十月と十日、母になる歳月の記録
——エリーニョ、妊娠から出産までの10ヶ月で制作した4thアルバム

エリーニョ

女性SSWのエリーニョが、新作『おおきなおなかのちいさなうた』を発表。この作品は、2014年、彼女が第一子の妊娠 / 出産を経験した10ヶ月のあいだに制作された。お腹にいた赤ちゃんの心音から始まる本作は、エリーニョの歌声とピアノ、そして夫である石川ユウイチのギターを中心に紡がれている。OTOTOYでは、タワーレコード3店舗とオンラインのみでリリースされたこのアルバムを、エリーニョ本人へのインタヴューとともに配信中。ひとりの女性が母になるまでの物語を、素朴で温かなサウンドから感じていただきたい。

母として、もう一度、生まれ直すまでの物語

エリーニョ / おおきなおなかのちいさなうた

【配信フォーマット】
ALAC/FLAC/WAV (CD音質, 16bit/44.1kHz)
AAC/mp3 (圧縮音源)

【価格】
2,160円(税込)

【収録曲】
01. おおきなおなかのちいさなうた
02. bits
03. bird
04. イノリ
05. note.1
06. Go (Alternative)
07. 明けていく世界
08. こもりうた
09. マーチ

INTERVIEW : エリーニョ

エリーニョが通算4作目となるアルバム『おおきなおなかのちいさなうた』を完成させた。このアルバム・タイトルからもうかがえるように、本作は彼女が出産を控えるなかで制作された、一種のドキュメンタリーとも受け取れる作品だ。妊娠が発覚してすぐに制作を決意し、出産直前までレコーディングしていたという本作は、ひとりの女性が大きな転機を迎えているさなかの歌声を、とても鮮明に記録している。そして、その歌声を傍らで常に支えているのは、彼女の夫である石川ユウイチのギター。もはや、これは「エリーニョと石川ユウイチ」の作品と呼んでもいいのではないだろうか。2人の住む部屋を映したアートワークの写真もじつに示唆的。ここから新しい生活が始まる。そんな予感と期待をそのまま閉じこめたような、さりげなくも美しい作品だ。それにしても、身重のなかで彼女の創作意欲を駆り立てたものとは、一体なんだったのだろう。出産から4ヶ月が経った彼女に、話を聞いた。

インタヴュー & 文 : 渡辺裕也

「ホントに歌って大丈夫なのかな」みたいな不安はあった

——出産おめでとうございます! 今はまだ寝る間もない毎日なのでは?

最近はやっと慣れてきたとこ(笑)。でも、生まれてから最初の1ヶ月間はホント大変だったよ。(子供が)寝たと思ってもすぐに起きちゃうから、「こんなはずじゃなかったのに!」って思うくらい、毎日寝かせてもらえなかった(笑)。

——今回のアルバムは、そのお子さんがお腹の中にいる状況で録ったんだとか。

うん。でも、じつはその前には既にレコーディングしてた曲がいくつかあって。そのひとつが「マーチ」っていう曲なんだけど。結婚式に「花嫁からの手紙」ってあるでしょ? 「マーチ」は手紙の代わりに私が両親に宛ててつくった曲で、実際に結婚式で石川と一緒に式で演奏したの。で、その曲のCDを来てくれた方々に配って。あと、「Go」も結婚式でやった曲。歌詞を友達のコピー・ライターさんに頼んで、来てくれたみんなで歌ったんだ。

——へえー!

そうしたら、その式の翌日に妊娠してることがわかって。「これは、いま録らなきゃ!」と(笑)。それで曲を作り始めたんです。

——式の翌日に妊娠がわかったんだ! でも、なぜそのタイミングで作品をつくろうと思えたんだろう。

なんていうか、お腹のなかに私ではない誰かの命があると知ったら、「この状況って、ものすごく貴重だな」と思って。でも、こういう時期に思っていたことも、時間が経つとすぐに忘れちゃうような気がしたから、それならいま思っていることのすべてを音楽に詰め込んでおきたいなと思って。

——なるほど。あと、今回の作品でものすごくフィーチャーされてるのが、石川くんのギターなんですよね。彼のギターが常に演奏の全面に出ていて、一方のエリさんのピアノは控えめというか。

