2013/01/29 00:00

神戸で活動する優良ポップ・バンド、スクイズメンが、前作『エメラルドラム』より約1年半ぶりとなる3曲入りのニュー・シングル『アリス』をリリース!! 今回、録音・ミックスを担当したのは、fishmans・buffalo daughter・坂本龍一・UA等を手がける名エンジニア、zAk。新しい領域に踏み込んだスクイズメンの音をOTOTOYでは、高音質で先行配信!! どこよりも早く新しいスクイズメンを体感してほしい。

1000枚限定シングルを高音質配信!!

スクイズメン / アリス

1. アリス / 2. 棘になった / 3. ソフトドリンク

販売価格 :
HQD 単曲 250 円 / まとめ購入 700円
mp3 単曲 200 円 / まとめ購入 550円

INTERVIEW : 井上敦

手が届きそうな音楽の魔法というか、本物のサイケデリアじゃないし、ドラッギーでもないけれど、日常の中で感じる儚さや、かすかな多幸感に、これほどフィットするバンドはそうそういないんじゃないだろうか。しかも真夜中のエモーションが思わずソウルフルな声を出させちゃった! 的な(失礼)、自分ゴトとして聴こえてくる歌も最高の鮮度で凝縮した前作『エメラルドラム』から1年強。スクイズメンが、エンジニアに坂本龍一やフィッシュマンズ、Buffalo Daughterらの仕事で知られるzAk氏を迎え、よりサウンドの輪郭を明快にしたシングル『アリス』をリリース。音はもちろん、〈自分の小さい世界はとりあえず置いといて、音楽のある場所に出ておいで〉と初めて呼びかけらしい歌詞が聴こえてくるのも新しい。神戸が誇る“気がついたら孤高”のポップ・バンドはどこへ行く?

インタビュ―&文 : 石角友香

10何年かかってやっと形にでき始めたかなっていう感じですね

——前作『エメラルドラム』は6年ぶりのリリースだったんですよね。

井上敦(以下、井上) : そうなんですよ。気づいたらそうなってて、びっくりしたんですけど。

——あのアルバムで出し切った感はあったんでしょうか。

井上 : まぁ、さすがに6年も出してないと、曲はたまっていってたんで、ストックもあって、今回のヤツとかも、『エメラルドラム』を作りながらできたりしてたんです。

左より、井上 敦、今埜 圭、三好 啓、影山 直之

——ちなみにシングルという形態は3作目ですね。

井上 : … そうですね。よくご存知で(笑)。

——(笑)。これまでのシングルと意識は違いますか?

井上 : そうですね。割とこれまでがアルバムありきのシングルだったんで、今回はちょっと違う形でリリースしたいなっていうのがもともとあって。実は今回のあとにもう1つまた別のシングルを考えてたりして、どっちかというと、やったことのないことをやりたいなっていう意識ですね。

——スクイズメンにとってのシングルの意義はどういうものですか?

井上 : 定義的なことですか? うーん、どっちかっていったら“挨拶状“みたいな感じですよね。そら、アルバムじっくり聴いて、その上で判断してもらうのがいちばんいいんですけど、さすがにね? 何も知らない人にいきなりそれを… っていうのもあるので、まずは名刺代わりにって感じですかね。

——名刺代わりにシングルを出そうと思えたのは『エメラルドラム』を作ったことが大きかったりするんですか?

井上 : そこまで意識はしてないですけど、でもあのアルバムは今まで作った中ではいちばん満足がいったアルバムだったんで、それでひと区切りついたっていうのはあったかもしれないですね。

——意思表明的なものというよりは…。

井上 : 現状報告ですかね。「今、こういう地点にいます」という。

——今回の「アリス」を私は最初、MVで聴いたというか見たんですね。だからよけいにびっくりしたところがあるんですけど。

井上 : ははは。はいはい。

——カジュアルな内容で、驚きました。

井上 : よく言われます、「いやー、踊ってんなぁ」みたいな(笑)。割ともともとが暗い曲というか、どっちかというと重いイメージの曲が多かったと思うんで、カジュアル過ぎるふうに映ったのかもしれないですけど、でもそれはそれでアリかな思うんで。まぁ、狙ってるわけじゃないですけど、裏切るというか、意外なほうが面白いじゃないですか。もともとこういう部分はずっとあったのに、それがなかなか表現できてなかったんですよね。で、今回はもともとやりたかった感じのひとつが曲でできたんで、(MVも)ああなったって感じですね。

——その後、音源で聴いた時には、井上さんのボーカルのプロダクションと歌詞に驚いたんですよ。

井上 : そうですね。その辺は今回、zAkさんに「アリス」と2曲目の「棘になった」をやってもらったんですけど…。

——ボーカルは部分的にオートチューンかかってませんか?

