2014/12/06 19:56

喜びの「愛」につつまれた、最高の夜をパッケージーーリクオ、伝説に残るライヴ・アルバムを先行配信

90年のデビュー以降、シンガー・ソングライターとしてだけでなく、セッション・ピアニストとして忌野清志郎、ブルーハーツ、真心ブラザーズ、有山じゅんじ等数々の個性的なミュージシャンのレコーディング・ツアーへ参加してきた、ピアノ・マン、リクオ。2014年2月に5年半ぶりとなるオリジナル・アルバム『HOBO HOUSE』をリリース。その発売を記念して2014年6月3日渋谷・伝承ホールで開催されたライヴを全曲収録したライヴ・アルバムをリリースした。

味わい深いボーカル・ピアノと、『HOBO HOUSE』共同プロデューサーでもある笹倉慎介 (Gt,Cho)、椎野恭一(Dr)、寺岡信芳(Ba)らHOBO HOUSE BANDの表情豊かな演奏との最高のアンサンブルで、リクオの歌世界が豊かに彩られている。OTOTOYではこのアルバムを1週間先行配信に加え、アルバム購入者にはライナー・ノーツ& 歌詞ブックレットpdfが同梱される。光と闇のその先へ、リクオは私たちをいざなってくれる。12月10日にはDVD『RIKUO wiht HOBO HOUSE BAND Live at Densho Hall Movie』も各ライヴ会場にて販売開始される。今、この時代だからこそ聴くべき全21曲の「あいのうた」をぜひ聴いてもらいたい。


アルバム購入者にはライナー・ノーツ & 歌詞ブックレットpdfつき!

リクオ with HOBO HOUSE BAND / Live at 伝承ホール


【配信形態】
[右] ALAC / FLAC / WAV (16bit/44.1kHz) / mp3

【価格】
単曲価格 200円(税込) アルバム価格 2,500円(税込)

01. 光 / 02. 明日へ行く / 03. ランブリンマン / 04. HOBO TRAIN / 05. さすらいの詩 / 06. 哀歌 / 07. 花ざかりの通り / 08. 風の声 / 09. 不思議な人よ / 10. ステキなバカンス / 11. 愛しい人 / 12. フシギ / 13. はかめき / 14. Forever Young / 15. 夜明け前 / 16. ソウル / 17. HAPPY DAY / 18. ミラクルマン / 19. アイノウタ / 20. SO-SO / 21. モンクス・ドリーム


『リクオ with HOBO HOUSE BAND Live at 伝承ホール』 CD / DVD 予告編
『リクオ with HOBO HOUSE BAND Live at 伝承ホール』 CD / DVD 予告編

そこは愛の空間だった

2014年6月3日、渋谷・伝承ホール。渋谷の繁華街から離れた、静かな場所にあるホールで5年半ぶりとなるオリジナル・アルバム『HOBO HOUSE』の発売記念ライヴが行なわれた。年間100本以上のカフェやライヴ・ハウスでの密着感あるプレイとは違い、ホールという静寂感の漂う無機質な空間はプレイヤーと観客の温度が良くも悪くも出てしまうのだが、そこで見たのは、いつもとかわらないリクオのパワーあふれるプレイと、『HOBO HOUSE』の共同プロデューサーでもあり、シンガー・ソングライターの笹倉慎介 (Gt,Cho)をはじめ、椎野恭一(Dr)、寺岡信芳(Ba)、 真城めぐみ(Cho)らHOBO HOUSE BANDの表情豊かな演奏と最高のアンサンブル。リクオの歌世界をさらに豊かに彩り、どこまでもこの音が続いて行くような、喜びの「愛」につつまれた、最高の夜になった。

リクオ(左)

アルバムには、『HOBO HOUSE』全曲が収録。「ランブリンマン」、「モンクス・ドリーム」など、楽曲の持つパワーがライヴのグルーヴにのって、じわじわと体中に響いてくる。ライヴでは最後に演奏した「光」を、アルバムでは1曲目にしているのは、きっと、伝説のあの夜をいつまでも忘れさせない、リクオの想いからなのかもしれない。 また、盟友、ソウル・フラワー・ユニオンもカヴァーしている「アイノウタ」、メロウなグルーヴに涙腺がゆるむ「ソウル」など、代表曲と言える名曲がずらりと並び、まさに2014年のリクオ、ライヴ・ベスト盤と言ってもよい選曲になっているのに加え、バンド・メンバーの笹倉慎介の曲「花ざかりの通り」「SO-SO」もラインナップ。リクオと笹倉との出会いが、共同プロデュースした『HOBO HOUSE』という名盤の誕生につながり、そして今ここで共に作り上げた音を演奏していると思うと、感慨深い1曲だ。