うん、そうだね。私もあまり動けなかったから、今回は石川にたくさん任せた(笑)。それに、このアルバムをつくろうと思ったのは、石川がもっと音楽をやる状況にしたいっていう気持ちもあったからなんだ。それこそ、男の人って仕事と音楽をきっちり分けてやろうとするでしょ? それで仕事にどんどん偏っちゃって、どこかで「音楽は趣味だから」みたいになっちゃったり。でも、私は彼にそうなってほしくないんだよね。

——僕もそれは思います。今は石川くんがやってるANIMAも活動休止状態だし、こうしてエリさんの作品で石川くんのギターが聴けると、単純にものすごくアガるんだよね。

私もいちファンとしてそういう感じだし、「仕事なんてどうにでもなるから、もっと音楽やれよ!」って思ってる(笑)。

——ガンガンやってもらいましょう(笑)。とはいえ、このアルバムはエリさんだけでなく、夫の石川くんにとっても、いろんなことに気づかいながら録った作品だと思うんだけど。

うん。やっぱり私たちの関係性も子供ができると変わってくるよね。それに男性の場合、女性が妊娠しても自分の身体には何の変化もないじゃない? だからなのか、妊娠してからは私の体調をものすごく気にかけてくれてたよ。それこそ、「今の時期にレコーディングやライヴとかして、ホントに大丈夫なの?」って(笑)。私以上にいろんなことを心配してたみたい。それで高い声を張り上げるような曲はセットリストから外されたり(笑)。

——(笑)。でも、お腹に子供がいるという感覚が男性にはわからないから、そこはどうしても慎重になるだろうね。妊婦さんのコンディションは日に日に変化していくし。

そうだね。もちろん、私自身も「ホントに歌って大丈夫なのかな。どういうふうに歌えばいいかな」みたいな不安はあったんだ。でも、妊娠中にどうやってレコーディングやるのが正しいかなんて、調べようと思ってネットで検索しても、何も出てこないからね(笑)。でも結果的にはお腹の子と相談しながら、いつもと変わらないやり方でつくれたから、ホントよかった。

「これは私だけが歌ってるわけじゃない」っていう意識が常にあった

——この5人編成による演奏も、気づけばけっこう長くなりましたよね。

うん、バンド・メンバーは2枚目からずっと変わってない。

——そういう気心の知れたメンバーがいたからこそ、エリさんは身重の状態でもこういう作品をつくれたわけで。

ホントそう。実際、私があまり動けない状況のときは、みんなに家まで来てもらって打ち合わせたときもあったし、「自分は恵まれてるなぁ」って何度も思いましたね。

——ヴォーカルは妊娠何ヶ月目くらいの時期に録ったの?

それは曲によって違うんだけど、それこそお腹がいちばん大きくなってるときに録ったものがあるよ。それが「note.1」なんだけど、元々あれは、「Go」のヴァースとして、2人で演奏したアコースティックのものを外で録りたいね、って話していて。それで「予定日近くなってきたし、そろそろ録ろうか」なんて言って、朝早くに石川と公園で録音してきたんだけど、それから家に帰って、昼寝して起きたら破水しちゃって(笑)。つまり、これは子供が生まれる直前に録ったテイクなの。

——へえ! その時々のコンディションの違いって、やっぱり歌にも表れたでしょ?

確実にそれはあったと思う。お腹が大きい状態だと、やっぱり腹筋がうまく使えないから、聴き様によっては苦しそうに聴こえる部分もなくはないんだ。でも、今回は「それはそれでいいんじゃないかな」と思えた。完璧に歌い上げることよりも、そのときのコンディションがそのまま表れた歌い方にした方が、このアルバムはいいんじゃないかなって。そこは今までの作品とあきらかに違うところだと思う。


エリーニョ / bits

——うん。今回のアルバムは、いい意味でこれまでの作品よりもラフなところがありますよね。エリさんには隙のない録音物をつくる印象があったんだけど、この作品には前作までとは違った大らかさが感じられるというか。

まあ、そもそも精神状態がいつもとはまったく違ってたからね(笑)。いろんなことを考えてた。それこそ「この命は一体どこから来たんだろう、というか、私はどこから来たんだろう」、「死んだらどうなるの?」とか、そういうこと(笑)。そうしたら、ちょっとした鬱状態でいきなり涙が出てきちゃうような時期もあれば、逆に「私のお腹のなかにはいま命がいる。超ハッピー!」みたいな時期もあったりで、もうホント大変だったんだよ。でも、それでも「このレコーディングは対話する感じでやろう」とは、常に思ってたんだ。

——それは誰との対話?

