2015/07/15 15:03

「ある意味デビュー・アルバムみたいな感じ」THE GROOVERS、
6年振りのアルバムを先行ハイレゾ配信&藤井一彦インタヴュー

「GROOVERS節」ここに健在! ギター・ロックを愛するすべての人へ。最強のスリー・ピース、THE GROOVERS6年ぶりのオリジナル・アルバムが完成。OTOTOYでは独占ハイレゾ配信に加え、一般リリースに先駆けて1週間先行配信開始。歳を重ねるごとに魅力的に、そしてロックなスピリッツはかわらない新作アルバム。その内容についてヴォーカル / ギターの藤井一彦にインタヴュー。

独占ハイレゾ先行配信!
THE GROOVERS / Groovism(24bit/48kHz)
【配信形態】
24bit/44.1kHz : ALAC / FLAC / WAV / AAC
【配信価格】
アルバム : 2,700円(税込)

【Track List】
01. 無条件シンパシー
02. EL DIABLO
03. PERFECT DAY
04. シャクニサワル
05. 遠吠え彼方に
06. それが唯一の
07. YES or NO
08. 空白
09. ANOTHER VIRTUE BLUES
10. UNDER THE FOGGY MOON
11. 最果て急行

INTERVIEW : 藤井一彦

現代の音楽シーンのメイン・ストリームではあまり聴くことができなくなったギター・ロック本来のダイナミズムを持っていながら、決して懐古主義やルーツ音楽の模倣に陥らず、日本人が表現するロックの1つの形を完成させているバンド、THE GROOVERS。“これぞTHE GROOVERS” という、期待通りの音が詰まっている6年振りのオリジナル・アルバム『Groovism』は、長年培ってきたバンドのグルーヴを突き詰めて抽出したような苦み走ったビートがあまりにも強烈だ。一聴すると荒々しく男臭いサウンドと、行間を読ませる意味深な歌詞で構築されたこの作品について、ヴォーカル・ギターの藤井一彦に話を訊いた。

インタヴュー& 文 : 岡本貴之
写真 : 大橋祐希

ある意味デビュー・アルバムみたいな感じですよ

ーー『Groovism』は6年振りのオリジナル・アルバムですが、ここまで時間が開いた理由を教えてもらえますか?

藤井一彦(Vo.Gt、以下藤井) : 僕らがデビューしてすぐの90年代のように、年に一枚、アルバムとシングルと出すというレコード会社との契約があって、曲作りやプリプロ期間が設けられて、その間一本もライヴが無くても給料が出るような状況ではなくなっているという、なかなか難しい時代に突入して久しいので(笑)。ちょっと油断すると5年くらい経ってしまうんですよね。楽曲のストック的にはもっと早く出すこともできたんですけど、色々とタイミングを伺っているうちにこんなに開いちゃいました。

ーー前作『ROUTE 09』(2009年)からここまでに起こった出来事として震災のことは避けて通れないと思うのですが、直接的ではないにしろ今作にも節々にそうした内容がちりばめられている印象です。

藤井 : まさに節々になんとなく感じてもらえるくらいがちょうど良いかなと思っています。直接的な表現はあまり得意ではないし、好きじゃないということもあって避けている部分があるんですけど。それでも出てしまうものはあると思うので、行間を感じて頂ければと思うんですけどね。例えば「UNDER THE FOGGY MOON」という曲は震災がきっかけで作った曲なんですけど。

ーーこの曲はアルバムの中でもとても印象に残りました。サビの〈目が覚めたら何か 革命でも起こっていてくれれば〉といった歌詞は震災以降の日本に感じていたことだったんでしょうか。

藤井 : 自然に出てきてしまうというか、直接表現を避けてもこれくらい出てきてしまう。表現のスタイルとして、僕はそういう方法を選んでしまうんですけど。

ーーRCサクセションでいえば〈金が欲しくて働いて 眠るだけ〉(「いい事ばかりは ありゃしない」)のようなフレーズだなと思いました。

藤井 : ああ、僕もあの曲は大好きなんで比較してもらえるのは光栄ですね。

ーー曲のストックというのは震災以降に作ったものが多いのでしょうか?

