NEXT POP powered by Motion
このコーナーは日々新しい才能を排出し続け、今最も勢いのあるライヴ・ハウス新宿Motionのスタッフが、“NEXT POP”をキーワードに次世代のミュージック・シーンを担うアーティストを、どこよりも早く紹介するコーナー。第2回目となる今回は、Motionの店長でありabout tessのギタリストでもある鶉野拓人さんが、world's end girlfriendのギタリストとして出演したtaicoclub'09の裏話を聞きつつ、第2弾オススメ・アーティストの東京カランコロンにインタビューをしました〜。
Vol.2 東京カランコロン
Gt.,Vo.いちろー
Gt.おいたん
2007年10月 結成
2008年3月 都内ライヴ・ハウスにてライヴ活動開始。
2008年12月 Ba.とDr.脱退
以後サポート・メンバーを交え、ライヴ活動中。
懐かしくて新しくて変化球なのにストレート。必死なのに冷静で。たのしいなぁとおもってたらホロッとくるバンドです。(text by 鶉野拓人)
インタビュー
〜 まずはタクトさんと世間話 〜
—どうもお久しぶりです。taicoclub'09にworld's end girlfriendのギタリストとして、タクトさん出演していましたね。ライヴ見ていましたよ。壮大で迫力のあるライヴでしたね〜。
鶉野拓人(以下 T) : ありがとうございます。会場では何度か電話で話したのに結局会えませんでしたね。
—出演者としてtaicoclubはどうでした?
T : めちゃめちゃ気持ちよかったですね! ステージから見ると見渡す限りの山とお客さんで。
—出演者はどのように会場まで行って、どこで寝泊まりするんですか?
T : 機材車で会場まで行くんですよね。会場の近くに民宿があって、そこに泊まるんです。Atom tm (aka Senor Coconut)チームが同じ宿で、「フロドコデスカ? 」って聞かれました(笑) 一緒におにぎり食べたり、バームクーヘン食べたりもしましたよ。
—食事は?
T : 民宿で食事が出るんです。さらに会場のステージ裏にお酒、ソフト・ドリンク類がどわーっと並んでいて、それを相当飲みましたね。ちょうどその時体調を崩していて、2日間でRED BULLを7本飲みました(笑) 楽屋裏はDE DE MOUSEさんもさんも、みなさんworld's endの知り合いで、仲良くて和気あいあいとしていましたね。
—緊張しました?
T : それはなかったですね。ワクワクして、とにかく楽しかったです! 事前のリキッド・ルームでのライヴと、リハの調子がすごくよかったので成功を確信していました。
—world's endのライヴ後、スクエアプッシャーの演奏中にタクトさんに電話したら、そうとうテンション上がっている感じでしたね(笑)
T : スクエアプッシャーはかなりよかったです(笑) とにかくイベント全体がとても楽しかったです。今後もあのメンバーでworld's end girlfriendを続けるようなので、そちらも是非チェックしてください!
〜 東京カランコロンにインタビュー 〜
—ということで、本題に戻ります。それでは第2回のゲストをお呼び下さい。
T : モーションの第2回目の推薦、というか大好きなバンド「東京カランコロン」です!
いちろー : どうも〜。
T : 出会ったのは去年の7月くらい? 確か遠藤冬真さんが主催するwild gun crazyというイベントに、出演していたのが最初の出会いですね。一発目から何だこのバンド? っていう感じでしたね(笑)
いちろー : 僕のMotionの印象はすごく演奏しやすい、でも女の人達が怖い(笑) という感じでした。
T : きっと最初はお互い緊張感があるんですよ。話してないときって、どんな人か解らないから伺う部分があったんだと思いますよ(笑)
—その後もコンスタントに出演していたのですか?
T : ブッキングでも、バンドとMotionとの共同企画でも、「ここぞ! 」という時には出演してもらっています。
いちろー : 実はすごい昔、ソロで2回くらいMotionに出演したことあるんです。「一漏」って書いて、「いちろう」っていう名前で。絶対Motionの人忘れているだろうと思っていたら、覚えていてくれた人がいて。
おいたん : そのライヴを俺は見ていたんですよ。
いちろー : 「右足の震えがとまらない! 」って言っていた時だよね?
おいたん : そうそのとき!
—元々はソロ活動をしていたんですね。
いちろー : このバンドでちゃんとライヴを始めたのは、去年の3月くらいなんです。
おいたん : 以前は決まったメンバーでライヴをしていたのですが、ベースとドラムが抜けてからは、サポート・メンバーで色々な人とスタジオに入りました。今はほぼメンバーは固まりましたね。
T : ライヴはコンセプチュアルで、全員同じ格好をしていて、礼をしてからはじめるんですよ。すごく締まっているというか、キャラクターが見えるライヴですね。
—バンド名の由来を教えてもらってもいいですか?
いちろー : 大きい声で言っていいのか解らないんですけど…。がま口がすごい好きで、大好きながま口屋さんの店の名前からとったんですよ。
—がま口のどの辺りが好きなのですか?
