2015/01/22 22:47

ヨ・ラ・テンゴ、カート・ヴァイルのサイケデリックな音像を継承するニュー・カマー、Boys Ageをフリーでお届け!

ルー・リードを思わせるような野太い声と、カート・ヴァイル、ヨ・ラ・テンゴの流れを汲むUSインディーなサウンドを、自身の寝室で操り生み出す、Boys Age。そんな彼らが、せっせと生み出したサイケデリック・ポップスを多くの方に聴いていただくべく、数多くのアーカイヴからの選りすぐり音源をフリー・ダウンロードでお届け! そして、これまでにリリースされたカセット、CD-Rによる6作品を本人の解説とともに一挙配信。とにかく、まずは音を聴いて、彼らの才能を体感していただきたい。

各作品から選りすぐり音源を、まとめて無料配信!
Boys Age / Boys Age Sampler
【配信フォーマット / 価格】
ALAC / FLAC / WAV / aac / mp3 : 無料

【Track List】
01. Soo Coo
02. God Will Test You Through The PC
03. Postcards Holiday
04. Grotesque
05. It'll Be A Good Weather



Boys Age - A Pair Of Eyes
Boys Age - A Pair Of Eyes

Boys Ageによる過去6作品を一挙配信開始!

Boys Age / Fake Gold

レーベル   発売日 2015/01/22

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18.

※ 曲番をクリックすると試聴できます。

【本人による作品解説】
シンプルに言えば、「無知蒙昧」と「安易な安心と享楽」は死に値するほどの罪であるということを謳ったアルバム。アルバム全体を通したテーマを「Fake Gold Pt.1」でざっくりとやり、さらにテーマを分解したのが他の曲です。赤々と輝く太陽も暮れなずむとともに夜がやってくるように、隆盛した王国もいつかは衰退するように、栄光的なものも、遠くないうちに滅ぶことを暗示しています。また、偽ものの神を疑うことなく信仰することの愚かさも歌っています。現代に解釈するならば、“常識”が正解だという思い込みこそが、既に滅亡への道をたどっている、ということでしょうか。少し社会派なアルバムなので今はこういったテーマは歌いたくありません。また僕がもっとも愛するバンド、ヨ・ラ・テンゴが同年に発表した『Fade(フェイド)』というアルバムからかなりの影響を受けています。なので名前も「フェイ(クゴール)ド」。もっとも尊敬するバンドのもっとも優れたアルバムを仮に神と仮定した場合の、偽神という存在がこの『Fake Gold』です。歴史が繰り返されるように、何度でもループすることを意識して曲を配置しました。

Boys Age / The Tale of Roan Horses

レーベル   発売日 2015/01/22

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17.

※ 曲番をクリックすると試聴できます。

【本人による作品解説】
『Fake Gold』の完成から、およそ2か月程度経った時に見た夢をもとに作りました。スノウ・グースなどの出会いと別れをテーマにした様々な作品から影響を受けています。アルバム内の登場人物は、罪を犯し落ちぶれた男と盲目の少女、そして葦毛(灰色がかった白)の馬たちとともに、金色の麦畑を舞台に進行していきます。現実的ではない舞台設定ですね。もっとも、(全作品にいえることですが)それらのストーリーは断片的かつ抽象的にしか歌っていませんが。 最期はお約束の永遠の別れですが、消えてなくなるのは罪人ではなく無垢な少女。というところが肝です。全体的にもっともローファイでシャンソン / フレンチ・ポップに影響された歌に重きを置いたアルバムです。うみのての円庭さん、desksnail、annie the clumsy、いときはながゲストで参加しています。僕が一番好きなアルバムです。

Boys Age / Epstein Orkestar

レーベル   発売日 2015/01/22

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10.

※ 曲番をクリックすると試聴できます。

【本人による作品解説】
『The Tale of Roan Horses』完成から一月とかそれぐらいで作ったアルバムだったと思います。Roan Horsesの外伝作品で、前日譚あるいは後日談です。舞台はレンガ造りの通りが目立つ町を舞台にしています(それも特に歌中で言及はしませんが)。舞台の町は19世紀の巴里をイメージしています。1曲を除き激しい曲は無く、するりと終わるアルバムです。名誉か不名誉か、“ジャップ・デマルコ”と評された「Postcards Holiday」を収録しています。町は不愉快な場所だが自分の家がある、そんなイメージで歌っています。1曲目は、心の傷から逃れるための酒を提供してくれる酒場の歌、そして最後は、幸福だったときの思い出の品を抱いて… という感じです。ここから立ち上がったかどうかは聴き手の想像力次第です。

Boys Age / Amazing Stories

レーベル   発売日 2015/01/22

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08.