藤井 : もっと前からですね。『ROUTE 09』が2009年ですから、それ以降ずっと書き溜めていた曲です。アレンジが随分変わってしまったものや、極端に演奏回数が少ないものもありますけど、最低1回はライヴで演奏している曲ばかりなんです。だから、ある意味デビュー・アルバムみたいな感じですよ(笑)。ライヴを積み重ねてきたバンドが初めて音源を出す感じに近いかもしれないですね。

ーー『ROUTE 09』と聴き比べるとミディアム・テンポな曲が増えているようにも思えますが、その辺りは意識されていますか?

藤井 : ああ、そうですか? 割と一枚のアルバムでライヴのセット・リストを考えるみたいにテンポやリズム・パターン、コード感とかがバランス良く入るように考えているんです。本当は考えなくて良いのかもしれないんですけど、つい考えちゃうタチなので。アップ・テンポが増えてきたら次のはミディアムにしようとか。もともと閃いた段階でアッパーだったものを、あえてミディアム・テンポに変えたりすることがあるくらい、バランスを気にするんですよ(笑)。今回は自然にこういう風に落ち着いた感じですね。

藤井一彦

ーー曲を並べたときに、客観的に聴いて考え直すこともあるんですか?

藤井 : 考えますね。最初はそんなことは考えないんですけど、作っていて4、5曲良いのが出来たなと思ったときにアルバムがだいたいぼんやりと見えてきて「次はどんな曲が欲しいか」という考え方に移っていくんです。その考えに引っ張られることが多いですね。すごく極端な話ですけど、僕は曲が溜まってくるとリスト・アップして行って、テンポとキーをメモしておいて被らないようにするんです。Aの曲が増えてきたなと思ったら、「次はなるべく作らないようにしよう」とか。閃きをなるべく採用したいから、必ずしもそのメモが役立つとは限らないんだけど、そこまで気にしていますね。テンポやキー、コード感がまんべんなくなるように。

ーー『Groovism』の全体像が見えたきっかけになったのはどの曲でしょうか。

藤井 : 前作をリリースした後、最初に出来たのが「それが唯一の」という曲ですね。その後の順番は忘れましたけど(笑)。「無条件シンパシー」なんかは、アイデアを具現化するのが早かったですね。

ーー「無条件シンパシー」は聴く側にとっては色んなイメージが広がる曲だと思うんですが、具体的な対象となっている人や物はありますか?

藤井 : 対象はあったりなかったりですけど、その辺はぼかしているというか、どうにでも取れるようにしているんですよ。僕がシンパシーを感じる人について、限定的じゃなくて広く歌いたいと思っているんで。

ーーそれが以前から変わらない藤井さんの作風なんですね。

藤井 : そうですね。作風になっているのかな…。心掛けてはいますけど。

ーー「YES or NO」には女性の声が入っていますけど、これは?

藤井 : これは、サンプリングです。ネットを検索して、フリー・サンプルを探したんです。「フィメール ソウル シャウト フリーサンプル」とかで。すごい探しましたけど(笑)、最近はあるんですよ、著作権フリーのサンプルが。ソロ・アルバムでもコンガのフリー・サンプルで自分でループを組んだりしましたけど。今回は黒人のソウルフルなフェイクを入れたいなと思って、検索してみようと思って。でもバッチリ合ってるでしょ、あれ?

ーーはい、サンプリングだとは思って聴いていませんでした。

藤井 : ですよね。ピタッとハマったんで。

ーーラストはいなたいロックン・ロール「最果て急行」で終わりますが、これは曲順をライヴに例えると、アンコール的な位置づけでしょうか?

