2024/11/21 18:00

編集部が注目する今週のリリース作品


昨年より活動開始


先行シングル「ほがらかな呪い」で感じた丁寧さを全体にまといながら、多様な温度感の曲を揃えたEP。「水の骨」「泣いてみたくなった」では、精密に鳴るハイ〜ミドルゲインの歪んだバッキング・ギターがリードフレーズと混ざり合い、巧みなギター・アンサンブルを産み出している。飾りすぎず儚い歌声で歌われる、胸が締め付けられるような歌詞にも注目してほしい。(菅家)


バッパーズ、5年ぶりのアルバム


結成45周年を迎え、おじさんからいよいよおじいさんへ…。それでも変わらずジャンプ&スウィング&ブルースを鳴らし続けるバッパーズ、5年ぶりのアルバム『Sustainable Banquet』(「持続可能な宴会」ってタイトルがもう最高)。ご機嫌なサウンドはもちろん、"俺のカネどこ行った?"や"誰もいないのか"などなど今作も吾妻さんの歌詞はめちゃくちゃ切れ味鋭いです。人生の酸いも甘いも噛み分けた達人たちの音、これからも大事に拝聴させていただきます!(高木)


んoonが初アルバムリリース


んoon初のフル・アルバムは、スムースなR&Bを軸に、ノイズやブレイクビーツなどがスパイス的に取り込まれたエクスペリメンタルな一枚。んoonは、んoonのやり方で、心が動いた跡や時間を積み重ねている。これがもっと積もった時にはきっと見たことないようなキュートで興味深い模様になってるんだろうな、と、そんなことを思った。(石川)


NOT WONK4年ぶりのALより


4年ぶりのアルバムからの先行曲「Changed」は二人体制となって初めての音源ということもあり、ベースレスで構成。徐々にうつろう音が描く景色は、揺蕩いながら踏みしめ歩いてきたこれまでを示すかのよう。ラストに訪れる、バンドのシグネチャーともいえる、空間的に広がっていくようなダイナミクスのあり方がやはり美しい!レクイエムのようです。ソロ活動を経てサウンドアプローチも歌も変化していて、アルバムが楽しみになる一曲。(TUDA)


新体制のDr.DOWNER、新曲リリース


Dr.DOWNER、新ドラマーに元[Alexandros]の庄村聡泰を迎えた新体制で新曲をリリース。彼ららしい、鋭さの中に優しさや寂しさが見え隠れするロック・ナンバー……ドラムのサウンドにも注目です。(藤田)


〈Oaiko〉レーベルより


待望の1stアルバム。T1〜T3まではこれまでのリリースやライヴで「知ってる」しろつめ備忘録だが、T4あたりから知らないしろつめが見え隠れしはじめる。アンニュイと称されるだろう顔はそのままに、心の奥にある赤さや黒さが垣間見え、惹きつけられる。ひとひら、その感激と記録、hardnutsと素晴らしいリリースを重ねる〈Oaiko〉レーベルからの新たな会心作。来週金曜日は下北沢・近道でリリパです。T7 “幸せの意味なんて” の終盤でぶん殴られたい。(高田)

TOP
--
00:00/00:00
S