比類なきキャリア28年目の音——Convex Level、通算6枚目の新作をハイレゾで配信開始

「唯一無二のサウンド」なんて、安易に使うのがためらわれるほどの常套句だが、このアルバムに対してはこの言葉を使うしかない。90年代の関西インディ・シーンを牽引し、現在は地域を選ばない活動を続けるConvex Levelがリリースした、キャリア28年目の新作『donotcl (ドゥノットシーエル)』。OTOTOYでは、この作品を24bit/96kHzのハイレゾおよびmp3で配信開始した。ポストパンク / ニューウェイヴ期のサウンドを土台としながらも、それを独自に練り上げた音世界を構築する彼ら。そこにあるのは冷徹なまでの実験性、それでいてポップ・ソングとして機能するようなメロディだ。自由自在にうねるベース、タイトなリズムを淡々と弾き出すドラムス、それらの上を揺れるコーラス多用のギター。どこか浮世離れしたような気配すら感じさせるそのサウンドは、まさに孤高と言うべきだろう。キャリア28年目の彼らが到達したこの境地、アルバム・レヴュー、そして多くのアーティストから寄せられたコメントとともにお楽しみいただきたい。

Convex Level / donotcl (ドゥノットシーエル)
【配信フォーマット / 価格】
ALAC / FLAC / WAV (24bit/96kHz) : 1,500円(税込、単曲は各150円)
mp3 : 1,000円(税込、単曲は各100円)

【収録曲】
01. primitive accumulation II (経済学的イントロ)
02. mkE (十五夜)
03. no.3 (2頭の馬の背に)
04. dice (不思議な旅)
05. maria (マリア)
06. that's always fantasy (ファンタジー)
07. singing from the distance (遠い君への思い)
08. ashy sleep (灰の中のトカゲ)
09. human receiver (人体アンテナ)
10. slider (スライダースイッチ)
11. state of things (事の次第)
12. quiz (神様が出したクイズ)
13. 3 pigs and a starfish (7番目の素数)

-----
Convex Level 結成28年目にして6枚目のフルアルバムが登場です。CD1枚ごとにレーベルが違ったり、10年間何も出さずにライブばかりやったり、とにかくマイペースなバンドですが、2008年以降は 自主制作で順調にリリースを続けています。とくに最近は曲作りも加速し、歌詞1曲あたりの文字数も倍増! donotcl(ドゥノットシーエル)の意味は「CLするな!」。自分たちでも「もういい加減にしとけよ」と思うくらいCLらしい作品。僕らの人情SFロックを聴いてください!!
Convex Level 渡辺 良

意識的に行うとついぎこちなくなりそうなことを、さらっと提示してしまう

京都でインディ・レーベル「green records」を主催していたギターの渡辺良、羅針盤にも参加するベースの前川健一などが参加するConvex Level。90年代に関西インディ・シーンと強く結びついた活動を継続し、現在は地域に縛られない活動を続けている。今年で結成28年目を迎えるベテランのバンドだ。

2年ぶり6枚目のアルバム『donotcl』は不思議な作品だ。何気ないのに、隙がない。本作はこれまでと異なり、録音からマスタリングをツバメスタジオの君島結が担当。ソリッドに真っ直ぐ鳴る各パートの音を中心に、所々でシンセや薄いフィードバック・ノイズを乗せ、楽曲全体が立体的に響くよう制御されている。1曲目「primitive accumulation II」で鳴るドラムは、控えめだが目まぐるしくニュアンスを変化させながら進む。続く2曲目「mkE」は、メロディアスとも言えるほど表情豊かにうねるベースが特徴的だ。

Convex Level

こうした複雑なバンド・アンサンブルを用いながら、彼らはシンプルな曲構成の楽曲すら自在にコントロールして聴かせてしまう。その一方で、本作は5曲目「maria」など、リフの反復でできたストレートなロックンロール・ナンバーも多く収録。どちらにも共通するのはロールする感覚だろう。前者が細かく変化するリズムによって曲にうねりを生んでいるように、後者ではクラシック・ロック的なギター・リフが直線的なリズム隊の上をうねる。そうやってさまざまなタイプの楽曲がつながりを持ちながら並列する。意識的に行うとついぎこちなくなりそうなことを、さらっと提示してしまう。次々に曲が流れていく。

