日本人ながらバルカン・ミュージックをご機嫌に演奏し、巷を密かに賑わせている噂の集団… その名もピラミッドス! ダラブッカ、サズなどの特殊な楽器を自在に用い、どんな曲もエキゾチックでありながら、親しみやすくカヴァー。そのコミカルな見た目とコントを織り交ぜたライヴ・パフォーマンスは一度観たら忘れられません。音源はミニ・アルバム一枚しかリリースしていない彼らですが、今回OTOTOY用に新たに6曲入りのミニ・アルバムを製作。そのなかから「ナオミの夢」(元曲はイスラエルのアーティスト、ヘドバとダビデ)をフリー・ダウンロードでお届けします。思わず体が踊りだしてしまうそのサウンドを、メンバーに迫るインタヴューとともにお楽しみください。
▲s(Pyramidos) / 噂のピラミッドス
【価格】
WAV 単曲 200円 / まとめ購入 900円
mp3 単曲 150円 / まとめ購入 750円
1. ナオミの夢
2. Longahijaz Kar Kurd
3. Makedonsko Devojche
4. Bubamara
5. Do You Wanna Dance
6. Short Shorts
1stミニ・アルバムはこちら!
▲s(Pyramidos) / mastika
【価格】
mp3 単曲 150円 / まとめ購入 900円
1. mastika
2. Opa Nina
3. Chiculata
4. Rompi Rompi
5. Fire
6. Super Riddim Internacional
INTERVIEW : ツッチー、空中紳士
黒い三角形にsをつけてピラミッドス! さあ、噂のバンド“▲s”がついに登場です。え、そんなおかしな名前は聞いたことがないって? いやいや、それはまずいでしょう。東ヨーロッパのバルカン半島ではとっくに話題沸騰中のバンドなんですよ!
グーグルの検索上ではまず引っかからない運命にある▲sだが、そんな彼らが演奏するのは、西欧のロックやポップスではなく、かといってジャズでもない。主に西アジアやヨーロッパを歩き回りながら生活する移動民族が演奏してきたとされる、いわゆるジプシー音楽だ。そしてそんな彼らに誰よりも早く熱い視線を送ったのは、ここ日本のリスナーではなく、バルカン半島中央部に位置する国、マケドニアの人々だったのだという。その後、▲sの演奏を収めたYouTube動画はギリシャやトルコなどの周辺諸国も巻き込んで話題を広げていき、ついに彼らはバルカン半島ツアーまで敢行。その勢いのままに初の音源作品『Mastika』も2012年にリリースされ、彼らへの注目度は日本国内でも日増しに高まっているようだ。
そこで今回は、▲sの結成から現在にいたるキャリアから、彼らの演奏するジプシー音楽について、バンドの中心人物であるツッチーと空中紳士のふたりにたっぷりと語ってもらった。あとは臆することなくこの情熱的でハイブリットなジプシー・サウンドに身を任せてみてほしい。日本のインディー音楽はもちろん、欧米のポップスに親しんでいる方もぜひチェックを。きっとその先には見たことのない世界が広がっていることでしょう!