井上 : あれね、上がってきたの聴いてびっくりしたんですけど(笑)。

——井上さんも上がるまで知らなかったんですか(笑)。

井上 : zAkさんが「これ」って上げてきたのがあんな感じで。面白いなぁと思いましたね。もちろん、メロディ・ラインやハモりは僕が全部作っていって、それを整えてくれたのがzAkさんっていう感じでしたね。

——こういう聴こえ方にしてほしいっていうリクエストはしたんですか?

井上 : あ〜、いや、レコーディングしてる時に、割と80年代っぽい感じの、なんていうんですかね? ちょっとプラスティックな感じの、でもキラキラしてるようなニュアンスやな、みたいな話はしてたんで、たぶんその辺を踏まえてくれたんだと思うんですけどね。

——声が鍵盤的な響きになるところとか、“James Blake以降”みたいな印象を持ったんですけど。

井上 : あー(笑)。わかります。

——そういう面白さもあって。

井上 : はいはい、うれしいです。

——スクイズメンって、ジャンルを特定しづらいけど、井上さんのボーカルのエモーションが真ん中にずっとあって、それで成立してるところがあると思うんですよ。なので、今回のボーカルのアプローチは思い切ったなぁと感じまして。

井上 : 無機的な方にってことですよね?

——そうですね。部分的には匿名的でもあるし。

井上 : うん、分かります。どっちかっていうと、スクイズメンの曲のエモーショナルさ加減は、これまで必要以上に出てしまうことがあって、今言ってもらった匿名性じゃないけど、そういうポップスに憧れるところが割とずっと、それこそ結成当初からあるんですね。それが今回、10何年かかってやっと形にでき始めたかなっていう感じですね。今回突然というよりは。

——そこもやっぱり『エメラルドラム』を作ったことのフィードバックがあるのでは?

井上 : フィードバックというよりは、さっき言ったことと繋がりますけど、いろんなことしても割とOKになったというか。昔のスクイズメンだったら悲しいコードに、時々過剰にエモーショナルなっていう。でもそうじゃない部分もあのアルバムでちゃんと許容してもらえるようになったかな? っていう気はします。それが今回のシングルにも繋がってると思いますし。

ポップスが作りたいんですよ

——スクイズメンって、他のバンドで例えると、神経質過ぎないRADIOHEAD、大らか過ぎないFlaming Lipsとか、そこまでナイーヴ過ぎないArcade Fireとかで。

井上 : ははは! なるほど。いいとこどりできてたらいちばんいいですけどね(笑)。

——通じるものはあるけど違うっていう意味では、おいしいとこどりでしょう。

井上 : ほんまですか? それはうれしいです。

——で、そこから1年少々なので、基本トーンは今回のシングルも変わらないと思うんですけど、今回のシングルに向かう時に井上さんがシンパシーを感じてたり、暮らしの背景で鳴ってた音楽はどんなものだったんですか?

井上 : この1年ぐらいですよね… そう言われると思い浮かばないすね(笑)。昔から聴いてるものは聴いてましたけど。全然、スクイズメンに繋がらないって言われますけどVelvets(Velvet Underglound)とかすごい好きで。全然繋がらないですけど、「アリス」に(笑)。

——ずっと好きなものって深いところにはあるんでしょうね。

井上 : あとはさっき名前挙げてもらった(Flamimg)LipsやArcade Fireとか、ああいうユーフォリックな感じの音楽はここ7〜8年ぐらい、他のメンバーは分かんないですけど、僕個人はある意味、目指すところだったっていうのはあって。ただそれは聴くというより根底にはあるかもしれないですね。前のアルバムで「C.I.T.I」って曲ではその辺の思い描いてるところにちょっと近いのがやっと作れたかなっていうのはあったんで、「アリス」も延長上と言えば延長上なのかもしれない。

——なるほど。話を戻すんですが、今回zAkさんにエンジニアリングをお願いしたのは、Buffalo Daughterのオープニング・アクトをやったことがきっかけなんですか?

井上 : それが直接のきっかけなんですけど、元々、Bufalloが大好きで、よく見に行ったりして、もちろんフィッシュマンズとかも聴いてたんでzAkさんの音はずっと聴いてたんですけど、そのオープニング・アクトをやった時、大野(由美子)さんを通じて「やってもらえませんかね? 」みたいな話をして始まった感じですね。

——zAkさんの作る音の何に期待しましたか?

