光が集まり、透明になる――huenica、新作『あざやかなとうめい』をハイレゾ配信

ギタリストの榎本聖貴(ex. LOST IN TIME)とシンガー・ソングライターの伊藤サチコ。ふたりの優しいハーモニーが美しいユニット、huenica(フエニカ)が、『あざやかなとうめい』を先行配信中です。いくつもの光が集まって透明になる様子をイメージしたというこのアルバムは、ぜひ、24bit/48kHzのハイレゾでお楽しみください。しかも、収録曲の中から1曲、「ドノバン」をフリー・ダウンロードでお届け。huenicaの活動を丁寧に追いかけたインタヴューとともにどうぞ。

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huenica / あざやかなとうめい

【配信フォーマット / 価格】
WAV(24bit/48kHz、ハイレゾ) : 2,500円
mp3 : 2,000円

【収録曲】
01. image
02. wataridori
03. ドノバン
04. 星川通り
05. 朝の森
06. spring
07. 緑の砂浜
08. 夜の森
09. 街の案内人
10. IBARA
11. こどもたち
12. 忘れ物

INTERVIEW : huenica(榎本聖貴、伊藤サチコ)

榎本聖貴と伊藤サチコによるアコースティック・デュオ、huenicaがファースト・アルバム『あざやかなとうめい』を完成させた。LOST IN TIMEの元メンバーとして知られ、現在はロック・バンドのTRADITIONAL BOXにも在籍するギタリストの榎本と、ソロ・シンガーとして10年以上にわたって活動を続けてきた伊藤が本格的にこのユニットを始動させたのは、まだ2年ほど前のこと。しかし、それ以前にもお互いの活動をサポートし合ってきたふたりにとって、いまやhuenicaは音楽活動の中心ともいうべきプロジェクトなのだという。宅録環境を最大限に活かしつつ、彼らがツアー先で知り合い、交流を深めてきた人々の協力を得てかたちになったという本作は、ひとつひとつは素朴な音像ながら、そのどれもがまさに鮮やかな情景描写に富んでいる。全編を通して人肌のぬくもりを感じさせるような優しいトーンで貫かれたこの作品は、それぞれにキャリアを重ねてきたふたりにとっても、お互いが思い描く理想像に限りなく近づいた作品と言ってもよさそうだ。そこで今回は『あざやかなとうめい』のリリースにいたるまでの変遷を辿りつつ、まずは榎本と伊藤の関係性について、ふたりの言葉から紐解いてみることにした。

インタヴュー & 文 : 渡辺裕也

行った先々で見てきたものを、huenicaの音楽として還元している

――huenicaにとってはこれが初めての流通音源となるわけですが、そもそも活動開始の段階からこうして作品をリリースすることは念頭にあったんですか。

榎本聖貴(以下、榎本) : それはあったと思います。でも、その前にまずひとつあるのが、これは公にはあんまり言ってこなかったんですけど、僕らはお互いにミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせる前の、音楽専門学生時代からの付き合いで。もう、12~13年前からの話なんですけど。

――そうだったんだ!

榎本 : だから、huenicaが始まったいきさつとしては、そこから話さなきゃいけないんですよね(笑)。で、そうやってお互いに別々でずっと活動していきながら、ふたりでサチコのソロ作品をつくったり、カヴァー・アルバムの仕事を自宅でやっているうちに、家で録音するのがおもしろいなと思うようになっていって。それで2012年の頭頃から、宅録でCD-Rをつくって、それができたらすぐにツアーをやろうっていう感じで活動が始まったんです。

――なるほど。活動開始前からそんなに長いお付き合いがあったとは。

伊藤サチコ(以下、伊藤) : そうだったんです(笑)。お互いに別々のことをやってはいたけど、パートナーとして生活は一緒にしてて。そうしていくなかで家に楽器がいっぱい揃ったのと、車を手に入れたのもあって、家で音源をつくったら次の日にはそのままツアーに出てそれを売りに行けるっていう、そのスピード感がすごくいいなと思って。そうすればいつでも音楽のことを考えていられるし、パートナーとしてはずっとそういう感じでやってきたので。だから、今はホント無駄がない感じになってます。

榎本 : あと、単純に自分がそういう音楽を好んで聴いていたっていうのもあるしね。

榎本聖貴(Gt / Vo)

――そういう音楽というと、たとえば?