インタヴュー & 文 : 渡辺裕也
イナセな恰好で演奏している姿を見て、「これはいいな」と思ったんです(空中紳士)
ーーまず、みなさんはどうやって現在の音楽性に辿り着いたのかが知りたくて。日本に住んでいると、そう簡単には出会わないタイプの音楽だと思うんですけど。
空中紳士 : 僕はもともとハードコア・バンドでベースを弾いていたんですけど、その頃からいわゆるワールド・ミュージックが好きで。で、ある時に『ラッチョ・ドローム』というジプシー映画を観たんですよ(93年作。トニー・ガトリフ監督)。で、その映画のなかにダラブッカという太鼓を叩くシーンが出てきたんです。それを見て、次の日にはそのダラブッカを買いに行きました(笑)。
※ダラブッカ : タブラ、ドゥンベク、ダラブッケともいい、ゴブレット(足付酒杯)形太鼓の一種。アラブ音楽やトルコ音楽で使われる。左右の手で鼓面の中央と縁を打ち分ける。
ーー日本でも気軽に手に入る楽器なんですか。
空中紳士 : 僕は浅草のパーカッション屋さんで買いました(笑)。ダラブッカの存在そのものはけっこう前から知ってたんですよ。ただ、それがどういうスタイルで演奏される楽器なのかは、その映画を観るまでは知らなかった。で、ネクタイを締めたイナセな恰好で演奏している姿を見て、「これはいいな」と思ったんです。あと、僕はこのピラミッドスを始める前にも、タブラクワイエサというバンドでエジプトまで修行に行ったことがあって。いまやってるバルカン半島の音楽に出会ったのは、そのあとなんです。
ーーそのバルカン半島の音楽とエジプトの音楽って、具体的にはどう違うんですか。
空中紳士 : エジプトの音楽はものすごくプログレッシヴなんですよ。1曲のなかでベース・ラインがどんどん変化していくし、微分音もたくさん出てくる。で、それはそれで面白かったんですけど、僕個人はもっと単純でストレートなものがやりたくて。そこで出会ったのが、トルコやその周辺の音楽だったんです。ちょうどその頃って、そういう音楽にアプローチする若いバンドが世界中から現れ始めた時期でもあって。たとえばGogol Bordelloとか、シアトルで活動しているKultur Shockなんかもそう。そのへんの動きにも興味を引かれまして。
※Gogol Bordello : 1999年にニューヨークで結成された多国籍ロック・バンド。フォーク・ロックおよびアイリッシュ・パンクをベースに、東欧民謡などメンバー全員が持ち寄った様々なルーツの要素を融合し生み出されるパーティー要素の高いジプシー・ミュージックを奏でる。
※Kultur Shock : シアトルのジプシー・パンク・バンド。各地の民族音楽的な要素をふんだんに取り入れたロック・サウンドと、さまざまな言語を用いた歌詞、ハイ・テンションなライヴが持ち味。
ーーなるほど。いわゆるジプシー・パンクにも感化されてたんですね。
空中紳士 : そうなんです。それで始めたのが“情熱地獄とピラミッドス”というバンドで。その頃のメンバーは僕とサックスのふたりでした。ツッチーと出会うのはそのあとですね。
ーーでは、一方のツッチーさんはそれまでにどんな活動をされていたんでしょう。
ツッチー : もともと僕はビートルズとかブライアン・ジョーンズみたいな60年代のサイケデリック・ロックが好きで。で、あの時代のロック・ミュージシャンが好む民族観にずっと興味があったんです。その影響で10代の頃にエレキ・シタールを買っちゃったり(笑)。で、茨城県のつくば山で開催される『ゆらぎ』という音楽イヴェントがあるんですけど、そこにサックスの彼が“情熱地獄とピラミッドス”以前にやっていたバンドで出演しているのを見たときがあって。それがもう、見るからに胡散臭いバンドだったんですよ。で、「こりゃ、あんまり近づかない方がよさそうだな」と(笑)。ところがその3か月後に別のイヴェントでその彼とまた会っちゃったんです。で、「新しいバンドを組むから君も参加しなよ」と声をかけられて。それで最初は断っていたんですけど、紳士さん達からいろんな音楽を聴かせてもらっているうちに、「今まで民族音楽の頂点はインドだと思ってたけど、どうやらもうちょっと西にも面白い音楽がありそうだな」と思い始めるようになって。それで加入して、2年半くらいは3人でやってました。
ーーツッチーさんはインド音楽がとっかかりだったんですね。