井上 : なんですかね? … ひとつひとつの音の立ち方というか、点描画みたいな感じじゃないですか? zAkさんの音って。1コ1コが全部ちゃんと聴こえるっていう、そういう音でやってみたかったっていうのがありますね。ひとつの絵なんだけどよく見たら全部、点でできてるみたいな、そういうイメージなんですけど、僕の中では。

——確かに明快に聴こえますね。zAkさんとのレコーディングはバンドにとっていかがでしたか。

井上 : あのね、めちゃめちゃプラスになったと思います、正直。音楽的なことだけじゃなくても、モチベーション的にも… ベタですけど、ずっと自分が聴いてた人にも会えて、一緒に音作ったりできるんやっていうことの実感はデカかったと思います。

——そして驚いた要素のもうひとつの、歌詞なんですが、「呼びかけてる! 」と思って(笑)。

井上 : ははは。外向きになりました?

——意外ではありましたね。

井上 : あけっぴろげにポジティヴなのか? っていうと全然そうじゃないと思うんで… なんすかね… 曲は2年前ぐらいからあったんですけど、歌詞ができなくて。で、震災があって、ちょうど3月に東京に行く機会があったんですよ、ライヴで。

——3月って直後ですね。

井上 : うん。震災から2週間後ぐらいですね。だからホントに行ってもいいのか? とかバンドで話しあったりもしたんです。けっこう、自粛ムードというか、音楽とかやってていいのか? とか楽しんでる場合なのか? っていう空気があったと思うんですね。そんなことを考えながら高速走ってた時になんとなくあんな感じの歌詞ができてっていう。別に社会派の歌でもなんでもないし、ただそういうことがあってああいう歌詞になったっていうひとつの事実があるだけで。だから自分の日記みたいな感じなんです。

——震災から1年10ヶ月以上経ってるので、今聴くといわゆる若い人全般に言われてる内向き志向に対する呼びかけのようにも聴こえるというか。

井上 : ああ、なるほど。逆に1年以上経って出すことで、震災しばりみたいな感じの曲じゃないふうに捉えてもらうほうがいいかなとは思うんですよね。全然、普通に女の子の歌として聴いてもらうほうが歌としては自由だと思うんで。敢えてこの曲はこうでって、今言っちゃいましたけど、それは知らなくてもいいことだと個人的には思いますね。

——ただ、これまでパーソナルで内省的な歌を歌ってたことからすると、この変化には驚きました。

井上 : そう言われたらそうなのかもしれないですね。さっきも言ったみたいにポップスが作りたいんですよ、僕は。で、そう考えたら音もそうだけど、歌詞とかでもそのほうが届きやすいのかなっていう意識はあったかもしれないですね。

「友だちがほしいです! 」(笑)

——名刺替わりのシングルということで、ものの見事に3曲とも違うベクトルですね。

井上 : あー、よかった。

——「棘になった」は前作収録の「Watarhythm」続編みたいに聴こえました。個人的な感想ですけど(笑)。

井上 : ちょっと感傷的な感じですかね? 昔からお別れみたいなものにグッとくる癖があって。歌詞にはその癖が出た感じですね。

——音作りはシンプルですね。

井上 : そうですね。完全に生で一発録りで。バンジョーとかは上から重ねましたけど、基本、せーの! で録った曲です。

——「アリス」とはがらっと景色も変わるし、すごく素直な曲だなぁと。

井上 : そうですね。割と素が出てて、何かを提示するというよりは、素でって感じですね。

——「ソフトドリンク」は脱力しますねぇ(笑)。

井上 : (笑)。あれはベースの今埜が作ってきて。スクイズメンで曲作ってんのが僕とキーボードの三好なんですけど、3〜4年前から今埜くんに「おまえも書け」と。で、持ってきてはボツにされたりしてたんですけど(笑)、今回いい曲持ってきたんで、三好の家に集まってアレンジはみんなでやりましたね。

——ちなみに井上さんがイメージするポップって言葉にするとどんなものですか。

井上 : う〜ん、感覚的なものでうまく言えないんですけど… ケレン味があるというか、いい意味でのあざとさとか、その人なりのいびつさがあるもの、ですかね。あと、あれだ。自己満足で終わってない感じの音楽というか、ちゃんと他人を意識している音楽が好きですね。もちろん、形式的なポップスっていう話じゃなくて。でもやっぱり個人的には「エメラルドラム」ぐらいから。やっとそのスタート・ラインに立てた感じなんですけどね。

——だから今年はこれまでにないリリースの仕方も考えてるというわけですね。それ以外の活動はいかがですか?

井上 : いろんなところに行きたいんですけどね。行けるように頑張ります。僕ら、この歳でも全然、いろんなとこ廻ったことがそんなになかったりするんで、今年は行ってみたいと思います(笑)。

——あまり対バンのアプローチとかしないんですか?