榎本 : ずっと好きなのは、Ida(アイダ)っていう、それこそ夫婦で音を録ってアメリカ中を回ってるインディーの人たちですね。しかも、そういう人たちってもともとはけっこう有名なエモ・バンドをやってたりするんですよ。で、もしかしたら今の日本でもそういう活動をできるんじゃないかなと思って。

――なるほど。でも、一緒に生活するのと、制作を一緒にやるのはまた別だと考える人もきっといますよね? おふたりの場合、そこはスムーズだったんですか。

榎本 : 最初は僕もそんな感じだったんですけどね。

伊藤 : でも、私の場合はそれまでソロでしかやったことがなかったから、彼から出てきたものに乗っかるようなやり方がやってみたかったし、逆に彼はバンドしかやってこなかった人だから、自分主体でイチから作りたかったみたいで。だから、そのへんはちょうどよかったんだと思います。

榎本 : 僕は今でもバンドをやってますけど、こういう音楽を始めるなら、あんまり知らない人とやってもなぁとは思って。実際にこういう感じで活動している人って、まわりにもあまりいなかったし。それに、楽器だけじゃなく、音響機材全般を含めて自宅内の制作環境が整っていくうちに、これだったら高いスタジオを借りてつくるよりもいいものが出来るんじゃないかなと思ったんです。それこそ納得できるまでやれるし、終わったら寝て、起きたらまた録ってみたいな感じで、すぐにできるから。

――まずは録音作業に活動の重きをおいてスタートしたんですね。

榎本 : そうですね。あと、大きかったのは2011年の年末にサチコのソロ・ライヴで郡山にふたりで行ったときで。

伊藤 : 彼にはソロのサポートもお願いしているんです(笑)。

榎本 : そのときのライヴには県内のおもしろいミュージシャンがすごくたくさん出てたし、ソニックいわき(福島県いわき市のライヴハウス)の三ヶ田圭三さん(ソニックいわきの店長で、自身もアーティストとして活動する)も出演していて、で、その時点で翌年もいわきにツアーで行くことは決めてたから、その日の打ち上げで「来年、うちらはこういう感じでやるよ」とみんなに伝えたんです。それで年が明けたら一気にhuenicaの曲を作り始めて。

――福島の人たちとの出会いが大きかったんだ。

伊藤サチコ(Key / Vo)

伊藤 : そこで好きになった人がたくさんいて、それで自然と足を運ぶ機会が増えたんです。最初はやっぱり三ヶ田さんでしたね。音楽的にも人間的にも、彼の大ファンになっちゃって。それ2回目に行ったときは平山さん(※ノーマディック・レコーズ代表の平山"two"勉)とも会えて。

榎本 : だから、いわきに行く数が増えたのはホントたまたまで。僕らは復興とか、そういう気分で行ったことが一度もないんです。CDができたらツアーでそこを訪れるのを続けていくうちに、だんだんと交流がひろがっていって。今回のアルバムにしたって、いざ出そうと思ったときに、今までみたいに東京のレーベルに声をかけるよりも、ここまでに出会った人たちとやった方がきっとおもしろくなるなと思ったからなんです。僕らの場合、行った先々で見てきたものを、huenicaの音楽として還元しているような感覚なので。

伊藤 : 「1ツアー、1ソング」っていうのが、最初のキーワードだったんだよね。ツアー先で起こった出来事を必ず歌にするっていう。だから、今回のアルバムにもいわきの曲がふたつ入ってて。

――ちなみにそれはどの曲?

榎本 : ひとつは「忘れ物」っていう曲です。これはツアーでいわきから仙台に向かう車中で、「だんだん荷物が増えていくね」って話をしてたら、いわきにギター・アンプを置き去りにしてきたことに気づいて、それは歌にできるなと(笑)。

伊藤 : あと、「街の案内人」っていう曲は、平山さんのことなんです(笑)。平山さんはいろんな人に富岡町を案内している方で、私たちも連れて行ってもらったから、これはなにか言葉にするより曲にしたいなって。

いろんな音楽活動のなかでもここが真ん中に近い

――福島にゆかりのあるミュージシャンたちにとって、平山さんは人間交差点みたいな方ですよね。あと、これは素朴な質問なんですが、おふたりはhuenica以外にも音楽活動の場を設けていますよね。そこでhuenicaの楽曲とそれ以外の楽曲を、作り手の意識としてはどのように区分けされているんだろうと思って。

伊藤 : えっと、私の場合だと、ソロとしてはもう10年以上やってきてるから、別に頭で考えなくても、ソロでしかできない音楽がどういうものかはわかってて。つまり、いわゆるシンガー・ソングライター的な「私はこういう人間です」っていうやり方がソロなんです。榎本くんと一緒だろうと、そうじゃなくても、そこは基本的に変わらなくて。で、huenicaはひとつのものをふたりで重ね合ってつくる感じなので。