お腹の中にいる子。歌を録りながら「これは私だけが歌ってるわけじゃない」っていう意識が常にあったんだ。常に2人で歌ってるような感覚だった。それはもう、間違いなく今までにはなかった感覚だったよ。実際、レコーディングにも参加してるしね。1曲目の最初に聴こえてくる音があるんだけど、あれは子供がお腹のなかにいるときの心音なんだよ。

——あれ、心音なんだ!

うん(笑)。あれは何にも代えられない音だなと思って。それでアルバムのイントロダクション的に入れてみたんだ。

「誰にも愛されてない」なんてこと、絶対にないと思う

——まさにこれは妊娠中のドキュメント作品なんですね。あと、今回の歌詞にはエリさんの死生観がとてもストレートに表われていて、それも今までの作品にはなかったなと。以前のエリさんはもっと抽象的な歌詞が多かったと思うし。

というか、以前は自分のことばっかりだったよね(笑)。「自分って何なんだろう?」みたいな。でも、自分のお腹に命が宿ってみると、生命はこうやって引き継がれていくんだなってことが、身をもってわかるから。「私も、お腹の子もいつかは死んじゃうんだけど、その私は親がいたからこそ今ここにいるわけだし、その親にも親がいるんだよな。そうやって繋がってきたんだな」って。それを感じたら、「自分って、自分だけじゃないんだな」と思えたんだ。それは大きな変化だと思う。

——スピリチュアルですねぇ。

アハハ(笑)。だから、この作品をいま子育てに試行錯誤しているお母さんや、妊婦の方とかにも聴いてもらえたら、すごく嬉しいな。あるいは自分は誰にも愛されてないと感じている人がいたら、その人にも聴いてほしいと思う。赤ちゃんってさ、自分の力だけでは絶対に大きくなれないでしょ? つまり、誰にだって愛されてた時期が必ずあるんだ。「誰にも愛されてない」なんてこと、絶対にないと思うんだよ。そういうことはこの作品でも伝えられるかなって。なんかずいぶんと大きなことを言っちゃったな(笑)。

——いやあ、母の視点だなと思いましたよ。男性にはなかなか到達できない考え方なのかも。

(笑)。でも、これからの自分がどういう曲を作っていくのかは、まだぜんぜんわからないね。ただ、いま言えるのは「母親になったら、曲をつくりたいという気持ちもおのずと落ち着いたりするのかなぁ」と思いきや、まったくそんなことはなかったってこと(笑)。これからも活動していくとなると、たとえばスタジオに入るときは、親に子供を見ていてもらわなきゃいけなくなるし、どうしたってまわりの人たちに迷惑をかけちゃうんだろうけど、それでもやっぱりレコーディングやライヴは続けていきたいなって。それは今回のアルバムをつくって、改めて思ったことかな。実際、今までの自分には作れなかったものが今回は作れたと思うし。

——ホントそうですね。

それに、妊娠中と出産後の今でもまた違うからね。だから、些細なことでイライラしちゃったときなんかにこのアルバムを聴くと、大事なことを思い出させてくれたりもするんだ。「あ、このときの私はこういう気持ちだったんだよな」って。

——お子さんが生まれたことで、世の中の見え方なんかもこれから変化していくだろうし、おのずとそれは今後の作品にも影響を与えていきそうですよね。

たしかに。子供がいる時といない時では、自分が求める情報も大きく変わるよね。社会の見え方もやっぱり違うと思う。でも、どうなのかな。究極をいえば、私は自分の子供が安心して暮らしていけるような世の中にしたいと思ってるし、他にはなにも望まないから、ただ平和な世の中であってほしいんだよね。もちろんそこにはいろんな人の思惑があるから、本気で考え出すといろいろ難しいんだけど。

——音楽の聴こえ方も変わってきてる?

どうなんだろう…。ああ、でも、青臭くて、随分考え方が甘い歌詞だなと思っていた曲を改めて聴いてみたら「なんか、かわいいな」と思ったんだよね(笑)。なんか、曲の受け取り方がちょっと変わったのかも。

——親目線?

