ライター、斎井直史によるヒップホップ連載〈パンチライン・オブ・ザ・マンス〉第40回。前回はVOLOJZA、LEXUZ YENのふたりとビートメイカー、poivreによるユニット、“Die, No Ties, Fly”の対談をお届けしました。今回は沖縄在住のビートメイカー兼YouTuber、ShotGunDandyにインタヴューを実施。自身のYouTubeチャンネル『ShotGunDandyのHIP HOP和訳チャンネル』を通じて、主にアメリカのヒップホップ楽曲に関する解説動画を投稿している彼は、どのような思…
ライター、斎井直史によるヒップホップ連載〈パンチライン・オブ・ザ・マンス〉第39回。2024年2月で7年目を迎えたこの連載ですが、今年もマイペースに斎井が気になったアーティストや楽曲を取り上げていきます! 前回は2020年解散してしまったCIRRRCLEの元メンバー、AmiideとJyodanによるユニット“Otomodatchi”のインタヴューをお届けしました。今回は過去の連載でも登場したVOLOJZA、LEXUZ YENのふたりとビートメイカー、poivreによるユニット、“Die, No Ties, …
ライター、斎井直史によるヒップホップ連載〈パンチライン・オブ・ザ・マンス〉。前回はラップ・グループ、CBSのインタビューをお届けしました。あれから約5ヶ月ぶりとなる今回は、Hiphop / R&Bヴォーカルデュオ、Otomodatchiにインタビュー。東京とロンドンを基盤に活動する日本人R&BシンガーソングライターAmiideと、LAを拠点とするアメリカ人ラッパー、Jyodanにリモートで話をききました。2020年12月に解散したCIRRRCLEの元メンバーでもあるふたりは過去、現在、そして未来をどう捉え…
ライター、斎井直史によるヒップホップ連載〈パンチライン・オブ・ザ・マンス〉。前回から4ヶ月ぶりとなる今回は、古くから交流のあるラップ・グループ、CBSのインタヴューをお届けします。過去にも彼らが在籍するクルー〈Pistachio Studio〉特集を行いましたが、今回は昨年2022年末にリリースされたアルバム『Classic Brown Sounds 2』について、近いからこそ切り込める話をたっぷりと。...…
ライター、斎井直史による連載〈パンチライン・オブ・ザ・マンス〉。前回のMOROHA初の武道館に寄せたアフロとの往復書簡から7ヶ月ぶり、第36回となる今回は、公開を間近に控えたマーベル最新作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の予告編とそこで起用されているケンドリック・ラマー“Alright”について。...…
ライター、斎井直史による連載〈パンチライン・オブ・ザ・マンス〉。今年2022年2月11日開催されたMOROHA初の武道館での単独公演を観た斎井。彼とMOROHAの付き合いは遡ること約10年前。このOTOTOYとMOROHAによるイベント〈40分〉を共に企画したところから始まりました。そこから随分と時は流れ、MOROHAは遂に武道館へ。この武道館でのライヴを観終えたら、久しぶりにMOROHAに関する原稿を書かせてくれないかという連絡を貰いました。武道館を終え、どんな感想が送られてくるのかと思いメールを開くと、…
小細工の無いリリック。常に挑む側のスタンス。明日を捨てたようなシャウト。10年以上、マイクだけを握り不器用なまでにブチかまそうとするKMCは、明らかに過小評価されたMCのひとりです。イベントで他のラッパー達と並ぶと、そのライヴは余計に際立ちます。無名のころから共に活動してきたSTUTSがフジロックでKMCとの曲を披露するのも、彼のパフォーマンス力を信頼している証でしょう。...…
孤立した時間が増えた今年。家から出れなくてもネットを使えばなんでもできるのだろうが、実際の自分は代わり映えが無いまま…。そんな静かな無力感に気付かせるラップ・デュオを見つけてインタヴューを申し込みました。その2人の名はOGGYWEST。地道にEP、LPのリリースを重ねながら初のアルバム『OGGY & THE VOIDOIDZ』を夏にリリースしましたが、彼らはライヴを行わず、ネットを主にした活動でもありません。西荻で制作しつつも鎖国のような活動を行ってきた彼らは、一貫して自粛生活のように薄暗くてジトっとしたト…
YouTubeは変わりました。かつては音楽ファンからすればオンデマンド型のMTVのようだった存在も、いまやなんでもありの場。有名人がYouTubeをはじめるようになったのもちろんのこと、無名の発信者による充実したコンテンツも日々現れ続け、いまではなにを検索しても見つかるほどの場となりました。しかし、あまりに動画が溢れすぎているのも事実。興味があるものだけが自分のタイムラインに流れるはずなのに、それでも捌ききれない数の動画が分刻みで更新されます。そこに目をつけたのが〈PRKS9〉(パークスナイン)。日本国内の…
Moment Joon『Passport & Garcon』──昨年の『Immigration EP』や“令和フリースタイル”などで鋭いメッセージを投げかけるMoment Joonは、ナイーブで繊細な性格が裏にあってこそなのだと感じさせる今作。これは間違いなく2020年の国内ラップ・シーンを代表する1枚でしょう。しかしこのアルバムを語るとき、僕は言葉を選んでしまいます。それは自分が彼のような経験をした事がないから。彼のアルバムに出てくるような日本人も実在すると思いますが、幸い身の回りにいないのです。そんな自…
2020年、ギャル文化の再評価の波がキています。しかしコギャル、マンバギャルといった90年代のリバイバルではなく、個性的なファッション・センスと物怖じしないマインドを持つ女性が、“ギャル”として注目を集めているのではないでしょうか。思うにマイノリティが声を大きく上げる事で多様化が進む今だからこそ、自分を疑わない彼女達はアイコンになり得ます。...…
個人的に「何々はヒップ・ホップ」とか「ヒップ・ホップとは何々」というエゴの力技みたいな表現に時々イラっとする事もあり、自分は言わないよう気をつけている。それでも今回のインタビュー中、思わず「それはヒップ・ホップですね!」と何度言ってしまったことやら。しかも、今月の話し手はラッパーではなく、映画監督。確かにこの宮崎大祐監督は、1人の少女が自分のラップを見出す瞬間までのドラマを追った『大和(カリフォルニア』や、漢 a.k.a. GAMIのレーベルである〈9SARI GROUP〉やCherry Brownなどのミ…