藤井 : 過去にもそうしたアルバムはあるんですけど、「UNDER THE FOGGY MOON」でシリアスというか、壮大なバラードで終わるよりは、チャラけて終わりたかったんで(笑)。

古き良き音楽の継承と、聴いたこともない音楽の両方やりたくて

ーーTHE GROOVERSとしての音楽は確立されていますから、ファンにとっては期待通りのTHE GROOVERS節になっていると思いますし、ロックンロール・バンドを聴く機会があまりない人にとっては新鮮なんじゃないでしょうか。

藤井 : そうだと嬉しいですね。シンプルな編成で同じメンバーでずっとやっていて、最近はアルバムごとに新たな挑戦をするようなことはしていないので。アルバムごとにコンセプトがあって音楽性が変わるバンドも中にはいますけど、自分らはあんまりそういうのが好きじゃなくて。ただ、それだと変化が乏しいので、新鮮味を保つにはすごいマイナー・チェンジというか、人にはわからないような細かい更新をやっていくしかなくて。でも、もうぶっちゃけ、そういうアイデアも3周目くらいというか…。最近は期待されているTHE GROOVERSらしさに応えるのも良いかなと思っていますけど。

ーーどういうものがTHE GROOVERSらしさなのか、やる方も聴く方もわかっているということですよね。

藤井 : 古き良き音楽の継承と、聴いたこともない音楽の両方やりたくて。しかもそれをシンプルな編成でもがきながらやってましたけど、最近は力を抜いているというか。

ーーありのままのバンドの音を出そうと思うようになってきた、ということですか?

藤井 : もう少し楽にやろう、というか。楽にやった方が狙い通りになるような気がして。

THE GROOVERS「PERFECT DAY」
THE GROOVERS「PERFECT DAY」

ーー以前は3人の最小編成で、あえてロックン・ロールという枠の中で新しいものを生み出そうという思いが強かったんでしょうか。

藤井 : 枠の中でシンプルな編成で、奇をてらうことなくやって、だけど「こいつらなんかすごいな」という新しさみたいなものが出てたら最高だなと思ってました。でもそれで何十年もやるのはなかなかしんどいものもあるので。だからそういうことを考えずにやっている瞬間も前よりも増えてきました。ブルース・リーじゃないけど、あんまり考えない方が良いのかなって。

ーー「考えるな、感じろ」という。

藤井 : そうそう。やっとそう思えるようになりましたね。

ーーTHE GROOVERSがデビューした1989年から比べると音楽を取り巻く環境は大きく変わっていますが、そうした世の中の変化に伴ってバンドが試みてきたことってありましたか?

藤井 : インターネットが普及しだした頃に、自分たちも何かしなきゃ、みたいなムードは溢れてたけど(笑)。なんか強迫観念的なものに動かされてるのも馬鹿らしくなって。もう予想はつかないしね。デビューした頃にこんな世の中になっているなんて全く予想ができなかったし、ということはこの先も予想がつかないのかなって。

ーーこれだけ長い間バンドを続けているというのは想像もできなかった?

藤井 : まあそれなりの感慨はありますけどね。10年はそうでもないけど、20年はちょっと祝っても良いかなと。しかも同じメンバーというのは自慢しても良いかなとは思いますね。

ーー活動していく中で、煮詰まったりしたときもあったんじゃないかと思うんですが、そういうときに藤井さんはどうやって突破してきたんでしょうか。

藤井 : いや、もうプロなんだから煮詰まったくらいで倒れちゃいけないと思ってやってきました。煮詰まるとかそういうのは当たり前にあることだと思ってますから。

ーーなるほど。消えていくバンドもいる反面、ローリング・ストーンズのように未だに現役でライヴをやっているバンドもいますが、そうしたバンドの姿はやはり励みになりますか?