そうそう(笑)。聴く音楽とかはそんなに変わってないけどね。でも、自分が出す音はいくらか変わったのかも。それこそ『空中ランドリー』の時みたいな激しいものは、今の自分からは出てこない。単純に今は子供と2人だけの時間ばかりで、社会との接点が少ないというのもあるんだろうけど。

レーベル "T"RUST OVER 30 recordings  発売日 2013/03/20

※ 曲名をクリックすると試聴できます。

私が音楽をやめたいと思ったことは一度もないから

——じゃあ、その『空中ランドリー』をいまになって聴くと、さっきの話みたいに「かわいいな」みたいな気持ちになる?

(笑)。それもあるけど、逆に「私、こんなこと思ってたんだ!」って作品から教わることもけっこうあるよ。それに、年齢って取りたくなくても、絶対に取るでしょ? そうやって年を重ねていくなかで、人はどうしたって変わっちゃう。でも、「どうやって年を重ねていくか」は、自分で決められることだから、これからも私は「どうやって自分は生きていきたいのか」を模索していきたいなと思ってるんだ。

——出産するにあたって、意識的に変わろうと思ったこともやっぱりあるんですか。

うん。お酒とタバコをやめたこと(笑)。私、「子供、いつかほしいな」とは前から思ってたけど、そうなるとそのふたつはすぐにやめなきゃいけないでしょ? それ、絶対に無理だと思ってたから。

——(笑)。

だって、私がいちばん好きなものと、その次に好きなものだもん(笑)。「そんなのやめられないでしょ!」って。でも、それがいざ妊娠したとわかったら、これがびっくりするほどスパッとやめられたんだよね。そのときばかりは「自分かっこいい!」と思ったよ(笑)。これくらいのこと、なんでもないんだなって。でも、こういう覚悟をしていくタイミングって、これからもたくさんあるんだろうね。実際、今の私はホント過去の自分が想像もしてなかったような人間になってるからなぁ。

——環境の変化がエリさんの意識をおのずと変えたわけだ。そうなれば必然的に音楽もこれから変わっていくでしょうね。

でも、どうなんですか。リスナーとしては、「あいつは子供ができたら音楽が生ぬるくなった」みたいに感じることってあるの?

——(笑)どうだろ。生ぬるいとは言わずとも、角が取れてまるくなったと感じることはあるかもね。間違いなくこのアルバムは今のタイミングでしか作れなかった作品だからね。そういう作品が届くと、単純にリスナーとしてはすごく嬉しいよ。

よかった(笑)。じつは、妊娠中にもうひとつ録ったものがあるんだ。SOURの高橋ケ無さんと石川と3人で録った即興なんだけど。そのセッションは映像もちゃんと撮ってあるんだ。

——へえ! その音源はいつリリース予定なの?

今年中に出せたらいいなぁとは思ってる。そのセッションでも思ったことだけど、その時々の感情を作品に収める作業って、やっぱり私にとってはものすごくいいことなんだよね。こうして作品を出産後すぐに出せたことで、活動も途切れることなくつなげていけたし。産後の今しかできないことだって、きっとあると思う。だから、どういうペースになるのかはまだわからないけど、私が音楽をやめたいと思ったことは一度もないから。これからも作品はつくり続けると思うし、ライヴもやっていくよ。

レーベル ''T''RUST OVER 30 recordings  発売日 2015/04/08

※ 曲名をクリックすると試聴できます。

エリーニョの過去作はこちら

RECOMMEND

ANIMA / シャガール

HEADZ初の本格派ロック・バンドANIMA。サイケデリックなサウンドとせつないメロディをキーワードに、彼らの楽曲の魅力が十二分に発揮された2ndフル・アルバムが、益子樹(ROVO / ASLN)の全面プロデュースによって完成。ストーン・ローゼズ、モリッシー、シューゲイザー、初期レディオヘッド、フィッシュマンズ、かせきさいだぁを繋ぐ、奇跡のロック・アルバム!!