いちろー : なんでしょうね〜。がま口の魅力を語ったら一日じゃ足りないです。微妙にそれぞれ違った良さがあるんですよね。でもぶっちゃけ、ただ形が好きなだけですね(笑)
T : 東京カランコロンという店があるの?
いちろー : そうではないんですけど、部分的に名前を拝借しました…。バンド名で検索すると微妙にヒットするんです。東京支店が。訴えられたりしないかなって、ちょっと不安です。でも、いつかはコラボレーションしたいと思っていて、定期的にそのお店に行って、がま口を買い替えているんですよ。
—がま口って結構高いんじゃないですか?
いちろー : 普通のがま口はひとつ3000円くらいですね。例の行きつけのがま口屋さんのバッグは、質がいいので結構高いですね。
—ちなみに、そのお店はどこにあるのですか?
いちろー : 新宿ですね。わりと近くにあるんですよ。
一同 : じゃあ、後で取材に行きますか!
—がま口ってどこか東京カランコロンの感じが出ていますよね。
T : 解る気がする。ちょっと懐かしい感じというか…。
—曲は誰が作っているんですか?
いちろー : みんなですね。メロは大体僕が作ります。でも、曲作りの方法はあまり決まっていないですね。
おいたん : まずリフを作って、それをバンドでループさせてAメロが出来ていく感じですね。でも、パターンは決まっていないです。
いちろー : 「アンダスタンドできません」は、大阪で自転車に乗っている時に、ふとビヨンセの「Crazy in Love」みたいのがやりたくて、みんなの前で練習中に必死に歌って踊ったんです(笑) そのメロディにおいたんが千のネタをかぶせてくれました。
—千のネタ?
おいたん : 携帯のボイス・メモに、口でギターのリフを入れておくんです。
いちろー : すごい量のネタが入っているんです。でも聴いたら「ティロリリ」だけで終わっていたりするんですよね。そんだけ!? みたいな。
—千のネタが楽曲に活用される事は多いですか?
いちろー : そうですね。それを引っ張ってきて、貼付けたりする感じですね。僕は元々一人で宅録をやっていて、それに飽きてしまったんです。だから、バンドを組む時には、一人では絶対に考えつかないような音楽にしようと思いましたね。
T : カランコロンは他に似ているバンドがいないので、すごく面白いです。いい意味で独自のラインを作っている。今はシーンでまとめられることが多いので、どこのシーンにも属さないという部分は心配ですけど。そういう部分については本人達はどう考えているのかなと。
いちろー : 一時期そういう悩みはありましたね。誰とやっても合わないみたいな。でも最近はなくなりましたね。
—印象的なリフと、心地よいメロディが特徴的ですが、東京カランコロンの音楽のルーツはどの辺りにあるんですか?
いちろー : 何だろうな〜。わからないな〜。
おいたん : 多分みんなが聴いていたものを、普通に聴いていただけですね。高校の時はthee mitchell gun elephantとかblanky jet cityとか。
いちろー : 半年くらい実家で引きこもっている時期は色々と聴きましたね。小田和正、スティービー・ワンダーとか…。ピンくるのはなかったな〜。でも、その時にビートルズをちゃんと聴いて、すげーいいなと思いましたね。このバンドを立ち上げるときも、ビートルズばっかり聴いていたな。
T : そういわれるとサージェント・ペッパーズあたりに影響を受けている感じはするかもしれない。カランコロンって何かのジャンルに所属する訳じゃないから、色々なバンドさんと共演できるっていう強みはあると思いますね。ただ、さっき言ったように強みは同時に弱みにもなるので、多分これから自分たちなりの方向に進んで行くんだろうなと思います。
いちろー : ガチで進んで行きます!
ということで、インタビュー終了後に東京カランコロンのメンバーとMotionスタッフで、新宿西口にあるがま口屋さん「カランコロン京都」に行って、記念撮影してきました。
東京カランコロンのライヴ予定
- 7/3 (金)TLKY. presents " TLKY.1st Album KIKIMIMI レコ発 "@新宿Motion
- 7/10(金)V-MAXX vol.2@渋谷Lush
- 7/29(水)@新宿MARZ
- 8/6(金)Beat Happening!VOL.197@渋谷Lush
- 8/13(金)@秋葉原CLUB GOODMAN
Motionとは?
新宿Motionは新宿歌舞伎町に2005年10月にOPENしたキャパ120人のライヴ・ハウスです。良い歌、良い演奏、良いライヴというのはジャンルを超えて伝わるものだという思いで、多くのバンドが「どうすればもっと良くなるだろう? 」と思う気持ちを一緒になって考えています。伝える事、伝わる事の難しさ、楽しさ。その伝達力の強さが強ければ強い程「POP」なんだという思いから、OPEN一周年記念コンピのタイトルは「NEXT POP」にしました。その「NEXT POP」という言葉がそのまま新宿Motionのカラーになっていると思います。
- website : http://Motion-web.jp/
- staff blog : http://MotionMotion.blog63.fc2.com/
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