ツッチー : 日本で身近に聴ける民族音楽となると、自然とそのへんになりますね。あるいはガムランなんかもそうかな。でも、バルカンの音楽は実際に演奏した感覚として、すごく自分に合っていると思って。それに、ロックを追求しようとしても僕はあまり満足感が得られなかったんです。だからといってジャズとかはしっくりこない。じゃあ、そこで自分はなにを求めているのかというと、“土臭さ”なんですよね。ジプシーの音楽はそこがよかった。日本だと、アコースティック音楽ってゆったりしたものが多いですよね? でも、向こうの音楽はアコースティック楽器を筋肉で弾いている感じがダイレクトに伝わってきて。それですっかり固定観念を覆されちゃったんです。
※ガムラン : 東南アジアのインドネシアで行なわれている大・中・小のさまざまな銅鑼や鍵盤打楽器による合奏の民族音楽の総称。「ガムラン」とはガムル(「たたく」等の意味、動詞)の名詞形で、元来はインドネシア、ジャワ島中部の伝統芸能であるカラウィタンで使われるサロンやゴンなどの伝統楽器のことであった。
やっぱり何百年も受け継がれてきた曲のすごさってあるんですよね(ツッチー)
ーーなるほど。それで3人編成の時期はどんな動きがありましたか。
空中紳士 : 試行錯誤してました(笑)。最初の頃はそのサックスのやつが作ったオリジナル曲をやってたんですよ。でも、それだと曲数がなかなか増えない。そこでカヴァーならもう少し簡単にやれるかなと思ったんです。ところが、それがまったく簡単ではなかった(笑)。そこからは3人でいろんな曲を聴いて、ひたすら解析を重ねていきました。で、そのサックスのメンバーが抜けてからは、とにかくコピーをやっていこうと。
ツッチー : 僕らがピラミッドスと名乗るようになったのはそこからなんです。新しいメンバーが加わっていくなかでバンドの分析能力も上がっていって、アレンジの幅も徐々に広がっていきましたね。テンポを速めてパンキッシュな感じを出してみたり、太鼓の口径を大きくしたり、ベースをエレキにしてみたり、とにかくいろんな工夫をして。そうやってロック・バンドと対バンしても負けないようなアレンジをつくっていくうちに、少しずつ反応が返ってくるようになりました。
ーーそう、みなさんはカヴァーを主軸とされていますよね。その楽曲はどうやってチョイスされているんですか。
空中紳士 : ベリーダンスの世界で使用されている曲が多いですね。あとはそこから派生させていくなかで見つけた曲もあるし。僕らにとって重要なのは、それがたくさんの人に演奏されている曲かどうかなんです。むこうで広く演奏されている曲を、日本人の自分達はどうアレンジするか。僕らが楽しんでいるのはそこなんです。それに僕は「オリジナルじゃなければいけない」みたいな風潮にもすごく抵抗があったので。
ーーもとを辿ればロック・バンドもそうでしたからね。ビートルズもストーンズも、みんなカヴァーをたくさんやっていたわけで。カヴァーの重要性はいまの時代に再定義されてもいいですよね。
空中紳士 : ですよね! 僕らも「オリジナルで勝負しろ」と言われたことがあるんですけど、僕からすればそのオリジナルと言われている曲のほとんどがパクリじゃないかと思うんです。でも、僕らの場合はそのままやってるから、パクリにはならない(笑)。素晴らしい曲はこんなにたくさんあるわけで、それを演奏しないのはもったいないですよね。
ツッチー : それに、やっぱり何百年も受け継がれてきた曲のすごさってあるんですよね。そこで見つけた曲をいちど分解して再構築していくことに、むしろ僕らはオリジナリティを感じているんです。あと、それっぽい曲をつくって日本で発信するより、バルカンの片田舎に親しまれてきた民謡とかをカヴァーしたほうが、喜んでくれる人の数はずっと多くて。
空中紳士 : それは実際にやってわかったことだよね。こんなに反応してもらえるんだなって。
コメント欄で戦いが始まってたんだよね(笑)(空中紳士)
ーーそうそう。YouTubeの動画が海外で反響を呼んだことがきっかけで、ピラミッドスの噂は国内外で広まっていくことになりました。あれは海外に自分達の存在をアピールしようという狙いもあったんですか。
ツッチー : いや、もともとの戦略としては日本に向けて撮っていたんです。「俺たちはこんな音楽をやってるんだぞ。すごいだろう!」って(笑)。でも、当初の再生回数はせいぜい100くらいで。それで「まあ、こんなもんか」と思っていたんですけど、それをマケドニアの人が見つけてくれて。
ーーマケドニア!