※ 曲番をクリックすると試聴できます。

【本人による作品解説】
同名の古いSF雑誌から拝借しています。アートワークは最近The Bawdiesのグッズ・デザインをしたらしいHelmet Underground & Rikoです。この絵もちゃんと元ネタがあります。彼女のセンスは流石です。オムニバス形式のアルバムなので明確な一本筋のストーリー・ラインは無いんですけど、確か違う時代の同じ場所だか、同じ時代の違う場所で同時期に、とかそういう群像劇を目指したアルバム、だったような。シンクロニシティがどうとか、もう覚えていないです。わかりやすいそれぞれの曲に共通項を持たせつつも、ひとつとして被らないように留意しました。シングル単位でみれば、このアルバムがもっともポップでわかりやすいと思います。特に神の農夫である死神をテーマにした曲「The Harvester」は納得の傑作です。この前けっこう有名なサウス・カロライナのローファイ・ポップ・メイカー、Elvis Depressedlyがなんか絶賛してました。

Boys Age / The Odyssey - Best Of Boys Age Vol.1

レーベル   発売日 2015/01/22

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10. 11. 12.

※ 曲番をクリックすると試聴できます。

【本人による作品解説】
ベスト盤について言えることはあまりないです。曲順に気を使いました。ファンにとってこれそのものが既存の作品を持っていても、なお意味があるように。『The Tale Of Roan Horses』のマスター盤前のプロト・タイプの曲がいくつか収録されています。UKの〈Ample Play Records〉が年間ベストに選出していました。

Boys Age - In The Doldrums
Boys Age - In The Doldrums

Boys Age / TIGER! TIGER!

レーベル   発売日 2015/01/22

01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 10. 11.

※ 曲番をクリックすると試聴できます。

【本人による作品解説】
これを書いてるときにはロサンゼルスの〈Danger Collective〉から次作のリリースが決定しているので、もう最新作ではないんですが、一応最新作です。アルフレッド・ベスターが「モンテ・クリスト伯」から影響を受けたSF小説「虎よ、虎よ!」から影響を受けた復讐劇がテーマの作品です。現時点で最もいろいろなブログにピックアップされたアルバムです。一曲目のアレンジはエレクトリック・ライト・オーケストラに比肩するか、それ以上と言われました。ヴィンテージ・Sci-Fiな世界観を生むために、音色をラジオっぽく加工したストリングス・アレンジをふんだんに使用しています。そこら辺はオールドSFムービーの影響です。元のお話においては、復讐の果てに人類の先をみた主人公が~みたいな感じなのですが、このアルバムでは、復讐や失望、悪意や憤怒は決して消えず終わらないことを歌っています。『Fake Gold』同様9分に及ぶタイトル・トラックが終わると自然にループできるように作ってあります。

LIVE INFORMATION

2015年2月13日(金)@新松戸ファイヤーバード
2015年2月20日(金)@渋谷ルビールーム

RECOMMEND

YO LA TENGO / Extra Painful

Boys Ageも大きく影響を受けているヨ・ラ・テンゴの名盤「Extra Painful」。結成30周年記念にリリースされた今作では、1997年に発売された「Painful」収録曲に加え、デモやライヴ・ヴァージョンを含む豪華デラックス版となっている。

Kurt Vile / Wakin On A Pretty Daze

ソニック・ユースのサーストン・ムーアとキム・ゴードン、J・マスキス(ダイナソーJr)、パンダ・ベア(アニマル・コレクティヴ)、ブラッドフォード・コックス(ディアハンター)など、名立たるアーティストが大絶賛する米フィラデルフィアの若きシンガー・ソングライター、カート・ヴァイルによるフィフス・アルバム。

Ariel Pink / pom pom

USインディー界の奇才、アリエル・ピンクの自身初となるソロ・アルバム。ポップなギター・ロックかと思えばローファイなシンセが鳴り始め、姿をまるっきり変えてしまう。そんな展開が計17曲繰り返されるボリューム満点な作品となっている。目まぐるしくも楽しい、彼のセンスが落とし込まれた1作だろう。

>>特集ページはこちら

PROFILE

Boys Age

Boys Age

国外の数々のコンピレーションに参加し、また国内外のアーティストが集った自主コンピも制作。USの老舗WFMUやフランスのPlanet Claireなどのラジオでもプレイされ、またフランスで絶大な支持を受けているブログ〈La Blogotheque〉への記事やスペインの〈Shookdown〉でのインタビュー掲載など、海外では“Japanese DIY Master”の異名をとる。

楽曲の全てをコルグのMTRと創意工夫による寝室録音のセルフ・プロデュースで作り上げたサウンドは、The Memories、R. Stevie Moore、A Grave With No Nameなど数多のミュージシャンから支持を受けている、日本から最も遠い日本人ローファイ・ポップ・メイカー。

>>Boys Age Tumblr

TOP