井上 : そんなこともないと思うんですけど、あんまりバンドの友だちがいないんですよ、僕ら(苦笑)。シーンとかとも絡めずだったんでね。や、でも頑張って友だちを増やします(笑)。

——(笑)。ストイックにやってるバンド同士でやればいいじゃないですか。

井上 : ははは。僕らってストイックに見えます? 逆に質問なんですけど。

——音だけ聴いてるとそう思います。

井上 : なんか付き合いづらい感じなんかな? そんなことないんですけどね… 大きく書いといてください、「友だちがほしいです! 」(笑)。

——シーンに属してないとか、神戸でずっとやってる状況はバンドにとってはやりやすいですか?

井上 : ずっと絡まずにやってきましたからね。分かんないですね、何がメリットで何がデメリットなのかは。ま、でもシーンとかに属してると十杷ひとからげにされることもけっこうあると思うんで、そういう意味での、1コのバンドが潰れると「もうこのシーンあかんな」みたいに言われる、風評被害のようなものには遭わなくてすんでると思いますけどね。

——スクイズメンぐらいになると、もう巻き込まれないでしょ。

井上 : 気がつきゃこんな感じなんで、当事者はよく分かんないんです。ただ、やってたらここまでやってたっていう。音楽作りたいだけだったりするんで。その辺が… もっと欲出したほうがいいんでしょうけどね。

——たとえば… メジャーからの流通も経験したけど、結局インディーズに戻って、しかも地元で他のバンドとつるまずにやってるバンドもいますよね。

井上 : うん。みんな自分なりのスタンスを必然的に作らないといけない時代、って言うと大げさですけど、でもそうなんだと思います。そういう意味では僕らも確立できてるんかなという気もします。まぁ、本人が「やめた」って言わない限りやってることになりますからね(笑)。結局、やる気次第だと思うんですけどね、なんにせよ。まだ、僕らは音楽作ってて楽しいというか、新しい発見があるからずっとやってるていうのはあるんで。それがなくなったらやめると思うんですけど、普通に。だから、本人の意思次第ですね。

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PROFILE

'98 神戸市外国語大学の軽音学部にて結成。当初はギター2本の4ピース編成だった。99年、ギタリスト・神原幸一脱退。それを受け「ツマミが回せる」という理由で、当時部室をウロウロしていた未経験者・三好がシンセとして加入。00年、1stミニ・アルバム『Mummy in the diver.』をeasel recordよりリリース。現在でもライヴで演奏されるクラシック「flows」収録。あんまりシンセは入ってない。02年、diskunion からのコンピレーション『Revolution Pop』にmy way my loveらと共に「lava」で参加。03年初代ベーシスト・星野秀明脱退後、中津賀津子が加入。その後、現在のスタイルの雛形となる2ndミニ『The World Of The Peacock』をShining April Recordsよりリリース。05年、シングル『ゴルゴダ』、1stフル・アルバム『ラ・ピラミッド』をShining April Recordsより連続リリース。静と動、打ち込みと生演奏をオリジナルな形で両立させた本作は高い評価を得、収録曲「slowblink」はCRJチャート1位を記録。しかし年末、初代ドラマー石橋秀平が脱退。サポート・ドラマーに影山直之(ha-gakure)を迎える。06年、3rdミニ・アルバム『a.k.a.』をmusicmine / Shining April Recordsよりリリース。リミキサーに山本精一・イルリメを迎え、より深化した音像を聴かせる。また主催イベント『スクイズメンと会おう』をスタート(group_inou、あらかじめ決められた恋人たちへ、veltpunch、mudy on the 昨晩などが参加)。雑誌『Quick Japan』上で漫画家・浅野いにお氏に紹介されるなど、結構良い感じだった矢先の6月、中津が脱退。バンドは数ヶ月停止状態に。9月、サポートにサイトウエミ(pharm)を迎え、活動再開。08年、300枚限定シングル『ポピュラス』を発売。これまでとは一線を画すアッパーなこの作品はまたしてもCRJチャートにて1位を記録し、割とすぐ完売。10年、サイトウがサポートを終え、今埜圭が正式加入。11年、シングル『watarhythm』、2ndフル『エメラルドラム』をリリース。マスタリングを手掛けたアラン・ドーチェス(アニマル・コレクティブetc)に絶賛され、ラブコールを受ける。またJET SET RECORD内のJ-popチャートにて初登場1位・総合3位を記録。6月、長年サポートだった影山が正式加入。バンドの音はより強固に。'13 1月、エンジニアにzAk氏(坂本龍一、FISHMANS、UA etc)を迎えたニューシングル『アリス』をリリース予定。

>>スクイズメン Official site

この記事の筆者

[レヴュー] スクイズメン

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