榎本 : やっぱりhuenicaとそれ以外では、曲の生まれる瞬間がまったく違うんですよ。もともとhuenicaの場合は、俺の頭のなかにあるものを、バンドとは別のやり方でかたちにしたいっていうところから始まってるんですけど、そうなると使う楽器も生活圏内で鳴らせるアコースティックなものになっていって。そうしたら、気づくといろんな音楽活動のなかでもここが真ん中に近い感じに自然となったんです。だって、10年以上も一緒にいる人とやってるわけですからね(笑)。

伊藤 : あと、私のソロや、榎本くんが今やってるTRADITIONAL BOXとかは、それぞれにメッセージを発信するようなところがあるけど、フエニカの場合は私たちふたりが見てきた景色を1枚の絵としてなるべく忠実に描くことがメインなので、ふたりが揃っていないと何もできないんです。あと、発するものがメッセージじゃないから、その日によって表現するものが変わるっていう感覚もあまりなくて。見てきた光景がひとつあったら、それを音楽で再現しているっていう感じなんです。


huenica / Wataridori

榎本 : だから、huenicaには迷いがないんですよね。自分たちが見てきたものしか出してないから。そこは他のバンドと違うところかなと思います。

――つまり、「あのときに見たアレ、すごかったよね」みたいなイメージをふたりで共有できたときに、はじめてhuenicaの曲が生まれるということなんですね。

伊藤 : うんうん。それが私たちのルールなのかもしれないね。

榎本 : だから、どちらかひとりが先走ってなにかをやることはないんです。僕はhuenicaの曲をつくってきたら、まずサチコの前でそれを弾くんですけど、そこでなにか説明しなくても、「あ、これはあのことを伝えたい曲なんだな」とわかってもらえたら、そこから作業が進み出すんです。

伊藤 : うん。私はそこで我慢するのが仕事なんです(笑)。たとえばひとつのフレーズだけで「あ、あのことを曲にしたいんだな」ってわかると、私の場合はそこからバーッとイメージを膨らませて自分ひとりでつくっちゃうクセがあるんですけど、huenicaのときは榎本くんからまずすべてが出てくるまで待たなきゃいけないと思ってて。そこのバランスというか、我慢する美学がhuenicaにはあるんです(笑)。それってまったくの他人同士だとポイントを掴むのが難しい感覚だと思う。コミュニケーションでもそういうのって大事だし。

これは死ぬまで続けられるバンドなんだし、焦らなくてもいいんだ

――あと、今回のリリースで重要なのが、福島のノーマディック・レコーズからリリースするというところですよね。都内を拠点としてきたおふたりは、今回こうして地方レーベルから自分たちの音楽を放つことにどんな可能性を見出しているんでしょう。

榎本 : バンドを組んだら曲をつくって、それがどこかに興味をもってもらえて、そこと契約したらレコーディングっていうパターンがあるじゃないですか。で、僕もそうやって音楽をやってきたんですけど、このふたりで始めるときは、まずそれを取っ払ってやりたいと思ってたんです。

――そういうパターンが窮屈に感じてたってこと?

榎本 : というか、別にそれがすべてじゃないだろうと思って。なにより、僕は思いついたことをすぐやりたかったから。

伊藤 : 実際に今はそうやれる環境があるしね。どこかに所属していろんなことを人にやってもらうんじゃなくて、必要なことはすべて自分でできるようになろうっていう。

榎本 : それに、huenicaを始めたのはちょうど30歳になった頃だから、年齢的にもまたイチからやりたかったんですよね。で、実際に動いてみたらおもしろい出会いがいっぱいあった。それまでだと、やっぱりこうやって発信するのは東京じゃないとできないと思ってたところがあったけど、今はこうして訪れた先にすごくおもしろいエンジニアの人がいたり、信頼できるレーベルの人がいたり、そういう型にはまらず自分の感性で動いている人と一緒にやれることがわかったから。それがたまたま今回はいわきに集中してたんです。エンジニアもいわきソニックの新妻辰倫さんにお願いしてて。

――制作もほとんどいわきでやったんですか。

榎本 : いや、録音の半分は自宅にブースがあるので、そこでやりました。ドラムや生ピアノはいわきで録って、ミックスはノーマディックの事務所を1週間使わせてもらって。せっかく2年間こうして旅をしてきたわけだし、作品を出すなら僕らと一緒の景色を見てきた人たちとやりたかったんです。そうなるとやっぱり頼むのは平山さんになるし、いわきの空気を録るとなったら、「エンジニアは新妻さんしかいないでしょう」って。で、マスタリングは平山さんが「どうしてもこの人でやりたい」という方にお願いしたんですけど、その人がまた僕らと同じ脳の人というか(笑)。だから、今回の作業は最後のマスタリングまでずっと盛り上がりました。ジャケットの絵をお願いした荒井良二さんという方も、「この人しかいないよね」って。良二さんは、俺たちが音楽でやろうとしてることを、すべて絵でやってきた人なんです。

