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インスト・ロック・バンドとしての矜持を積み重ねた20年─強固で柔軟なLITEの更なる未来

インタビュー

インスト・ロック・バンドとしての矜持を積み重ねた20年─強固で柔軟なLITEの更なる未来

インスト・ロック・バンド、LITEのニュー・アルバム『STRATA』は、収録曲の半分にヴォーカルが入っていた。前作をリリースしてから、約4年半。この間にLITEのスタンスに変化が訪れたのだろうか? そんな疑問を抱きつつ、武田信幸(Gt / Vo)のバリエーション豊かなヴォーカルに確かな興味も持ちながら挑んだ今回の取材。リリースまでの4年半を振り返りながら、いまのLITEに徐々に近づいていくと、そこにあったのは変わることのない音楽への探究心と長い時間をかけて培ってきたメンバーへの信頼感だった。2月17日(土)…

Half time Oldが綴る世の中へのアイロニーと希望──「成長」をテーマに制作した、フル・アルバム

インタビュー

Half time Oldが綴る世の中へのアイロニーと希望──「成長」をテーマに制作した、フル・アルバム

名古屋のロック・バンド、Half time Oldが約4年ぶりのフル・アルバム『身体と心と音楽について』をリリース。今作は、初のアニメタイアップとなるテレビアニメ『惑星のさみだれ』への書き下ろし楽曲"暁光"や、ZIP-FM『HOORAY HOORAY FRIDAY』内のコーナー〈CHEER UP SONG〉で誕生した人気曲“雫”のバンド・アレンジ版などを含む、全12曲が収録されている。これまでなにかテーマを決めてアルバムを制作することはなかった彼らだが、今作は「成長」を軸に作り上げていったとのこと。そうする…

音楽をやっている理由を考え直そうじゃないかと──カネコアヤノの『よすが』はいずこに

インタビュー

音楽をやっている理由を考え直そうじゃないかと──カネコアヤノの『よすが』はいずこに

2018年『祝祭』、2019年『燦々』と、まるで何段もの階段を抜かして駆け上がっていくかのごとく、その作品においてキャリアを飛躍させたカネコアヤノ。またここ数年、インディ・ロック・シーンにおいて「最もチケットがとりにくい」という声を多方面で聞くほど、そのライヴのキレキレっぷりにも注目が集まっていた。そんな矢先に、2020年はその状況にもストップがかかってしまったわけだ。しかし、ここにリリースされたアルバム『よすが』はそんななかでもそのキャリアを先へと進める快作となっている。本作に関して、OTOTOYでは音楽…

OTOTOY各スタッフ+αがそれぞれ選ぶ、2020年の10作品

コラム

OTOTOY各スタッフ+αがそれぞれ選ぶ、2020年の10作品

今年もやってきましたOTOTOYスタッフによる個人チャート。いろいろ大変だった2020年、なにを聴いてOTOTOYを作っていたのか? 今年は新人、梶野に加えてインターン、そしてコントリビューター枠としていろいろと関わっているライター陣の方にも書いてもらいました。 ■OTOTOYスタッフ■...…

REVIEWS : 012 国内インディ・ロック(2021年1月)──梶野有希

連載

REVIEWS : 012 国内インディ・ロック(2021年1月)──梶野有希

“REVIEWS”は「ココに来ればなにかしらおもしろい新譜に出会える」をモットーに、さまざまな書き手が新譜(基本2〜3ヶ月ターム)を中心に9枚(+α)の作品を厳選し、紹介してもらうコーナーです(時に旧譜も)。さて今回は、OTOTOYのニュー・カマー・スタッフ、梶野がお届けします。お題は国内インディ・ロック9選です。...…

セッションの刹那を詰め込む〈YGNT special collective〉──山中拓也 × GOMESS

インタビュー

セッションの刹那を詰め込む〈YGNT special collective〉──山中拓也 × GOMESS

これまでミュージシャンが様々な場面でセッションを行い生み出された音楽は数多くある。年末に放送される大型音楽番組や、大型フェスやライヴなどでその日の出演アーティストとともに演奏をする姿は音楽ファンであればよく見る光景だろう。だが、これらの演奏は刹那的な側面を強く持ち、どれだけすばらしい演奏をしても、その場限りのものになることが多かった。そんななか、ライヴ・セッションや番組企画などさまざまな場面で生まれる貴重な演奏をデジタル・アーカイブとして残す新レーベル〈LIFE OF MUSIC〉が誕生した。...…