>>特集ページはこちら

SOUR / WATER FLAVOR EP

2009年6月にリリースされたミニ・アルバム『WATER FLAVER EP』を、24bit/48KHzのハイレゾで配信。プロデューサーはミト(クラムボン)、エンジニアは高橋健太郎。発せられる声や音のひとつひとつが自然に、そして確実に耳に入ってくる、やわらかで繊細な作品です。ハイレゾ版には「日々の音色」のアコースティック・ヴァージョンを収録。

>>特集ページはこちら

LIVE INFORMATION

エリーニョ 4th Album リリース・パーティ “◯月△日×時”
2015年5月5日(火・祝) @渋谷 7th FLOOR
開場 / 開演 : 12:00 / 12:30
料金 : 前売 2,000円 / 当日 2,500円 (1ドリンク別)
出演 : The eri-nyo Quintet
詳細 : http://eri-nyo.com/node/237

PROFILE

エリーニョ
3月4日東京生まれ。4歳よりクラシック・ピアノを始める。'04年よりピアノ・ヴォーカルとしてバンド活動を開始。'09年にソロ ・ユニット、エリーニョ & The Sweetest friendsをスタートし、10月に1st album『ヒヨコと猫の鳴いた、ココにある日常的。』をリリース。'11年2月、2nd album『コンクリート下の水母について』を通常プラケース・パッケージ盤 / 真空パック水母盤の2パッケージで同時リリースし、話題をさらう。'11年7月、石川ユウイチ(ANIMA)、高橋ケ無(SOUR)との即興セッション『Session with photograph exhibition』を配信限定リリース。ピアノ・ヴォーカルでのソロ形態、サポート・ミュージシャンとのユニット形態、そしてソロ・バンド・プロジェクト、The eri-nyo Quintetのバンド形態と様々な形で、国内各地でのライヴ活動はもとより、韓国ツアーをおこなったり、プラネタリウムでワンマン・ライヴ、スタジオ・ブース内に観客を招いた形での公開レコーディングを決行するなど、 日々活動範囲を広めている。'14年11月、第一子を出産。

エリーニョ Official HP

o

 
 