藤井 : それはありますね。ストーンズは永遠にお手本というか。

ーー今作にも「それが唯一の」のようなダイレクトにストーンズの影響を感じさせる曲もあります。

藤井 : どうしても好きだから、アルバムに1曲か2曲はストーンズ・スタイルの曲を入れちゃうんですよ。「それが唯一の」とか「ANOTHER VIRTUE BLUES」とかは、ついやっちゃったっていう感じなんですけど。最近はこういう曲をアレンジするときとかレコーディング・スタジオで仕上げるときに「これやりすぎかな!?」とかいう話になるんだけど「もういいんじゃない!?」っていう意見がメンバーからも出てくるんですよ。そういうスタイルをやろうと思っても出来ないやつらばっかりだし、今。

ーー確かにそう思います。

藤井 : だから、できるやつはやっちゃって良いんじゃないか、と。別に物真似バンドとしてやっているわけじゃないし、それは明白なんだからどんどんやっちゃっていいんじゃないかという空気になってますね。

やりたいことを思い切りやるほうがいい

ーーTHE GROOVERSが物真似に陥っていないのは、明瞭な日本語でオリジナルになっているからだと思います。

藤井 : ああ、ありがとうございます。そこだけは守っている感じかな。ただの物真似だったら意味がないので。僕は昔、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンの初来日公演をクアトロかどこかに観に行ったんですけど、彼らはブルースって名乗っているけど、ハウンドドック・テイラーとかジョン・リー・フッカーは、ブルース・バンドよりもジョンスペの方に「Yeah!」って親指を立てて言うと思うんですよ。ただ真似しているんじゃなくて、継承しつつぶっ壊しているなって。それと同じようなことはやりたいなと思っているんですよ。ストーンズが好きだからこそ、ツイン・ギターでケバいボーカルではやらない、という(笑)。その方が粋じゃないかなと。最近、粋とかそういう方が大事ですね。“わかってくれるやつだけわかってくれれば良い、じゃ売れないよ”っていう論調もあったけど、今はもう思わないですね。やりたいことを思い切りやるほうがいい。

ーー結果、やりたいことを思い切りやっているバンドの方が注目はされますもんね。

藤井 : うん、そうかもしれないですね。

ーー今作で“更新された” という部分はサウンド面でいうとどんなところが挙げられますか?

藤井 : サウンド的には、少し音像を聴き手に近づける、ニアなものにする、というのはありましたね。それが唯一のコンセプトかな。久しぶりにエンジニアが代わって、僕らより若い世代の人だったんですけど、伝えたいイメージをすごくわかってくれたというか。例えば、大きめのライヴハウスの真ん中より少し後ろで聴いてるイメージじゃなくて、リスナーの家にアンプとドラムを並べたくらいの距離感が良いんじゃないかって。部屋だと近すぎるから家に。

ーーライヴでは藤井さんはエフェクターもあまり並べる方ではないでしょうし、生々しい音になっていますよね。

藤井 : あんまり使うタイプではないですから、もともと音はリスナーに近いとは思うんですけどね。ベーシックな音に関しては特に、ダイレクトな方が好きなので。最近はエフェクターも性能が良いし、何から何までデジタルになって行って、扱う容量もどんどん大きくなってレートが上がっていくし。だからどうやって録るのが一番良いのか判断しにくいですけどね。アルバムを数年ごとに出していると、前のアルバムと録音事情が全然違ったりして(笑)。

ーーレコーディングの感覚も変わってきていますか?

藤井 : 変わってきていますし、「良い音とはなんぞや?」ということを常に考えざるを得ない。そのときのサンプリング・レートに合せて、というか。もう歪みっていうものの捉え方が変わってきちゃうから。

ーー例えば、10年前に弾いていた歪ませたギターをそのまま録っても伝わらなくなっている?

