名古屋を中心にマイペースに活動する4人組、。およそ3年ぶりにリリースとなる『Where is Chelsea Girl』はシンプルだけれども、遊び心のあるギター・フレーズとローファイでざらつきのあるポップ・サウンドが特徴的。一度聴いたら癖になってしまうほど。
私とを繋げたのは、CLOSERというイベントの無料コンピレーションCDで、本作にも収録されている「(unflnished) long beach」だ。無知の状態で聴き、まずゴリッとした衝動的なイントロに惹かれた。気だるさのある淡いボーカルの声と、歪んだ轟音の中にキラリと光るストレートなメロディ。さらに、壮大なスケール感で溢れる楽曲に一気に虜になった。彼らの楽曲には中毒性がある。なぜならひねくれているのに、爽快感があるから。そしてキャッチーさまでそなえており、何度でも再生ボタンを押したくなる。今回のニュー・アルバム『Where is Chelsea Girl』を引っさげてリリース・ツアーを行うそうだ。もし彼らの楽曲を聴いて、少しでも気になったら是非彼らのライブ会場に足を運んで欲しい。そのとき、あなたは既にの虜になっているはずだから。
インタビュー&文 : 小林美香子



INTERVIEW

—のバンド名の由来を教えてください。
フルカワシゲヤ(以下フルカワ) : 特に意味は無いんですけど、no.9はThe BeatlesのRevolution 9から。
—前作から今作『Where is Chelsea Girl』まで長いスパンがありましたが、何故3年半かかったのでしょうか? またその間にはどのような変化がありましたか?
フルカワ : マイペースが過ぎました。ケツ叩かれないとダメですね。変化ですか〜そうですねぇ。エウレカ・セブンが好きになりました。
カンダマリコ(以下カンダ) : 特にリリース予定もなく、曲を作っては少しずつ録音はしてたんですけどね。気づいたらこんなに経ってました。
—今回のアルバムに収録された楽曲名には「chelsea girl」、「summer of love」、「rotten」、「pavement」などロックを語る上でのキーワードがちりばめられていますが、現在のを語る上でのキーワードは何でしょうか?
フルカワ : マイペース。僕らはまだまだ無名なのでわかりやすい言葉を色々散りばめてみました。
—名古屋を拠点に活動していますが、音楽制作をする上で地方で活動するメリットはどのような部分にありますか? また、現在の名古屋のミュージック・シーンはどのような状況ですか?
フルカワ : メリットは無いですね。盛り上がってますよー名古屋。僕ら以外は。
カンダ : 適度な刺激ですかね。外国のバンドもたいてい名古屋は”トバシ”されることが多いので数限られるし。でももちろんすごく好きなのが来たら東京、大阪でもどちらでも簡単に行けてしまう便利さもあるし。あとこんなにマイペースでもなんとかバンドが続けられるのも地元だからこそですよね。名古屋が盛り上がってると他所の人にはよく言われるんですけどね、なかなか名古屋にいると実感ないというか。うちらはどっちかというと盛り上がってる部分とはちょっと離れてるんで。そのせいかも。