"Close Up"の最新アーカイヴ

THE TON-UP MOTORSーもっと全力疾走するために 活動休止前最後のミニ・アルバムについて語る
[CLOSEUP]・2016年09月28日・THE TON-UP MOTORSーもっと全力疾走するために 活動休止前最後のミニ・アルバムについて語る 2016年内で活動休止することを発表したTHE TON-UP MOTORS。メンバーそれぞれの想いを尊重し活動休止を決断をした彼らが、このタイミングで完成させたミニ・アルバムには、地元・北海道を歌った楽曲からブラック・ミュージック、ソウル・ブルースマナーを反映させた楽曲まで、THE TON-UP MOTORS節がこれまでかと詰め込まれている。活動休止前には、東京、名古屋、大阪、長崎、北海道と馴染みのある地域でリリース&活動休止前ラスト・ワンマン・ライヴを行う彼らに、なぜこうした決断をしたのか、そしてアルバムに収録された楽曲についてインタビューで迫った。 活動休止前ラストのミニ・アルバムTHE TON-UP MOTORS / WHATEVER HAPPENS HAPPENS'【配信価格】WAV / ALAC / FLAC、AAC : 単曲 250円(税込) まとめ価格 1,500円(税込)【Track List】''1. TONight! 2. アイ・ビリーヴ!3. スロウモーション4. 青い季節5.
by 岡本 貴之
【連載】タフな乙女のアパートメント〈花とポップス〉から4ヶ月連続リリース! 第1回座談会
[CLOSEUP]・2016年09月28日・どんなに新人でも、母になっても──タフな乙女のアパートメント〈花とポップス〉連載、第1回座談会 "タフな乙女のアパートメント"を掲げ、フリーランスの女性クリエイターが集まる、つるうちはな主宰のレーベル〈花とポップス〉が4ヶ月連続、計10タイトルをリリースすることとなった。幕開けは8月31日。「モナレコ女子2015」で準グランプリを獲得し実力を伸ばすシンガー・ソングライター"あーた"の2ndミニ・アルバムと、そんな彼女に憧れてアコギ弾き語りを始め早くもその才能を開花しようとしている札幌在住の"はかまたりの"の初作品。それに続いて9月28日にリリースとなったのが、大人気の音楽ゲームアプリ「Cytus」、「Deemo」で楽曲が使用され、その歌声に海外からも注目を集めた青柳舞と、現在4児の母となり10年ぶりに作品をリリースする元junior size、sinkirowとしても活動していたイナダミホ。〈花とポップス〉という場に集まった彼女たちは、いまここでどのような表現をするのか。主宰のつるうち含む4人に話を訊いた。 〈花とポップス〉9月リリース作品 妊娠を機に活動休止を発表した青柳舞が復帰を誓う約束のEP青柳舞
M.O.J.O(武蔵野 ONE JONA3 ORQUESTA) 7インチでリリースした人気曲を配信リリース
[CLOSEUP]・2016年08月15日・【あの人の5曲】武蔵野 ONE JONA3 ORQUESTA(M.O.J.O) 【あの人の5曲】とは…新たに楽曲配信がスタートしたミュージシャンに、「OTOTOYで配信している中から自分が好きな5曲」を選択してもらい、選んだ理由とその楽曲に対する思い入れを存分に語ってもらうコーナー! なのだ!! 武蔵野 ONE JONA3 ORQUESTA(M.O.J.O)が7インチでリリースした曲の配信がスタート 吉祥寺を拠点に活動している5人組ヒップホップ・バンド、武蔵野 One Jona3 Orquesta(略してM.O.J.O)。彼らが2015年11月にリリースした7インチ・シングルがOTOTOYで配信されることとなった。配信がスタートしたのは、モッキーにインスパイアされた「Hol'up」と、Jディラに捧げた「SeeDilla」の2曲だ。 生ドラムの上でデュエットするように混ざり合う淡々としたフロウのラップと流麗なフルート、実在する店名や人名といった固有名詞がバンバン登場する私小説的なリリック… 情緒的でありながらもストリート感が詰め込まれた彼らの音楽は、いわゆるメロディアスな歌ものラップとも文化系ラップとも一味
南壽あさ子、6ヶ月連続特集第3弾、OTOTOY編集部・西澤裕郎と振り返る、南壽あさ子の歩み
[CLOSEUP]・2016年09月27日・【南壽あさ子】6ヶ月連続特集第3弾、OTOTOY編集部・西澤裕郎と振り返る、南壽あさ子の歩み 南壽あさ子がヤマハミュージックコミュニケーションズに移籍、7月から3ヶ月連続で配信リリースをしていく。OTOTOYでは彼女の作品をハイレゾ配信、月1で南壽あさ子の魅力にさまざまな視点から迫る6ヶ月連続特集を7月から12月まで掲載する。配信第3弾となる9月の楽曲は、ローマ神話に登場する花の女神をモチーフにした「flora」、そして「このごろ、そのひぐらしで」。本特集では、南壽あさ子の活動初期から取材を続けているOTOTOY編集部でライターの西澤裕郎と、南壽あさ子の作品と歩みについてじっくりと迫った。 YAMAHA移籍3rdシングルをハイレゾ配信南壽あさ子 / flora '【配信価格】WAV / ALAC / FLAC : 円(税込)AAC、mp3 : 円(税込)【Track List】''1. flora 2. このごろ、そのひぐらしで 「2人で作ってるイメージで作品を仕上げよう」って考え方に変わった ーー南壽さんがデビューした2012年の音楽シーンについて、西澤さんは「溢れる情報の中、どれだけ癖のあることを
by 西澤 裕郎