【音楽ライター講座番外編】岡村詩野が鋭く迫る2019年のカネコアヤノ躍進のワケ

インタビュー

【音楽ライター講座番外編】岡村詩野が鋭く迫る2019年のカネコアヤノ躍進のワケ

音楽評論家として活躍する岡村詩野を講師に、音楽への造詣を深め、音楽の表現を学ぶ「岡村詩野音楽ライター講座」。10月期では2019年にリリースされたアルバムの中からベスト・ディスクを選び、原稿を執筆してきましたが、岡村詩野のスパルタ(?)指導を受けながら完成した、講座生による原稿をここに掲載します。...…

OTOTOY的、買い逃し厳禁な20枚──2019年レコメンド20

コラム

OTOTOY的、買い逃し厳禁な20枚──2019年レコメンド20

OTOTOYは今年も邦楽を中心にたくさんの音楽を紹介してきました。そんななかでもキラリと光ったアルバムたちを、邦楽、とくに2020年代をおもしろくしてくれそうなフレッシュなアーティストのなかから20枚をレコメンドいたします。まさに買い逃し厳禁な20枚、2019年の作品たちをこちらでお届けいたします。...…

2019年の顔はカネコアヤノで決まり! ──バンドの可能性を信じた新アルバム

インタビュー

2019年の顔はカネコアヤノで決まり! ──バンドの可能性を信じた新アルバム

「愛のままを / セゾン」や「明け方 / 布と皮膚」などの7インチでリリースされた作品が各所で話題に、さらにワンマン・ライヴのチケットも即完売するなど、現在の音楽シーンで最も注目を集めているアーティストのひとり、カネコアヤノ。そんな彼女が前作『祝祭』からおよそ1年半ぶりとなる新アルバム『燦々』をリリース。前作と同じく、林宏敏(Gt / ex.踊ってばかりの国)、本村拓磨(Ba / Gateballers)、Bob(Dr / HAPPY)といった強者バンドマンと作り上げた今作は、より強固になったアレンジと“バ…

よりタイトに、肉体的に、生々しくストレートに──LITEの新アルバム『Multiple』

インタビュー

よりタイトに、肉体的に、生々しくストレートに──LITEの新アルバム『Multiple』

音数を極限まで減らしたタイトな音が鳴らされるLITEの新作『Multiple』。美濃隆章(toe)、J.Robbins(Jawbox)、三浦カオル、楠本構造(LITE)という4人のエンジニアとともに作り上げられたこの作品。これはアメリカ、ヨーロッパ、アジアなどでのツアーをはじめ、様々な刺激を感じ取りながら活動を行なっているからこそ生まれた音だ! ...…

2018年ブレイク必至のカネコアヤノ、新アルバム『祝祭』をハイレゾ・リリース

インタビュー

2018年ブレイク必至のカネコアヤノ、新アルバム『祝祭』をハイレゾ・リリース

2016年4月、手作り弾き語りCD『hug』のリリースきっかけに、マネジメントを再編し、『カネコアヤノ 第2章』として活動をしてきたカネコアヤノが、ついに第2章では初のフル・アルバムをリリースする。アナログLP『群れたち』やカセットテープでリリースされた『序章』が発売後即完売、そしてライヴをやってもチケットの完売が続出するなど多くの注目を集め、現在のインディー・シーンで最もブレイクが待望されるひとりといっても過言ではない彼女。...…

カネコアヤノの音楽は生活を“ちょっとだけ”楽しくする──18歳の女子インターンとその魅力を語り合う

インタビュー

カネコアヤノの音楽は生活を“ちょっとだけ”楽しくする──18歳の女子インターンとその魅力を語り合う

飾らない言葉と心地よい歌声、ポップネス満載のメロディーを奏でるシンガー・ソングライター「カネコアヤノ」。昨年11月に発売した『さよーならあなた』では、ギタリストとして林宏敏(ex.踊ってばかりの国)がバンド・メンバーに加わった。それによってカネコアヤノの音楽性はさらに飛躍を遂げた。そんな彼女が2nd EP『ひかれあい』を4月26日にリリース。OTOTOYではハイレゾ配信もスタートしました。〈かわる! かわる! かわってく覚悟はあるはずだ〉と歌うリード曲「とがる」には、新たなフェイズへと躍進する彼女の強い意志…

カネコアヤノ1st EP『さよーならあなた』発売記念対談 : カネコアヤノ × 林宏敏(ex.踊ってばかりの国)

インタビュー

カネコアヤノ1st EP『さよーならあなた』発売記念対談 : カネコアヤノ × 林宏敏(ex.踊ってばかりの国)