藤井 : 今の録り方でそのまま録っても、良い音じゃないと思う。だから耳を頼りに、更新していくしかないですよね。

ーーTHE GROOVERS自体が出している音は変わっていないけれど、それを人に伝える上で更新していかなきゃいけないものはある、ということですか。

藤井 : 技術的なことはありますね。そこはすごく目に見えない葛藤とかもあるんですけど。歪みですよね、結局。デジタルでどんどん解像度を上げていくというのは、テープにあったような歪みが無くなっていくことなので。アナログ・テープ時代にあった歪みは気持ち良い歪みだったと思うんですけど、解像度が上がってクリアになっていくことは、必ずしも気持ち良くはない。僕の弾いているギターのキモは歪みなので、根本的なところですごい大きく関係するんです。だからすごく気を遣いますね。60インチくらいの大画面でハイビジョンの映像を観て、女優さんの化粧の粉まで見えてそれが果たして綺麗な画なのか、という。別に見えなくて良いんじゃないかって。それってもう肉眼以上ですよね。同じことは録音にも言えます。解像度が上がって数値的に情報量の多い音が本当に良い音なのか、というのはもう疑問というか。だから数値に頼らず自分たちの耳で決めなきゃいけないことは増えていると思います。今回のスタジオには古いNeve(二ーヴ)のコンソールがあって、それを通しているからアナログの良さもあるんですけど。それでもデジタルすぎる部分があったりして。

ーーアルバムを作る、ステージに立つ上で、今も藤井さんを掻き立てているものはなんでしょうか?

藤井 : 僕はいまだにリハーサル・スタジオに入ったときに、リフを弾き始めて、2小節目にドラムのフィルが来て、3小節目の頭からオール・インする瞬間のエクスタシー以上のものはないんです。20数年、全くその魅力が色あせないんで。多分、バカなんだと思います(笑)。

ーー(笑)。ロック・バカということですね。

藤井 : そうですね。それがなくならないうちは、やれますね。

ーー今後はツアーも控えていますけど、今回はこういう見せ方をしたいとかここを聴いて欲しいというものがあれば教えて下さい。

藤井 : 今回新しく、というものは全然ないですね、もう。これまで通りのことをより濃く、久しぶりのアルバムも出たので景気よくやりたいなと思います。最低1回はライヴでやった曲たちですけど、今は全曲書き下ろしの新曲のような新鮮な気持ちでいるので。初めて観た若い人たちも楽しんでもらえると思います。20何年やっているという部分で、謎の敷居の高さがあるかもしれないけど(笑)、新規のお客さんも大歓迎なので。是非ライヴに来てほしいですね。

過去作

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LIVE INFORMATION

Groovism Tour 2015
2015年8月29日(土)@福山 Cable
2015年8月30日(日)@福岡 The VooDooLounge
2015年9月19日(土)@名古屋 CLUB UPSET
2015年9月20日(日)@大阪 JANUS
2015年10月17日(土)@札幌 Spiritual Lounge
2015年11月13日(金)@東京 下北沢 GARDEN

PROFILE

左から藤井一彦、藤井 ヤスチカ、高橋 ボブ

THE GROOVERS

1988年に4人編成で結成。'89年アルファ・レコードよりデビュー。3枚のアルバムを発表後、ヴォーカリストが脱退。藤井一彦がヴォーカルをとるトリオ編成となり、'93年ポリドールより再デビュー。6枚のアルバムとベスト・アルバム1枚をリリース後、00年春にレコード会社、プロダクションを離れ、インディペンデントな活動を開始。以降、革新的な超先行予約システム「ADVANCE MEMBERSHIP」による制作を成功させるなどし、3枚のアルバムと1枚のライヴ・アルバムを発表。各方面から高い評価を得た。トリオでの再デビューから20周年となる2013年には、古巣のUNIVERSALより全旧譜のリマスター再発盤と2枚組ベストアルバム『Nothin’ But The Best』がリリースされた。藤井一彦のアコースティック・ソロ作品を挟み、2015年7月、オリジナル・アルバムとしては6年ぶりとなる『Groovism』がリリースされる。トリオによるスリリングかつ爆発力のある強烈なアンサンブルとロックンロールの「粋」、クールかつ深いリリックには定評があり、それら全てが高い次元で融合され炸裂するライヴは強力。藤井一彦のSION、石橋凌、佐野元春、くるり、福原美穂らのサポートや、藤井ヤスチカのP-MODELへの参加等、外部セッションも多く、また近年はBUMP OF CHICKEN、GO!GO!7188、新山詩織らがリスペクトするなど、ベテラン、若手を問わず多くのラヴ・コールを受けている。

THE GROOVERS Official HP

[インタヴュー] THE GROOVERS

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