Convex Levelには、彼らの長きに渡るキャリアを仰々しく示すような素振りはない。『donotcl』で鳴らされるサウンドには無理がなく引き締まっている。入り組んだ曲もストレートな曲も、バンド自身の嗜好が迷いなく、しかし丁寧に提示される様には、本人たちは嫌がるかもしれないけれども、まさしく「不惑のロック」と思わされてしまった。

(text by 小林 翔)

多くのアーティストからコメントが寄せられています!

断片化した都市の風景がモジュレーションの海を泳いでるような、白と黒と灰色のポップライフ。わたしたちがニューウェーヴと呼んで憧れた色は今や日々の暮らしのスタンダード。9時5時で働いた脳に染みるんです。そういう人にこそ目を閉じて聴いてほしいと思います。本当にどこにも属してないから。
panicsmile 吉田 肇
いやはや… 久々の鳥肌もんでした。Convex節が進化&炸裂しておりました。僕のような昔からのファンにも、まだ Convex Level を知らない音楽ファンにも是非とも聞いてもらいたいし、感じてもらいたいです。こんなに粋なロックバンドはそうそういないのですから。
KIRIHITO / younGSounds / GROUP 竹久 圏
4曲目の「Dice」から6曲目「Fantasy」までの流れは、神だと思いましたw。僕が日本で一番凄いと思うバンドCONVEX LEVELは、今回もたんたんと吐くほどにかっこいい!
Limited Express (has gone?) / OTOTOY / BOROFESTA 飯田仁一郎
隙間がキラッと光る音楽に僕らは希望をもらえます。そのままに次へ次へ向かう。オルタナティブの旅をありがとう!
folk enough inoue
ヒカリヲハナツ音達。 プログレッシブで、抜群にポップ。視界がパッと拡がる感じ。 初めて対バンした 90年代から変わらない瑞々しさ、ほんとに楽しくて、素晴らしい。
ありぢごく、ギューンカセット 須原敬三
convex levelのとんでもないなアルバムが届けられた。冒険心溢れるモダンでキャッチーな音に心躍る。視界がグワーンと明るくなった。視力も上がった。しばらくリピートし続けます。
Music from the Mars 藤井友信

平行世界の音楽。
Extruders 岩科 徹
Convex Level。彼らの音にふれるとき、僕らはいつだって過ぎ去ってしまった未来の世界をみることができるんだ。あの頃思い描いていた未来を。
Extruders 鳥山陽平
忘れていた。今が21世紀だってことを。夜が明けたら、クルマのタイヤを取り外そう。クルマは空を飛ぶはずだったんだ。そして向おう、きっとあるはずのAnother Green Planetへ。そこには理想的に進化した文明がある。理想的に進化した僕がいる。理想的に進化した仲間がいる。理想的に進化した言語がある。そして理想的に進化した僕らが聴いていたアルバムがこれ "donotcl"。理想的に進化したRock music。
Extruders 岡田 了
寓話と暗喩に彩られた、ポップでプログレッシヴな13曲62分に渡る不思議な旅。誠実さを盾に立ち止まる人たちの隣をするりと抜け、鮮やかに世界を描き出す手腕に感服しました。
trespass ワキサカマコト
こんなバンドがしたかった、そういう意味では僕の中でNIRVANAよりCONVEXの方が上です。僕が直に触れてきたリアル・オルタナティブロック。変幻自在な万華鏡の様な音楽。
ジャカランタン / 大阪・扇町para-dice 瀧井豊治
これは自覚と不確定性の狭間の愛じゃん=コンベックスレベル。
Tanzmuzik/cx-audio オキヒデ
5曲目から11曲目までの流れで、速攻お気に入りです。昔初めてファンダンゴで見た時から、今この音源聞いてる今でも感じる感覚は全く同じで、難解な舶来品の匂いがして、スタイリッシュ、でも身近でチープ(良い意味でですよ!)な悪ふざけ少しありの大人なロック! っていうかポップス!!! 全くブレが無いですね! 個人的に、真似したいけど...
...and Young 村上順也