2016年は劇団ロロの三浦直之の作/演出舞台『光の光の光の愛の光の』へ出演、次いで東京国際映画祭スプラシッシュ部門に選出された今泉力哉監督作品『退屈な日々にさようならを』の主題歌&挿入歌を監督オファーにより提供。同作へ俳優出演も行い、その独特の空気感をまとったアーティスト性に音楽界隈以外から声がかかることも多かったカネコアヤノ。もちろん4月にリリースした弾き語り作品『hug』も彼女のソングライターとしてのセンスを遺憾なく発揮したものであった。それから半年経たずながら待望されていた新作がこの度リリース。4曲と…

LITEの3年5ヶ月ぶりのフル・アルバム『Cubic』ハイレゾ配信

インタビュー

LITEの3年5ヶ月ぶりのフル・アルバム『Cubic』ハイレゾ配信

LITEの3年5ヶ月ぶりのフル・アルバム『Cubic』、会心作です。国内外問わずボーダーレスに活動する4人はここ数年では海外でのフェスティバルにも数多く出演し、2015年にイギリスのブリストルで開催された「ArcTanGent Festival」では各国を代表するポストロック・バンドが集まるなかヘッドライナーを務めるなど、もはや国外での評価のほうが高まりつつあるなか、本作は日本では自主レーベル〈I Want The Moon〉、アメリカ、ヨーロッパではブレイド、エネミーズ、そして日本のtoeなど、注目のエモ…

OTOTOYとATFが全力で作るほんとうにドキドキするイベント vol.4!!

その他

OTOTOYとATFが全力で作るほんとうにドキドキするイベント vol.4!!

''オトトイのススメ! vol.4''日時 : 2015年11月25日(水)@TSUTAYA o-nest開場 : 18:30 / 開演 : 19:00料金 : 前売 : 2,500円 / 当日 : 3,000円(1drink別)出演 : ''BELLRING 少女ハート'' / ''0.8秒と衝撃。'' / ''カネコアヤノ'' 問い合わせ : o-nest主催・企画制作 : オトトイ株式会社 / ATFIELD.inc....…

独占配信! DSD5.6MHzで聴く、GENTLE FOREST JAZZ BANDワンマン・ライヴ音源

レビュー

独占配信! DSD5.6MHzで聴く、GENTLE FOREST JAZZ BANDワンマン・ライヴ音源

ジェントル久保田がリーダーを務めるビッグバンドGENTLE FOREST JAZZ BAND。彼らは2015年の6月、青山CAYにてバンド結成10周年とアルバムのリリースを記念して〈GENTLE FOREST JAZZ BAND 10th Anniversary スリリング・ザ・スペシャル・パーティー〉を開催した。OTOTOYではこの模様をKORG MR-2000Sで録音し、DSD5.6MHz、24bit/96kHzと24bit/48kHzで独占配信! ASA-CHANGや浜野謙太等、バンドと所縁のある仲間…

LITE 4th Album『Installation』リリース&インタビュー

インタビュー

LITE 4th Album『Installation』リリース&インタビュー

日本のインスト・ロック界の雄、LITEの新作が届きました!! 隙間を生かした繊細な音の積み重ね、1曲1曲がそれぞれ映像作品のように鮮やかで、ダイナミック。ポスト・ロック、エレクトロ二カ、ダブステップなど、あらゆるジャンルを越えて作品ごとに色を変え変化していくLITEのサウンドは、ひらめきが詰め込まれ、独自性を確立しています。OTOTOYではHQD音源も同時リリース!! LITEの音の広がりを、幅広いレンジでカヴァーしたハイレゾ音源の決定版です。ギタリスト、インスト好きは必読の、楽曲制作の裏側を覗いたインタヴ…

LITE『Turns Red EP』インタビュー

インタビュー

LITE『Turns Red EP』インタビュー

今最も面白いのは、溢れたポスト・ロックから抜け出し自分達にしか出来ないサウンドを確立しようと躍起になっているバンド達だ。歌に主軸をおくもの。クラブに傾倒するもの等様々。名古屋のSU:、sgt.やstim。海外では、バトルスや先駆者であるトータスだってそうだ。常に変わり続けなくちゃならない。そんな試練を背負ったバンド達が新しく進む道は様々で、そのあがきはとても肉体的で美しい。ポスト・ロック全盛のまっただ中で生まれたLITEもまた、自分達の新たな存在を打ち出そうとしている。そこにはミニットメンの中心人物で、現在…