空中紳士 : まあ、僕らにとっての本場ですね(笑)。
ツッチー : どうやら僕らがやっていたのはマケドニア語の曲だったみたいで。でも、僕らはそれを知らずに歌詞をカタカナに起こして歌ってたんです(笑)。
ーー歌詞も耳コピだったんですか! それが現地の人に伝わるというのも、すごい展開ですね。
空中紳士 : びっくりしたよね。
ツッチー : 動画のコメント欄にも「お前ら、こっちに来い!」みたいな言葉がたくさん見つかるようになって。
ーーマケドニアの人たちはその動画のどこに興味をもったんだろう。
空中紳士 : やっぱり、「日本人」がこういう音楽をやってるというところが大きかったんだと思います。たとえばギリシャに行くと、今はヴィジュアル系バンドがものすごく人気で。あるいはアニメ。『ワンピース』さえ観ておけば、ヨーロッパのどこに行っても会話ができるんです(笑)。そういう日本の文化に彼らはすごく敬意を払ってくれている。だからこそ、「なんで日本人が俺たちの国の音楽をやってるんだろう?」と思ってくれたみたいで。
ツッチー : で、僕らはそのマケドニアの反応に「これはしめたな」と思って、また戦略を練ったんです。今度はもっとキャッチーで国民的な曲を探して、それを日本人の女の子が歌ったらウケるんじゃないかと(笑)。そこでチャラン・ポ・ランタンのももちゃんにお願いしたんです。「一緒にマケドニアで有名になろう」って(笑)。
ーーすごい口説き文句だ(笑)。
ツッチー : それで実際に動画を撮ってアップしてみたら、まったく反応がなかった(笑)。でも、それがアップから半年ほど経ったあたりで、一気に再生回数が5000くらい伸びた日があって。それでコメント欄を見たら、まったく見たことのない文字がたくさん書き込まれてるんです(笑)。それでひとつひとつチェックしてみたら、どうもギリシャ人とトルコ人とマケドニア人が言い争ってるみたいで。
空中紳士 : コメント欄で戦いが始まってたんだよね(笑)。
ツッチー : 「これはマケドニアの曲だ」と言っている人もいれば、「いや、トルコの曲だよ」「なにを言ってるんだ。ギリシアだ」みたいな感じで(笑)。いわゆる炎上ですね。
ーー実際にそれはどこの国の曲だったんですか。
空中紳士 : それがわからないんです。あの一帯で歌われている曲としか言えなくて。
ツッチー : あれは〈Opa Nina〉という、いろんな国で歌われている曲で。で、サビの掛け声はどこの国も一緒なんだけど、それ以外のパートは各国の言葉で歌われてるんです。
空中紳士 : で、ももちゃんの歌はどうやらサビがトルコ語で、Aメロがギリシア語だったらしいんです。つまり、いろんな音源を参考にしながら歌っていくうちに、いろんな国の言葉がごっちゃになったみたいで(笑)。でも、それで僕らも理解したんですよね。「なるほど。この音楽は国という概念で括れないんだな」って。
ーーまさにジプシー音楽だ。ジプシーがその一帯を移動していくなかで広がった曲。つまりはそういうことですよね。
空中紳士 : その通り。まだ僕らも掴めていないことだらけなんですけど、どうやらそういうことみたいですね。
現地のミュージシャンのレヴェルに追いつけるくらいの実力をつけていきたい(ツッチー)
ーーおもしろいなぁ。で、そのYouTubeで炎上が起きてからはどうなったんですか。
ツッチー : それを機にツイッターやフェイスブックなどを通じて、徐々にいろんな人とのつながりが出来て。冗談なのかなんなのか「テレビに出てほしいからこっちに来てくれないか」みたいなメールが来るようになったんです。それでバンド内にも少しずつ「これはマジで行かなきゃやばいんじゃないか」みたいな空気が漂い始めて(笑)。で、みんなで少しずつ貯金を始めました。