そしてやはり、このライヴ・アルバムは、観客との一体感にあふれている。「ランブリンマン」、「アイノウタ」のハンズ・クラップと合唱は、聴いているこっちも一緒にやりたくなってくるし(実際口ずさんでいるし)、ライヴ会場での盛り上がりが目の前に見えるほどに楽しくさせてくれる。ああ、早くまたリクオのライヴが見たくなってきた! やっぱりリクオはライヴが最高だ。ライヴが最高なアーティストはライヴ・アルバムはもっと最高だ! アルバム発売記念ライヴが来年1月に予定されているから、絶対行かなきゃ!(text by 田尻菜穂子)

>>前回のインタヴューはこちら

リクオ 過去作

リクオ / HOBO HOUSE(24bit/44,1kHz)

ローリング・ピアノマン・リクオ、5年半振りのオリジナル・アルバムは、笹倉慎介(SASAKLA)を共同プロデューサーに迎え、入間市の元米軍ハウス街にある古い木造のアメリカン・ハウスを使ったスタジオ、グズリ・レコーディング・ハウスにて、多くのミュージシャンを招いて制作。旅に誘うホーボー・ソング、胸しめつけるラヴ・ソング、光と闇のシンフォニー。シンガー・ソングライターとしての魅力満載。名曲揃いのマスターピース。

リクオ / What's Love?

“切なさ”のつぼを押さえた楽曲を得意とし、年間100本を越えるライヴも定評のあるシンガー・ソングライター“リクオ”、久々のフル・スタジオ・レコーディング・アルバム。グルーヴィなリズム隊に、しなやかなストリングスが冴え渡り、独自の“セツナグルーヴ”を体現!

リクオ / アイノウタ

ローリング・ピアノマン、アルバム『What’s Love?』からの先行シングル! ラジオ・ヒット&ソウル・フラワー・ユニオンもカヴァーしたリード曲「アイノウタ」は、軽快なメロディーに乗せて贈る珠玉のラヴ・ソング! カップリングには、ライヴ弾き語りによるリクオの代表曲「雨上がり」と、最新アルバムのレコーディング・メンバーによる曽我部恵一の楽曲「恋人たちのロック」のライヴ・カヴァーの2曲を収録!! 三井律郎(THE YOUTH)がギターで参加!

RECOMMEND

笹倉慎介 / CountryMade

本作でもゲスト参加した笹倉慎介の二作目は、暖かみのあるサウンドを追求したセッション・ミニ・アルバム。アナログ・カットからのダイレクト・マスタリング版。

ソウル・フラワー・ユニオン / アンダーグラウンド・レイルロード(24bit/44.1kHz)

ソウル・フラワー・ユニオン、『キャンプ・パンゲア』以来4年振りの超強力オリジナル・フル・アルバム!偉大なる風狂の魂たちに捧げる「風狂番外地」、世界中の子どもたちに捧げる反レイシズム・ソング「地下鉄道の少年」「残響の横丁」、新時代のライヴ・アンセム「グラウンド・ゼロ」「バクテリア・ロック」、リー・ペリーのカヴァー「アップセッティング・リズム」、榎本健一のカヴァー「これが自由というものか」、SFUヴァージョンの「世界はお前を待っている」、ニュー・ミックスの「踊れ!踊らされる前に」etc、After 311の憤怒と歓喜、邂逅と別離に詰まった、結成20周年の集大成となる最新型魂花流クロスブリード・ロック全14曲をOTOTOY独占ハイレゾ配信です!

