19時から21時まではゲストを呼んでのトーク・ライヴ、2…

環ROY『BREAK BOY』インタビュー

インタヴュー

環ROY『BREAK BOY』インタビュー

環ROY(たまきロイ)のセカンド・アルバム『BREAK BOY』。そこにあるのは奔放な少年性と、それ故に余計なものに捕らわれず本質を見抜く知性だ。エレクトロなトラックの中を自由に跳ね回るラップ、そして、的確で時にトリッキーなリリック。そんな音楽を弾き出す彼の考えに迫った。...…

ACO『バラ色の世界 ep』レビュー by 西澤裕郎

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ACO『バラ色の世界 ep』レビュー by 西澤裕郎

原点回帰ではなく数多の経験を経て到達した新しい境地なのだろう。今年9月に発表された配信限定シングル「MY DEAREST FRIEND」は、それまでのエレクトロ路線をよりポップな<うたもの>に仕上げた作品で、飾り気のない姿でワン・カットで歌うPVからは、これまでにないほどシンプルで決意表明のような印象が感じられた。それに続く配信限定の第2弾シングル「バラ色の世界」はしっとりとしたバラードであるが、ポップで<うたもの>という点において変わらない。この作品で、ACOがどういう音楽を指向しているのかがより明確にな…

session#10 環ROY×森本雑感(BREAKfAST)

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session#10 環ROY×森本雑感(BREAKfAST)

様々なアーティストと共演し今や新世代のラッパーの中でも大注目の環ROYと、90年代後半から日本のハードコア・シーンを音楽面と精神面で支えるだけでなく、チェコのBADMANとアメリカの625との共同リリースなど世界的に活躍するBREAKfASTの森本雑感によるSessioNが実現しました。...…

session#9 KOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'S×環ROY

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session#9 KOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'S×環ROY

いわゆるアンダーグラウンドといわれるヒップ・ホップがダントツに面白い。アイドルからロック・バンドまでが、ラップのファッション性やスタイルのみを拝借するほどヒップ・ホップが市民権を得た中、ずば抜けた技術とユーモアに溢れるラップを披露する新世代のラッパーが頭角を表してきている。彼らのMCバトルで鍛えられたセンスとスキルは、決してまねごとでは到達出来ない境地なのだ。今回、そんな今後のジャパニーズ・ヒップ・ホップ・シーンを担っていくであろう二組のアーティストによる対談を行う事ができた。...…

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