ーーすごい展開。ツアーはどこを回ったんですか。
ツッチー : まずはトルコのイスタンブールに行って、その翌日はトルコの首都アンカラ。当初はアンカラに行く予定じゃなかったんですけど、アンカラの大学生から「どうしてもピラミッドスをアンカラに呼びたいんです」という、思わず涙がちょちょぎれるような熱いメールが届いて、これは行かなきゃダメだろうと。で、そのあとはもう一度イスタンブールに戻って、今度はマケドニアのスコピエ。そして今度は南下してギリシャのペッサロニキ。最後はギリシャのアテネでした。
空中紳士 : アテネでは本当にテレビ番組が僕らのことを取り上げてくれたんだよね。
ーーたくさんの地域を回ったんですね。場所によってはきっと反応の違いもあったんじゃないかと思うんですが、どうでしたか。
ツッチー : 選曲にものすごく気を使いましたね。マケドニアでは絶対にギリシャの曲はやらない、とか。
空中紳士 : そこはすごくデリケートなところだよね。国によっては、たとえば日本と韓国の関係にも似た事情があったりするので。
ツッチー : ギリシャのライヴ・ハウスでワンマン公演を組んでもらえたんですけど、僕らにはギリシャで一時間もやれるだけの持ち曲がなかったので、サウンド・チェックのときにトルコの曲なんかを試しにやったりしたんですよ。そうしたら、PAさんがあきらかに怒り出して。これはまずいなと思ってギリシャの曲を演奏すると、すぐに「お前らは最高だ!」みたいな感じになるっていう(笑)。
空中紳士 : 音楽は国境を越えなかった(笑)。でも、そこで学んだことは本当に多かったよね。ジプシーに対する考え方も場所によって違うんですよ。たとえばマケドニアにはリッチなジプシーもいたりする。でも、それがギリシャに移動すると、ジプシーはとても目も合わせられないような境遇の人たちだったりするんです。トルコの場合は、ジプシーかどうかの見分けもつかない感じだったし。
ツッチー : その僕らを呼んでくれたアンカラの学生も、サッカーをやってるジプシーたちを見て、「僕は彼らが嫌いなんだ。汚いし、お金を盗むから近寄っちゃだめだよ」って言うんです。文化によってそういう差があるとわかったときは、認識の甘さを思い知らされましたね。帰国したあとも少し悩みました。「自分達はこれからもジプシー・バンドと謳っていいんだろうか」って。
ーーたしかにそれは現地に足を運ばなければわからなかったことですよね。音楽に臨む姿勢にも影響がありそう。
ツッチー : そうですね。バルカンの人たちは日本人の僕らをものすごく歓迎してくれた。でも、現地のミュージシャンと僕らでは、やっぱり演奏力に雲泥の差があるんですよね。そこらへんで演奏しているストリート・ミュージシャンでさえ、僕らがやっているジプシー音楽とはまるで次元が違うんです。それに僕は感動しつつも、すごくショックを受けてしまって。一般人の踊り方ですら、ものすごいんですよ。だから、次にまたツアーで来れるときは、現地のミュージシャンのレヴェルに追いつけるくらいの実力をつけていきたいなと思いました。
空中紳士 : でも、同時に僕は日本人であることをもっと前面にだしていきたいなとも思って。だって、僕らにはバルカンの血が流れていないんだから。だからこそ、自分達が日本人であることを大切にしたいんです。バルカンの人たちにもっと「日本人ってすごいな」と言われたいんですよね。
ーーちなみに、みなさんがまたバルカン半島に行く予定は?
実は来年にまた行くんですよ。結婚式にお呼ばれしていまして。
ーー結婚式!?