一時期小説ばっかり書いてたけど、いまは音楽──いとうせいこう『再建設的』をめぐって
[CLOSEUP]・2016年09月23日・一時期小説ばっかり書いてたけど、いまは音楽──いとうせいこう『再建設的』をめぐって いとうせいこう & Tinnie Punx『建設的』は1986年にリリースされた最初期の日本語ラップの楽曲を含んだ作品として名高い。そんなクラシック・アルバムのリリース30周年を記念して、このたび、いとうせいこう & リビルダーズ名義でトリビュート盤『再建設的』がリリース。豪華メンツが参加し、当時の楽曲をカヴァーしている。また日本語ラップの金字塔的作品たる「東京ブロンクス」では、いとうせいこう自らがヤン冨田とともにスリリングにカヴァーしており、間違いなくアルバムのクライマックスと言えるだろう。OTOTOYでは本作を配信開始。またオリジナルの『建設的』もリリース30周年記念に再リリース。こちらも配信開始しています。そして本アルバム・リリースとともに9月30日、10月1日、東京体育館にて「いとうせいこうフェス~デビューアルバム『建設的』30周年祝賀会~」が開催。アルバム参加の豪華メンツに加えて、さまざまなアーティスト、DJやお笑い芸人が入り乱れての、まさにいとうせいこうにしか成しえないイベントとなるだろう。 豪華メンバーによる
ハコイリ♡ムスメ、これまでの活動を振り返るインタヴュー掲載!! 会場限定シングル4作品を一挙配信スタート!!
[CLOSEUP]・2016年09月23日・ハコイリ♡ムスメ、会場限定シングル4作品を一挙配信スタート!! これまでの活動を振り返るインタヴュー 80〜90年代のアイドルの名曲をカバーし、見る人に癒しとトキメキを与え「女の子本来の可愛らしさ」を表現することをテーマとした11歳〜17歳の女優志望の女の子9人組、ハコイリ♡ムスメ。本業の「女優」を生かした「劇団ハコムス」という芝居と音楽の融合にも挑戦している彼女たちが、2016年11月に南波一海が主宰するレーベルPENGUIN DISCより初の全国流通音源をリリースする。まさに世の中に広く羽ばたく直前の彼女たちに、これまでの歩みを伺うとともに、会場限定で発売されていた4作のシングルをOTOTOY独占で配信スタート。この機会にハコイリ♡ムスメに触れてみてはいかがだろう。 会場限定の4作品をOTOTOY独占ハイレゾ配信スタート!! ハコイリ♡ムスメ / 微笑みと春のワンピース【配信形態】WAV、ALAC、FLAC(24bit/48kHz) / AAC : 単曲 251円 まとめ購入 500円【Track List】1. 微笑みと春のワンピース2. なかよし ハコイリ♡ムスメ / 夏に急かされて【配信形態】
by 西澤 裕郎
ベイビーレイズJAPAN、メンバーに訊く2ndアルバムとこの2年
[CLOSEUP]・2016年09月09日・改名後の2年間、そして今作に込められた思いとはーーベイビーレイズJAPAN、メンバーに訊く2ndアルバム 2012年に活動を開始した5人組アイドル・グループ、ベイビーレイズJAPAN。9月21日に2年ぶりの2ndアルバム『ニッポンChu! Chu! Chu!』をリリース。数々のライヴやフェスで人気沸騰中の青春エモ・ロック「夜明けBrand New Days」や、ラップを取り入れた「真夏のフィーバー!」、新しいメンバー紹介曲としてライヴで定番となりそうな「Ride On IDOROCK」など、かわいく、暑苦しく、エモい彼女たちのすべてが詰まったアルバムとなった。 待望の2ndアルバム!!!!!ベイビーレイズJAPAN / ニッポンChu! Chu! Chu!'【収録曲】1. Ride On IDOROCK2. 虎虎タイガー!!3. 閃光Believe4. シンデレラじゃいられない5. Pretty Little Baby6. 真夏のフィーバー!7. Baby Kiss8. 栄光サンライズ9. 走れ、走れ10. 少しだけ11. 夜明けBrand New Days12. ニッポンChu! Chu! Chu!【配
Predawn、3年半ぶりのフル・アルバムをハイレゾ配信&インタヴュー
[CLOSEUP]・2016年09月21日・Predawn、音作りの"文法"、その新境地とはいかに──2ndフル・アルバム『Absence』ハイレゾ配信 溢れ出る才能と音楽への探求を丁寧に綴じ込んだ1stフル・アルバム『A Golden Wheel』から3年半、Predawnが待望の2ndフル・アルバム『Absence』をリリースした。収録楽曲にはライヴでの人気曲 「Universal Mind」を始め、正式な作品としては初めての日本語曲「霞草」など、音源化を待ち望まれていた9曲を収録。初めてアルバム制作にゲスト・ミュージシャンを迎え、より奥行きのある音像を目指したという今作。24bit/44.1kHzのハイレゾ音源は、そのささやかながら匂い立つような歌声と繊細ながら豊かなアレンジ、全編を通して縫い込まれたPredawnの文学を驚くほどダイレクトに、鮮やかに、感じてもらえるだろう。秋の夜長に最適の1枚を、是非。 Predawn、3年半の沈黙を破り待望のフル・アルバム、ハイレゾ配信!Predawn / Absence'【Track List】01. Skipping Ticks02. Black & White03. Universal Mind04
筆者について
渡辺 裕也 (渡辺 裕也)

音楽ライター。自炊ブロガー。好角家。福島県二本松市出身。右利き。O型。

同じ筆者による他の記事