『あざやかなとうめい』のジャケット

伊藤 : 荒井さんはめちゃくちゃすごい人なんですけど、私たちと同じ目線で接してくれて。

榎本 : 今回のアルバムって、録音する前にタイトルだけはもう決まってたんです。だから、この「あざやかなとうめい」という言葉は録る前から良二さんにお伝えしてて。

――それは珍しいパターンですね。

榎本 : ずっとツアーを回っていくと、僕らのなかではきっちり色が決まっていたはずなのに、どんどんその曲が透き通っていくような感覚があって。

伊藤 : 絵具とかって、色がたくさん集まるとグレーっぽくなっていくじゃないですか。でも、光の色は集まると透明になるっていう話をなにかで読んで。で、それだなと(笑)。

榎本 : そもそもhuenicaという名前にしても、「hue」(色相、色彩)とピアニカを合わせた造語なんですよね。その名義で2年間の旅をしていくなかでいろんな色を重ねていったら、いつの間にか透明になっていたから、こういうタイトルにしたんです。良二さんにはそれだけをお伝えして。で、その間に僕らはアルバムを録っていたら、音が出来上がったのと同時に良二さんの絵も届いて。これはすごいなと。

――お話をうかがっていると、これまでの時間が無理なく結びついて、すべて今回の作品に帰結していく感じがしますね。

伊藤 : うん。それに私たち、変に腹を括っているところがあって。こんなにいろんな人が関わってくれてアルバムをつくれたんだから、いっぱい宣伝しないといけないし、ライヴの動員も増やしていきたいんですけど、それでも最終的には「これは死ぬまで続けられるバンドなんだし、焦らなくてもいいんだな」と思えるんです。自分たちのペースを守りながら、長くやっていきたいなって。

――活動開始からはまだ2年ほどですけど、おふたりにとってhuenicaはもう母体というか、帰る場所になってるんですね。あと、そういえばhuenicaは〈21世紀のフォークロア全集〉という自主イヴェントもやっていて。これもまたすごい名前だなと思うんですが。

榎本 : これはもともと、僕が柳田國男が好きだっていうだけなんですけどね(笑)。「世に知られることのない人の方がおもしろいから、そういう人の話を引っ張っていきたい。そういうものをフォークロアと言うんだ」みたいな彼の発言があるんですけど、それって俺たちの活動でもやれることなんじゃないかなと思って。というか、いいイヴェントってそういうものだと思ったんです。

――フォークっていう音楽も、もともとは伝承歌とかそういう意味合いの音楽ですもんんね。作り手のパーソナリティから切り離されて、やがて歌だけが漂流していくものというか。

榎本 : うん。そういう音楽の広がり方が僕は好きですね。

伊藤 : そうだね。私たちはいま東京にいるけど、ツアーで訪れた土地にその曲をお礼として置いていけるようになれたらいいよね。

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LIVE INFORMATION

4月9日(水)@三軒茶屋 Grapefruit Moon 〈あざやかなとうめい リリース・パーティー〉
4月13日(日)@JR深谷駅 ギャラリー1F 〈あざやかなとうめい リリース・ツアー〉
4月17日(木)@仙台 JAM CAFE 〈中村マサトシ企画 二色の栞 /あざやかなとうめい リリース・ツアー〉
4月19日(土)@いわき burrows 〈おおはた雄一 ぶらり渡り鳥ツアー2014〉
4月25日(金)@郡山 PEAK ACTION 〈あざやかなとうめい リリース・ツアー〉
4月26日(土)@日立 小川屋 〈あざやかなとうめい リリース・ツアー〉
4月27日(日)@いわき MOMO cafe 〈森フェス〉
5月8日(木)@幡ヶ谷 36°5
5月17日(土)@八戸 ROXX
5月18日(日)@弘前 Robbin's Nest
6月14日(土)@いわき burrows 〈三人十色々-vol.2-〉

PROFILE

huenica
ギタリストの榎本聖貴(ex. LOST IN TIME)と、シンガー・ソングライターの伊藤サチコによる混声ユニット。2012年の結成以降、積極的に全国を巡り、それぞれの土地に根ざしたミュージシャンたちに感銘を受ける。その経験から、現代における音楽のフォークロア(民間伝承)を世に広めるべく、〈21世紀のフォークロア全集〉というシリーズ企画を主催。2014年、活動の集大成として、1stアルバム『あざやかなとうめい』をリリースした。

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by 渡辺 裕也
筆者について
渡辺 裕也 (渡辺 裕也)

音楽ライター。自炊ブロガー。好角家。福島県二本松市出身。右利き。O型。

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