2013/04/20 00:00

アイドル・グループ、BiSの元メンバー、ナカヤマユキコを中心に結成された5人組バンド、モルヒネ東京。アーバンで洒落たロック・サウンドが特徴的な1stシングル「トウキョウナイト」をOTOTOYで配信開始。また、2013年4月20日(土)に渋谷RUIDO K2で行われた、同シングルのレコ発ツアー・ファイナルで、ナカヤマが今後BiSの名前を使わず活動していくことを宣言。そして、未発表曲のキラーチューン「チェリーガール」をOTOTOYでHQDの高音質でフリー・ダウンロードすることを発表した。「トウキョウナイト」と共に、モルヒネ東京の新しいスタートから目が離せない。

>>未発表曲「チェリーガール」のフリー・ダウンロードはこちら


モルヒネ東京 / トウキョウナイト
【配信形式】 : wav / mp3

【配信価格】 : 200円

モルヒネ東京レコ発ツアー 「モルヒネ三都市」ツアー・ファイナル・レポート

「私は、元BiS(のメンバー)です。でも、今はモルヒネ東京のヴォーカルなんです。だから、もうBiSの名前は使いません。」

ナカヤマユキコ率いる5ピース・バンド、モルヒネ東京の『トウキョウナイト』のレコ発ライヴが、2013年4月20日(土)、渋谷RUIDO K2で行われ、アンコール時のMCでナカヤマは堂々とした口調でそう発した。

元BiSという肩書きは、ナカヤマユキコの活動を後押しするとともに、彼女を元BiSというイメージの檻の中に閉じ込めてきていた。そんななか、ナカヤマは過去の自分から決別し、モルヒネ東京のヴォーカリストとして活動していくことを宣言したのである。

モルヒネ東京の音楽は、どこか都会的な匂いを感じる音作りが印象的である。この日のライヴも、ロック調のアップビートな楽曲から、80年代ポップスを思い起こされる楽曲まで、本編で5曲が披露された。そんな中での決別宣言は、これから活動を本気でやっていくための、ナカヤマ自身への宣言だったに違いない。

決別宣言ととともに、ヴィレッジヴァンガード下北沢店で『トウキョウナイト』のCDが販売されること、OTOTOYで未発表曲「チェリーガール」を配信すること、そして年内にワンマン・ライヴをやることが発表された。会場に集まったお客さんたちは、暖かく大きな拍手で、その宣言を向かい入れた。

そして、最後にもう1曲やらせてください、とナカヤマが宣言し演奏された曲。そのタイトルは「プライマル」(※英語表記かカタカナ表記かは未定)だった。BiSの代表曲であり、ナカヤマがBiSを脱退する際にリリースされた同曲を、自分たちで新たに作曲し持ってきたことに戸惑いをみせる客席。そんな中で、物怖じせず、ナカヤマは歌った。

<繰り返す思い出は 振り向かずに駆け抜けてきた>

BiSの「primal.」をなぞった歌詞に、思わずBiSの名前はつかわないのではなかったのか、と突っ込みたい気持ちもあったものの、これが、ナカヤマにとってのけじめということなのだろう。BiSという故郷から離れ、モルヒネ東京のナカヤマユキコとして覚悟を決めた彼女。研究員(※BiSのファンの呼称)も客席に数多く見受けられたため、元BiSという肩書きを捨て去ったあと、どのような活動をみせていくのかは未知数である。それでも覚悟を決めたのだ。あとは全力でモルヒネ東京として活動していくしかない。そんな男気溢れるような部分こそ、ナカヤマの魅力であり、これまでも、そしてこれからも彼女を輝かす大きな要素であることに違いはない。モルヒネ東京が本格的に動き始めた。(text by 西澤裕郎)

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モルヒネ東京 プロフィール

左から、オオシバユウスケ(Ba) ケネディ(Dr) ユケ(Vo) アンザイ(Key) mackey(Gt)

Vo.ユケを中心に2012年結成。

モルヒネ東京 Official Web

[レヴュー] モルヒネ東京

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