月の指揮者 / 広沢タダシ

高いソング・ライティング能力と独自の目線から紡がれる歌詞、どこか切なく胸をえぐられるような歌声。シンガー・ソングライター・広沢タダシが3年ぶりとなるフル・アルバムをリリース。長くファンに愛され、多くのアーティストから支持されてきた「サフランの花火」、無料配信という形で先行リリースされた「ふわふわ」を含む全11曲。全ての収録曲がアルバム・タイトル「月の指揮者」に還っていくようなコンセプチュアルな1枚。ジャズ・ミュージシャンとのセッションや、ペダル・スティール、トランペットの音色が、その世界をより濃く彩っている。

LIVE INFORMATION

2014年12月10日(水)@下北沢440
2014年12月12日(金)@豊橋HOUSE of CRAZY
2014年12月13日(土)@廿日市GALLERY SPACE 5.15 
2014年12月14日(日)@神戸デザイン・ クリエイティブセンター神戸
2014年12月16日(火)@四日市VEEJAY
2014年12月26日(金)@神奈川県藤沢BarCane's 
2014年12月27日(土)@静岡市 UHU
2014年12月28日(日)@大阪martha

『リクオ with HOBO HOUSE BAND Live at 伝承ホール』アルバム発売記念ライヴ
2015年1月23日(金)@名古屋TOKUZO
2015年1月24日(土)@京都磔磔
2015年1月30日(金)@下北沢 GARDEN

PROFILE

リクオ

京都出身。90年11月、MMGからミニ・アルバム『本当のこと』 でメジャー・デビュー。ソウルフルなヴォーカルと幅広いソング・ライティング、ニューオリンズ・ピアノ、R&R、ブルース等に影響を受けたグルーヴィーなピアノ・スタイルで、注目を集める。 90年代は、シンガー・ソングライターとしてだけでなく、セッション・マンとしても活躍し、忌野清志郎、オリジナル・ラブ、ブルーハーツ、真心ブラザーズ、カルメンマキ、有山じゅんじ等のレコーディングやツアーに参加。92年、忌野清志郎プロデュースによるシングル「胸が痛いよ」リリース。
90年代後半より、インディーズに活動を移行し、以来、年間120本を越えるツアーを行うようになる。ツアーで鍛えられたファンキーなライヴ・パフォーマンスは、世代・ジャンルを越えて熱狂的な支持を集め、いつしかローリング・ピアノマンと呼ばれるように。 04年、キーボード奏者のDr.kyOn(ex.ボ・ガンボス) らと5人のピアノ・マンからなる世界で一番やんちゃなピアノ・アンサブル、CRAZY FINGERSを結成、3枚のアルバムと1枚のDVDを発表。 10年1月、完全ピアノ弾き語りのカヴァー・アルバム『リクオ&ピアノ』 をポニーキャニオンよりリリース。 アルバム中唯一のセルフ・カヴァーである「胸が痛いよ」 は忌野清志郎氏との共作。 12年4月、29人のアーティストとのコラボ・ライブアルバム「HOBO CONNECTION Vol.1」(2CD+DVD) を、バンバンバザールが主催するレーベル、ホームワークレコードよりリリース。リリースに合わせてコラボ・ライヴ・イベント「HOBO CONNECTION 2012」を各地で10公演開催。
12年、ウルフルケイスケ、寺岡信芳(元アナーキー)、小宮山純平(元cutman-booche) とロックバンド「MAGICAL CHAIN CLUB BAND」 を結成し、同年10月にアルバムをリリース、積極的にツアーを行う。
13年もコンスタントなツアーを続ける一方、シンガー・ソングライターのSASAKLAこと笹倉慎介を共同プロデューサーに、入間市の米軍ハウス街にあるアメリカン・ハウスをリフォームしたスタジオ、グズリレコーディング・ハウスにて、さまざまなミュージシャンを迎え入れながら、長期のレコーディングを続ける。 11月にはソウル・フラワー・ユニオンの中川敬と全国10ヶ所12公演のツアー。東京、京都公演には岸田繁(くるり) と直枝政広(カーネション) がゲスト出演。
'14年2月、オリジナルアルバムとしては5年半振りのソロ・アルバム「HOBO HOUSE」をリリース。同年12月には渋谷・伝承ホールでの「HOBO HOUSE」発売記念ライヴを収録したライヴCD「リクオ with HOBO HOUSE BAND Live at 伝承ホール」とライヴDVD「リクオ with HOBO HOUSE BAND Live at 伝承ホール」を同時リリース。

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[レヴュー] リクオ

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