2012/07/05 00:00

フジロック07'に出演、イギリス公演(In the city 06')、そしてBBCラジオから世界全土に向けて放送され話題になるなど、グローバルな展開を行う6人編成のインストゥルメンタル・グループSIBERIAN NEWSPAPER。イギリス・メディアに「世界中の音楽を内包するバンド」と評された彼らの音楽性は、クラシック、ロック、ジャズ、そして世界各国のトラディッショナル・ミュージックの要素を含みながらも圧倒的なオリジナリティを保ち続けている。7月11日に発売される新作『0』から、オトトイでは「赤いスカーフの行方」を先行してフリー・ダウンロードで配信する!

>>>新作『0』から「赤いスカーフの行方」の先行フリー・ダウンロードはこちらから(7/5〜7/10)

SIBERIAN NEWSPAPERが向かう新境地!

SIBERIAN NEWSPAPER / 0

【配信開始日】
7月11日

2005年結成の6人組インストゥルメンタル・グループ、SIBERIAN NEWSPAPERのアルバムが完成。ポップやロックをも飲み込んで、彼らの1つの到達点というべきサウンドを聴くことができる1枚。「音楽に景色が見える」、「世界の音を内包する」と評されてきたSIBERIAN NEWSPAPER。これまでにない新境地へ到達!

過去作も絶賛配信中!

どこにも実在しない世界を移動するための切符

結成まもない頃からイギリスのコンベンション・ライヴに出演し、現地メディアによって「世界中のすべての音楽を内包している」と絶賛されるなど、海外からの評価も高いSIBERIAN NEWSPAPER。これまでアコースティック色の強調された柔らかいアレンジを得意としてきた彼らだが、新作アルバム『0』では激しいビートを前面に押し出した情熱的な楽曲を聞かせてくれている。

今回、オトトイで先行フリー・ダウンロードが行われている「赤いスカーフの行方」にも、その濃厚な熱はハッキリ現れている。叫びをあげるヴァイオリン、強迫的にかき鳴らされるギター、激情を内に秘めたピアノ、そしてそれらを背後から焚きつけるドラム、とにかくすべての楽器が熱く燃えている。細かく速いパッセージで助走をつけ、そこから一気に舞い上がるメロディへ。緊張と解放の揺さぶりが繰りかえされる。そしていつのまにか私たちは、どこか遠い場所へと連れていかれてしまうのだ。

さらに、そのような「揺さぶり」はアルバム全体においても確認することができる。というのも、激しく急きたてるような楽曲が続いたかと思うと、今度はまるで異国の古い物語をゆったりと聞いているような楽曲がはじまったりするからだ。熱に満ちた世界から涼しげで牧歌的な世界へ。灼熱の大地から幻想的な楽園へ。SIBERIAN NEWSPAPERは一瞬で私たちを荷物のいらない旅行者にしてくれる。そのためだろうか、1曲1曲はとてもコンパクトな(5分を超える楽曲が1曲もない)アルバムであるにも関わらず、なにやら壮大なスケールを感じさせる作品となっているのだ。

もちろん、複雑なコードが多用されている点や、変則的リズムがごく自然に使われている点などを取り上げ、SIBERIAN NEWSPAPERについてもっとテクニカルな分析をすることもできるだろう。だがそれ以前に彼らの音楽は、どこにも実在しない世界を移動するための切符なのだ。ヘッドフォンの向こうに広がる世界へ、あなたも旅に出てはいかがだろうか。(アンドレ川島)

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LIVE INFORMATION

2012年7月16日(月・祝)@ROUTE26
2012年7月28日(土)@大塚GRECO(40名限定ライブ)

4thアルバム『0』レコ発ワンマン・ツアー
2012年8月4日(土)@名古屋 CLUB QUATTRO
時間 : OPEN : 18:00 / START : 18:30
チケット : 前売3,500円 / 当日4,000円 (※ドリンク代¥500別)
ぴあ : Pコード : 170-569 / TEL : 0570-02-9999
ローソン : Lコード : 41803 / TEL : 0570-000-777
e+
問い合わせ : TEL 052-936-6041(ジェイルハウス)

2012年8月7日(火)@大阪 心斎橋BIGCAT
時間 : OPEN : 18:30 / START : 19:00
チケット : 前売3,500円 / 当日4,000円(※ドリンク代¥500別)
ぴあ : Pコード : 170-955 / TEL : 0570-02-9999
ローソン : Lコード 55685 / TEL : 0570-000-777
e+
問い合わせ : TEL : 06-6258-5008(BIGCAT)

2012年8月8日(水)@東京 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
時間 : OPEN : 18:30 / START : 19:00
チケット : 前売3,500円 / 当日4,000円(※ドリンク代¥500別)
ぴあ : Pコード : 170-955 / TEL : 0570-02-9999
ローソン : Lコード 55685 / TEL : 0570-000-777
e+
問い合わせ : TEL : 03-5459-8716(duo music exchange)

PROFILE

SIBERIAN NEWSPAPER
阿守孝夫(アコースティック・ギター)
土屋雄作(ヴァイオリン)
真鍋貴之(クラシックギター)
藤田"軍司一宏(ピアノ)
山本周作(コントラバス)
平尾正和(パーカッション)

フジロック07'出演、イギリス公演(In the city 06')、そしてBBCラジオから世界全土に向けて放送され話題になるなど、グローバルな展開で繰り広げる7人編成のインストゥルメンタル・グループ。イギリス・メディアに「世界中の音楽を内包するバンド」と評されたSIBERIAN NEWSPAPERの音楽性は、クラッシック・ロック・ジャズ・世界各国のトラディッショナル・ミュージックの要素を含みながらも圧倒的なオリジナリティを保ち、言葉では表現できないものを表現し続けている。

2005年にヴァイオリン、クラシック・ギター、アコースティック・ギター、コントラバス、ピアノ、パーカッションといった異色の組み合わせで組閣。結成初年度よりFM802主催MINAMI WHEEL、MBS主催OSAKA KINGなどの放送局主催イベントに数多く出演し話題を呼ぶ。2006年に1st album『ASIATIC SPY』(2008年12月再販開始)をリリース。最低予算で制作され、ほぼノンプロモーションだったにも関わらず、大手レコード・ショップのインディーズ・チャートに名を連ね、その名を広める。また、同年10月にはイギリスで開催された「IN THE CITY」に出演。現地メディアに絶賛されたそのライブでは、持ち込んだCDが即完売という異常事態に発展。その噂はイギリス国営放送BBCにまで伝わり、異例の全世界ON AIRへとつながった。

2010年に入り、ライヴ活動の幅を拡大中で、2月には目黒・BLUES ALLEY JAPAN、3月渋谷・7th FLOORにてワンマン・ライヴを行い、4月代官山・晴れたら空に豆まいて、5月吉祥寺・スターパインズカフェにおいてバイオリンをキーワードにした異色な取り合わせによるライヴも成功。さらに5月23日には大阪・HEP HALLにおいてこれまでに誰も実施したことがないワンマンでのフェスティバル「ZOOBERIAN」を決行。FM大阪において、このイベントの公開リハーサル招待を募集したところ、僅か75組の募集にも関わらず、1000組に届く勢いで応募が殺到。このワンマン・フェスティバルを大成功させた。(1300人強を動因)6月にはZIP-FM主催「SAKAE-SPRING2010」7月には大阪「見放題」へ出演。11月3日にファン待望の約3年振りのオリジナル3rd album『HISTORIA★SIBERIANA」を発売。

SIBERIAN NEWSPAPER official HP

[レヴュー] SIBERIAN NEWSPAPER

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