空中紳士 : この音楽をやる人間にとっては、一番の大きな舞台が結婚式なんです。結婚式に呼ばれるようになってようやく一人前と言ってもいいくらいで。しかも費用も出していただけるんだから、本当にうれしいですよね。
ツッチー : うん。あと、僕らがこの先に楽しみにしているのは、日本の若いミュージシャンの中から「あれなら俺の方がうまく演奏できるよ」みたいな子が出てくることなんですよね。
ーーピラミッドスのフォロワーを生みたいと。うん、僕もピラミッドスはそういう存在になってほしいなと思います。
ツッチー : そういう人たちが現れ始めたら、僕らの活動は大成功ですね。まだ後続してくれる人は出てきませんけど(笑)。
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第6回【エジプト音楽は熱い!!(セレクター : 空中紳士)】
“ピラミッドス”といえば! のエジプトをフィーチャー! どこだって、楽器があれば歌って踊っちゃいます。
第7回【本場だけじゃない! 世界各国の激アツジプシー・バンド(セレクター : カッツ)】
日本に▲sがいるように、世界各国にジプシーバンドは存在する! それぞれのアレンジは見物です。
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▲sがカヴァーした曲の元ネタを公開! これを観れば、▲sの謎がすべて明らかに。
第9回【ジプシー音楽がキャッチーにバルカンビーツ!(セレクター : カッツ)】
ジプシー音楽をベースにしながらも、キャッチーに変貌を遂げた楽曲たち… これが本場のメジャーだ!
第10回【このタイコかっこ良くない? やってみない? でピラミッドスに入らない? メンバー募集!(セレクター : 空中紳士)】
絶賛メンバー募集中の▲s。これを観てビビビときたら門を叩いてみよう!
第11回【にわかなジプシー・セレクターが選ぶライトなおすすめソング(セレクター : カッツ)】
ジプシー? よく知らない… なんてあなたはここから入門!
第12回【この映像はカルトと思われる▲sのイニシエーションと呼ばれる儀式で使うものである! そこの君! ▲sはいつでも君の参加を待っている!(セレクター : 空中紳士)】
ちょっと怪しい動画が満載ですが… これを観てからメンバーに応募するといいことあるかも?
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LIVE INFORMATION
世界ハルルン滞在記
2013年12月20日(金)@新松戸FIREBARD
▲sジプシーの宴Xmasイヴイヴスペシャル!!
2013年12月23日(月)@岐阜トラベシア
PROFILE
▲s(Pyramidos)
日本発、ジプシー・バンドのピラミッドス。サマソニ2011出演。2012年、トルコ、マケドニア、ギリシャでのライブツアー成功。アテネでは国民的テレビ番組の出演も果たす。豪快で高速な演奏は国境、ジャンルを問わず支持されている。
2009年2月14日
始動
2010年
シャンソンの老舗「青い部屋」で初企画を行う。
2011年
・YouTubeに掲載していた映像「マスティカ」がマケドニアの国営テレビで紹介され6万再生される。
・とあるドイツ在住のマケドニア人のご厚意により国内では未輸入の酒「マスティカ」を送ってもらいファンに振舞う。
・テレビ朝日系列の音楽番組「ストリートファイターズ」にて空中紳士がダルブッカ・プレーヤーとして紹介される。
・恐らく日本人のジプシー・バンドとしては初の日本最大級の音楽イベント、サマー・ソニック2011への出場を果たす。
2012年
・企画「さらばピラミッドス」満員御礼
・サックス・プレーヤー、ヨッケ脱退
・バルカン半島ツアー(イスタンブール、アンカラ、スコピエ、テッサロニキ、アテネ)成功
・ARABAKI ROCK FESTで音源が流される
・ミニ・アルバム「Mastika」発売 、TVブロス等の各種メディアで紹介される
・ジプシーの大御所タラフ・ドゥ・ハイドゥークス、コチャニ・オーケスター、クイーン・ハリシュ来日イベントに参加共演する