LITE『arch』武田信幸(LITE)×キャロライン・ラフキン 対談

インタビュー

LITE『arch』武田信幸(LITE)×キャロライン・ラフキン 対談

昨年発表した『For all the innocence』で、シンセサイザーを導入した新しいサウンドを確立したLITEが、早くも新曲として初のボーカル・トラック「arch」を発表する。この曲にゲスト・ボーカルで参加したのは、同じく昨年Caroline名義での5年ぶりとなるアルバム『VERDUGO HILLS』を発表したエレクトロニカの歌姫であり、MICE PARADEのボーカリストとしても知られるキャロライン・ラフキン。その儚くも美しい歌声が、これまでの作品以上に静謐なエレクトロニカ寄りの前半から、徐々にダ…

LITE『For all the innocence』武田信幸×三浦カオル 対談

インタビュー

LITE『For all the innocence』武田信幸×三浦カオル 対談

前々作『Turn Red EP』ではバンドにシンセサイザーを加え、前作『ILLMINATE』では音響系・ポスト・ロック界の巨匠、ジョン・マッケンタイアをレコーディング/ミックス・エンジニアに迎えるなど、常に新たな扉を叩き、バンドとして大きく進化し続けるLITE。頻繁なリリースの中で国内外のライヴを多くこなし着実に人気を獲得していく彼らだが、いつも現状より更に先に進むために新しい方法を模索している。そんな彼らが新作『For all the innocence』を作るにあたって共同制作者に選んだのは、BOOM …

LITE『Rabbit』インタビュー

インタビュー

LITE『Rabbit』インタビュー

LITE『Phantasia』に収録されている「Ghost Dance」のミュージック・ビデオを観終わった後、5分も経っていないのに驚いた。体感時間では10分以上はあったはず。ショート・アニメの様に物語を追う映像だったのもあるかもしれないが、音楽だけで聴いても同じように感じただろう。言葉はなくとも、伝えたい感情がある。その思いが走り出すかのような作品だった。今作『Rabbit』ではむしろ、感情的というよりも計算的。構造的で緻密な音の重なりを感じる。なのに、元々バンドの音が持っていた壮大なドラマ性も消えていな…

渡辺裕也×木村直大 ポストロック対談 —現場で感じるポスト・ロックの「今」—

コラム

渡辺裕也×木村直大 ポストロック対談 —現場で感じるポスト・ロックの「今」—

ポスト・ロックなんて言葉は、そもそもジャンルを指し示すものではなかった。かつて、オルタナティヴがそうであったように、今までのカテゴライズが通用しない音楽達に向けられた便宜的な総称であり、無論その中身は千差万別。それが今、ポスト・ロックという音楽ジャンルは確実に存在するし、00年代より、ここ極東日本においてもその勢力を大きく伸ばして久しい。スタイル化したポスト・ロック。それはつまり、ポスト・ロック・シーンの「ポスト・ロック」としての終わりがもう始まっているということである。「ポスト」という言葉は、全貌の掴めぬ…

LITE『LIVE IN LOS ANGELES』高音質で販売開始

ライブレポート

LITE『LIVE IN LOS ANGELES』高音質で販売開始

3月4日から3月12日まで、MIKE WATT + THE MISSINGMENのアメリカ西海岸ツアーへ参加したLITE。全8公演の中から、3月5日に行われたLos Angels, Bootleg Theaterでの公演を、配信限定で『LIVE IN LOS ANGELES』として販売します! 楽曲は、手軽に楽しめるmp3、CDと同じ音質で楽しめるWAV、そして高音質のHQD(24bit/48KHzのWAVファイル)の3種類で販売。お好きな形式で、臨場感溢れるサウンドを体感ください。ototoyでは、購入者…

HQD高音質ライヴ音源 LITE、Adebisi Shank、tera melos

レビュー

HQD高音質ライヴ音源 LITE、Adebisi Shank、tera melos

オトトイが提唱するHQD(ハイ・クォリティー・ディストリビューション)、24bit/48KHzのデータによるライヴ音源の配信がいよいよスタート。第一弾はプログレッシヴで鋭角的なリフ、エモーショナルなライヴが好評の主催の2009年10月28日に渋谷QUATTROにて行われた【Parabolica JAM’09】。今回高音質ライヴ音源を配信するのはアメリカ・サンフランシスコ出身のマス・ロック・バンド、アイルランド出身の、そして主催の。HQDファイルならではの会場の空気感と、日欧米3組のアクロバティックな演奏の激…

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