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『TAIYO33 presents 東京PAOS! 』2012年11月7日(水) 渋谷WWW
11月7日、祭り興しプロジェクト「TAIYO33OSAKA」が主催するイベント「PAOS! 」が東京、渋谷WWWに上陸した。「PAOS! 」は、powerの「P」、ahoの「A」、oosakaの「O」、sunshineの「S」、そしてexclamationの「! 」が合わさった造語である。芸術、文化、食べ物やマッサージまで、様々な文化の持つエネルギー、また電力というエネルギーについて、祭りというイベントを通して感じて、考えようというイベントだ。
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TAIYO33 presents 東京PAOS!
2012年11月7日(水) 渋谷WWW
【LIVE】
PIKA☆(ex.あふりらんぽ)×七尾旅人+サイトウケイスケ(LIVE PAINT/山形) / 奇妙礼太郎 / TAIYO33BIGBAND〜合図磐梯山/福島かんしょ踊り〜 / N'夙川ボーイズ
【TALK】
「TAIYO33OSAKAってナニナニナ〜ニ? 」PIKA☆×アチャコ・プリーズ×飯田仁一郎(OTOTOY)
「No Nukes Yes RockなR水素! 」江原春義(R水素ネットワーク代表)
【FOOD】
PARADISE ALLEY・33FOOD
【BODY】
宇宙マッサージ・33マッサージ・直傳靈氣
【HAIR CUT】
大野繭(boy)
【ART】
HAMADARAKA(eruarizono,emuarizono)
【DJ&DANCE】
DJ Bing a.k.a Toshio Kajiwara+煙巻ヨーコ(BABY-Q・HEXION! )
【VJ】
ROAKPENIS
【33発電】
「33自転車発電」 / 「発電ポールダンス」メガネ / 「ダイナモ発電」まこねはん
あんたが太陽! 大阪発、エネルギーに溢れた祭り興しイベントが遂に東京で開催!
ライヴ・アクトはWWWラウンジの奇妙礼太郎から始まった。ギターをかかえた奇妙礼太郎は、マイク1本、観客とさほど目線の変わらない低めのステージに立ち、身体を大きくうねらせ、時折、堅く目を瞑りながら歌う。ビリビリと肌に感じるような声量を放ち、「君が誰かの彼女になりくさっても」や「機嫌なおしておくれよ」といった人気のナンバーを披露した。曲の間の短いMCではラウンジの外から聞こえてくるスタッフの言葉を拾って、観客の笑いを誘ったり、終盤にはコール・アンド・レスポンスを起こしたり、盛り上がっているのに穏やかで幸せな気持ちになれるステージだった。
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続いてのライヴは、メイン・ホールでのN'夙川BOYSである。とんでもなくパワフルなアクトだった。彼らがステージに上がっている間、MCもライヴ・パフォーマンスも、隅から隅までエネルギーに溢れていた。「ひとりぼっちのマイクロフォン」では、マーヤLOVEが見事に1曲全編ファルセットで歌い切り、歌詞になぞらえた「clap your hands」のコール・アンド・レスポンスで観客を巻き込み始めた。キュートに踊りながら歌うリンダdada、フロアから3mはあろうスピーカーによじ上りギターをプレイするシンノスケBOYsと、それぞれが自由に見せ場を演出していた。ラストの「物語はちと? 不安定」では、煽りに煽って、ステージ下に観客を集めた。3人は集めた観客の上に降り立ち、歌い、そしてギターを弾き続けた。高揚感に満ちた観客とその上でアクトし続けるN'夙川BOYSの一体感と盛り上がりはこの日一番だった。
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ライヴは一段落し、プロジェクトの代表であるPIKA☆とアチャコプリーズ、そしてOTOTOY編集長の飯田仁一郎によるトークが行われた。プロジェクトの成り立ちから現在、そして、2013年3月3日に開催予定であるプロジェクトのフィナーレ「太陽大感謝祭」について、映像を交えながら語る。2011年9月の発足から1年半、より良い未来のために、大阪を中心に様々なイベントや活動を行ってきた彼女達の「原発の問題は他人事ではない、大阪からこそ発信していくべき」と力強く語る姿が印象的だった。また、トーク後には観客も一緒に、フロア全体を練り歩きながらの「かんしょ踊り」が繰り広げられた。かんしょ踊りは会津地方に伝わる盆踊りの一種である。名前の由来は「癇癪」が「カンショ」になまったもので、踊りには民衆の怒りが込められている。拳を突き上げて踊る人々、BIG BANDの演奏、そして節のついた歌により、どこかシャーマ二スティックな空間が作り上げられた。
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煙巻ヨーコ(東野祥子)によるステージ・パフォーマンスが終わったところでフロアの最前列からステージに現れた七尾旅人。ソロで「圏内の歌」をしっとりと、力強く弾き語ったところでPIKA☆が登場し、「おかあさん」から2人のセッションが始まった。聞かせる曲から激しい掛け合いにまで至り、時にはステージを駆け回って、演奏は続いた。スクリーンに映し出されるサイトウケイスケのライブ・ペインティングにロカペニスの映像効果が加わり、全体がエモーショナルに移り変わっていく。エレキ・ギターを抱え、マイクの前に立つ七尾旅人と全身でドラムを叩くPIKA☆、そして画面いっぱいに絵の具の混じり合う映像、聴覚にも視覚にも衝撃を与える。緩急のついたステージ・パフォーマンスに圧倒されつつも惹き付けられたまま、イベントは終演を迎えた。
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一晩の出来事とは思えないほど、濃く、盛り沢山のコンテンツに溢れていた。見ているだけでもたくさんエネルギーを使い、感じ、そしてメッセージを受け取ることができた。プロジェクトの最後を飾る2013年3月3日までは残り4ヶ月を切っている。ここから更なる盛り上がりを見せるだろう「TAIYO33OSAKA」とフィナーレの「太陽大感謝祭」を見逃すことはできない。(Text by 関口香菜)
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『TAIYO33 presents 東京PAOS! 』出演者たちの音源はこちらから!
TAIYO33OSAKAとは?
東日本大震災をきっかけに始まった、継続的な祭り興しプロジェクト。「エネルギーってなんだろう? 」をテーマに、2012年9月6日の発足から1年弱で20本以上のプレ・イベントやトーク・サミットを開催。笑いと芸術の街・大阪を中心に全国8箇所以上を巡回し、ライヴ、映画の上映、座談会など、様々な形態で活動の輪を広げている。「今まで知らなかった事を知り、自分達の事は自分で決め、本音で話し、そしてどんどん新しいものを創り出す! 」そんな未来への一歩を世界に提示すべく、2013年3月3日にイベント「太陽大感謝祭」を開催することを目標に掲げ邁進中!
>>>主催者のPIKA☆×船山裕紀(ぼくらの文楽)×飯田仁一郎(BOROFESTA)の対談はこちら