RECOMMEND

Convex Level / New Moon 1st Contact

キャリア4作目となるフル・アルバム。ここにはポストパンク / ニューウェイヴ期から受け継いだ、冷めた視線と実験性がある。滑らかな転調と変拍子。鉄壁のリズム・セクション。追走するシークエンス。そのすべてが複雑に絡み合いながら、最終的にはポップ・ソングとして結実していく。関西アンダーグラウンド・シーンの至宝、10年ぶりの帰還。

>>特集ページはこちら

Limited Express (has gone?) / JUST IMAGE

結成15年目を迎えるLimited Express(has gone?)が「遂に出来た!」と語る、バンド史上最も心血を注いだ最新作にして最高傑作。いち早く何でも“自分たちで作ろう”を実践してきた彼らが、2013年、何でも“自分たちで作ろう”の波が次第に大きくなりつつある現代にさらなる自由を解放するニュー・アルバムを発表。タイトルは『JUST IMAGE』。オルタナティヴ・パンクを世界レヴェルで引率するLessThanTVからのリリース。

>>特集ページはこちら

KIRIHITO / Question

日本が密かに(大々的にでもいいんですけど)世界に誇る、竹久圏 & 早川俊介のジャンクでテクノなファンキー・パンキー・ハイパー・ポップ・デュオ、KIRIHITO、9年ぶりのアルバム! ビャウビャウビャウビャウ・・・ズンドコズンドコズンドコズンドコ・・・ピャ・・・・・・この音はいったい何?! 未知のサウンドとグルーヴがここにあります。

>>特集ページはこちら

LIVE INFORMATION

〈Alternative Meeting〉
2014年6月28日(土) @横浜 galaxy
開場 / 開演 : 18:00 / 18:30
料金 : 前売 2,000円 / 当日 2,500円 (ドリンク代別)
出演 : EXTRUDERS / folk enough / HALFMUST / Convex Level

〈waccine〉
2014年6月29日(日) @京都 GROWLY
開場 / 開演 : 17:30 / 18:00
料金 : 前売 1,800円 / 当日 2,300円 (ドリンク代別)
出演 : SIRMO STAD / 浮世ホテル / LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOT / atuiso / my ex / Convex Level

PROFILE

Convex Level

渡辺 良 Watanabe Ryo ’67 (guitars / vocals)
前川 健一 Maekawa Kenichi ’67 (bass guitar / vocal)
中道 圭介 Nakamichi Keisuke ’67 (drums / vocal)

CONVEX LEVELとして渡辺と前川が高校時代に音楽活動を開始。当初は電子音楽ユニットであった。その後同じく高校の同級生のドラマー中道が加わり、渡辺、前川の2人も弦楽器に持ち替えスリー・ピース・バンドとなる。以降、20数年に渡って同じメンバーでライヴ活動を続けている。息のあった演奏力と高度な音楽性で一部の音楽ファンの間で根強い人気を保っている。また、録音、ミックスやマスタリングをすべてメンバーが行い、ギターの渡辺は90年代に関西の数々のインディ・オルタナティヴ・バンドのプロデュースを手がけた。今はなきgreen recordsの主催者でもある。ベースの前川は、山本精一率いる羅針盤に参加するなど幅広い音楽活動を展開している。彼らの音楽からはさまざまなアーティストが想起される。例えば、CAMPER VAN BEETHOVEN、NEIL YOUNG & CRAZY HORSE、PIXIES、SEA & CAKE、WIRE、JOY DIVISION、THIS HEAT、XTC、KING CLIMSONやPETER GABRIELなど。

>>Convex Level OFFICIAL HP

TOP