2012/06/28 00:00

2010年から東京・南池袋のミュージック・オルグなど都内のライヴ・ハウスを中心に活動してきた柴田聡子。アコースティック・ギターによる弾き語りのほか、ニュー山バンドのメンバーとしてもライヴを行ない、現在は高知・四万十を拠点に音楽活動を続けています。浅草橋天才算数塾からのリリースとなる本作『しばたさとこ島』には、同作のプロデュースも手掛けた三沢洋紀(真夜中ミュージック)とDJぷりぷり(金太郎)をはじめ、君島結、植野隆司(テニスコーツ)、パウロ野中(占い師)、貝和由佳子、じゅんじゅん(MAHOΩ)、須藤俊明(石橋英子 with もう死んだ人たち、uminecosounds etc)、山本達久(NATSUMEN etc)が参加者として名を連ね、弾き語りの魅力を感じることのできる充実した作品となっています! その魅力にぜひ触れてみてください!!


新しい風を感じさせてくれる、柴田聡子の1stアルバム
柴田聡子 / しばたさとこ島

【Track List】
1. ブルーノのワルツ / 2. 芝の青さ / 3. はだかで踊るのは恥ずかしい / 4. カープファンの子 / 5. 景色がある / 6. ばら / 7. いのちが too short! / 8. まぼろし / 9. いぬそんぐ / 10. 春の小川

【販売形式】 WAV / mp3

弾き語りも裸で踊る事も、彼女にとっては自然なこと

都会の駅前等で弾き語りをしているストリート・ミュージシャンを見かけることが当たり前になってしまった現代。気持ち良さそうに歌っている彼らを見ると、いたたまれない気持ちになり、足早にその場を立ち去ろうとしてしまう自分がいる。特にゆずやコブクロ等の、一世を風靡しているアーティストのベタなアコースティックなパフォーマンスに影響を受けているストリート・ミュージシャンの演奏を聴いていると、知人とカラオケに行った時に、誰も聴いていないことに気づかないで熱唱している自分を見ている様な気分にもなって、恥ずかしくなってしまうことがある。弾き語りというのは、ずっと昔から利用されて来た伝統的なスタイルではあるが、反面ベタな表現におちいりやすく、観ていて恥ずかしくなる事が少なくない。しかし、今回『しばたさとこ島』をリリースした柴田聡子は、そんな弾き語りの恥ずかしい側面を逆手にとって、うまく利用している希有なアーティストだ。

柴田聡子の歌声を私が初めて聴いたのは、西麻布新世界で催された「新世界音楽の交差点」というイベントで、主催は本作をプロデュースしている浅草橋天才算数塾だった。そのイベント・タイトルが象徴するように、ジャンルの全く違う様々な音楽が、交差するように演奏されていた。川染喜弘のゴリゴリの爆音ノイズ・ミュージックの後、彼女は何事もなかったかのようにギター一本で登場した。まるで丸腰で現れた武士のようにも見えたが、シンプルな弾き語りで充分に自分の存在感を示していた。特に印象的だった曲が、今回のアルバムにも収録されている一番のポップ・チューンともいえる「カープファンの子」という曲だ。彼女はその曲の中で、憧れの可愛いカープ・ファンの女の子に対してこんな詩を歌う。

<あの娘に子供が生まれる前に 私に子供ができるまえに / もっと もっと ひどいこと考えておかなくちゃ>

内容は詩的で抽象的でありつつも、日常生活で口にすればかなり波紋を投げかける恥ずかしい言葉なはずなのだが、彼女が歌うと妙に自然と受け入れられた。恥ずかしい事をしている事に無自覚な訳でもなく、かといって恥ずかしがっている訳でもない。ただ恥ずかしい事をしている事に堂々としているから、聞かされるほうが納得してしまう。『しばたさとこ島』には「はだかで踊るのは恥ずかしい」という曲も収録されている。前述したように、私は弾き語りは裸で踊るのに等しい行為だとも思っている。しかし、弾き語りも裸で踊る事も、彼女にとっては自然なことで、それをあえて示してみせることこそが彼女の魅力なのである。弾き語りの魅力をもう一度、考え直したい人には、今回リリースされた『しばたさとこ島』は必聴覚盤であることは間違いない。(text by 小柳元)

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LIVE INFORMATION

柴田聡子 ミニ・ライヴ&サイン会

2012年6月28日(木)@タワーレコード新宿店8Fイベントスペース
START : 21:00

柴田聡子インストア・ライヴ in ヴァイオレットアンドクレア

2012月7月1日(日)@渋谷 Violet And Claire
START : 16:00

PROFILE

柴田聡子/SHIBATA Satoko

2010年 武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業

プレゼンテーション/歌/絶叫/を中心に活動しています。

柴田聡子 official HP

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