—ブログに掲載されていた“鉄板スパ(アツアツの鉄板とスパゲティの間に薄く玉子が敷かれた料理)”という食べ物は名古屋名物でしょうか? 初めて見たので、非常に驚きました…他にも名古屋に来たらこれを食べろ! というウラの名物があれば教えてください。
フルカワ : 名古屋の人は鉄板にスパゲッティーをのせたり、味噌カツをのせたりチャーハンをのせたりと何を考えているのかわかりません。よっぽど鉄板が好きなんでしょうねぇ。名古屋の名物にはロクなものが無いのでそんなウラの物を食べたらロクなことになりませんよ。ちなみに僕は三重県鈴鹿市出身です。名物は鈴鹿サーキットと、どす黒い緑色をした海です。
カンダ : ”鉄板スパ”は名物ですよ。名古屋の喫茶店文化を象徴する食べ物でしょう。微妙なB級さがポイントです。他にオススメだと......コメダ珈琲店のシロノワールはかなりうまいです。(あつあつデニッシュ・パンの上にソフトクリームが乗ったの) あと定番の味噌煮込みうどんに卵を入れて、半熟状態になったのをごはんにのせるってのはたまりませんね。ちなみに私、生粋の名古屋っコです。
—バンド名に“short film”と付く皆さんに質問です。オススメ・ショート・フィルムや、影響の受けた映画作品などありましたら教えて下さい。
フルカワ : バック・トゥー・ザ・フューチャー、ショーシャンクの空に、ロック・ストック・アンド・トゥースモーキングバレルズ、バッファロー66などがお気に入りです。一番何回も繰り返し見たのは小学生の頃、家にビデオ・デッキがやってきて間もなくテレビで放送されていたグーニーズ。
カンダ : ブルース・ブラザース。ハチャメチャだけどバンドって楽しいんだな〜と。曲も楽しいし。
—本作『』は今までの活動の集大成的な作品と記載されていました。少し気が早いですが次回のアルバムへの展望は既にありますか? また今後はどのように変化していくと思いますか?
フルカワ : ケツ叩かれてますからねぇ。頑張りますよー! カサノバ・スネイクみたいな空気感があるアルバムを作ろうと思ってます。カラッとしたヤツ。Wowee Zoweeも僕はカラッとしてるなぁってイメージなんですけど。初期のKinksとかSilver Jewsとか。そんな感じの。まぁとにもかくにもGT400ですよね。僕らはマイペースですからねぇ。早々変化もしていかないとは思います。30年もすれば老いているとは思いますけど、それでも音楽を続けていられれば幸せですよね。



PROFILE

2001年名古屋にて結成。Pavement、The Velvet UndergroundなどのUSインディ・ロックからの影響と、スピッツなどのJ-POPサウンドからの影響をうまくブレンドして、音を紡ぐ。

【MEMBER】
furukawa shigeya (Vocal,Guitar)
kanda mariko (Guitar,Vocal)
miyagawa michio (Bass)
furukawa kenta (Drums)



LIVE SCHEDULE

  • 6/14 (日) "緊急ソニック"@名古屋 大須OYS
  • 6/19 (金) COOKIE SCENE NIGHT 09 #1"LOVE IN JUNE"@名古屋 鶴舞KDハポン
  • 7/5 (日) presents [slow step stroll 08] "Where is Chelsea Girl?"release tour@名古屋 新栄CLUB ROCK'N'ROLL
  • 7/11 (土) "Where is Chelsea Girl?"release tour@東京 新宿NINE SPICE
  • 7/13 (月) "Where is Chelsea Girl?"release tour@大阪 難波ROCKETS

オススメのRock'n Roll アルバム!!!


folk enough 『Rain dance』
アルバムとしては4年ぶりとなる今回の『RAIN DANCE』。JUNK、変拍子、POP ROCK、BLUESを通過し結成10年。行き着いた先は4BEATへのアプローチとGUITAR SOUNDへの回帰。AMERICANAからBIG BEAT、彼ら特有の、WRIGHT WEIGHTなIN BEAT POP ROCKも健在! 彼らの探求心はとまらない。


and Young… 『Freaks Meets Young』
ルーリード直系のボーカルにシンプルなメロディ・ライン。ベース・レスで炸裂するギター。リード・ギターとリズム・ギターが、それぞれのシンプルな意義に立ち返ったときに、魅力を発揮する。そして、なんといっても重いけれど暗くない、音数の少ないシンプルなビート。ライブは、音が「生きて」いるかどうかが鍵なのだと-それはけっして単純に音質でもなく技術でもなく-あたりまえのようなことをあたりまえに感じさせてくれる一枚。


ドン・マツオ from ズボンズ 『 NEW STONE AGE』
90年代中期より日本、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど、世界を股にかけロックンロールし続けている孤高のバンド、ズボンズのフロント・マン、ドン・マツオ。3年ぶり2枚目となるソロ・アルバムは、前作のコンセプチュアルな内容とはうってかわって、ズボンズ本体と表裏一体のエネルギッシュなロック、ファンキーなリズム、深淵なブルース、小気味いいブギなど、本人もズボンズ名義で出そうか迷ったという渾身かつ軽やかな力作。

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