シティ・ポップを昇華させた、さとうもかが歌う恋物語──入江陽をプロデュースに迎えたフル・アルバム

さとうもか

岡山出身のシンガー・ソングライター、さとうもかが待望のフル・アルバム『Lukewarm』をリリースした。“新世代のユーミン”と称されるようにシティ・ポップを彷彿させながらも、繊細かつ、ユーモラスな歌声で紡ぐポップ性がたまらない! 入江陽をアルバム・プロデュースに迎え、ゲストで鶴岡龍(LUVRAW)が参加したアレンジ面においても注目してほしい。今回OTOTOYでは3月14日から3月31日まで、今作をハイレゾ音源を独占配信します。レヴューとともに彼女の世界に浸ってみては?

期間限定OTOTOY独占ハイレゾ配信!

さとうもか / Lukewarm

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC
>>>ハイレゾとは?
【配信価格】
単曲 324円(税込) / アルバム 2,700円(税込)

【Track List】
1. old young
2. Lukewarm
3. あの夜の忘れ物
4. 最低な日曜日 feat.鶴岡龍(LUVRAW)
5. 2つのわたし
6. Hello,Valentine's day
7. Wonderful voyage
8. ひみつ
9. 殺人鬼 feat.入江陽
10. April in my memory


さとうもか 「Lukewarm」MV


REVIEW : さとうもか『Lukewarm』

プレス資料に〈新世代のユーミン〉とあるのはダテじゃない。1994年生まれ岡山出身の女性シンガー・ソングライター、さとうもかの『Lukewarm』は、そう思わせるのに充分なアルバムに仕上がっている。独立系CDショップに置かれた自主制作盤が話題を集め、ミニ・アルバム『THE WONDERFUL VOYAGE』も注目を浴びていた彼女だが、入江陽をプロデューサーに迎えたこのフル・アルバムで、いよいよ頭角を現すことになるだろう。

本作を聴いて筆者がまっさきに思い出したのは、1970年代の良質なシティ・ポップの数々。たとえば、荒井由実の『コバルト・アワー』や大貫妙子の『Sunshower』といった名盤からの隔世遺伝をはっきりと感じたのである。あるいは、ユーミンが荒井由実から松任谷由実になった時に失ってしまった詩情を持ち合わせている存在、と言ってもいいかもしれない。特にテンション・ノートを用いたモダンで洗練された和声感覚が、往年のシティ・ポップのエキスを煮詰めたようだと感じたのだ。無論、懐古趣味の産物というわけではない。本作は先人たちの遺産を未来へとバトン・タッチしていこうという意思すら感じさせる、志の高いポップ・アルバムなのである。

さとうは独学でギターをマスターしたらしいが、それが逆に自由なコード感覚を生んだのかもしれない。あるいは、ボサノヴァや1980年代のネオ・アコースティックから和声を学んだのだろうか。たとえば、「Hello,Valentine’s day」は初期アズテック・カメラのようなスマートさが魅力だし、「April in memory」は佐藤奈々子の名盤『ファニー・ウォーキン』に入っていてもおかしくなさそう。「2つのわたし」はオルゴールのようなイントロがおとぎ話的な幻想性を浮かび上がらせるし、入江陽をフィーチャーした「殺人鬼」はハード・ロックとトイ・ポップが出合ったような摩訶不思議な空気であふれている。

ささやかな装飾を活かしたアレンジも秀逸で、“おもちゃ箱”を欲するリスナーの食指をそそることだろう。ストライド・ピアノがオールドタイミーな空気を演出する「old young」、さとう流インドア・ポップと いうべき箱庭的世界が楽しい「Lukewarm」、LUVRAWの鶴岡龍がロボ声を聴かせる「最低な日曜日」など、効果的なアレンジの数々が印象に残る。

もちろん、日常の些事や恋愛の機微を綴った歌詞も、ストーリー・テラーとしての彼女の実力を実感させる。ややシリアスな題材に切り込んでも、ちょっとユーモラスでとぼけた歌声のせいで、重くなりすぎないのもいい。鮮烈な登場を印象付けるフル・アルバム。さとうもか、いやはや、おそるべき才能の持ち主である。(Text by土佐有明)

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【本作の特集ページはこちら】
https://ototoy.jp/feature/20170925


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【本作の特集ページはこちら】
https://ototoy.jp/feature/20171208

LIVE SCHEDULE

さとうもか『Lukewarm』リリース・パーティ
2018年3月18日(日)@岡山・城下公会堂
時間 : Open 18:00 / Start 18:30
出演 : さとうもか、かねこきわの、入江陽、小鉄
詳細はこちら

PROFILE

さとうもか

岡山県出身在住のシンガー・ソングライター
1994年 6月生まれ
初めてのピアノの発表会で弾いた「ガラスの靴」という曲の、最初のシ・ド・ミの和音で音楽が好きになる。
3歳からピアノを始め、ギター、サックス、合唱、声楽など様々な音楽に触れる。
高校音楽科卒業後、音楽短期大学に入学し、ガットギターやピアノの弾き語りを本格的に始める。
2015年12月にタワーレコードの Here,play pop!レーベルから初のミニ・アルバムを全国リリース。
2018年3月に〈P-VINE〉からフル・アルバムを全国リリース。
キリン “トロピカーナエッセンシャルズ” Web CMの歌唱とナレーションを担当。

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>>>公式SoundCloudはこちら

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レヴュー

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